死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。   作:ユノ・アスタライズ

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 予告通りのもの書きます!途中、コメディに寄っちゃったりこんがらがったりしても許してください。


 注︰ちょっとグロいかもしれません。


第二章:避けられない面倒事
11話 思い出話(リベンside)


11話

 

 ………僕はいつも悪魔って言われた。だからなんだって話だ。12年間ずっと聞いてたら流石に慣れるし何より飽きる。両親は去年亡くなった。文句を言いつつも、罵倒しつつも、育ててくれたのはとても感謝している。

 

 …それもこれも、誰が書いたかわからないくらい古いこの村の伝承をまとめてある書物に黒髪赤目は悪魔の子って言う訳のわからない事が書いているからだ。実際に読んでみたらマジで載ってた。どうやって読んだかって?察せ。

 

 それと、なんか僕が今住んでいる村では神?だらなんだかの信仰が凄ましかった。その神とやらは時々一番相性の良い聖職者に憑依して神託って奴を出すらしい。………………でも、その神は何も言わない。僕に対して何も触れてこない。命を狙うこともない。何なら僕も神託聞けるし。神殿入れるし。意味がわからない、伝承は神が広げたんじゃないのか?それとも神を気取った誰が言ったでたらめ?そもそも神託は本当に神が言っているのか?なんにせよ、本当に………………

 

「意味わかんないな………………こんがらがり過ぎて。」

 

 僕は、そこらじゅう殴られてボロボロなり、地面に寝そべりながら呟いた…………………

 

────────────────────────────────────────────

 

 人は、弱い。集まって、群がって、価値を計りあって、誰かを下に見たくて、誰かより上だと感じたくて、今回はそれが僕だった。確かに、都合がいい。誰が言ったかわからない伝承の悪魔の子と特徴が一致し、しかもそれが遺伝ではない、自分の下に置く存在には最適な相手であり、自分の子でもないから情もたいして感じない。性格もあまり社交的でないと自分でも思っている。全く、運悪いな………僕は。そんな事を、僕は村を歩きながら思った。今は大体の家が昼食をとっているのか人も殆どいなかった。少なくとも無害な人しか居なかった。

 

「お前、何してんの?」

 

 ふと、後ろから話しかけられた気がした。多分僕じゃないだろう。村の子供達は大体が親から僕に近づくなと言われているはずだ。

 

「いや、お前だよお前。」ガシッ

 

 肩掴まれた。え?何?お金は持ってないよ?僕。

 

 …………振り返ってみると、そこには僕と同じ年くらいで茶髪で茶色の目をした男の子がいた。………見ない顔だな。そもそも皆が僕の顔見ようとしないから見れないか。ハハッ、ボッチジョークが冴えるわ。(´;ω;`)

 

「………お前何で急に乾いた笑いして若干涙目になってんの?」

 

 うわぁ、絶対引いてるなあの子。そのまま離れてくれたらお互いのため、僕だってこの子の両親から怒られたくないし、この子だってそれが原因で浮きたくはないだろう。

 

 ………それにしても、僕のポーカーフェイスと精神はまだまだ未熟だな、これしきの自虐ネタで涙目になるとは、そしてそれを隠す事が出来ないとは。ま、そもそも自虐ネタ言える友達全く持っていないしこれから友達出来る可能性も皆無なんだけどね。(´;ω;`)

 

「まぁいいや、俺、この間この村に引っ越してきたばかりでさ、道案内してほしくて。いやぁ〜、良かった良かった。どうせなら同じくらいの年の奴に聞きたかったからさ。」

 

 ………あっ、引っ越して来たんだ。道理で見ない顔だと思ったわ。村住んでる子の全員の顔そもそも見てないけど。と言うか見れないけど(笑)

 

 ……でもさ、それより思ったのがさ、

 

「なんでこの時間に?」

 

 今昼飯時だぞ?この時間に出歩いてる奴は僕以外に殆どいないぞ?

 

「いや、ほらさ。俺めちゃくちゃ不器用なクセして無駄に力強いからさ。物をバンバン壊す可能性があるから引っ越し後の片付けしなくていいから時間潰しに村見てこいって言われてさ。あれ?なんかマズイ時間帯だった?」

 

 あ~なるほど、納得した。……………ヤバい、どうしよう。これは無視するべきなのか、それとも自爆覚悟で案内するべきなのか……駄目だ。頭が回らない。スゲェ緊張してる。え?僕って実は人見知り!?

 

「ぃや、その、全然そんなんじゃないけど……」

 

 駄目だ、なんか全然呂律が回らない。心臓がスゲェバクバクいってる。ヤバい。口から心臓出そうっ!

 

「なら案内してくれよ。あ、俺の名前はカイムだ!カイム・クロケルだ!よろしくな!」

 

「え?あ、はい……リベンです…………」

 

 この後、流されてそのまま軽く案内した。裏道使ってなるべく見つからないようにしながら。そんなこんなで、3ヶ月が経った…………

 

────────────────3ヶ月後

 

「ハッハッハッ!おはよう、リベン君。」

 

 カイムとの交流は未だに続いていた。その一環でそしてどうしたんだ、そのノリは。頭打ったのか?

 

「おはよう。………カイム君、頭打った?」

 

「辛辣!ノリでやっただけなのに!」

 

 いや、訳の分からんノリに付き合わせられるこっちの身にもなってくれ。

 

「それで、要件は?」

 

「いや、今日暇かなって。」

 

 いや、わざと言ってんだろ。僕が友達いなくていつも暇なの知ってるだろ。…………僕が悪魔って言われていることも。

 

「…………ねぇ、僕が悪魔って言われてるの君知ってるよね?何でかまってくれんの?」

 

「う〜ん、いやぁ、正直、俺は安全で、かつ一緒に居て楽しければ悪魔だろうとなんだろうと良いんだよ。それより、返事をはよ。」

 

 ……なんだろう。気が抜けたわ。

 

「うん。暇だけど………」

 

「なら、俺の家行こうぜ!」

 

「うん、わかった。…………は!?家!?」

 

 何故いきなり!?

 

「そんな驚くなよ………いや、単に親にお前のこと話したら会わせてくれって言われてさ。」

 

「あ、うん。ちょっと待ってて。」

 

 うん!そんなこともあるさ!納得しよう!

 

───────────────────────────────────

 

「おい、ガキ共。おとなしくしろ、死にたくなきゃな。」

 

 

 僕の家を出てカイム君の家に向かっていたら何人かの山賊に捕まって縛られた。なんか斧とか剣とか持ってるな。

 

「おい!一体これはどいういう……」

 

「うるせぇ!」 

 

 バキッ!

 

 事態に混乱して抗議した男の子が思いっきり顔を殴られた。鈍い音がした。

 

「次余計な事喋ったら斬るぞ!」

 

「おい、この村の家全部探索終わったか?」

 

 ふと、声のした方に顔を向けた。そこに居たのは、ライオンのような見た目の使い魔(ファミリア)の隣にいるデカイ筋肉質な長髪男だった。

 

「は、はい。ただいま子供を人質にとって捜索中です。」

 

「そうか、なら……捜索した家の者たちは縛ってここに集めておけ。」

 

「ハイ!分かりました。」

 

 さっきの男の腰が低い。って事は、この人がボスか…………。

 

 ブチッ

 

 ふと、隣で縄が千切れる音がした。隣を見ると、カイム君が腕力だけで引きちぎったらしい。ん?ちょっと待て?まさかっ!

 

「ウォォォォォォォ!!!」

 

 その予感は的中した。カイム君は、おそらくボスであろう男に飛びかかった。あのバカッ!

 

 ゴキッ!

 

 男は、飛びかかってきたカイム君の首に回し蹴りをした。これも鈍い音がした。だが、明らかに骨が折れた音だった。

 

「ッチ!貴重な労働源が死んだか!」

 

 男は、カイム君の首を触りながら言った。恐らく、彼らは僕らを労働源として使うつもりだったらしい。カイム君が死んだとわかったら無茶苦茶苛ついてた。

 

「ライオネル、食っていいぞ。」

 

 恐らくあの使い魔(ファミリア)の名前だろう。ライオネルはグチャグチャと音を立ててカイム君の死体を食べた。僕は、目の前が真っ白になった気がした。

 

「貴様らか、ここを荒らし、挙げ句のはて罪のない子供を殺したのは。」

 

 現れたのは神父だった。その神父は、いつも神託を与える人で、何度も見たことがある。

 

「誰だ貴様は。」

 

「私か?私は人が言う神という存在だ。」

 

「神?ふざけているのか?貴様は。」

 

「………それはそうと異形よ、貴様は死にぞこないのまま使役されても良いのか?」

 

「…………。」ビクッ

 

 神がそう言うとライオネルは、若干震えた。

 

「異形よ、私は君が私に使えると誓えるなら、許しをこうなら、君を許そう。そして、その誓いの証として、そこにいる山賊全員殺せ。」

 

 その言葉は、異常なほどの覇気を放っていた。逆らったら死ぬ、そんな気がするほどの。

 

「ハッ!何をいうかと思えば!くだらない事を。そんなことをするはずないだろう!こいつはしっかり教育して…………」

 

 ゴシャッ!

 

 瞬間、男の首が飛んだ。ライオネルがやったらしく、ライオネルの右の前足に血がついていた。

 

 僕は、あまりにもでかいショックで意識を落とした………………。

 

──────────────────────────

 

 目を覚ますと、僕はナイフを持った男の人が僕に馬乗りの状態で座っていた………。

 

「お前のせいだ……お前のせいでッ!お前がいたからッ!娘がッ!殺してやるッ!ブッ殺してやるッ!」

 

 僕は、無理やり男を突き飛ばして逃げた。火事場の馬鹿力だろう。普段には信じられないくらい力が出た。

 

「死ねェェェェェェェ!!!」

 

 男は僕に追いつき、ナイフを振りかざした。僕は、咄嗟にそのナイフを奪い、首の血管を斬った。

 

 ザシュッ!

 

 血が僕の顔に着いた。

 

「ガッ!」バタン

 

 男は首を押さえ、すぐに倒れた。それと同時に、物凄い罪悪感に苛まれた。

 

 家に走って戻って見ると、今度は三人が家の前で凶器を持って立っていた。………念の為ナイフを持っていて良かったな。何故か、その時の僕は普通じゃ考えられないくらいの身体能力で動けた。気分は最悪なのに、とても良い気分だ。矛盾している。この感覚はとても気持ち悪い。ぼくは、鍬を持った一人目を先程と同じくジャンプして首の血管を斬り、鎌を持った二人目を下から潜り込んで心臓を刺し、スコップを持った三人目を体制を崩し、その隙に喉にナイフを深く刺した。不思議と、罪悪感は消えていた。

 

 その後も、何度も殺しに来たやつを殺した。

 

 ザクッ!

 

 何度も

 

 ザシュ!

 

 ナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモナンドモコロシタ。

 

 

 

 

 

 アァ、ダンダンココチヨクナッテキタ。

 

────────────────────────────

 

 朝、気づいたときには自分を殺しに来たやつは全員死んでいた。

 

 

 

 ……………神殿にでも行こう。

 

 神殿に着くと、神と名乗った神父がいた。

 

「その血、貴様は……何人殺した?」

 

「分からないな、それは。ただ、これだけは言える。この村は、悪魔の子によって滅ぼされたって。裁くかい?僕の事を。」

 

 そう言うと、神父は申し訳なさそうに言った。

 

「いや、今回の件は私にも非がある。村人が貴様を殺そうとするのを強く止めなかった私にもな………」

 

「カイムの両親はどうしてる?」

 

「眠っているよ。山賊に殺された。あの少年のように、勇敢に立ち向かい、死んだ…………」

 

「そうか……………。」

 

「貴様は、これからどうする。」

 

「わからない。…………一つ聞いていいか?」

 

「なんだ?」

 

「何で僕が殺されそうになったんだ?」

 

「…………人は何でも理由を求める。それがで例えデタラメでもな。災害や事故、殺人なども。お前の命が狙われたのもそれだ。」

 

「つまりは八つ当たり?」

 

「そうだな…………。」

 

「…………僕は、神が嫌いだ。」

 

「それでも構わんよ。」

 

「だから、神だと名乗るお前を殺す。」

 

「そうか、この体の本来の持ち主が死ぬが、この体も長くは持たない。せめて、魂が寝てる間に殺してやれ。」

 

「止めないんだな。」

 

「どうせ、もうじき私は信仰する村人がいなくなって死ぬ。」

 

「そうか………じゃあな、神。」

 

 ザシュッ!

 

 僕は、殺したやつから奪った鉈で首をはねた。

 

 バタン!

 

 あッ、鉈ボロボロだな。捨てよ。

 

 バシュン!

 

 ん?

 

 何やら、上から題名のない本が落ちてきた。でも感じる。これは僕のだと。最初のページには、栞が挟んであった。それと、何ページかあり、その内容は自分が殺した人間達の情報だった。確信した。これは僕の異能だと。そしてその能力も頭に浮かんだ。

 

「ハハッ!今まで殺した人間の情報をパクれるのか!そりゃいい!今の僕にピッタリだ!ヨシ!決めた!この異能の名前は『穢れへの崇拝(ネームレス・カルツ)』だ!」

 

 そう言うと、本の題名の欄に、《Nameless Cults》という文字が浮かび上がった。

 

 僕は、静かになった村を出て、旅に出かけた…………………。




 神託について……簡単に言えば最近起こりそうな自然災害の日付のヒントくれる感じ。ぶっちゃけて言うと天気予報と似てる。最近の感覚が曖昧で、長かったり短かったりする。ただ、最低でも一週間は猶予がある。

 神……簡単に言うと意思を持った概念。信仰する人が多ければ多いほど力が増す。逆に、全く居なければ存在を維持できなくなりやがて消滅する。ちなみに村にいた神は豊穣神。なので村はめっちゃ野菜が取れる。

 山賊のボスの見た目のイメージはドクターストーンの司です。

 ちなみに村に住んでた当時のリベンは12歳。

 あと、カイム君の怪力の強さははアルフォトよりちょっと弱い程度。それでも十分ヤバい。

 今回は詰め込みすぎた気がした。読みにくかったらすみません。
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