転生したらディルムッドだったけど、団長の距離が近い気がする 作:自害せよランサー
転生したらなんか神々しい人に世話されてた。実の親では無いらしい。元々、現代日本で普通に会社に行って、帰ってきて、スマホゲームして夕飯食べて風呂入って寝る。という、いつも通りの生活してただけで、いつのまにかこうなっている。心当たりはない。トラックに轢かれた記憶もないし、神様にあった記憶もない。室内見てみると、文明レベル高そうには見えない。石造りの家って感じ。異世界転生なのこれ?
どうやら異世界ではなく、過去の地球っぽい。しかも型月世界かも知れない。
というのも水面に映る顔が、まだ幼いながら見覚えのある感じの色男なのだ。黒髪に片目の下には泣き黒子。完全にディルムッドです、本当にありがとうございました。輝く貌の不憫なランサー筆頭である。神々しい人は養父である愛の神オイングスと海神マナナン•マクリルらしい。神話の世界だ。
物心ついた頃から槍とか剣とか教わってるが、そこに合わせて魔術も教えて貰えるようお願いした。Fateを知ってる身としては、黒子の制御に力を入れていきたいからである。セイバークラスなら制御出来てるって設定があったはずだ。
制御出来ないと下手に他の人と関わるのも難しいし、がんばるぞー。
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まだ子供だから効力も弱いみたいで、制御はさほど時間も掛からず出来るようになった。成長するに連れて強くなっていくそうなので、継続的に制御訓練を行っていこう。
「ディル! そっち行ったぞ!」
「ああ! まかせろ!」
因みに今は近くの集落で、子供達とハーリングという遊びをしている。長いスプーンみたいなスティックで、ボールをアメフトのゴールみたいなとこに叩き込んでいくゲームだ。割と楽しい。
「すげーよディルムッド! ほんとに初めてかよ!」
「鍛えてるからな」
この年齢特有の、スポーツ出来たら人気者の法則で俺は結構溶け込めていた。
「ん?」
木陰の方から視線を感じる為振り向くと、同じくらいの年頃の女の子がこっちを見ていた。
「なぁ、あの子を知っているか?」
「え? いや、知らねえ。うちの村のやつじゃねぇな」
違うのか。じっとこっちを見てるが、仲間に入れて欲しいのかな?
「…………」
「おーい! 一緒にやるか!?」
「っ! …………いいの?」
今日は日差しが強く相対的に木陰は暗い。その為よくわからなかったが、こちらに歩いてくる女の子は眩い金髪を長く伸ばしていた。太陽に反射してキラキラと輝いている。
「えー? でも、女が出来るかぁ?」
「入った方が負けるんじゃねぇの?」
「あ……。うぅ…………」
確かにハーリングはタックルもルール上許されている、多少荒っぽいスポーツではある。が、今回はその影響で遊びが全力で出来なくなることを心配してる感じだろう。
「まあまあ、俺がこの子と同じチームに入って補助するよ。それなら良いだろ?」
「えー? まあ、ディルが言うんなら良いけどよー」
今日会ったばかりでこんなに信頼されて良いのだろうか。ちょっと将来心配である。
「というわけで、君もおいでよ」
「うん!」
不安気な顔から一転満面の笑みである。『輝く貌』という二つ名は、彼女にこそ相応しいのではないかと思うくらいだ。
こうして、長い付き合いとなる金髪の少女と私は出会った。
因みにこの後のハーリングは、才能を爆発させたこの少女がひたすら無双して終わった。
めちゃくちゃ強すぎて、私と彼女が揃ってるとワンサイドゲームになるので、早急に別チームにされた時、少し不満気な顔をしてたのが印象的である。