虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜8〜

 病室_

 

 咲夜に誘われ、俺は永琳と藍を残して入室する。吸血鬼姉妹は昏睡していたとは思えない程血行がいい………日光が当たらない場所でもあるからというのもあるのだろうかねぇ

 

 「お、ちゃんと目が覚めてくれたようだな。良かった」

 「貴方が外来人ね。助けてくれた事、感謝するわ」

 「感謝は受け取っておくけど、これ以上は咲夜に言ってくれ。本気で助力を請われたからこそ、博麗の巫女とやらよりも先に助けたんだ………打算もあった訳だし」

 「それでも、よ………貴方が居なければどうなっていたか」

 

 ん〜………幼い見た目に反して、なんというカリスマ力を見せてくるよ。この人、どれだけの歳月を過ごしてきたんだ?

 

 「では、自己紹介を………私はレミリア・スカーレット。紅魔館の主よ。そしてこちらが、私の妹」

 「フランドール・スカーレットよ。助けてくれてありがとう、お兄様」

 「ん。外から来た神崎悠だ。助けるのが間に合って良かった………と言いたいが、案外そうでも無いのが困り物だ」

 

 そう、2人を助けただけで満足するのは違う………博麗の巫女を助けないとだし、これが人為的な事件であるなら、予防策も用意しなければならない。2人には悪いが、動かないとな

 

 「一応まだ休んでおくといい。俺は八雲紫に頼まれた巫女さんの救出にいかないとだからな」

 「巫女さん………まさか、霊夢まで被害にあったの?」

 「そのようだ。だから最初は巫女さんを助けようと思っていたが………咲夜に頼まれたからな」

 「そっか………ありがと、咲夜」

 「いえ………私情を優先してくれた悠様のおかげです」

 

 悠様は勘弁して欲しいな………まぁ、それは今は置いておこう。外で2人を待たせてるわけだし

 

 「それなら、私達も行くわ。動けないわけでもないし、能力の使い方を指南する人は多い方が良いわ」

 「霊夢がやられるなんて想定外ね………お姉様、私も一緒に行くわ」

 「ん〜………まぁ暴走の抑止に昏睡させられてたみたいだから大丈夫、なのか?」

 「はい。お嬢様方は吸血鬼ですから、常人より自己回復能力に長けていますから」

 「………ま、ここで議論するより動いた方が良いからそうするか」

 

 急がないとな………と、病室の扉を開けようとしたら、外が騒々しいことに気付いた。永琳と誰かが話しているようだが、どうしたんだ?

 

 廊下_

 

 「永琳、何かあったのか?」

 「丁度いいところに………また被害者が出たみたいなの。鈴仙、今度は誰が?」

 

 報告に来ていたらしいウサミミ少女………永琳に“鈴仙”と呼ばれた少女は一度深呼吸をして話し出す

 

 「守谷の巫女さん………早苗さんです。今は霊夢さんと同じ病室に居ます」

 「お、それは丁度いい。これから助けに行こうとしてたから、纏めて対処しよう」

 

 さて、ようやくこの幻想郷を護る要である少女の救出に行きますかねぇ………

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