転生したのは宇宙海賊の力を持つ者だった。   作:北方守護

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第12話 受け継がれた物。

リュウジに連れられて来た簪は幾つかある開発室の1つに来ていた。

 

「あの……岩崎さん……それで私に何を確認してほしいんですか?……」

 

「あぁ、実は君に()()()を持って欲しくてね」

 

「コレって……武昭の持ってる物と同じ様に見えますけど……えっ!?」

 

「おっと危ない……やっぱり、彼女がそうだったんだな……さてと()は認めてくれるかな?」

リュウジが簪に武昭が持ってるゴーカイレッドと似た意匠の青いレンジャーキーを投げ渡したのを簪が受け取ると同時にレンジャーキーが光り輝いて気絶したがリュウジが倒れそうになった簪を支えると近くにあったベッドに寝かせて机の上にあったモバイレーツを手にした。

 

一方、簪は……

 

「うん……あれ?ここは……何処?それに岩崎さんがいない?……」

 

「なるほど、お前が()()()()()()()()()()()()()なんだな……」

簪が声のした方を見ると腰まで伸ばした長髪を後ろで束ねた青いコートを着た男性が立っていた。

 

「あの、あなたは誰なんですか?それにここは……」

 

「俺の名前はジョー・ギブケン……そして、ゴーカイチェンジ!ゴーカイジャー!

 

「えっ!?武昭と同じ?……いや色とか所々違う様な……」

 

「ここから出たいのなら俺と戦え……」

ジョーは2本持っていたゴーカイサーベルの1本を簪の足元に向かって投げた。

 

「なんで、そんな事をしないと……ッ!?」

簪が戸惑っているとジョーが向かって来たので慌てて足元のサーベルを手にして受け止めた。

 

「ほう、良い反射速度だな……だが、その程度か!!」

 

「クッ!そこまで言うなら……相手をさせてもらいます!!」

簪はジョーの攻撃を弾き返すとそのまま向かった。

 

その後……

 

「ハァハァハァ……」

 

「ここまで俺の攻撃を耐え凌ぐとは……だが、そろそろ終わりだな……」

簪はジョーの攻撃を時には防ぎ時には受け止め、色々と耐えてきたが疲労が溜まり息が上がっていた。

 

「教えてください……なんで……私にこんな事をするんですか?」

 

「理由か……俺も聞くがお前には何か夢はあるか?」

 

「夢……ですか?……あります……どうしても私がやらなきゃいけない事が……」

 

「そうか……俺にも夢があった……そして俺はそれを成し遂げる事が出来た……だからこそ」

ジョーはサーベルを地面に突き刺すとモバイレーツとブルーのレンジャーキーを簪に渡して手を差し出して立たせた。

 

「え?なんでですか?私は、まだジョーさんに勝ってません……」

 

「何を言っているんだ?俺は何も勝敗が決まったらとは言ってないぞ」

ジョーの言葉を聞いた簪は今までの状況を思い出すと照れて顔を赤くしていた。

 

「俺が見たかったのは自分の夢を諦めないかだったんだ……お前からは、その思いを感じたから俺の力を託す事にしたんだ」

 

「ジョーさん……けど……私がそれを受け継いでも……」

 

「大丈夫だ簪」

 

「え!?武昭!なんでここに!?」

簪が戸惑っていると声がしたので見ると武昭が来ている事に驚いた。

 

「俺もここで力を受け継いだんだよ()()()からな」

 

「あの人って……」

 

「ほら、それよりも元の世界に戻るぞ、ジョーさんそれじゃ」

 

「あぁ、じゃあな」

武昭が簪を連れて、その場から離れるとジョーの隣に赤いコートを着た男性が立っていた。

 

「なんだ、来ていたのか」

 

「あぁ、久し振りに武昭にも会いたかったからな……それで彼女はどうだったんだ?」

 

「感じたよ……心の中にある叶えたい夢をな……」

 

「そうか……」

2人は武昭と簪の向かった先を見ていた。


簪が目を覚ますとベッドの横に武昭と本音が立っていた。

 

「おっ、目を覚ましたか」

 

「カンちゃん、大丈夫〜?」

 

「うん、大丈夫だよ……ねぇ武昭、アレは[カチャ]夢じゃなかったんだ……」

簪がベッドから体を起こそうとした時に何かが当たったので確認するとモバイレーツとブルーのレンジャーキーだった。

 

「あれ〜、それってあきっちの物と似てるけど、どうしたの〜?」

 

「簡単だよ、それは君が()()に認められたからだ」

本音が事情を聞こうとした時リュージが部屋に入ってきた。

 

「リュージさん、もしかして、ああなる事を知ってたんですか?」

 

「うん、君なら()()()()を託す事が出来るって感じたからね」

 

「え?リュージさん達の力って、もしかして……」

 

「簪、その話は今はまだ出来ない、だから詳しい事は聞かないでくれ」

 

「武昭……うん、分かったよ」

 

「ねぇ〜2人だけで何の話をしてるのぉ〜?」

 

「それは秘密だよ本音」

 

「むぅ〜意地悪〜」

簪に秘密にされた本音は頬を膨らませて怒っていた。

 

その後、武昭達は学園に戻る為会社から出たが……

 

「まだ、あの子には僕の力を受け継がせるのは早いかな?」

何者かが会社の窓から武昭達を見ていたが、その手には武昭や簪が持っているのと似ている()()()()()()()()を手にしていた。

 

 

 

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