死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
20話
「あ~、辛かった~」
聞き流すの初めてだからキツかった~そして僕が目の前に来た瞬間に一部の人の目が曇ったんですけど。さっきまで受け付けさんと話してたのに一気に無表情になったんだけど。
「ホントホント、失礼ったりゃありゃしないよな~」
「あ~、そうです…何!?」
何か当然のように部屋に未来の僕いるんですけど!?
「あ、今は戦う気ないから止めてね?」
「いや、どちらにしろギルドか騎士団に連絡を……って、通信魔法使えないし魔道具持ってないや。」
「うん、知ってた。知ってたから来た。」
「性格悪いなぁ……僕の未来。」
「いやぁ、僕もうすぐアイディンティの消失により消えそうだから最後に暴れて一花咲かせようかなぁ~って。要は宣戦布告よ。」
「えぇ……」
最後まで何がしたいのアンタ。
「いやぁ、僕さぁ。殺されようと思って、僕を殺せるような強い奴に挑戦できるように強くなるじゃない?そしたらさ、何人かポックリ逝っちゃうし、何人かは衰えちゃって勝っちゃうし、残りは普通に勝っちゃうさ。しかもその後は僕より強いのは現れないし。退屈だよ。でも、ここにはまだ何人か強いのいるだろ?だから一人一人相手するのめんどくさいから数日後指定した場所に実力者全員一気にかかってこいやぁ!ってことで挑戦状送りつけてきた。ついでに実家返ってきた。」
「え?てことは意図的に来たんですか?」
「いや?偶然よ。この案もつい昨日思い付いた。」
スゲェ、その行動力スゲェ
「え?でも死ぬだけなら別に自分より強い必要ないんじゃ……」
「え?やだよ。なんで自分より弱い奴に殺されなきゃいけないんだよ。」
あ、コイツめんどくせぇ。絶対拗ねてる。いや、境遇考えたら分からなくはないけどなぁ…………何か手段が目的ごっちゃになってそうな気が…
「それって、手段が目的とごっちゃになってません?」
「かもねぇ、僕も長生きしすぎて変なプライドできちゃったかもね。」
「………」
「まぁ、それはさておきさっさと僕は戻るよ。……君も来るといい。違う道を進もうとしている僕が、僕自身の過去とどれだけ強さが強いのか……そうだね。やっぱり来るといいじゃなくて来い。命令ね、答えは聞かない。」
「エッ、拒否権は……」
「無い。ってか答えを聞かない時点で察せ。」
理不尽極まりないな……
そう思い、思わず項垂れた。
「ハァ……あのですねぇ、せめて答えくらいは……いねぇ。」
顔持ち上げたら音もなく消えていた…………え?とことん人間止めてね?未来の僕。どんな訓練したんだよ………
「………ホントに僕も行く羽目になったりして……」
──────────────── ──
え~、結論から言います。なりましたよ、行く羽目に。え?僕弱いのに?荷物持ち兼財布なのに?
「仕方ない。パーティー単位で呼ばれたんだから。」
「え?本当は何ですか?」
「君は候補から外れてたんだけど君がいたら面白くなりそうだから条件として付け足した。」
「え?そんなの飲んでくれるんですか?足手まとい一人つれてけって言ってるんですけど……」
「そこに関しちゃ大丈夫。戦闘経験の浅いクラレはともかく、僕やスピカは貴重な戦力だからね、むしろ足手まとい一人つれてくだけでその二人がつれるなら別にって感じかな。」
「えぇ……」
そんな理由かよ……
「当然、ただの足手まといなら連れてかないに超したことはない。君が不死ってことと、後、一番大きかったのは君がカースツイールを手に入れて、ゴーレムを一人で倒したってことかな。そのお陰で戦力に期待できそうだからギリギリ黒字かなって上が判断しただけ。」
「え?ゴーレムってそんな強いんですか?」
「あぁ、君が出会った個体は上位個体のプレーン体だよ、それを倒したってことは相当だからね。いやぁ、驚いたよ。まさか上位個体の残骸を持ってくるとは。」
実は後日取りに行きましたよ、ハイ。そしてそれは武器屋さんに頼んで鎚を強化してもらってます。一瞬白目向くほど驚いてたけどむっちゃ目が燃えてたなぁ……
~回想~
「すみませーん。」
「あら、いらっしゃいアルフォトちゃん。珍しいわね。アナタがここ来るなんて。あの時以来かしら?」
「あ、すみません。せめてもう少し顔を見せておくべきでしたか?」
「良いのよ、ここに来ないってことは、私のあげた武器に何にも問題がなかったってことでしょ?ならいいわ。」
「すみません、単刀直入なんですけど……少しいいですか?」
「いいわよ、聞くだけ聞いてあげる。」
「あの……来れ使って僕の鎚を加工できます?」
ゴト
僕は、ゴーレムの残骸の頭部を置いた。体の部分はギルドに渡した。
「エッ……」(*´・д・)
……渡したら固まったんだけど、大丈夫?
「え……ええ、ごめんなさいね、アルフォトちゃん。とても珍しい素材を持ってきてたから……」
「は、はぁ…………そうなんですか?」
「フッ、燃えるじゃない……三日以内に仕上げるわ。これはワタシのプライドをかけた大勝負!ありがとうね、アルフォトちゃん。こんな良い舞台用意してもらって!」
「あ、ハイ。」
~回想終わり~
めっちゃ燃えてたなぁ…武器屋の人。
「それにしても、よかったよ君がいて。居なかったら元々邪念込めてた祈りにさらに邪念込めるとこだったからさ。」
それで良いのか聖職者……ってかなにこのデジャヴ。
「で?他の部隊はどうしたんです?今のところ僕たちのパーティーしかいないんですけど?」
「ハハ、それなんだけどね………僕たち以外は先に見つけて行っちゃった。」
「え?今日ですよね?作戦会議ィ!?」
何でこんなに驚いてるだって?話しかけてきたのがリベンさんじゃなくてマルク君だったから。
「何でいんの?マルク君。」
「いや……僕勇者……バラン君と同じパーティーだし。」
「「え!?マジで!?」」
「そんな驚く!?」
「いや、だって存在感薄いし……」
「酷い!そんなことないよね!?アルフォト君!?」
「いや………ウン。」
「オィィィィィィ!!!???フォローしてくれよぉぉぉぉぉ!!!」
だってホントにうっすいんだよ。どのくらいかって?作者が忘れかけてるくらいかな。出てきたのも12話ぶりだし。(メタ発言)
「酷い!僕は本来こんなキャラになる予定なかったのに!(メタ発言)」
「……それはともかく、他のメンバーは?」
「バラン君は遅れてくるって。他の二人は……来たらラッキーって感じかな。」
言うて僕たちもクラレさんとスピカさん来てないけど。
「いやぁ、ゴメン!遅れちった!」
「あ、噂をすれば。スピカ来たね。」
「アル様!やっと来れました!」
「クラレさんも来たね。あとは………」
「すまないね、遅れてきた。」
「バラン君もキチンと来たね。」
「すまないね、マルク。そして君たちは……とりあえずリベン以外は初対面だね。始めまして、バラン・オーダーだ。『勇者』と呼ばれているけど…出来れば名前で呼んで下さい。」
……この人、イケメンだ。トルテ君みたいな残念なイケメンじゃなくて、普通の………正統派のイケメンだ!そんな気配がする!
「他の人はしばらくしたら来る。そのついでに僕たちの手札を明かし合おう、連携のためにね。」
「そうだな、それが良い。俺もいい加減自分の異能を自慢したい。」
「……いたんだね。トルテ君。」
「あぁ、俺はフリーだから一人だけ呼ばれた。」
「そうなんだね…」
二回目だ、慣れた。慣れるのが早くね?と思った方。僕は慣れることに慣れたんだ。
「まずは言い出しっぺの僕から…僕の異能は『
「次は俺だな!」
「え?あ、ドウゾ( ゚∀゚)つ」
ついに司会進行みたいなこと始め出したマルク君。
「君はいったいどんな珍しい異能を持っているんだい!」キラキラ
リベンさんはめっちゃ眼をキラキラさせて話を聞いてる。
「俺の異能は俺や俺の魔力を纏ったものの存在そのものを歪ませ!あらゆるものを透過させる!その名を……『
「おぉ!素晴らしい!そのような空間に直接作用する能力は珍しい!しかもその能力の特性上、何の動作も必要ないんだろう?」
「あ、あぁ……そうだな。」
若干引いてんな、こりゃ。
「ますます珍しい!普通は能力の規模が大きかったりすると必要な動作が多くなる傾向にあるんだが……今回は空間に直接作用しているのに全く必要な動作がない……奥が深いなぁ……」
「えっと……次はリベンさんから言ってもらって良い?」
「あぁ、僕の能力は『
うん、知ってた。場が凍ることくらい。あまりに聖職者に向いてないもんね、リベンさんの能力。
「ぼ、僕はせいしきには異能はもってないけど、一応『剣神の加護』で剣術は多少……非力すぎて木刀しかもてないけど。」
何か、剣『神』って聞いた瞬間にすゲェ嫌そうな顔してるなぁ……
「最後は…アルフォト君だね。」
「え?」
あ、ヤバイ。僕も言うこと忘れてた。一番最後今朝する~!
「え、え~っと、僕の異能は『
「……ずいぶんマニアックだね………特に武器。」
「双剣はとにかくバズーカや鎚はなかなか聞かないですからね。」
「まぁ、扱いにくいからね~。基本は剣とか槍とか、たまに斧とかよね。」
「まぁ、それが基本だな。」
………僕って薄々思ってたけど使ってる武器珍しかったのか………
ゴーレムの捕捉…ゴーレムは人かダンジョンによって作られた個体が多い。ゴーレムには下位、中位、上位個体が存在し、普通の人が頑張ってギリギリ作れるのは中位まで。上位作れるのはダンジョンか実力がおかしい人しかムリ。位が上になる毎に装甲が厚くなり、硬く、重く、強くなる。さらにそのなかからプレーン体と魔法等を使える特殊個体があり、特殊個体は一々魔術で印を刻まないといけないから上位の特殊個体作れる奴はダンジョンだろうが人間だろうが明らかにおかしい。生身でドーパントと渡り合う位におかしい。ちなみにデメリットも存在し、印を刻むとその分装甲にリソースを割けなくなり、装甲が薄くなる。他には、ゴーレムは魔力が原動力のため、燃費が悪くなる。イメージとしては、スマホで調べたりするだけならあんま充電減らないけど音出してゲームしたりすると少し減りが早くなる感じ。装甲が最低限の強度を保てる印の数は下位が1つ、中位が3つ、上位が4つとなる。なお、たまにあえて装甲を薄くして素早く避けながら魔法でチビチビ削るヒット&アウェイ戦法のゴーレム作る奴がいるが、あまり需要が無い。ゴーレムは基本的に心臓部に魔力の保管庫、頭部に動き等をプログラムしてあるUSB的なのがあり、頭部→腕→心臓部→その他の順番で硬い。なので、普通は心臓部を壊すので、頭部を取る奴はめったにいない。それに、梃子の原理なんかで頭部を吹っ飛ばしたのは恐らくアルフォトが初。コレにはゴーレム君もビックリ。ゴーレムの運用方法はダンジョンの場合はダンジョン内でリアルタイムで魔力補充。イメージはながら充電。人間の場合はわりと簡単な魔術で陣を作ってダンジョンを擬似的に再現するか、いつでも補給出来る距離に居て必要なら補給しに行く二パターンある。
バランの見た目は銀髪に青い眼、身長は180くらい。