死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
8話
「ッ!あぶねっ!」
僕は頭部だけを大きくして大剣を受け止めた。
………正直、めっちゃ攻撃が重いッ!
僕は槌の頭部だけを大きくしたまま思いっきり降り、大剣を弾かれた相手の体が浮いた。
この間に攻撃…いや、時間がない、なら持ち手を太く、長く伸ばして当てるか…。
ガキィン!
大剣で防がれた。こっちは長さを伸ばしていたから勢いが若干ついて火花が軽く散った。ちなみに、相手は吹っ飛んだ。
「ハハッ!なかなか面白い攻撃の仕方をするな、お前。良いぞ!興が乗ってきたッ!」
そう言って、大剣の男は思いっきりこっちに突っ込んできた。
……ここはカウンター狙い、相手がここまできたら槌の頭部だけを大きくして思いっきり振りかぶる!
…………来た!ここだ!
「オラッ!」
ガクッ
来たと思って思いっきり振りかぶった瞬間、そこに相手はいなかった。正式には、普通にバックステップで避けてた。僕は避けられて重心が前のめりになっていた僕の体は前に傾いた。
…あー、こりゃ読んでたな。僕がこう出ること。
「なかなか面白い戦い方だったぞ。だが、終わりだ!」
相手が僕めがけておもいっきり大剣を振り下ろす。
……しゃあねぇ、多少痛いのは我慢しよ。まだ不死って事に確信与えたくないし。
僕は槌の持ち手を太く、長くした、先程と同じ要領だが、今度は自分に対して使った。
グォン!
ドンッ!
……イッテェぇぇ!!さっき程じゃないけど!でもイテェ!
……何か勢いをつけすぎたらしく、普通に壁一枚貫いた。具体的にどのくらい飛んだかと言うと600mくらいは飛んだんじゃねぇか?一応腹貫いたら痛いから強化魔法を腹を重心的に全身にかけたらそれが仇になって吹っ飛んだ。というか洞窟にこれだけのスペース作ってんの?文明レベルスゲェな。
……ちなみに槌は持ち手を伸ばしてる間に元の大きさに頭部らへんの持ち手を短くした。分かりにくいよなぁ、普通に。とりあえず、手元に槌はある。後めっちゃ疲れた。甘いもん食べ行きたい。
……マルク君はどうしよう。……あの人がハンデを守ってくれることを祈るしかないな。これは。
……ん?
「ヴー!ヴー!」
……何か手足を鎖で頑丈に拘束されててなおかつ口枷つけられてる11、2歳の狼型の獣人の女の子がいるんだけど……
とりあえず、鎖だけとるか。
「ヴー!ヴー!」
……うわ、めっちゃ敵意丸出しだなぁ、目も血走ってるし少し、いや、かなり怖い。これ、口枷は後ではずした方が良いか?いや、やっぱ口枷から外そ。コミュニケーションは大事だからね。コミュ力自信に無いけど。
「えっと、口枷だけ取るから、騒がないでよ。」
カチャカチャ
バキン!
あ、割りとすぐ取れた。
「ッハ!」
「……大丈夫?喋れる?」
「……嗅いだこと無い臭い、てことは新しい人?」
うわ、明らかに不機嫌そうだなぁ、声だけで分かる。
「違うよ。僕はここの調査に来た人。じゃなきゃ吹っ飛ばされてここに来ないでしょ。」
「………確かに。」
「ハハ、とりあえず鎖外すよ。」
……もう良いや、最初から壊す気で行け。
ガチャガチャ
うわ、スゲェ頑丈だなこれ。
仕方ない、本日大活躍の強化魔法使いますか。
バキン!
ヨシッ!ギリ行けた!
────────────────────
……とりあえず全部壊したか。
「お兄さん、力強いね…………。」
何か、軽く引いてね?
「良く言われるよ。」(苦笑い)
「そうなんだ、でも、ありがとう!」
……ん?さっきとキャラ若干変わってね?
「私、クラレ・ブリューレン!お兄さんは?」
「ああ、僕はアルフォト・グレイロードだよ。」
「わかった!何かして欲しいことある?助けてくれた恩は返したい!」
……やっぱさっきとキャラ違うよね。ま、良いや、気ばらしに言うだけ言ってみよう。
「え?じゃあ、僕を殺してくれ。」
「え?」
………そりゃそうなるよね。僕もわけわかんなくなってきた。頭おかしいんじゃない?僕。普通何でもって言われて殺してって頼むか?敵国に捕まった捕虜位しか言わねぇよ!きっと。
ドゴン!
「ハハッ!やっと見つけた!まさかあんな避け方するなんて!さあ、立て!ラウンド2だッ!」
何だぁ?こんな戦闘狂だったっけ?コイツ。………よくよく思い出してみるとそんな素振り見せてたわ、コイツは。
「????」
「いや、何かコイツと戦ってて避けるときにブッ飛んだ。」
おいおい、僕もうマルク君のこと語彙力どうかしてるって言えねぇぞ?そのくらい語彙力無かったぞ?今。
「とにかく、さっきまでアイツと戦ってたって事。」
「なるほど。わかった!何すればいい!」
……この子ホントに同一人物?さっきと比べたらエラい態度の違いだけど。
「ヒャッハー!!!行くぜぇ!!」
コイツもコイツでキャラのブレ幅半端ねぇな!!!!さっきからキャラがグラグラだぞ!!!!冷静なのか狂ってるのかハッキリしてくれ!!!!
「ッ!!!」
それはそうと、僕は大剣の攻撃をけっこうスレスレで避けた。クソ!ツッコミなんかに気を取られてる場合じゃなかった!
「また回避かぁ、やる気あんのか?」
やる気?ねぇよ!!そんなもん!!
「ハハッ!!オラッ!!」
ドゴンッ!!!!
「ッッッ!!!!!」
今度は避ける自信がなかったので、槌で受けた。相変わらず重いッ!!!
「辛そうだな、疲れたんなら避けたり防いだりするのをやめて受けたらどうだ?楽になれるぞ?」
なんかもうそれでいい気がしてきた……………って、思ったけどだめだな、コイツラほっといたらだめなきがする。だからあえて受けるなら勝つための道筋が見えて、その道筋にあえて受ける事が必要だった場合だけだ。めっちゃ痛いし死にもしない……うん、最悪以外の何物でもないな。
「楽に殺してくれるならありがたいですね。まあ、ヤレればの話ですけど。」
「言うねぇ、ハハッ!威勢が良いのは結構!」
……またキャラ変わってない?コイツ。さっきからコロコロキャラ変わりすぎだろ。何?病んでんの?コイツ。
「……!!」
………なんか、いい事思いついた。
ダッ!
僕は、思いっきり距離を詰める………
「は?ふざけてんのか?」
……………目を瞑ってるけど。流石にこれはふざけてるように見えるよね。とりあえず、手を前に出して………
「ッッッ!!!」
ピカーン!!!
その瞬間、目を瞑っても分るくらいの光が発生した。そして、目を開けたら割とカオスな光景が待っていた………
「………。」
「〜〜ッ!!」ジタバタ
「チクショウ!油断した〜ッ!!!」ジタバタ
……とりあえず、男は気絶させるか。
バコン!!
「グホッ!」チーン
後はクラレさんだけど………
「〜〜ッ!!!」
「目、大丈夫?送ろうか?」
「〜〜。」コクコク
ハア、なんかどっと疲れてきた。マルク君、生きてるといいけど………
僕は、洞窟にいた人を全員拘束して、マルク君とクラレさんを抱えてギルドに報告し、家に帰った………
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結局、クラレさんは家がわからなかったから家に泊めた。僕は、人生で一番寝付きが良かった気がした。
「いやぁ、昨日は災難だったね…………」
僕は、改めて報告をしにギルドに行っていた。
「そうだね……もうなるべくあんな面倒ごとには付き合いたくないよ。」
「アハハ…………。」(苦笑い)
ガチャ
「おっはようございま〜すっ!!」
「「お、おはようございます………。」」
テンション相変わらず高ぇーなぁー。
バダン
え?なんの音?
「アル様ーッ!!!」
ドゴン!
「ぐぶほっ!」
イッテェェェェェェェ!!!!!思いっきりタックルされた!!
「え?え?え?」
「あ~、その、あれですか?」
「え?あれって?で、なんで様付け?」
「え?言ってませんでしたっけ?私住むとこないんで、住まわせてもらう代わりにアル様のメイドする事になったんです!!」
あっれぇぇ?聞いてないなぁ、そんな事。
「やっぱあれでしたか、アルフォトさんは。ロリコンでしたか………。」
「いや違いますよ!?何でそんなことに!?」
僕はロリコンではないよ!?…………悪く無いとは思うけど。
「大丈夫ですよ……アナタがどんなになっても受け入れてあげます。私は、いつまでもアナタの担当ですよ…………。」
何で僕がドロップアウトしたみたいになってんだよ!!!!
「ヒソヒソ」(不特定多数)注・諸事情により、省略してます。
そして何故か周りからの視線が痛い!!!
口枷と鎖は錬金術で出来てて、これも手錠と同じ足し引きです。(ただし、口枷は手錠よりは大きく引いてないから足されたのもそこまで大くない。鎖は同じくらいには引いてるから足しもデカイ。)ちなみに、アルフォトは口枷の取り方知らないからぶっ壊した。いやぁ、訳もなく怪力にしたけど、ネタ以外でこんな怪力の使い方があるなんて!
クラレ・ブリューレン
身長…133くらい
年齢…12歳
異能…無し
概要…狼ベースの獣人の少女。珍しいから誘拐されて凶暴だから縛られてた。味方と敵で大分態度が変わるタイプ。(アルフォトに最初冷たかったのは味方だと信じきれなかったから。)ただ、拘束解いただけで信用しているので、普通にチョロい。(誘拐されたときはそのチョロさを利用された。)
アルフォトが使った魔法について…………今回は単純に明かりを灯す魔法に込める魔力を大量にしただけ。ただ、急いでて魔力注ぎすぎたからたからめちゃくちゃ眩しい。