死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
21話
~ある森の中~
「良いか!相手は強敵だ!油断するなよ、容赦もするな死ぬことが出来ないらしいから殺す気でやれ!」
「あの……」
「何だ?」
「いや、勇者さん達や『デッド・オア・デッド』の方達とは合流しなくて良いんですか?強いんでしょ?彼ら。僕たちは50人くらい集まってるとはいえ烏合の衆ですよ?返り討ちにされるんじゃ…」
「……お前の言いたいことは理解できる。……だがな、どちらも強すぎるから問題なんだ。いや、正式にはどちらもそこそこの規模の軍隊戦は無経験、その上強い。だから問題なんだ。それに、片方は信用が出来ない。勇者は信用出来るが……基本は単独戦だ、前線が一流なら、後方は相互理解が深い関係か、お互いに一流ではないと足手まといだ。」
「なら、トルテさんはどうです?彼なら奇襲やゲリラ戦や軍隊戦得意でしょ?」
「……アイツがいると銃の腕の次元が違いすぎて銃兵の指揮がダダ下がりだから駄目だ。……弾丸に弾丸ぶつけるって正気沙汰じゃないからな?……おかしい、おかしいよ!アイツはおかしい!バカじゃないの!?『鷹の目』使わないで六発全弾ど真ん中命中だぞ?狙いを一々定めずに連続でだぞ?心折れるよ!アイツみた瞬間銃兵辞めようって決心固めたよ。15年も使ってたのになぁ……あんなの間近で見せられちゃったらなぁ……」
「実際に会ったことなんすね………」
「バカやろう、銃兵十人がアイツの腕見せてみろ?10人中絶対8人は銃兵辞めるわ。そのぐらいだよアイツは。………まぁ、それでギルド辞める理由が出来てウキウキの奴もいるにはいるが……クソ!あの野郎!毎回毎回!幸せ自慢しやがって!いまじゃ結婚してんだぞ!?子供2人いるんだぞ!?こっちは独身だよチクショウ!」
「……どれだけあるんですか、トルテさん関連のエピソード……」
「片手じゃ数えきれん。両手両足使ってギリ数えられる程度だ。」
「えぇ…まぁ、それより、それに関して上の許可とってます?」
「もちろん、とれてる。トルテに関しては『あ~、分かるわぁ…』って顔で言ってる奴が結構いた。」
「そういえばギルドの運営って確か元ギルド所属でしたよね。」
「あぁ、銃兵がいてもおかしくない……」
「えぇ……それより、ここ本拠地ですけど、そろそろ攻めます?」
「そうだな、そろそろだろう。攻めるぞ!」
『オォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!』
─────────その頃のトルテ
「ッション!」
「いきなりくしゃみはやめて?ビックリするから。」
「悪い……誰か噂でもオレの噂でもしてんのか?」
まぁ、確かに噂されててもおかしくはない……のかな?
──────────────────
……え?数多くね?……さては全員暇だな?まぁ、冗談はともかく、殺さない縛りで50人はちときついか?
……さて、気合い入れよっと!
「いたぞぉ!一気に攻めこめぇ!」
……これ行ける?峰打ちで。……骨2、3本は許せ、若者。
あ!そうだ!殺さないなら殺せなくすれば良いんだ!
「魔術領域を展開、領域名、『
「なっ!……あくまでも殺す気はないって意味か?それとも殺すまでもないってかぁ!?」
「いや~、ウォーミングアップで本気出すバカいないでしょ?それと一緒だよ。」
「ケっ!舐めやがって!」
「……僕、ウォーミングアップでも本気出すタイプなんですけど……」
「「え?……」」
……こういう時って気まずいよね~、反応に困る。
「と、とにかくかかってこいやぁ!」
「よ、良し!行くぞぉ!」
「この空気で攻めれん…「るせぇ!」カハッ!」
「「!?」」
余計な事言う子には辻斬りを!……ついでに毒を。
「う……グッ!ど、毒かッ!」
あ、それ言う奴初めて見た。集団戦だからかな?それよりじゃんじゃん斬ろう!そして毒を盛ろう!そして一人にたいして集団で挑む卑怯者達に鉄槌を!大義名分は我に在り!アルフォト、行っきま~す!
ダダダダッ!!
「ハァ!?ちょっと待て!何であんな大量のゴーレムが居るんだよ!」
あっ、いっけね~、うっかり中位のゴーレム20体位出てくるように設定してたの忘れてた~。いやぁ、そういえば昔は魔力ゴリゴリ食ったのに最近はあんまり魔力食われた感覚なくなってきちゃたなぁ……
『Gaaaaaaaaaaaaa!!!!』
……やっぱこっちにも来るかぁ~……ヨシッ!久々にぶっ放そう!
「『
あ、魔力込めすぎた。
チュイン!
バコン!
「お、おい……嘘だろ?」ざわざわ
「あまり固くなかったにしろ……頭を一瞬で!?」ざわざわ
「ば、バケモノだ……」
「お、おおオレは逃げる!こんなバケモノと戦ってられるかよぉ!」
「逃がさんよ、さっき拾ったもう一発!『
ザシュ!
「グホッ!」バタッ!
一応貫いたからね。直ぐ治るよ………痛みはあるから意識はないだろうけどね。……もう良いや。この武器飽きた、違うの使お。……ゼノシリーズはもう良いかなぁ~、もう使う意味ないし、めんどいし。あ~、でも槍は投げとこ。もう必中効果つけなくて良いや。魔力を込めずに拾ったらひたすら投げる!とられたらどうするのどって?このさいもう良いや!(全然良くない。)それ以外は基本は毒塗りの剣で斬り裂けぇ!どうせし死にゃあしねぇんだ!やりたい放題だぜぇ!安心しろよ、満足したらこの闘技場から出してやるよ。そしたら毒も治ってるよ!ヤッタネ!合法的に暴れられるぅ!
「くっ、クソォォォ!どうすりゃいいんだよぉぉぉぉぉぉ!!!ガッ!」
狙撃!不意打ち!毒!素晴らしいコンボだ!ソイドクコンボと名付けよう。ハッピィバァスデェイ!!ほら、耳を済ませてご覧なさい。ゴーレムとゲームの参加者達の喝采の声が聞こえてきます……
『Gaaaaaaaaaaaaa!?!?!?』
「やべぇッ!!毒が回ってきた……」
『……G……a…』
「クソ、クソ、クソォォォォォォォォォ!!!やってやるよォォォォォォォォ!!!!」
───────数時間後───────
あ、さすがにやり過ぎた。
シーン←20体すべてのゴーレムの残骸と50人全員分が無傷で倒れている。
……毒塗りの剣と槍投げのひたすらのラッシュはさすがに悪いなって今更ながら思った、もしかしたらこの闘技場がトラウマになってたりして……やめてね?それはマジでやめてね?
「あ、闘技場消さなきゃ。」
バシュゥゥゥゥゥ………
「………寝よ。」
困ったら寝よ。あ、それより前に新しい拠点に場所変えなきゃなぁ~……めんどくせぇ………
「ん?また会ったな…アルフォト・グレイロード。………ん?前会ったときとだいぶ気配が違な。」
「……誰?このおっさん、なんで僕の名前しってんの?」
ん~、何かみたことあんな~、このおっさん。
「誰がおっさんだ。まだ28だ!……それより、お前何者だ?」
あ、28なんだ。若いな……ま、僕からしたら100歳でもまだ若いんだけどね。
「それよりさ、君。結構強いでしょ?なら相手してくんない?ちょっと不完全燃焼気味なんだよね。」
「ちょうど良いな。俺もお前の強さが気になってたところだ。」
「ありがと、どっかであったこと在りそうなおっさん。」
「だから俺はまだ28だ!それに俺にはハント・ハーペンという名前がある。……この名前を聞かれたからにはお前は殺さなきゃいけないな。」
いや、君から言ったんでしょうが。
「……今から能力の効果時間か……ちょうど良い、最初から全力で行かせてもらう!」
「そこまで気にしてたのかよ、おっさんって言われたのが。」
「そういう事じゃない!全力を出しても問題がない相手だろうから言ってるんだ!」
あ~、そゆこと。嬉しいね~、それととても期待出来る。
あぁ、今めっちゃ表情筋緩んでる気がする……久々にとっておきを出すか………
アルフォト(未来)殺さない縛りをやってる理由……遊び程度の感覚なのに人の命なんて背負ってられないから。
魔術領域について…その名の通り魔術で構成された領域、結界とは仕様が若干異なる。魔術領域は中に居るものに何個かのルールを強制させる。今回の場合は『誰も死ねないし、殺せない。』他にも例えば『魔術の使用を禁止する』や、『他者に対するあらゆる攻撃を禁止する』などの禁止するタイプや、『精神状態が肉体のダメージに直結する』などのタイプもある。ちなみに、『〇〇〇〇の行動を禁止する』や、『〇〇〇〇に対する攻撃を無効化する』等も可能だが、魔力をめちゃくちゃ食う。基本的には何かを禁止し、デメリットを背負いその分空いたリソースを自分の強化に当てる場合もある。(デメリットを背負えば背負うほど良い条件を足せる。)ただ、その場合名前がモロバレするし、同姓同名もその範囲内になるため注意が必要。ちなみに景色はその人のイメージ。アルフォト(未来)が使ってたのは魔術領域の中でもかなり有名で、何なら参考書も売ってる。(有名な魔術領域は名前が付いているのが多い…これはシンプルにイメージしやすいから。)
『
『
ゼノシリーズについて……有名な武器の贋作の総称。特徴としては『武器の名前+ゼノ』というのを唱えて真価を発揮する。その名前は武器を持ち、魔力を流すと自然に出てくる。それらの武器は一つにつき一つありどれも結構強力。一つしかない理由は恐らく『一つしかない贋作』というので価値を高めて効力を上げてるか、実物を見て模倣したためコストがかかり、とても量産などできなかったと、さまざまな説がある。