ノーゲーム・ノーライフをみて、ノベルまで注文して一ヶ月、ノベルが届き読んだ結果書きたくなりました。自己満足な作品です。
こっちは、かなり亀投稿になると思います。
人生なんてクソゲー、そう思っている。
なんせ、勝ちすぎても負けすぎてもネチネチと言われる。
そんなゲーム何が楽しんだ? って話だ。
それでも、やるしかないと思って我慢してきたがとうとうその人生が詰んだ。
それの理由は女しか動かせない兵器を動かしたからだ。
明らかに、モルモットにされてホルマリン漬けEND…笑えない。
それを三年間回避するために入った学園は俺以外に男はあと一人しかいない学校に通うしかなかった。
入学してから俺の周りになぜか人が集まるようになった。
はっきり言って鬱陶しい、その原因は俺より先にISを動かした男のせいだ。
そいつ以外の男は俺しかいないからよく話しかけてくる。
うざい。
まあ、それはいい、もう諦めた、それより、今は早朝の五時、
ネトゲーをやっているとメールが送られてきた。
「ん、誰だ」
メールを開くと挑戦状らしい、その挑発に乗ってクリックするとチェスゲームだった。
「俺にチェスゲームって、無謀だな」
これでも俺は強い、チェスだけでなくゲーム全般に強い。
そのせいで他人とコミニケーションが苦手だが、対して問題はないと思っている。
「さて、腕前を見せてもらおうかな」
そう思って一手目を指した。
それから一時間後。
「……強いな」
このままだと負ける、それは構わないとは言わないが、
このまま勝ちにくとルームメイトに迷惑がかかる。
どうやら、俺は本気を出すと周りに緊張感が走るらしい、全く自覚はないが、
そのせいで幾度なく、今眠っている少女をお越してしまったことが何回がある。
そんな事を思っていると。
「ん…晶?」
遅かったようだ。
「悪いシャルロット、起こしたか?」
「それはいいけど、何してるの?」
「ゲーム、俺少し外出るから」
「ダメだよ…ちゃんとねないと…」
どうやら、再び眠ったらしい。
「本当に悪い」
俺はそう言って、制服に着替えて寮を出て学園に向かった。
当然授業を受けるためじゃない、チェスの続きをやるためにだ。
この俺、斎藤晶、一という名前だったらあのセリフを言えただろうというのはどうでもいい。
ホームルームでは一人の転校生、というか、男子として転校してきた子が女の子だった説明をして、
少し教室が騒がしくなrつ。
「む、斎藤、私の嫁はどこにいる?」
「よ、嫁?」
「そうだ、日本ではこういう場合は俺の嫁というのだろう?」
「それ間違ってる、って千冬姉!?」
「織斑先生だ馬鹿者!」
いつものように出席簿で叩かれるもうひとりの男性生徒織斑一夏。
「斎藤は来ていないのか?」
「まだ、来てないみたいです」
「ほう、前回あれだけ処罰を受けたのにまだ懲りんか?」
『……』
一人の教師が鬼になった瞬間である
と、漫画なら書かれているだろう。
そのころ、問題の晶は日陰がある場所にいた。
「授業をサボるのはよくない」
「簪か、それはこっちのセリフだというと不毛な言い合いになるから放っておけ」
「異議なし、それより、晶のクラスで騒ぎがった」
「ん、どうせ俺のことだろ」
「それもあるけど、なんか、シャルルさんが女の子だったって騒いでた」
「あいつ…そうか、昨日のあれはそういうことか」
「何かあったの?」
「…べ、別に(一緒に風呂に入って裸で後ろから抱きつかれたんて言えない)」
じーと簪に睨まれる晶。
更識簪
彼女は晶のネトゲーの相棒である。
お互いよく相談したりしていたが、
この学園に来るまでは一度もあったことがなかった。
学園に入学する前に晶がISを動かした二人目の男だと知った響は学園で会おうと約束する。
ちなみに、お互い知らず学園で突然の出会いなんてベタな話がな方tことに響は多少不満を漏らしたのは別の話である。
「なんか、面白いイベントあったけ?」
「いや、チェスに挑まれただけ。
朝の5時からやってるけど結構強い」
「え!?」
簪は晶の実力を知っている為驚いた。
「グランドマスター?」
「いや、明らかに人間、持ち時間を決めてないから多分まだ時間がかかるぞ」
「そう、だったら見させてもらっていい?」
「別にかまわない」
授業に関しては何も言えないので無視することする晶。
それから二時間後。
「か…勝った~~~~」
「すごい戦い…」
なんとか勝てた晶は大きい息を吐いた。
「ほう、それはよかったな斎藤」
声の主に視線を送ると。
「げ、いつの間に?」
「貴様、そんなに私の授業がつまらんか?」
つまらないです、なんて言った日にはどうなるか考えるだけでもゲンナリする晶。
織斑千冬の後ろに平謝りをするシャルロットと一夏がいた。
晶にとっては謝ることじゃないから気にするなと言いたい、シャルロットにだけだが。
さらにその後ろにいつものメンバーがいた。
(鬱陶しい)
そう思っていると、音声メールが届き、
晶は反射的に画面を見ないで開いた。
【お見事。それほどの腕前なら、さぞ世界が生きにくくないかい?
君はその世界をどう思う? 楽しいかな? 生きやすいかな?】
その音声メールに皆が驚く。
晶は内心肯定すると、さらにメールが届き。
晶は今度は画面をみてメールを開いた。
【もし、"単純なゲームで全てが決まる世界"があったら、
すべてが"単純なゲームで全てが決まる世界"があったら
目的も、ルールも明確な盤上の世界があったら、どう思う?】
「どう思うって最高じゃね?」
無意識に声を出す晶。
すると、突然ノートパソコンの画面から手でが出てきた。
『ならば僕が生まれ直させて上げよう――君が生まれるべきだった世界に!』
「はい?」
声を走いたのは誰だろう? あるいはこの場にる全員かもしれない
が、そんな驚愕は無視され、彼らの目に映る光景が一気に変わった。
そこは、大地を見渡せる上空だった。
景色が変わったすぐに彼等に浮遊感が襲う。
落下である。
「うわあああああ」
「きゃああああああ」
「な、なな」
それぞれ悲鳴を上げる中悲鳴を上げ内人間がいた、
それは晶と簪だった。
彼等は消して冷静になっているのではない。
「短い人生だった」
「ああ、走馬灯が、私の思い出が見える
ろくな思い出じゃない、がっかり」
彼等は諦めたのである。
「縁起でもないことを言うなあああああああ!!!!」
「ちょっと、ISが展開できないよおおおお」
「ちょっと、なんで、どうなってるのおおおおおお!?」
「知らないですわあああああ」
二人以外は絶叫している、いや、一人だけ、冷静になっている人物が居る、
この中では年長者の織斑千冬である、しかし、冷静に考えても自体は好転しない。
「やあ、あれ、なんか余計な人たちまで来てるね?
まあ、それはどうでもいいや。はじめまして
ようこそ、僕の世界に」
「…」
「あれ? 意外に冷静だね?」
「いや、もう諦めた。それに、いきなり上空から落下なんて経験できないから
あの世で自慢できる」
「あはは、面白いね君、やっぱり君を呼んで正解だった」
「お前が呼んだのか?」
「そうだよ、僕はテト、
あそこにすんでる神様♪」
「ちょっと、そこのガキ何言ってるのよ、
こんな状況で!?」
「もう地面が!!!」
彼等は地面に落下するが何かに守られるように彼等は無傷であった。
「生きてる?」
全員が疑問に思って立ち上がると、先ほどの子供が立っていた。
「この世界は君が求める理想郷! 盤上の世界! ディスボード!
この世界では単純なゲームで全てが決まる! 人の命も! 国境線さえもね」
「へえ、で、ゲームのルールは?」
「今から説明するよ」
テトは晶の反応を見て不敵に笑う。
「【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
【二つ】争いは全てゲームによる勝敗で解決するものとする
【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
【四つ】"三"に反しない限り、ゲームの内容、賭けるものは一切を問わない
【五つ】ゲームの内容は、挑まれたほうが決定権を有する
【六つ】"盟約に誓って"行われた賭けは、絶対尊守される
【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北とみなす
【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする」
それを聞いた晶は不敵に笑う、それを見たテトは晶が既にルールを理解したことに感心する。
「九つルールか」
「まだ一つあるよ」
「へえ、どんなルールだ?」
「【十】みんななかよくプレイしましょう」
「くっ、ふははは、おいおい、以上と持ってきて最後はそれかよ、
なかなか皮肉が効いてるな神様?」
「あは♪、それじゃあ、また会えることを期待してるよ。きっと、そう遠くなうちに、ね」
そういったテトは彼らの前で消えた。
「消えた…」
「なんなのよ」
鈴音は周りの大景色を見て途方にくれたてつぶやいたが、
二人だけ目を輝かせていた。
「なあ、簪?」
「なに」
「人生なんて変えられないクソゲーって言ってたけど、
いきなり神ゲーに変わることもあるんだな?」
「そうだね」
「「………」」
「晶?」
「「……我が人生の春が来たあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
晶と簪は歓喜の声で叫ぶそれに驚愕する一夏達。
「やっと、あのクソゲーが終わった、しかも今度はゲームで決められる世界」
「ここに、私達が望む物がきっとある」
「「いざ、ゆかん新天地へ!!」」
学園では見せてことがない表情をする晶に困惑する一夏達だが。
「えーと、この女の子誰?」
まずは、簪の紹介が必要だった。
簡単に自己紹介したあと、シャルロットとラウラはあまり面白くない表情をしていたが晶は気づいていたが理由には気付かなかった。
「さて、いきなりこんな世界にきたわけだが、ろくな持ち物がないのは確認するまでもないが
一応確認したほうがいいんじゃね?」
唯一この世界を楽しむ気マンマンの晶が提案する。
それに同意して各自の持ち物を出した。
専用機持ちは自分達のIS、しかもうんともすんとも動かない。
それ以外は財布と携帯。
唯一、食糧を持っていたのは晶とシャルロットだが。
食パンとおにぎりだけでは この人数では一日も持たない。
「なんで、食パン?」
「人間の脳はブドウ糖があれば機能する、その中で食パンはコスパ的に最強だ」
「いやいや、栄養がないから、アンタそのうち死ぬわよ」
「そうだよ、ちゃんと食べないとダメだよ」
鈴音の言葉に同意したシャルロットに、女性陣はなぜおにぎりを持っているか理解した。
「今はそんなことを言ってる場合じゃないだろ、あとは俺のノートPC2台と、
スマートフォン、太陽光発電充電器二つ、充電用ケーブルか」
「アンタも全く役に立たないものを持ってるわね」
「そうだな、ここじゃあ電波が届かないし」
「あほ、ここには5万冊以上のデータ書籍がある、
その中にはサバイバルに役に立つ本があるんだぞ?
しかも医学書があるからお前らよりはマシだ」
晶の言葉にうっとなる鈴音と一夏。
「というか、なんでお前は二代もノートパソコンを持っているんだ?」
「え!? 普通だろ?
1台だけじゃあ、処理が重くなることもあるから、普通は2台以上は使うだろ?」
唯一頷いたのは簪だけであった。
「まあ、今はそれよりこれからどうするかだな」
千冬の言葉にため息をつく大樹。
「何言ってるんだ、こっから西の街道に行くのが普通だろ?」
「街道?」
「落下中にこの周りの地形はなんとなく頭に入れたからな、
お前らがただ絶叫してる間にな」
「うっ」
「いつの間に…」
「人生最後の景色だ、記憶に残るだろ」
その言葉に一夏達は顔を引きつった。
そのあと街道で。
一夏達の顔は更に引きつっていた。
「んで、後は何かけるわけ?」
晶達は街道で盗賊にあったが、いきなりゲームを挑まれてあっけにとられていた、
最も呆気にとられていたのは晶以外だが、
その盗賊の身ぐるみをコイントスで剥ぎ、この世界についての情報と都市の方角を手に入れたが。
「な、なあ、流石にズボンぐらい返したほうが?」
一夏の提案に晶は。
「却下、俺は俺の命を含むすべてをかけて、
こいつらは自分の持ち物だけをかけた、
【六つ】の"盟約に誓って"行われた賭けは、絶対尊守される、
それはルール違反だ、さて、とっと町に行くぞ、今夜中につきたいからな」
「お、鬼だ…」
箒の言葉に同意する一夏達、
それ以外のシャルロットは苦笑し、ラウラは当然だなと晶に同意した。
都市の中央から少し外れた郊外の酒場をを兼ねた宿屋では多くの観衆がいた。
「何やってるんだ?」
晶は近くにいた女性に質問すると女性は簡単に説明した。
「おいおい、国王もギャンブルで決まるのか、本当に面白い世界だな」
「アタシは不安しか覚えないわよ」
鈴音の言葉に一夏達は同意する。
「あんたはやらないのか?」
「私? 私はこれだけあれば十分だからね」
自分が稼いだ金貨を見せる女性。
「まあ、勝負しなかったら、負けた事実はないから何とでも言えるよな、
実は勝てたのに見逃してやったとか?」
「お、おい、晶!」
一夏は晶を静止しようとしたが、
相手の女性は晶の挑発に乗ってきた。
「随分と舐めてくれるわね、勝負する?」
「遊びはやらない、ポーカー一回勝負であんたはその有り金全部かけてもらう」
「ちょ!? いくらあると思ってるの?」
「さあな、俺は俺の命を踏めた俺自身をかける、
あんたが勝てば捨てるなり売るなりしてもいいぜ、
もちろん、俺の命はあんたのものだから暴力を振るうなり、働かせてその稼ぎを貰うことだって出来るぜ?」
「本気?」
「盟約に誓って本気だぜ」
不敵に笑う晶に絶句する一夏達。
「それが不服なら、私の命も乗せる」
簪がそういうと、 一夏達は当然それを止めようとする。
「いいわよ、後悔させてあげる」
女性も不敵に笑う。
「「
女性は華麗にカードを捌いていく、
それを見た一夏達に不安が襲った。
明らかに場慣れしている。
それなのに晶と簪は顔色ひとつ変えず全てカードを交換する。
「あら、運がなかったみたいね」
「そうだな、ついさっき使い果たしたからな、
なにせ高度一万メートルで絶景を見て生きてたからな、
使い果たしてもおかしくねえし」
晶が上に指をさして苦笑すると女性の視線がそれに指に向いた。
「さて、勝負でいいか?」
「私はいいわよ、なんならもう一度だけ交換させてもいいけど?」
「時間が欲しいからこのままでいい」
「そう、悪いわね坊や、フルハウスよ!!」
「確かに悪い、俺、ロイヤルストレートフラッシュ」
『へ?』
彼女の時間が止まった。
「どうした、俺の勝ちだぞ?」
「嘘よ! 嘘よ! ロイヤルストレートフラッシュなんて65万分の一確率よ!?」
「たまたまその確率が来ただけだろんじゃもらってくぜお姉さん、
あそうだ、記念にこのカードをこれ一枚で売ってくれ」
「あんた何者?」
「なあに、ただのゲームと旅行が好きな変わり者だ」
「…」
「あん、何驚いてるんだよ、とりあえず当面の生活が確保できたんだ普通は喜ぶだろ?」
「いや、お前ってギャンブルやるのか、なんか慣れてる感じだけど?」
「すこしラスベガスでな稼いだことあってな、両親が死んでから
残った財産で世界中をまわってたんだよ、せっかく8カ国語喋れるし」
その言葉に絶句する。
「アンタ、引きこもりじゃなかったの?」
「そうなったのはISを動かしたせいだ、
そのせいで世界中に顔を晒すことになっておいそれ海外旅行ができなくなったんだよ、
だから世界中で知り合った連中はネットでしか話せなくなったんだよ、
数が多いからどうしてもネット付になる」
意外な一面を見て言葉を失う一夏達。
数少ないアウトドアタイプのゲーマーであることをカミングアウトする。
「それより、いくら?」
「さあな、でも、こういった交渉は得意だぜ、
なんせ日本人だから金を持ってそうなイメージだからよくぼったくろうとする連中が多いからな、
それらの相手慣れてる」
へへと小悪党のように笑って、店長らしき人物と交渉を始める晶。
遠目で見てると、店長らしき男は慌てたあと、鍵を四つ渡した。
「ほら、これで四日は泊まれるぜ、俺と簪はひと部屋で、
残りはお前らで分担しろ」
「ちょっと、貴方達だけずるくありませんか?」
「おいおい、俺と簪は命までかけたんだぜ、
これくらい普通だろ、あと、これ全部やる」
晶はそう言って残りの資金を千冬に渡した。
「それなら、二週間ほど死なずに済む、
あとは好きにやれ、俺も好きにやらせてもらう…ん?」
晶はさきほど説明された国取りギャンブルをやっている二人組の内でポーカーフェイスのこのカードを見て気になって周りを見始めた。
「さすが異世界、怖ええな」
晶の言葉に疑問に思う一夏達。
「んじゃ、俺もういくわ」
晶はそう言って部屋に行こうとすると。
「ぼ、僕も一緒に行っていいかな、聞きたいことあるし?」
「ずるいぞ、デュノア私も嫁と一緒の部屋に泊まるぞ」
「まて、何だその嫁ってのは?」
「それより部屋に行こう、ここだと迷惑」
簪はそう言って三人を部屋に押し込んだ。
「いっちゃたな…これからどうしよう、ちふ、織斑先生?」
「こんな場所では教師なんて立場は意味がない、普通でいい、
それより、これからんことだな」
「お金はあるんですけど…」
「とりあえず現状の把握より、誰がどの部屋に泊まるか決めたほうがいいんじゃないですか?」
キラリと目を光らせる女性生徒陣にため息をつく千冬。
結果は織斑姉弟とほかのメンバーと決まった。
翌日、晶達は部屋をキャンセルしていた。
「勝手に動くと言っていたが勝手すぎるだろ…」
その言葉に一夏達は同意した。
「シャルルは止めなかったのか?」
一夏は疑問に思ったが。
「それは無理だろ」
「そうね」
「そうですわね」
と、三人にツッコミを入れられる。
それから、四人はこれからどうするのか情報を集めたが。
「もしかして、人生詰んだ?」
「おいおい、鈴、変なこと言うなよ。
まだ二日しかたってないだろ」
「そ、そうですわね。一夏さんの言うとおり、もう少し調べてから結論を出したほうがいいですわ」
だが、鈴音の言葉にも一理ある。
何せ、エルキア自体はあまり裕福な国ではなく、食事もあまり美味しくない、
それだけで生きる活力がかなり削られる。
そのせいか信頼できる人を見つけて相談したかったがこの国人たちは自分たちのことで精一杯であり誰も相談に乗ってくれない。
さらに言うと一夏達は読み書きができない。そんな状態でまともな仕事なんてない。
晶のようにギャンブルで稼ぎたくても彼らは初心者である。
ぶっちゃけ、もう詰んだ状態である。
溜息を吐く一夏達だが、周りの人達はい一斉に移動し始める。
「何かあったんですか?」
何事かと思った千冬はすぐに近くの人に質問する。
「ああ、新しい国王が挨拶するみたいですよ」
「そうですか」
国にとっては一大事だが、彼らにとってはそうでもなかった。
だけど、どんな人がこの国を治めるか気になって一夏達も人盛りがある方に進んだ。
そして、新しい国王が国民お前に姿を現すと、彼らは固まった。
王は何か言っているが彼らの耳には届かなかった、なぜなら。
「我は、ここに205代エルキア国王として戴冠したことを宣言する」
KOKUOU? 何を言ってるんだあいつは?
という状態の一夏達をよそに新国王はさらに続ける。
「我は弱者として生き、弱者らしく戦い、そして弱者らしく強者を屠ることをここに宣言する!!
誇れ―我らは最弱な種族だ! 何を持って生まれるの故にー何モノにもなれる最弱の種族であることをっ」
歓声が広場を震撼させる。
「さあ、ゲームを始めよう」
一夏達はまだ放心している、なぜなら、
新国王が自分達と一緒にこの異世界に来たばかりの知り合いなのである。
いきなり国王になっただけでも思考追いつかないのに、その知り合いはとんでもないことを叫んだ。
「待たせたな人類種同胞諸君、今この瞬間!
わがエルキアは全世界の国に対して宣戦布告する」
『…は!?』
「反撃の狼煙を上げろ! 我らが国境線を取り返すぞ!!」
優秀なのに本気を出さない、周りに興味のなかったクラスメイトが
行方をくらまして二日、いきなり王様になって全世界に宣戦布告をした。
『なにをやっとるんだぁぁぁぁぁぁ!?』
千冬は口から魂らしきものが出て、
一夏達は叫んだのであった。