………危険なのはスカーレット姉妹。重要なのは巫女さん。なら、確認してみるかな
「えっと………メイドさん。確認したいんだがいいか?」
「は、はい」
「俺はまだこの世界に来て能力を使ったことがない。つまるところ、失敗のリスクもある………それでも、家族を優先してほしいのか?」
「………はい」
それほどに危機的状況なのか、それとも一刻も早くなのか………その辺も確認しておこう
「永琳、でいいか?」
「ええ」
「………医者としての見解を聞きたい。どっちを優先する?」
「………医者としてはスカーレット姉妹を優先したいわ。能力の内容的にも、失意した時期的にも」
「分かった………八雲藍、申し訳ないがスカーレット姉妹を優先して救助する」
「っ………分かった。君がそう決めたのなら」
やっぱり彼女としては巫女さんが優先だったか………悪いな
「念のため、私も同行するわ………教えられることは教えてあげる」
「頼む………それじゃ、急ごうか」
病室_
「ここよ………」
「えっと………この二人?」
永琳に案内された先に居る少女を見て思わず問い返す………それもそうだろう。視線の先には、10代前半くらいの少女が2人眠っているだけなのだから
「ええ………見た目は幼くても、能力は相当よ。“運命を操る程度の能力”を持つレミリア・スカーレット、“ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”を持つフランドール・スカーレット」
「なるほど………レミリアの方は脳にダメージが入る系の、フランドールは周囲に影響を及ぼす系の危険か」
「ええ。それじゃ、方法を説明するわ」
やると決めたら早めに、だな。取り敢えず、永琳の説明を聞いてから………
「といっても、そんなに難しい説明にはならないわ。意識を集中させて、心に浮かんだ言葉を言えば良いだけ」
「………それだけ?」
な、なんかもっと複雑だと思っていたが………一意専心は苦手だからなぁ
「分かった………やってみよう」
意識を集中させて、2人を見る………助けるにはどうすれば良い?方法は無いのか?真実を………見通す
「………………ん?これは………」
「どうかしたの?」
「………2人の身体から、何かオーラみたいなものが外に出てる」
俺の目に映る、不可思議なオーラ………説明しても3人には伝わってないということは、現状俺にしか見えないようだな。多分だけど、これが俺の能力の影響なのかもな
「………なるほど。そういう事か」
「何か判ったのか?」
八雲藍の問いかけに頷きを返して、説明しやすいように頭の中で軽く整理する