死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
14話
「ハハッ、オラオラオラァ!」
剣を乱暴に振り回してきた。何とか避けれた。
「ッ!」
何なんだよ、この人!気持ち悪いくらい戦法がコロコロ変わる!しかも場所や使う能力によって頻繁に変えてきやがる!恐らく僕と同じ相手によって戦法を変えるタイプ。となると、読み合いになるな。今のところは異能しか使って無い。だから戦闘技術等はパクれる事に恐らく気づいてない。というか、そうあってほしい。手札が全部バレたら単純な読み合いになり、その読み合いは経験の差が出やすい。恐らく彼の言葉を信じるなら彼は未来のアルフォトくんだ。かなり経験を積んでいてもおかしくない!正直うぜぇぇぇぇ!!!
……よくよく考えたらアルフォトくんに僕の能力教えてたよな?え?それ覚えてたらまずくね?ま、まあ、手札全部は多分わからないということを祈ろう。もういいや、先手必勝!えーっと確かこのページに……あった!
ダッ!
とりあえず間合いに入る。
「螺旋撃!」
昔、どっかの有名な格闘家の自称一番弟子に喧嘩売られてうっかり殺しちゃったやつの技!そして練習したら割と強くなった技!
ドゴォ!
「グホッ!」
アルフォト(未来)が3mくらい吹っ飛んだ。
「やったか!」
うん!3ヶ月ぶりに使ったけど、精度は落ちてないな。帰ろ。
「ハハッ!やるねぇ、君。」
「マジでかぁ、もうやだよ……………。」
どんだけしぶといんだよ、この人………。
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「パ、パラド団長!大変です!」
ぼくが人生の最後を悟ったとき、連絡を受けたであろう騎士が叫んだ。
「どうかしたの?」
「村を襲ったと思われる人物が近くにいるという匿名の通報ありました!背格好、容姿も、更には使う武器も一致してます!」
「なんだと!?てことは彼は無実か。」
「そ、そうなりますね…………」
そうなの!?ヤッター!やったぞぉぉぉぉぉ!!!!
「すまなかった。どうやら誤認のようだ。」
あ、でも待て、もしかしたら……………
「え?いや…こんなこと言ったらなんですけど、まだ特定するのは早いんじゃ………」
「いや、武器をどのような物を使っていたかは一部の人間しか知らない。」
あーなるほどね。理解理解。
「そうなんですね…………では、僕はこれで………」
「え?君も行くんだよ?」
え?
「え?」
あ、ヤベッ口に出ちった。
「いや、戦力は多い方がいいし、それに……君ギルドに入ってるでしょ?だから緊急事態に僕たちに手を貸すのは当然の権利だ。」
え?それって権利だし義務じゃないんじゃ…………
「とにかく、行くよ。」
「ハイ………」
周りの圧力に負けました。
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ほんっとに!コイツ押し付けてきたトルテくんはマジで許さない!今度会ったら螺旋撃食らわせてやる!そのくらい怒ってるよ!僕は今!
「『
右手でアルフォト(未来)に触れる。動かなくなったが、3秒ほどで動いた。
…………大体止められるのは3秒が限界か……割と長いな。なら、止められる3秒で魔術を打つ準備をするか。簡単なの位は出来るだろ。
…………まあ、そんなに簡単に出来る魔術何て知らないけど…………。なら言うなよって話だよな、ハハッ。
「なんかもう飽きてきちった、もう決めていい?…………答えは聞かない!」
理不尽!シンブルに理不尽!
ブォン!
剣から斧に変わった、一撃必殺狙いか?
ダッ!
速ッ!一瞬で目の前に!間に合わなっ────
ガキンッ!
突然、斧が横から弾かれ、その弾かれた斧の重量に体が引っ張られ、アルフォト(未来)は横転した。
は?どゆこと?あの威力から考えて魔力弾であることはわかるけど、こんな視界の悪い場所で狙撃なんか出来るはず……………まさかッ!
「危機一髪だな。リベン。」
どこからともなく、トルテくんが現れた。
トルテくん!見直したよ!君にもこんなカッコいいところがあるなんて!
「ハハッ!めちゃくちゃやるなぁ、トルテくん。痛いじゃないか…………」
「……………。」ガクガク
「あの、大丈夫?膝めっちゃ震えてるけど。」
「だッ、大丈夫だッ!問題ない!」
「あの………なんで出てきたの?怖いなら。」
「そのほうがカッコイイと思ったからだ!異論は認めん!」
いや、実際かっこよかったけど台無しだぞ?
「安心しろ、応援連れてきた。」
「え?誰?」
生半可なやつだったら役に立たないぞ?
「それはな…………かの有名な『勇者』だ。」
「「え!?」」
まじか……嘘だろ?あの有名な?……てかちゃっかりアルフォト(未来)も驚いてんのね…………
「本気と書いて大マジだ。」
「で?その勇者本人は?」
「今来たぞ?ちょうど。」
ドンッ!
わぁい、真上からド派手な登場。もう分けわかんなぁい。
「君か?村を襲ったのは。」
「襲った?なんの事?」
「君が一週間前に襲った村だよ。」
…………え?どゆこと?僕たち空気?
(ほっとけ、俺達は余計なことして足引っ張らないようにな………)
コイツ、直接脳内に⁉︎って、なんで僕が振り回されてんの!?こういうのは今のアルフォトくんの仕事じゃない!?
〜〜その頃のアルフォト(現在)〜〜
「ックシュン!」
「どうかした?」
「いや、なんか悪寒が………」
それととてつもなく不本意なこと言われた気がする。
「そう、風邪引かないように気を付けてね。」
「それより…………なんで移動方法が歩きなんです?」
「いや………馬車は今は違うところが使ってて…………」
「いや、来たときに使ったのはどうです?」
「あの馬たち今寝てる。」
「いや……起こせば良くないですか?」
「よくよく考えてみな?それが原因で馬たちが一斉にストライキ起こしたら困るでしょ?」
「あ…ハイ…………。」
世知辛いなぁ………。
〜〜リベン視点に戻る〜〜
「ハハッ!マジかぁ!君アレかぁ!僕の事を殺せる可能性持ってるやつかぁ!」
「ああ、かもね。」
軽口叩き合いながら戦ってる。と言っても、勇者は「ああ、かもね。」しか言ってないけど…………。でも、明らかに違うのはアルフォト(未来)は明らかに剣を避けてる。現に、今は槍で戦っているのだが、乱暴に攻めない。ある程度のリーチを保って戦っている。僕たちにはなかった動きだ。だが、やはり総合的な実力はあちらの方が上らしく、勇者は攻め切るに攻めきれておらず、逆にじわじわ追い詰められている。
ブォン!
勇者が剣を振り下ろした。
ダンッ!
何故かアルフォト(未来)は屈み、槍で受け止め、いつの間にか出した銃で勇者を撃った。
急いで離れるが、遅い、銃弾はもう既に目の前に………
ダンッ!
………と思ったらリベンくんが横から魔力弾を当てて弾いてた。やっぱり技術がおかしいよ、この人。
「感謝するよ。ありがとう。」
「フッ、気にするな……コッチが押し付けたんだ。援護くらいはしないと俺の体面的に悪いだろ。」
うわぁ、最後のがなければカッコよかったんだけどなぁ……………。
「今度、何か奢らせてくれ。」
「ならいい店紹介してくれ。」
「了解。」
「ではな、俺達は影で援護してる。」
「……………。」
それ、捉え方によっては「僕は戦いたくないからアナタが代わりに戦ってください、せめて援護はするんで。」って事じゃない?
(捉え方も何もそう言う事だよ。)
コイツ、また直接脳内に⁉︎
「トルテ、貴様は魔術を使えるか?」
「いや、ある程度のは………」
正式には使える人を殺して奪った。先に襲って来たのはアイツ等だ。正当防衛だ正当防衛。
(その考え、ものすごく悪党っぽいな。)
コイツ、またまた直接脳内に⁉︎……って、もういいよ!
ハア、アルフォトくん、戻って来てよ、そんで僕も振り回す側に入れてくれよ…………とまぁ、我ながら割と最低な事を思った僕であった……………
騎士団について……ほぼ警察。ギルドとは友好関係にある。たまにギルドに依頼することもある。
『
魔法と魔術の違い…イメージで言うと、魔法が算数で、魔術が数学と言った感じ。具体的には、たくさんの魔法をつなげたり一部を抽出して混ぜたり足して重ねたりする。
魔力弾の補足……魔力弾は実際の銃弾と違い貫通力は少ないがその代わり重い。イメージはゴム弾、威力の調節はゴム弾の大きさ変えるのと同じイメージ。