虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜5〜

 ………危険なのはスカーレット姉妹。重要なのは巫女さん。なら、確認してみるかな

 

「えっと………メイドさん。確認したいんだがいいか?」

「は、はい」

「俺はまだこの世界に来て能力を使ったことがない。つまるところ、失敗のリスクもある………それでも、家族を優先してほしいのか?」

「………はい」

 

 それほどに危機的状況なのか、それとも一刻も早くなのか………その辺も確認しておこう

 

「永琳、でいいか?」

「ええ」

「………医者としての見解を聞きたい。どっちを優先する?」

「………医者としてはスカーレット姉妹を優先したいわ。能力の内容的にも、失意した時期的にも」

「分かった………八雲藍、申し訳ないがスカーレット姉妹を優先して救助する」

「っ………分かった。君がそう決めたのなら」

 

 やっぱり彼女としては巫女さんが優先だったか………悪いな

 

「念のため、私も同行するわ………教えられることは教えてあげる」

「頼む………それじゃ、急ごうか」

 

 

病室_

 

 

「ここよ………」

「えっと………この二人?」

 

 永琳に案内された先に居る少女を見て思わず問い返す………それもそうだろう。視線の先には、10代前半くらいの少女が2人眠っているだけなのだから

 

「ええ………見た目は幼くても、能力は相当よ。“運命を操る程度の能力”を持つレミリア・スカーレット、“ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”を持つフランドール・スカーレット」

「なるほど………レミリアの方は脳にダメージが入る系の、フランドールは周囲に影響を及ぼす系の危険か」

「ええ。それじゃ、方法を説明するわ」

 

 やると決めたら早めに、だな。取り敢えず、永琳の説明を聞いてから………

 

「といっても、そんなに難しい説明にはならないわ。意識を集中させて、心に浮かんだ言葉を言えば良いだけ」

「………それだけ?」

 

 な、なんかもっと複雑だと思っていたが………一意専心は苦手だからなぁ

 

「分かった………やってみよう」

 

 意識を集中させて、2人を見る………助けるにはどうすれば良い?方法は無いのか?真実を………見通す

 

「………………ん?これは………」

「どうかしたの?」

「………2人の身体から、何かオーラみたいなものが外に出てる」

 

 俺の目に映る、不可思議なオーラ………説明しても3人には伝わってないということは、現状俺にしか見えないようだな。多分だけど、これが俺の能力の影響なのかもな

 

「………なるほど。そういう事か」

「何か判ったのか?」

 

 八雲藍の問いかけに頷きを返して、説明しやすいように頭の中で軽く整理する

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