武昭達が装置内の空間から出ると、その場はIS学園のアリーナだった。
「あれ?ここって……学園のアリーナよね?」
「うん……しかも一番広いアリーナだよ……けど、なんで?……」
鈴と簪は自分達が居る場所を確認した。
「束さんの発明が失敗したって事か?」
「うむ、姉さんでも失敗する時はするんだな……」
「束姉に連絡するか……あれ?」
一夏と箒が話してる中武昭が束に連絡するが違和感があった。
「どうしたの?武昭」
「いや、束姉に連絡したんだけど通じないんだよ、箒からも連絡してくれないか?」
「あぁ、分かった……ん?私の方も通じないぞ?」
違和感があった武昭が箒に連絡を頼むが通じなかった。
「うーん……もしかしてだけど……束姉の発明は成功してるかもしれないな……」
「どういう事武……もしかして……」
「あっ!皆!アレを見なさいよ!!」
武昭の言葉に簪が何かに気づくとアリーナのピットからISを起動させた何人かが出て来たが、その顔には見覚えがあった。
「なっ!?アレって、まさか俺か!?」
「私も居るだと!!」
「ちょちょっと待ってよ!なんで私にソックリなの!?」
「私!?嘘……」
「やっぱり……束姉の発明は成功してたみたいだな……」
「武昭……もしかして、ここって俺達の知る学園じゃないって事か?」
「一夏、そんなの聞かなくても分かるではないか」
「箒の言う通りね……まぁ、まさか違う世界の私達に会うとは思わなかったけどね……」
「うん……私も驚きすぎて逆に冷静になった……」
ピットから出て来たのはコッチの世界の一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、楯無達で同じ顔の自分がいた者達は驚いていた。
そんな中、楯無だけが近づいて来た。
「えっと、貴方達は何者かしら?どうやってここに侵入して来たの?それになんでそっくりな人達がいるの?」
「あぁ、何と言いましょうか……一応俺達もIS学園の生徒なんですよね……」
「えっと、私は学園の生徒会長をしてるんだけど、貴方達の中で君だけが見た事無いのよね?」
「そっか、
武昭は楯無に自分の学生証を渡した。
「あら、コレは……学園の学生証ね……嘘……偽造じゃなくて本物?……」
「学園の学生証は偽造不可なんですよね?
「!?なんで私の名前を知ってるの!!」
「まぁ、俺も生徒会の一員ですからね」
武昭に名前を言われた楯無は驚いていた。
「嘘を言わないで!!私は貴方みたいな人を知らないわよ!!」
「嘘じゃないですよ……正確に言うと
「こことは違う世界って……もしかして貴方達は違う世界から来たって言うの?」
「えぇ、ちょっとした装置の起動実験をしたら、ここに来たんです」
「そうだったの……じゃあ、そこにいるカンちゃんも……」
「うん、そうだよ…(刀奈)お姉ちゃん」
「!!それを知ってるって事は……貴方達の言う事は真実って事ね……とりあえずは私に着いてきてくれるかしら?」
「えぇ、良いですよ……多分、先生達に説明するんですね」
「やっぱり、知ってるのね、じゃあ行きましょうか、他の皆はここで待機しててね」
武昭達が楯無の後について行ったのを見た織斑一夏達は指示通りアリーナで待機する事にした。
武昭達が楯無に連れられて行った場所では千冬と麻耶がいた。
「ふむ、お前達が楯無から連絡があった者達か……確かに同じ顔ではあるな……」
「はわわわ、何で同じ顔の人が?」
千冬はスッと視線を向けて麻耶は慌てていた。
「お前達に聞きたい事があるんだが……その男性は何者だ?」
「あぁ、この中じゃ俺だけがいないから当たり前っすね、俺は海城武昭、
「何!?それは本当か!!」
「えっ!?けど、そんな情報はコッチには入ってません!!」
「それはそうですよ、俺達は
「うむ、確かに海城の言う通りだった……それに他の者達の学生証も確認したが番号が違う生徒の物だったからな……とりあえずはその話を信じるとしよう」
千冬の言葉に武昭が説明すると千冬と麻耶は慌てていたが証明が出来た事で納得していた。
「それで海城達は何故、コッチの世界に来たんだ?」
「あぁ……それなんだけど……簡単に言うと俺達の世界の
「何?……その兎と言うのは、まさか……そう言う事なのか?一夏、篠ノ之?」
千冬は武昭の言葉を聞いて気になった事を武昭の世界の一夏と箒に尋ねて2人揃ってうなづいた事に頭を抑えた。
「なるほど……そう言う事なら納得するしかないな……」
「それで織斑先生、俺達はどうなってどうしましょうか?」
「そうだな……まずは〔バラッパバラババン、バラッパバラババン〕なんだ今の音は?」
「すみません、俺の奴っすね、もしもし〔ヤッホー!やっと通じたねー!!〕束姉?」
千冬が武昭達にどうするか説明しようとした時に武昭のモバイレーツに着信が来たので出ると束からだった。
「何!?束だと!!」
「あぁ、束さんって言っても俺の世界の束さんですよ、束姉、さっき掛けたのになんで出なかったの?」
〔ニャハハハ!ごめんねー!装置を起動させた時、ちょっとだけ席を外してたんだー!けど、もう大丈夫だからー!!〕
「そうだったんですか、それで束姉、何で俺達はIS学園のアリーナに出たの?」
〔ん?あぁ、それはねコッチから移動させる時に自動的に人がいなくて広い場所に出る様に設定してたからだよ〕
「なるほど……けど、そのお陰でコッチの織斑先生に疑われてるんですけど?」
〔ありゃ?そうだったんだ、そうだそっちのちーちゃんに変わってくれるかな?〕
「分かりました、織斑先生、束姉が変わってくれって言ってるんですけど?」
「何!?いや変わろう……もしもし本当にお前は束なのか?」
〔そうだよー!ちーちゃん!とは言っても私が知ってるちーちゃんとは違うから何とも言えないね〕
「本当にお前は束なのか?私が知っている束ならば、その様な口調で話す事は無い筈だが……」
〔まぁ、場所が変われば人も変わるんだよ、ちーちゃん〕
「そういう事か……ならば納得するとしよう」
千冬はどこか諦めた様な表情をしていた。
この小説内でのオリジナル設定。
学園の学生証は色々と細工されており偽造は不可能とされている。