仮面ライダービルド dungeon world 異世界帰りの白兎   作:山吹色ノ大妖精

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怪物祭

 【豊穣の女主人】での一件から数日後、僕は今、オラリオのお祭りである【怪物祭】で炭酸ジュースを売っている。目的としてはアイテムの修理費の稼ぎである。

 

「坊主!一本くれ!」

「はいっ!一本30ヴァリスです!」

「ありがとうね!お陰で大儲けだよ!」

「こちらこそ、売って頂きありがとうございます!」

 

 評判は大変良く、作っておいた200本中、150本売れている。この時点で大成功である。その時だった、三人の女の子が来た。いつもどおりに接客しようとすると、そのうちの一人のアマゾネスさんが大声を上げてこう言った。

 

「あぁー!君はこの前のアルミラージ君!」

「こらっ、ティオナ、人に向かってモンスターの名前を言わないの」

「え?あっ、ベル・クラネル!?」

「えっと・・・貴方たちは?」

「私たち、【ロキ・ファミリア】所属なのよ。あの時はロキがごめんね?」

「あっ、だ、大丈夫です・・・よ?」

 

 大人なアマゾネスさんが代わりに謝罪してくれたので、口ではそう言ったものの、正直なところあの神様には二度と相手したくないと思っている。そう思っていると幼い感じのアマゾネスさんからこう言われた。

 

「ねえねえ、アルミラージ君、どうやってミノタウロスを倒したの?」

「黙秘します」

「もくひ?」

 

 ライダーシステムについて探りを入れられたのですぐさま拒絶する。これはこの世界からすれば特別な力で、話が広まれば、他のファミリアから狙われる可能性も出てくるので、なるべく話したくないのだ。

 

「喋らないってことよ。ティオナ」

「すみません、今は零細ファミリアだから、話が広まって狙われるかもしれないので」

「そうね、駆け出しがレベル2相当の実力を持っているなら、誰もが知りたがるわ」

 

 向こうも理解している様なので、向こうは炭酸ジュースを買うことで話は終わった。そうしている内に炭酸ジュースが売り切れてお給料を貰い、自由行動になった。その時だった。

 

「モンスターだあああああ!!」

 

 その大声が響いた事で周りの人達は凍りつき、やがて騒動になった。

 

「逃げろお!」

「どけ!邪魔だ!」

 

 周りの人達は我先にと逃げる中、僕はそれに逆らい、路地裏に入って人がいない事を確認すると、ビルドドライバーを身につけた。

 

『ラビット!』『タンク!』『ベストマッチ!』

『Are you ready?』

「変身!」

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

 変身をした僕はその場で高く跳び、屋根伝いに走り、手近にいる白い大猿に接近した。

 

「ふっ!」

「ギャアァ!?」

 

 近づく瞬間に、ドリルクラッシャーで大猿を斬りつける。

 

「何だ!?あの赤と青いのは!?」

 

 突然現れた顔の見えない正体不明の人物(仮面ライダービルド)に視線が集中する。ここは・・・そうだな。

 

「ふぅ・・・僕はビルド、仮面ライダービルド。創る、創造すると言う意味でのビルドだ」

 

 そう言いながらベルトから二本のボトルを抜き取り、水色と茶色のフルボトルを取り出す。そうしている内に目の前の大猿が腕を上げ振り下ろす。それを僕は難なく躱してフルボトルを振っていく。

 

「よっと・・・さぁ、実験を始めようか」

『ゴリラ!』『ダイヤモンド!』『ベストマッチ!』

 

 ベストマッチの音声と共に僕は勢いよくボルティックレバーを回す。ビルドドライバーのビルディングモジュールからスナップライドビルダーが展開されてそこにフルボトルの活性化された成分が満たされていく。

 

『Are you ready?』

「ビルドアップ」

 

 最後に準備はいいか?という問いかけに応えた瞬間、二種類の装甲が僕の前後を挟んで今の姿を書き換えた。

 

『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イエーイ・・・!』

「勝利の法則は決まった」

 

 変身完了した瞬間を狙ったのか、大猿はもう一度腕を振り下ろしてくる。僕はそれに対抗して自身の大きな右腕であるサドンデストロイヤーを振り上げる。

 

「ギイアア!?」

「一気に決める!」

 

 力の拮抗に勝った僕はもう一度ボルティックレバーを回して必殺技の準備を行う。

 

『Ready go!』

「砕け散れ!」

『ボルティックス・フィニッシュ!』

「ギャアアアア」

 

 ダイヤモンドで大猿を固めて力を目一杯に込めた右腕で殴りつける。それによって限界が来たのか、大猿は灰になった。その瞬間、周りは歓声に包まれた。

 

「凄え凄えぞアイツ!」

「誰か!情報を持っていないのか!?」

 

 そんな声が聞こえてくるが、これ以上長居する必要がないので、ラビットタンクに戻って近くの屋根に飛び上がった。するとラビットの機能であるイヤーフェイスモジュールが大きな音を捉えた。別の場所で戦闘が起こっていると判断した僕はすぐにその方向へはしった

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