咲-Saki- 千里山編 episode of S 作:arts
まだまだ未熟な文章力ですが、頑張っていきたいと思います。
4月。
桜並木の通学路を水守は両親と並んで歩いていた。水守の顔は無表情で、これから始まる新生活に緊張しているようだった。
「水守、あんたそんな怖い顔しとったら友達できへんで。」
「う、うっさいな母さん。誰も怖い顔なんかしとらんわ。」
両親と適当に会話をしていると、校門が目に入った。門の横には『千里山女子高等学校』の文字。水守がこれから高校生活を送ることになる学校だった。
門をくぐり入学式のため、一旦両親と離れ教室へと向かう。水守のクラスは2組で、席は窓際の後ろから2番目だった。席に座り、窓のほうを向いていると前の席の生徒が席に座るなり、体をこちらに向け話しかけてきた。
「窓の向こうなんか見えるんか?」
水守は視線を前に移し話しかけてきた生徒を見た。話しかけてきた生徒はショートヘアで、一瞬男子生徒に見え驚いた。
「桜。綺麗やなって。」
「そうやなー、桜の下でBBQとかよさそうやな。皆でジュースとか持ってワイワイ騒いで楽しそうや。」 「花より団子ってやつ?」
「ははっ、そうやな。ウチは桜見るより美味いもん食うほうが好きかもな。そういえば、まだ名前言ってなかったな。ウチ、江口セーラって言うんや。これからよろしく頼むわ。」
「ん、私は小川水守。中学では『みもり』って呼ばれてた。」
「ウチのことはセーラでええでー。よろしくな、水守。」
水守とセーラが話していると、担任の先生が教室に入ってきた。
「はいはい、私語やめぇ。2組の担任になります、愛宕雅枝です。とりあえず、入学式向かうから廊下に名前順で並んでな。」
新しい環境に生徒たちは興奮していて、静かになるには時間がかかったが整列し体育館へ向かっていった。入学式はテンプレートな流れで、特に面白いことも無かった。
入学式も終わり、もう一度教室へと戻ってくる。
「改めて初めまして。これから皆の担任と数学を担当します愛宕雅枝です。皆の高校生活を楽しいもんにしていこうと思うんでよろしく。
後、麻雀部の顧問もしてるから麻雀部に入るつもりの生徒は特に顔合わすことが多いからよろしくな。んじゃ、順番に自己紹介していってもらおか。」
前から順番に自己紹介が進んでいった。セーラの順番が終わり、私の順番が来た。無難に名前と入るつもりの部活動を言って自己紹介を終えた。自分の分を終えると後ろの方に体を向け、後ろの席の生徒の自己紹介を聞く。
「園城寺怜です。前の2人と同じで麻雀部に入るつもりです。ちょっと体が弱いですが、構ってくれると嬉しいです。よろしゅうお願いします。」
全員の自己紹介が終わり、愛宕先生が麻雀部志望の生徒は本日から見学に来てもいいことを告げ今日のホームルームを終えた。
「なあ、あんたらも麻雀部見学に行くやろ?席が前後なんも何かの縁やし一緒に行こうや。」
水守は荷物をまとめ終えたセーラと怜に声をかける。セーラも怜も了承し3人で部室へ向かうことになった。
千里山女子の麻雀部は全国的に見ても上位ランキングに位置する強豪校である。インターミドルで結果を残した特待生の中には県外から寮に入っている生徒もいるくらいだ。3人の中ではセーラが特待組で怜と水守は一般組である。部員数はかなりの数になっており、1軍から3軍に分かれている。
3人は部室へ着き、愛宕先生に挨拶した。
「おう、お前らよう来たな。話しには聞いてると思うけどうちは実力主義や。特待やろうが一般やろうが差別はせん。って、訳でまずは特待組と一般組混合で打ってもらってるんやけど、ちょうどええわ。清水谷こっち来い。」
「はい、監督呼びましたか?」
「今から4人で打ってもらう。他にも何局か打ってもらうけど、ある程度の実力は見るつもりや。まあ、言うなら実力テストみたいなもんやな。ほんで、結果と牌譜を見て何軍スタートか決めさせてもらうから気合入れていけや。」
愛宕先生はそう言うと他の卓に移り、他の1年生の状況を見て回っていた。
「んじゃ、うちらも始めよか。うちは清水谷竜華やよろしくな。」
竜華は目の前にあった椅子を引いて座り、目を瞑り集中力を高める。
「竜華、インターミドル以来やな。今日も勝たせてもらうで。」
セーラはワクワクした面持ちで竜華の対面に座る。
「竜華、お手柔らかに頼むで。うち病弱やねんから。」
「病弱アピやめって言ってるやろー。」
怜は竜華と漫才しながら竜華の下家へ座る。
「なんや、私以外皆知り合いかいな。私は小川水守。『みもり』でええで。まあ、負ける気はないからよろしくー。」
水守は竜華の上家に座る。
サイコロを振り親を決める。サイコロが回る音が戦いの始まりを告げる。
いや、やっぱり書くの難しいですね。
短くてすいません。
次回は初の対局シーンになります。
熱い闘牌シーンになったらいいなぁ……。