ウルトラマンジード外伝Story ofベリアル『闇の巨人と10の輝き』feat.機界戦隊ゼンカイジャー 作:世界一孤独なチンパン
それではどうぞ。
『仮面ライダービヨンドジェネレーションズ』よかったな~。(言ってんじゃねえか)
これはジードとゼンカイザーが、この世界に降り立つ約2週間前の物語。
◇◇◇◇◇◇
帰り道。少年は、不思議なものを拾った。
「何これ…。カプセル?」
そこに書かれていたのは人型の何か。見るからに鋭利な手を高々とかざしている人型の何か。特徴を上げるとすれば胸の中心部には、紫色の点。黒を基調とし、所々に赤が混じっている。そして、何よりも彼の目を引いたのは、赤く吊り上がった双眸。
「コイツ…。なんか見覚えが…」
少年はそのカプセルの右に、突起部を発見した。どうやら上へとスライドできるらしく、彼は好奇心にそそられるがままに、その突起部を上へと移動させる。
次の瞬間、彼の脳内を様々な景色が襲った。
『ウルトラ戦士としての心を忘れたのか!?』
『心なんて、何万年も前に捨てたよ…』
『なんだお前は!?』
『ゼロ!ウルトラマンゼロ!!セブンの息子だッ!!』
『絶対に許さねぇッ!!』
『地獄へ叩き落してやる…』
『これが俺たちの…力だッ!!』
『グォォォォッ!!』
『久しぶりだな…息子よ…』
『僕を息子って呼ぶな!!』
『分かったような事を言うな!』
『レッキングバーストォォォォッ!!』
『ジィィィィィドォォォォォ!!!』
こうして、全ての光景が彼の脳をよぎった。
「ッ!!ハァ…ハァ…。今のは…一体…」
数分後、光景がよぎった際に起こった頭痛は自然と止まった。彼以外の人物がいない我が家へとたどり着き、制服を脱ぐ時間も、幼馴染が作ってくれた夕食を食べる時間ももどかしくなり、そのまま眠りに落ちた。
あのカプセルを握りしめたまま。
◇◇◇◇◇◇
「ふゆっ…んにゃ?」
と何とも男子なしからぬ寝起きの声が口から洩れる。
「やべっ!!」
慌てて時間を確認しようとするも、幸い今日は休日だったことを思い出し安堵の息をついた。
〈ピンポーン!〉
二度寝しようとしたタイミングで、玄関のインターホンが鳴る。
「およ?」
彼の中でインターホンが鳴った際には必ず出るという謎のルールが定められていたので、今回もそのルールにのっとり玄関まで移動するとガチャリとドアを開けた。
「は~い…っておまえかい」
ドアの先には毛先と瞳がエメラルドグリーンの少女。そしてその横には、これまた少女。髪型はライトピンクのミディアムヘアをハーフアップにし、右サイドのお団子を三つ編みで纏めるといった、前者はともかく、お団子を三つ編みで止めるというのは真似をしようとはとても思えない、文字通り独特のヘアスタイルだ。
「何しに来たんだよ…。侑に歩夢」
「む~…ひどいよ。昨日ご飯食べに来なかったから、不安になって侑ちゃんと一緒に見に来たのに」
頬っぺたを膨らませて反論する少女『上原歩夢』の言葉に苦笑いする者は、少年と歩夢の幼馴染『高咲侑』。
「悪い悪い…」
「あ、全く反省してない…」
◇◇◇◇◇◇
「なんで休日の日に学校へ来ないといけんのじゃ…」
「仕方ないよ。歩夢のためだもん」
場所は移りて、少年の在籍中の学校『虹ヶ咲学園』。ここに来た理由はなんでも歩夢が教室に忘れ物をしたとのこと。2人は校門の外で、歩夢が戻ってくるのを待っていた。
「ごめ~ん!お待たせ~!」
「大分待った~!罰として昼飯奢りな~!」
「アハハ…容赦ないね…」
以上幼馴染3人の会話である。
3人は来た道をのほほんと歩いていた。
「で?何取りに行ったのさ?」
「その~…来週の課題を…」
「ハァ…」
少年は頭を抱えた。そして特に話すこともないので、無言のまま歩くこと数分
「すごいよね~。この人!」
「うんうん!μ'sとAqours。2代目ラブライブ王者と3代目ラブライブ王者!この2組をここまで導いたのはこの人だもんね!」
「それにしても顔がいい!!」
「スタイルもいい!」
とまあふと耳に言葉が入ってきたわけだ。そんなことをされれば当然3人の視線はそちらの方に釘付けになり
「はぁ~!こんな人が私の恋人だったらな~…」
「でも、風の噂じゃAqoursの誰かと付き合ってるって話だよ?」
「そうなの!?」
「そうなの」
2人の少女の会話が、恋愛事情の方になっていった。そして1人の少女が肩を落とし立ち去り、もう1人の少女が背中を宥めるようにさすりながら彼女の後を追ったことで、その話題となった人物の顔が見れるようになった。
「ん~?『霧島玲』…」
「誰?」
話が全く頭に入って来なかったらしい歩夢が首を傾げ、残りの2人がギャグアニメっぽくずっこける。
「さっきの話聞いてなかったのかよ…」
「はぁ~…いい?歩夢。この人はね…」
侑が口を開きかけたその時
「おい!なんだあれ!?」
一人の野次馬が、侑の言葉を遮った。
「「「え?」」」
空を見ると謎の魔法陣が展開されていた。
「なんだあれ…」
そこから現れた光が、ゆっくりと地上に向かって降下していく。
〈ドォォォォォン!!〉
地面に触れたとたんに土煙が舞う。その中から現れたのは
『ラーーー』
白のボディの鳩尾とも言える部分にある赤いランプ。後頭部から延長される髪の毛のようにみえるその先には3本の鍵爪がついていて、尾のように地面を打ち付ける。
「ロボット?」
歩夢の言う通り、その外見は見るからにロボット。
『ギャラクトロン』。それがあのロボットの名前だ。
『ラ―――』
ギャラクトロンはこちらに目を見据えた後、口にエネルギーを溜めだした。
「なんかやばそうじゃないか!?これ!!」
段々と言葉が早くなり、少年は即座に少女2人の手を引きその場から逃げるように走り出す。しかし、ギャラクトロンが目を付けていたのは、その少年だったのだ。
〈ズゴォォン!!〉
赤いビームが一直線に飛んでいき、少年たちの先に建っていたビルに当たる。支えを失ったビルの上部がゆっくりと瓦礫と共に落下してくる。
(こりゃ死んだな…)
脳内が目まぐるしく回転し、自らに死の未来を結論付けた。徐々にビルの落下速度も早まっていき、彼らの頭上の数メートル上に来た時。
――――奇跡は起こった。
〈ズガァァァン!!〉
死の恐怖から目を瞑り迫り来る時を待っていた3人が、音に釣られて目を開ける。
「え?…」
目の前に紫色の障壁が展開された。その中心部で光り輝くのは
「あれは!昨日の…」
昨日、自らの手に握られていた謎のカプセル。そのカプセルは障壁を解くと、少年の前にゆっくりと浮遊する。そして自らの体を再び光輝かせた後、2つのアイテムを精製した。
「これは?」
「もしかして…。使ってって言ってるんじゃない?」
カプセルの謎の行動の理由を侑が推測する。
「俺にか?」
カプセルだから首はない。だが、少年には頷いているように見えた。
「侑。歩夢。行ってきていいか?」
少年は過去を思い出す。
自分は、誰かの事を守りたいと思っていた。
「うん…」
「分かった」
でも、守られているのはいつも自分自身で
「ただ、約束!」
自分で守ろうにも、その力が無くて。
「絶対に…」
今、まさに今。その他人を守れる力が手に入る。
「絶対に…」
『侑。歩夢。行ってきていいか?』
どうしてあんな言葉がでたのか、自分でも分からない。
「「絶対に…」」
それでも、こうしないといけないと思った。
「「絶対に…帰って来てね!」」
この瞬間、この時を自分自身が待ち望んでいたと。そう感じたから。
「ああ!!」
この日、アナザーワールドトラベラー『霧島玲』が去った地球に、新たな
「リアルを…見せてやる!!」
少年の名前は『五色田リアル』。またの名を
「ベリアルゥゥゥゥッ!!!」
《ウルトラマンベリアル!》
闇の戦士『ウルトラマンベリアル』。
『シェェアァァッ!!』
ギャラクトロンとの戦闘シーンについては、あえて省きました。冒頭の分から想像はつくでしょうが。
次回、オリ主とその他諸々の説明を投稿した後に本編に参ります。主人公の『五色田リアル』ですが、この名前にも深い意味が込められているので、今後の展開をご期待ください。
モチベーションが上がるので、感想を書いて頂けると幸いです。ヒロインアンケートも実施中なので、ご協力お願いいたします。
それではまた次回ヾ(•ω•`)o
それにしても、いくら陛下と言えどヒーローとしての初陣でギャラクトロンて…。サラッととんでもない快挙を達成してしまったかもしれないwww
本作のヒロインは誰だ!?(改)
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上原 歩夢(うえはら あゆむ)
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高咲 侑(たかさき ゆう)
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中須 かすみ(なかす かすみ)
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桜坂 しずく(おうさか しずく)
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天王寺 璃奈(てんのうじ りな)
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宮下 愛(みやした あい)
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近江 彼方(このえ かなた)
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エマ・ヴェルデ(えま・ゔぇるで)
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朝香 果林(あさか かりん)
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優木 せつ菜(ゆうき せつな)