虚構少年の幻想入り   作:劉鵬 天翊

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虚構〜9〜

 

 別の病室_

 

 「ここです………って、また」

 「げっ、鈴仙………って、レミリア!?フラン!?お前ら起きたのか!」

 

 鈴仙に連れられて病室に入ると、白黒の魔法使いそのままの服を着た少女が驚愕の声を上げる………被害関係者だろうが、御伽噺そのままの魔法使いだ

 

 「あら、魔理沙。あなたは無事なのね」

 「まぁ………な。2人共昏睡してたのにどうやって………」

 「外来人に助けてもらったの。ね、お兄様」

 「………そのお兄様ってのやめないか、フラン」

 「………あぁ、紫が言ってたやつか」

 「おう。自己紹介とかしたいけど、先に2人を起こそうか………纏めてやる方が効率いいし」

 

 魔理沙と呼ばれた魔法使いと場所を変わり、スカーレット姉妹の時と同じように能力を行使するイメージを浮かべる………今回は藍ではなく、立候補してきたレミリアに助力してもらっているが、さっきよりイメージが容易だ

 

 「………………繋がれ、真なる現在(いま)よ」

 

 小さく呟いた直後、同じように輝きを放ち、収束していく………うんうん、ちゃんと行使できてるようで何より

 

 「ん………?」

 「あ、れ………?ここ、は………」

 

 紅白の巫女は昏睡が長かったのか、ぼんやりとしていたが緑の巫女はすぐに状況を把握したようだ。良かった………

 

 「霊夢!」

 「わわっ………魔理沙?ああ、そういえば………」

 (少し時間を置くか………ついでに知りたいこともあるし)

 

 いまだに繋がれた手を引き、部屋の隅へ………どうやらレミリアも何か話があるのか、何の抵抗もなく追従してくれる

 

 「さて………俺から聞いても?」

 「ええ、どうぞ」

 「………何をした?」

 

 そう、俺は能力を行使する際にレミリアに干渉されている感覚を覚えていた。直感的には悪いことではないが、知りたいと思ってしまうと歯止めの利かない悪い癖が出ている

 

 「私の能力………“運命を操る程度の能力”で成功確率を上げたのよ。聞かされていると思うけど、霊夢は幻想郷にとって必要不可欠な存在だから、万が一を起こしたくなかったし」

 「う、運命を操るって………極論、やりたい放題じゃねぇか。恐ろしい能力だ」

 「そんな便利ではないわよ………で、私からも質問。早苗を助ける時、何に気づいたの?」

 

 ………………ポーカーフェイスを貫いた筈だが、あんな些細な変化すら気付けるのか

 

 「………被害にあった直後だからだろうけど、何をされたのか朧気に理解できた。詳しくは後で話すことにしよう」

 「ええ、分かったわ………私も、貴方の能力について面白いことが分かったし」

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