死にたい主人公が目覚めたのは死ねない能力でした。 作:ユノ・アスタライズ
22話
ッチ!コイツ、やりにくいな……『
「(不味いな……今は異能をフルに使いさらに種が十分にバレてなくて拮抗している状態……このままでは時間が過ぎて異能の時間切れとなり、使えないとバレた瞬間に殺られる。………今からでも逃げるか?いや、恐らくあの槍を投げてくるな。あの槍……一度資料で見たグングニルの贋作そっくりだ。出来る限りこの状態を保ち、出来れば逃げるという方針で行こう。こんなことなら多少ムカついたからってことで一騎討ち望まなきゃよかった………)」
「しょうがない。……あんまり使いたくないけど、アレだそう。『
「なっ!ケラウノスだと!?あり得ない、そんなもの、資料にはなかったぞ!?」
これ嫌なんだよなぁ……常に魔力をの操作に気を取られるし。……それに久々に使うからなぁ…
「(ッチ!伝承通りなら、いや、それは流石にないにしろ、重力でも、雷は曲げられない!しかも剣を伝って感電する!……逃げるしかない!)」
ダッダッ!
「あ、逃げた。ってか、速いなぁ……」
シュゥゥゥゥゥ……
ん?手でも焼けたか?……
ん?おかしいな、何か輪郭がぼやけて……眼がつかれてんの?
シュゥゥゥゥゥ……
「あるレェ!?『
まじデェ!?聞いてないよ!……あ、そういえば僕も前に右手だけ薄くなってたなぁ…
だとしても、だとしてもだよ!アレめちゃくちゃ苦労したんだよ!100年前にやッッッッッッと手に入れた武器よ!?何でだヨォォォォォォォ!!!!
「この世界の、馬鹿ヤロォォォォォォォォォ!!!!これが高齢者にする事かよぉぉぉぉぉぉ!!!」
注…普通の高齢者は調子乗って蹂躙したりしません。
────────────────────
今、僕たちは未来の僕を倒す会議をやっているわけですが……
「……ダメだな、全然勝てるピジョンが浮かばない。」
この通り、全然全く進んでません。
「トルテくんの射撃の腕は以外は各々の得意分野で負けてますからね……」
そもそも得意分野すらない僕はどうしろと?
「君は……アレだよ、肉壁?」
チャキ
僕は、無言でカースツイールに手を掛け……
「待て、流石にここで暴れられたら困るからやめて、リベンさんも、流石にあの言い方は僕でもああなる。」
「あれは流石に酷いわよ……もっと言い方あるじゃない、パワー要因とか。普通できないわよ?あんな鎚をでかくして振り回すの。」
「クラレでもムリです。それは誇って良いと思うのです!」
……それ、励ましてんの?それとも逆にコイツそれしか取り柄なくね?って貶してんの?
「「………。」」(´·ω·`)
………あの、やめて2人とも?悲しそうな顔するの、『お前色々苦労してんだな』って顔するの。無駄に響くの。心に。
「それはさておき、どうするんだ?これから。」
「そうだね……やはり彼女に頼むか……」
「え!?まじで言ってます!?あのキチガイに!?」
エ、何かマルクくんが分かりやすいくらい嫌な顔してるしバランさんもなんとも言えない顔を……どんな人だ?
「ふーん、そんなに協力するのに渋る人なんだ、どんな人?」
「……いや、決して君たちが思っているような理由で協力を渋っていないんだ……寧ろ、依頼者に対して真摯過ぎると言うか……」
「依頼者?ってことは傭兵?」
「うん、そうだよ。」
「『不屈の魔術師』って言えば、分かるとは思う……」
「あっ、」
「あぁ、そういう……」
え?なに?なにそのカッコいいあだ名。ぐらいの感想しかでないんだけど。
「……噂だと、依頼者の依頼には絶対に答えて、そのためには過労死も辞さないとか……」
何で生きてんだよ、じゃあ。
「それには彼女の異能に深く関わっていてね…」
「どんな異能なんだ!気になる!」
「まぁ、それは本人に聞いた方が良いだろう、何なら自慢しながら話してくれるとは思う。」
「あ~、それはありそうですね。」
こうして僕たちは、『不屈の魔術師』のもとへ向かった……
────────────────────
「ううっ、ぐすっ、何できえんだよぉ…」
僕は、移動しながら『
……ん?殺気?いや……でもなぁんかおかしいなぁ~、普通、心が乱れてるのに寧ろ安定してる……でも、感じ取れるってことは心を落ち着かせながら殺気を放ってんのか?……やるなぁ、コイツ。でもさ……
「でもさぁ、どちらにしろ殺気には変わりないんだよねぇ、感じ取れるってことはさ。ダメだよ?ちゃんと殺気も消さなきゃ。……ったく、人が傷心中ってのに……でてきなよ。」
でてきたのは、恐らく技術だけなら先程の男より上であろう青年だった。
「……誰?君。」
「悪人に名乗る名前ってあるのか?親から貰った名前が汚れるからやだよ。」
「……。」イラッ
え~、なにこの子~めっちゃ嫌いなタイプだぁ~
「あのさぁ、初対面の人を悪人って決定付けるのはどうかと思うよ?絶対友達いないでしょ君。」
「友達はいる。そして……お前のことは知ってるよ。見てたからな。」
「へぇ、見てたんだ。つまり君は自分が漁夫の利を狙うために何人もの人を見捨てて来たってことか……君の方が悪人じゃない?」
「いや、そのときは単純に遠すぎて手は出せなかったが、でも、今は違う。安心しろ。お前は誰も殺さなかった。それに免じて、殺しはしないさ。ただ…全身骨折くらいは覚悟しろ?」
ダメだ。落ち着け、できるだけ言葉をオブラートに包もうか……
「は?なに言ってるの?例えば、僕が悪人だとしよう。でも、悪人の事情は全く聞かないってことはないんじゃない?情状酌量って言葉、君知ってる?親から教育され直してこいよ。クソガキ。」
あ、ヤベ、一瞬本音でた。
「悪人の事情は関係無い。どんな事情があるにしろ、悪に手を染めた以上、それは排除する!」
ッチ!急いで『
「『
僕は、とっさに斬撃を放ち距離を取った。
「……危ないじゃないか。いきなり襲ってくるなんて。」
「悪人は容赦なく潰す!…お前の場合は峰打ちですませるがね。そうじゃなくても、戦いに手段を選んでる暇なんてない。ましてや悪人なんかにはな!」
ブチッ!
その瞬間、なにかが切れた……
「さっきから……」
「さっきから悪人、悪人、ウルセェェェェェェェェェ!!!!!」
「大体、そっちから襲って来たんだ!故に、大義名分は我にある!なら、お前が悪人だろ!いい加減にしろ!」
「……確かに、いきなり襲ったら悪人は俺と見られても仕方がない、か……すまない。お礼に、名前を教えよう。俺の名前はアリュシナ・ホイヘライだ。だが、だからと言ってお前が悪人だということが変わることはない。こちらの比は認めるが…だとしても、無力化はする。」
コイツ、メッッッチャメンドクセェェェェェェェェ!!!!!!
大体、何だよ!悪人、悪人って!世の中善でも悪でも無い人がほとんどだっての!決まったな!コイツ、ゼッッタイ友達少ない!これは断言できる!寧ろ、決定事項だ!
「やってみろよ、クソガキィィィィィ!!!」
『
『
『