死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。   作:ユノ・アスタライズ

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なんか、最近事あるごとにネタに走っている気がする…ちょっと抑えた方が良いですかね?

あと番外編は見てて悲しくなった。

ちなみに作者は主人公が最強になって下克上するとか主人公が実は最強だった!?とかのタイプの漫画がわりと嫌いなのが多い。


15話 僕は明らかに被害者な気がします。

16話

 

「必要な書類は書いたし、もう帰っていいよ。」

 

 その言葉を聞いたとき、僕は飛び上がるくらい嬉しかった。

 

───────────────────

 

「そんなわけなんで依頼受けます!一人でも受けれる奴ありません?」

 

「………切り替えのスイッチイカれました?昨日の今日ですよ?」

 

「仕方ないじゃないですか………リベンさんとトルテ君は休み、スピカさんとクラレさんは修行とかで珍しく暇なんですよ。………何より現実逃避したいです。ボッチ特有の無力感に苛まれているからどんな小さくても達成感がほしいんだ!」

 

「………意欲的なのは良いことです!はい、『ダンジョンにある呪われた道具の回収』です。その武器は出回るわけにはいかないから持ち帰りですけど。」

 

「エ?マジ?そんなもんギルドに任せて大丈夫?」

 

「逆です、ギルドだから大丈夫なんです。現に、騎士団が保持していたところ、罪人が脱獄中に盗んで使ったりしますからね。呪われた道具って呪いの魔力のせいで魔力探知機が壊れやすくて…罪人が入ってきても気づきにくいんですよ。人を置くにもそんなことで人員さけませんし。だからと言って壊せる物は極端に少ないし………じゃあもうある程度信頼の置けるギルドの人に持ち帰らせようと。」

 

「……納得出きるような出来ないような………ってかそもそも僕って信頼出来るか出来ないかかなりグレーゾーンだと思うんだけど………」

 

 仮にも同じ見た目の奴が問題起こしてんだぞ?

 

「そこら辺は問題ないですよ。パラドさんがフォローしてくれたらしいですし。」

 

 え?あの人にそんな優しい一面が?

 

「今度感謝しなくちゃな……じゃあ、それ受けます。」

 

「あ、一応壊せるかも知れないんでまず教会行って下さいよ?あと、この書類書いて下さい。あと、これとこれも。」

 

「………また書類かぁ~。当然だけど。」

 

「まぁ、下手すりゃ国家滅ぼせる武器の所有権持つんですから………当然使用後にも一々書類書きますよ?あと、手に入れたあともどのような効果がありどのような副作用があるとか。」

 

「ちなみにその呪いの道具ってどうやって検知するの?」

 

「なんか、国家が所有する魔道具にそういうのがあるらしいですよ?それで検知されると一番近いギルドで信頼出来てなおかつやりたい人に探させて出来れば壊させるんですよ。さっきも言った通りほとんどが持ち帰りですけど。ま、ほとんどの人が書類がめんどくさくてやりたがりませんけど………でもよかったですよ~やってくれる人がいて。これめんどうな分ボーナス上がるかも知れないんで。」

 

 あんた絶対それ目当てだろ。

 

「それで?やります?」

 

「………やります。」

 

 まあ、暇潰しついでに良いか………

 

──────────────────

 

 僕は、ぶっちゃけ暇潰し感覚で来たことを後悔した。だって………明らかにダンジョンの見た目がヤバイんだもん。でも今さら断るわけもいかず、勇気を出してダンジョンに入る。

 

「………暗いなぁ、あと怖い。((( ;゚Д゚)))」

 

 暗いのはヤダ。この歳になってみっともないとか言う人がいるけどみっともなくて良いから僕が暗いところが怖いのを肯定はしなくて良いから認めてくれ。

 

 ガタッ!

 

「ヒィィィ!!((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

 

 怖い!帰りたいヨォォォォ!!!!

 

「ったく、ここどこだよ!面白そうだと思ったけどここどこ!?」

 

 誰かの話し声が聞こえた。ゴ、ゴーストじゃないよね!?

 

「お、お前!昨日の暴れん坊!なんでここにいんだよ!」

 

 なんか知らないダンディーな人に話しかけられた。

 

「え?え?誰!?」

 

 思わずそう言った………仕方ないじゃん。そんなこと言われても全くもって会った覚えが無い人に言われても困るよ。………まさか未来の僕か?まだ問題起こしてたの!?

 

「………いや、でも雰囲気違うな…そんなに昨日みたいに強そうじゃ無いし…」

 

 アンタ聞こえてんぞ!?そういうのは本人の前で言っちゃいけないんだよぉ!せめて心のなかに留めるかある程度離れてから言え!?

 

「お前、昨日会った奴の双子かなんか?」

 

「え?………」

 

 ヤバイ、これ何て言えば良いんだろう………正直に言う?いや、信じるか怪しい。僕だって最初は信じて無かったし、周りから言われてやっと飲み込んだって感じだ。

 

「そうか、悪かったな!勘違いして、俺の名前はガーダ・オルフェス。お前の名前は?」

 

「アルフォト・グレイロードです………」

 

 ……こういうタイプの人は流れに任せよう。その方が良いと僕の勘が言ってる。

 

「お!あの割りと有名な坊っちゃんか!噂だとスゲェわがままとか無類の女好きとかギャンブル狂いだとか言われてるあのアルフォト・グレイロード!?」

 

 いやなにそれ!?最後のはトルテ君と賭博誘われたから行って割りとハマってたから別に良いよ。事実っちゃ事実だ。だけど前の二つは………いや、わがままだけは心当たり無いわけではないな……でも、女好きは覚えねぇよ!

 

「えっ?他に何かありました?悪い噂。」

 

 場合によっちゃ泣くぞ。

 

「あ~、あとはロリコンとかだな。」

 

 グホッ!よ、よりにもよって否定しきれないのが最後に………

 

 思わず僕は膝から落ちた。

 

「大丈夫か?噂何て気にすんなよ!気楽にいこうぜ気楽によ!」

 

 心配そうに声をかけてくれた。……でもなんでそんなに親しげ?さっき会ったばっかだよ?

 

「ありがとうございます……でも、ガーダさんは何でここに?依頼受けたんですか?」

 

 さすがにフランクすぎない?と思ったが普通にそんな言葉をかけてくれたのは嬉しかったので言わずにさっきから気になっていた疑問をぶつけた。

 

「いや?なんとなく給料下りたから放浪としてて……で、このダンジョン見つけたから何があるか気になって入った。」

 

「……そういうのって勝手に入って良いんですか?僕は呪われた道具の回収で来たんですけど、めんどうな書類書かされたんですけど……」

 

「そういうある程度危険な物を持ち帰ったりしなければ別に良いんだぞ?ただでさえダンジョンって魔物が多いんだから。腕試しとかで来る奴多いぞ?まぁ、それで怪我とかしても自己責任だけどな。」

 

 へぇ~初めて知った。

 

「よかったら一緒に回るか?一人より二人の方が精神的に楽だろ?」

 

「是非!そうさせていただきます!」

 

 よかったぁ!これで一人で暗い場所にいるという恐怖から逃げられる!

 

────────────────────

 

 ……やっぱり怖いです。助けてください。

 

「……お前、暗いの怖いのか?」

 

「……ノーコメントで。」

 

 バレました。まぁ、良いんだけどさ…

 

「お?宝箱あるぞ?もしかしたらあの中にお前の探してるものあるかもな」

 

「……はは、そんなわけ無いじゃないですか………。」

 

 そう言いながらも、とりあえず宝箱を開ける。

 

 ガチャ

 

 ……中には鞘に入った双剣が入っていた。そしてその双剣には、ご丁寧に名前であろう「Ka-sutsui-ru」という文字がそれぞれ刻まれていた

 

「「………マジで?」」

 

 思わず、といった感じで二人とも声を発する。

 

 えっ?はっ?こんな安直に?………製作者は何を考えていたんだろう。と、二人とも割りとマジで思った。

 

「よかったじゃん。簡単に見つかって。」

 

「は、ハイ……ありがとうございます。それで、あなたはどうするんですか?」

 

「うーん……まぁ、しばらく適当に回るよ。まだ魔物一匹も狩ってないしな。しばらくほっつき歩いて、見つかんなかったらそのまま帰るよ。」

 

「狩ったあとどうするんですか?」

 

 これは単純な疑問。

 

「そりゃ売るよ?金稼ぎたいし」ニチャァ

 

 そういうと、彼は笑いながら人差し指と親指をくっつけて金を表す仕草をした。

 

 バコン!

 

「「は?」」

 

 後ろでかなりデカイ音がしたので振り返ると、かなりデカイゴーレムがいた。

 

「………これ、なんとかなります?僕の武器は大きさを変えられる鎚ですけどここそこそこ狭いんで有効打は与えられそうにないです。」

 

「……俺も銃だからな~無理だ」(ヾノ・∀・`)

 

 つまりはお互い有効打を与えられるのが関の山、死ぬ可能性(僕は例外)は大有りと……

 

「逃げるぞ?」

 

「ハイ。」

 

 僕たちにはもうこれしか残されていない。

 

『Gaaaaaaaaaaaa!!!』

 

 ダッ!

 

 ゴーレムが咆哮を上げるとともに僕は、いや、僕たちは一斉に逃げ出した。

 

 




なお、未来のアルフォトの知人が過去に来てやってることを知ると「アイツまたやった?」って程度の認識です。未来のアルフォトが現代に来たのはガチのイレギュラー。………どんな人間も社会生活してたら顔見知りの知人位いるよね?(仲が良いとは言ってない。)

カース・ツイール…アルフォトが所持することとなった武器。製作者の意向でご丁寧に名前が持ち手に書かれている若干長い短めの双剣最初から呪われているのか後から呪われたのかは不明。呪いとして片方でも鞘から抜くと常に生命力を吸われる、普通の人が使うとそのうち死ぬ。アルフォト曰く「使っている間めちゃくちゃ辛いし疲れる」両方鞘に戻せば普通の状態に戻る。ちなみに、アルフォトの場合は生命力が無限ではなくセーブされている状態であり、ある程度減ると強制的に元の状態に戻されるつまり鞘から抜く→生命力吸われる→ある程度減ると強制的にセーブポイントへ→引き続き吸われていくという地味に辛い永久機関が完成する。(生命力が気絶ギリギリまで吸われてから戻るので気絶したくてもギリギリで出来ないという苦痛にさらされる。)アルフォト曰く「これほどまでに自分の能力を恨んだ事はない。」らしい。ただ、もしかしたら死ねるかもという細すぎる可能性の糸をつかむワンチャンにかけ、使うことに対してはあんまり抵抗はないらしい。一応生命力が吸われる代わりに身体能力が爆発的に上がり、アドレナリンが過剰分泌し痛覚が鈍る。足の早さで例えれば引きこもりもウサイン・ボルト並みに速くなる。ただし、筋肉痛にはなる。ちなみに生命力を吸われすぎて死ぬ瞬間だけ全身に激痛が走り死んで行くがアルフォトは生命力がセーブポイントへ戻る時だけ激痛が走るため、アルフォトはハイになりきれない。
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