死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
18話
ふと、違和感を感じて掌を見る。
「うわ……なんだこれ……」
手が一瞬消えかけてた……すぐにもとに戻ったが。
「僕に近くなったのか?いや、それとも…………」
ちょっとめんどうなことになったな……
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「お、生きて帰ってきたか、アルフォトきゅん。」
「まぁ、なんとか………後その呼び方なんですか?」
初めて言われたぞ、その呼び方。
「ってか、待ってたんですか?」
「いや、最初は帰ろうとしたんどけど………なんかここでも響くようなお前の雄叫びが聞こえたからな。気になって待って見た。」ニヤニヤ
「……さいですか。なんです?その軽くおちょくるような顔。」
「おちょくってはないサ~意外だっただけ。お前もあんなに男らしい(笑)姿があるなんて。」
あんた見てたの!?」
「ああ、やっぱ心配で……必要なかったけどな。」
ヤベッ!声に出てたッ!
「その謝罪の意も込めて、こいよ、飯おごってやる。店は………俺の決めた場所で良いよな?」
え?マジで奢ってくれんの?………そういうこと初めてだから地味に嬉しい。
「え、えぇ、別に構いませんが…」
でもやっぱり慣れねぇ!
「OK!じゃあ行くぞ!」
「ちなみに、どこ行くんですか?」
「酒屋だよ、つー訳で、今日は飲むぞ~!」
「あ、ハイ。」
……酒初めてなんだけど、僕。
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「あ、そいやお前飲むの初めて?」
「そう………ですね。前々から飲んで見ようとは思っていたんですが……なかなか勇気が出なくて。」
「あ~なるほどな。分からなくはないよ?そういうのは。ま、俺はソッコー手ぇ出したけどな。」
ガチャ
「ハァ……」
扉を開けた瞬間、ジョッキ持ってため息ついている人を見つけた。……こういう声って聞こえやすいよね。僕だけかな?そういうの。
「あちゃ~空いてねぇな。仕方ねぇ、空いてる席に座らせてもらうか。……ねぇ、ちょっと一人だったら座って良い?」
そういって、唯一集団席に一人で座ってた人に話しかけてた。……他に席が空いてなかったのかな?にしても、ガーダさんのコミュ力スゲェな、尊敬する。………ん?その人さっきため息ついてた人じゃね?
「………どうぞ。」
「お、サンキュー♪お兄さんいい人だね~オレ惚れちゃう。」
「………」
うわ、対応がめんどくせぇって顔してる。………なんか誰かに似てね?この人。
「ワ~オ、すべっちった?おじさんショッキ~ング!!」
「「うわ……地味にうぜぇ…」」
「君たちわりとドライ……お父さんはそんな子達に君たちを育てた覚えはない!」
「いや、育ててもらった覚えはないんですけど。」
「オレもだ……後アンタとはオレの記憶が正しければ初対面だ。」
「クソ!正論だ!何も言い返せねぇ!」
……むしろあの対応か乗っかるかしか言うことなくね?ならどちらにしろ返すの無理じゃない?
「ところで、君は何て名前?俺はガーダ・オルフェスこっちはアルフォト・グレイロード」
「ど……どうも……」
「……ナハトだ。」
「そ、よろしく」
……う~んやっぱり誰かに似てるな、ナハトさん。
「ま、それより座って飲もうぜ、アルフォト。」
「あ、そうですね。」
確かに、いつまでも突っ立ってては邪魔だろうな……反省反省。
「ンで、なに頼む?」
「いや……その……おすすめとあります?ナハトさん。」
「なんでオレに聞いた?」
「……いや、まぁ、何となく。」
ちょっとガーダさんだと不安だからです。
「……分からないな、酒は人によって向き不向きがあるからな。最悪メニューから適当に選べ。」
じゃあ最悪を使おう。……ガーダさんには失礼だけど。
「そうですね、分かりました。」
「あ、すいませーん!」
「俺はでウィスキー、ロックで。」
「じゃあ僕はエバークリアのストレートで」
「かしこまりました~」
「……お前、嘘だろ?」
「え?」
「おまっ、それ初めてで飲むにはハードル高すぎるぞ?」
「………ゴフッ!?!?!?」
なんかナハトさんが明らかに動揺してるんですが…吹いてるし。
「そうなんですか?」
「いや、そうだろ!」
「いまからでも遅くはない!取り消せ!幸い、混んでるときは来るのは遅く……」
「お待たせしました~」
「「嘘だろ?」」
そう言った時には、もう酒は置かれ、飲むしかない状況が出来上がった。
「お、おい、どうする?オレ飲めないぞ?これ。」
「オレも自信がない。……もう水頼んで割るくらいしかないだろ……」
そんな不安を煽るのやめて?怖くなっちゃう。……ま、出されたもんはもんは飲むけどさ。もうめんどくせぇ、一気飲みだ一気飲み。
ゴクッゴクッゴクッ
「「マジか……」」←ドン引き
「あ、思ったより軽いですね、コレ。」
「ハァ!?マジでいってんの!?」
「コイツ……初めてとは思えない。」
「?早く飲みましょうよ。」
あ~でもちっとめまいがするな。というか眠くなる。
「……もう良いや、飲もうぜ!もう飲んじまおう!」
「……ヤケクソ気味になってるな……てか何でオレも参加してんだ?」
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そこそこ飲んだあと、割りとすぐにお開きになった。ちなみに、ナハトさんは先に帰った。
「ンじゃ、会計してくる。」
「え?良いですよ、僕結構持ってますし。」
「良いって良いって、俺が良い度したんだから。……初っぱなからエバークリアのストレート飲むとはさすがに思わなかったけど。」
「あれそんな異常なんですか!?」
「何かしらで割ってたら良いけど、ストレートだとな~下手すりゃ結構な酒豪でも危ないぞ。」
「マジですか……」
そりゃ異常だわ……
「ッてなわけで、先帰って良いぞ?」
「あ、ハイ。分かりました。」
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あ~疲れた~眠っ。馬車とかつかえたら良いけど、僕の立場上難しいんだよなぁ~妾の子なんてそんなに珍しくないんだけど……何で僕だけ?まぁ良いか、好き勝手やらせてもらってるし。
ドッ
「あっ、すみません。」
やべ、だれかにぶつかった。完璧に不注意だな、気を付けないと。
「いえいえ、こちらこそ…………あれ?アルフォト君?」
え?この人実は知り合い?
「え~っと~」
「え?覚えてない?」
「あ~すみません。名前が出てこないのと顔が見えにくいです。」
周り暗いし軽く酔ってるからね、仕方ない。
「ほら、君が冤罪かけられたときにいた」
あ!思い出した!
「あぁ、ジルさんですか。書類持ってきた。」
「違うよ!?何でそこ言ったの!?何で割りと目立たないかつ顔隠してた人覚えてて顔隠してない人覚えてないの!?顔見合って話したよね?僕と君。」
だよね、こんなに明るいオーラ纏ってなかったもん。クローズ・ヘルメットで見えなかったけど。間違いなくこんなに明るいオーラ纏ってなかった。めっちゃ暗いくて気怠そうなオーラ纏ってた。
「あぁ、パラドさんですか。……でもあんまり部下のこと目立たないとかいったらダメな気が……」
確かに影は薄いけど!でもいい人だぞ!前に会ったとき話がめちゃくちゃ合ったし。ボッチトークがお互いめちゃくちゃ弾んだわ。
「そ、そうだよね……迂闊だった。まぁ、でも確かに君たち休憩の時結構仲良く話してたもんね。記憶に残りやすくて当然か。」
「すみません………忘れてて………」
僕がボッチなのこれが原因の大部分占めてね?そんな気がしてきたわ。
「あ、そろそろ行かなきゃじゃあね、また会おう。」
「アッハイ、また…………」
そう言うと、僕はパラドさんと逆方向に歩き始めた。
……………ん?ところで、何でこんなとこにパラドさんいるんだ?あの服装もどっかで見たことあるし………うーん、上手く頭が回らない。聞くか?いや………さよならって言っちゃったしなぁ…本人も急いでるって言ってるし……もういいやぁ、帰ろ、眠いし。疲れたし。
主人公が最近すぐに名前を覚えられる理由……キャラが濃い人が多いから。ただ、ハントの名前は忘れかけてる。ちなみに、主人公は世間知らずな方なので、割りと高いもの結構頼んでた。ガーダの財布は薄くなり、次からは割り勘だなと密かに思った。それを言及しなかったのはガーダの気遣い。
アルフォトが立場弱い理由…妾の子は貴族ではそんなに珍しくないが、白い目では見られる。他の人は「どうせ家継げないしほぼ追い出されること確定だから今のうちに好きなことしようぜ!」って感じ。その行動が余計追い出される理由を作っていることを知らない。そして勝手に襲った挙げ句追い出すとか良心が傷つくからクグロフが難しいとあえて教えてる。実際はそんなに難しくない。
ジルさん…本編に出てくるかは不明。顔隠してもわかる人にはわかる位めっちゃ暗くて気怠そうなオーラ纏ってる。絶対先生に「隣の人と話し合って答えてくださいね〜」って質問に「話し合ってない人は答えちゃ行けないんですか?」って先生に言い返してそうなボッチ。二度目の事情聴取(というか念の為の確認)が終わってからアルフォトと軽く話した。名前はパッと出てきた名前を即採用。