ダイの大冒険でよろず屋を営んでいます   作:トッシー

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番外編です。
本編を期待した方は本当に申し訳ないです。

以前、感想にあった要望に答えようと思います。
本編とは切り離してお楽しみ下さい。
以前のとはサブタイトルは違いますし、内容にも変更はありますが、良ければ見てやって下さい。



クイーンズブレイド編
本日の目玉商品『ビキニアーマー』


気がついたら見知らぬ場所にいた。

周りは赤い岩が並び、ドロのような沼が湯気を立てている。

 

「どこよここ」

 

俺、大江タケルは、日本に住むごくごく普通の学生だった。

それが何の因果か二次創作よろしく『ダイの大冒険』の世界にトリップ。

トリップした際に手に入れていた特別な力の事もあり、商人として生きていた。

成り行きで主人公に出会い、協力することになり、大魔王と戦うことに。

長い戦いの末、仲間たちと力を合わせて大魔王を倒し、元の商人生活に戻り…。

 

「はぁ…、魔法力をケチらずにルーラで帰ればよかった」

 

大団円の後、一度世話になった村に帰ることになり、しかしタケルはその手段を間違えたのだ。

『旅の扉』、世界各地に存在する大陸間を移動する瞬間移動の門だ。

旅の途中に発見した『旅の扉』はすぐ近くに有る。

瞬間移動呪文『ルーラ』 は便利だが、あのふわっと浮き上がった後のジェットコースターの様な感覚は遠慮したい。

タケルは『旅の扉』を利用することに決めたのだった。

 

仲間たちに暫しの別れを告げて旅の扉の放つ青い渦の様な光の中心に飛び込む。

この光の先は自分の第二の故郷の村の近くにある祠に続いている。

久しぶりに会う皆への挨拶を考えてウキウキする。

視界を覆う光は次第に収まっていき、眼を開くとそこは見慣れた風景ではなく。

 

「…で、マジでどこよ」

 

俺はアテもなく歩きながら溜息を付く。

はぐりんともはぐれてしまったみたいだし。

イカンイカン、ついつい寒いダジャレを…。

当然だが瞬間移動呪文『ルーラ』は既に試した。

しかし効果はなかった。発動はするもの、ふわりと自身の体が一瞬浮くだけ。

『不思議な地図』にも目を通してみた。

結果、真っ黒になっていて何も記されていなかった。

 

嫌な雰囲気だ。

周囲の岩は勿論、温泉のような泥沼も。

そして見上げると不吉な赤黒い空。

怪物の巣窟と言われても納得が出来る場所だった。

 

「……ん、この音は」

 

俺の耳に微かに何か響いて斬る。

 

……キィン!……ギギィン!ギン!!

 

これは金属がぶつかり合う音、剣戟の音だ。

次第に俺の足は速くなる。

剣戟音は次第に大きくなり、その場所に到着。

その先では何者かが戦っており、俺はそっと岩陰から様子を伺った。

 

「……おっぱい?」

 

自分でも何を言っているのか分からなかった。

こんな陰気臭い魔物が好きそうな場所で、周りはゴツゴツドロドロだ。

なんで、なんでそんな場所におっぱいが有るのか?

そう、俺の目の前ではプルプル揺れる四つの桃があった。

 

「はぁっ!!」

 

「アハハ!この程度?相変わらず弱いなぁ」

 

二人の女戦士が剣を合わせている。

美しい金髪の美少女剣士と全身がピンク色の怪しい女戦士。

どちらも素晴らしいプロポーションだ。

マァムと同等いや、それ以上かも知れん!

俺はそんなことを考えながら二人の戦いを見守る。

 

「うん、金髪の方が好みだな…それよりも真逆ビキニアーマーとは…」

 

金髪の剣士は劣勢のようで、身体の至る所に傷が出来ていた。

身を守る鎧も損傷が激しく、片方だけだが胸部を守る部分が砕け美しい乳房が丸出しになっていた。

 

そしてピンク色の女戦士、間違いなく人間ではなかった。

時折身体を変形させて剣を躱したり、直撃してもゲル状になって無効化する。

どうみてもモンスターですね。

 

「…っ、この化物っ!!」

 

金髪の剣士がそう叫んだ瞬間、ピンクの女戦士の眼の色が変わった。

次の瞬間、凄まじい速さで間合いを詰めて相手の剣を弾き飛ばす。

 

「しまった!?」

 

剣を拾おうと手を伸ばすがもう遅い。

ピンク色の魔物は相手の頸を無造作に掴むと軽々と持ち上げる。

先ほどまでの巫山戯た態度は最早ない。

どうやら『化物』は禁句だったらしい。

 

「もういいや、アンタはもう要らない。死んじゃえ」

 

あのままでは不味い。

おっぱい、もとい少女が死んでしまう。

気が付くと俺は指先を怪物へと向けていた。

 

「閃熱呪文『ギラ』」

 

一点に収束された熱線が凄まじい速さで目標へと伸びる。

 

「……っ!?」

 

光線は少女を捉えていた怪物の腕を貫き蒸発させた。

俺は連続で閃熱呪文を放つ。

 

「何っ!?くぅっ!?」

 

次々と身体中を貫かれる怪物。

怪物は俺を睨みつけるも、不利と悟ったのだろう。

身体をスライムへと変化させて泥沼へと飛び込んだ。

 

「爆裂呪文『イオラ』」

 

俺はイオラで追撃。

掌から放たれた光球は泥沼に接触、大爆発した。

ボトボトと泥や石が落ちてくる。

今ので終わってくれればいいのだが…。

暫く周囲を警戒していたが、敵はもういないようだ。

振り返ると金髪の少女は丸出しの胸を隠そうともせずに唖然とした様子で眺めていた。

 

「大丈夫か?」

 

俺はポーカーフェイスを意識しながら努めて安心させるような声音で声を掛けた。

おっぱいに視線が言ってしまうのは不可抗力だ。

 

 

 

 

「へぇ、レイナっていうかの。良い名前だ。俺はタケル」

 

「そう、有難うタケル。貴方のお陰で命拾いしたわ」

 

おっぱいさん、いや美少女の名前はレイナというらしい。

何でも人助けの旅をしながら剣の修行をしているのだとか。

いや、それよりも遠くからで分からなかったが…。

おっぱいさん、もといレイナはとんでもなく美少女だった。

いや予想はしていた。

あんなに綺麗でエロいおっぱい。間違いなく顔も最高ランクだろうと。

しかし予想以上だった。

今は手ブラで隠しているが、隠しきれていな乳房が指の隙間から見えている。

つか乳首が少し見えてるよ。ある意味全裸よりエロいかもしれん!

傷は既に治癒呪文『ホイミ』で癒している。

ホイミ一回で全回復するあたり、レベルは低いのかもしれない。

レイナには物凄く感謝するとともに驚かれた。

 

「それにしてもタケルって凄い魔法使いなのね。あんなの初めて見たわ」

 

「ん、ああ、この大陸じゃみないだろうな…。まぁ一人旅をするんだ。最低限自衛手段を持ってないと…」

 

「へぇ、じゃあタケルはヒノモトの人?黒目黒髪だし。私はまだまだ未熟だから羨ましいな…」

 

自分がもっと強ければ、こんなに無様にはならなかったのに…。

レイナは砕けた鎧を悲しそうに見る。

 

「そっか、でもその格好じゃ旅を続けるのキツくないか?」

 

ぶっちゃけ鎧が壊れていなくても、無いと思う。

以前の世界である程度は慣れているが、この世界はそれ以上である。

なにせ露出が激しすぎるのだ。後ろ姿など殆ど尻丸出しだ。

痛くないのだろうか?岩に腰を下ろしたレイナを見て本気で思う。

 

タケルはレイナとの会話で、此処が以前の世界とは異なる異世界だと当たりをつけた。

『王都ガイウス』に『ヴァンス領』、『魔女の沼地』。

聞いたことのない地名と常識。

適当に相槌を打ちながら情報を得る。

先程の魔物とも因縁が有るようだ。

旅の途中、色々あって運悪く『沼地』に迷い込んだのだという。

まぁ初対面の人間に一から十まで話したりはしないだろう。

 

「そうだレイナ、言ってなかったけど俺は商人でね」

 

「商人?貴方が?」

 

「ああ、その格好だけど、何とかしたくないか?」

 

「ええ、確かにそうだけど…、こんな場所じゃ」

 

「大丈夫だって。言っただろ?俺は商人だって。どんな場所であろうと商品を持ち込んでみせるさ」

 

俺は道具袋から商品を取り出していく。

 

「えぇ、どうやって…っ!?」

 

本日の目玉商品はこれだ!

 

ビキニアーマー(DQ3の女戦士) 

危ない水着

マジカルビキニ

あぶないビスチェ 

神秘のビスチェ

踊り子の服

バニースーツ

 

「今はこれぐらいしか無いけど…どれも防御力に優れた良い物ばかりだよ」

 

勿論他の装備はあるが、これ以外に出してはいけない気がしたのだ。

 

「ええ、確かに凄そう…でも代金は?」

 

「それなりに勉強させてもらうよ」

 

「でも私、今はこれだけしか…」

 

レイナは腰に下げていた革袋から何種類かの硬貨を取り出した。

金貨が1枚、銀貨が12枚、銅貨が6枚。

この世界の物価の価値が分からない。

 

「そうだ、レイナ」

 

「なに?お金足りそう?」

 

「その前に君の剣を少し見せてもらっても良いか?」

 

「え、ええ‥いいけど、これは売れないわ」

 

「大丈夫、ちょっと気になっただけだから」

 

レイナから剣を受け取り鑑定呪文『インパス』をかける。

剣の情報が頭に流れ込んでくる。

 

ロングソード 攻撃力:32 価値:金貨21枚

 

「有難う、なかなか良い剣だね」

 

「えぇ、ありがとう」

 

「それよりもレイナの持ち金で買えるものだけど、残念ながら…」

 

「何もないの?」

 

レイナが沈んだ声を上げる。

 

「いやいや、一つ、これだけしか…」

 

俺はビキニアーマーをレイナに差し出した。

 

「こいつ以外はちょっと無理だな。コイツは金貨一枚と銀貨が5枚だよ」

 

買うかい?その問にレイナは強く頷いた。

レイナは岩陰に入ると手早く着替えを済ませる。

思っていた以上に似合っていて眼福ものだった。

後ろ姿が特に良い。むっちりした尻と太腿が堪りません!

FU・N・DO・SHI、だと!?いやTバックか!?

 

「その壊れた鎧は?良ければ買いとるけど…?」

 

さっきまでレイナが身につけていた鎧。それだけで買う価値がある。

 

「ううん、大切なモノだし、出来れば修理したい…持って行くことにするわ」

 

レイナはよいしょと鎧を持ち上げた。

 

「良かったら預かろうか?」

 

タケルは『道具袋』を開く。

 

「その袋、凄いわね?魔法で作られたものなの?」

 

「まぁね?家みたいに余程大きなもの以外なら大抵のものは入るよ」

 

「じゃあお願いするわ」

 

俺はレイナの鎧を預かる事になった。

 

「それで?レイナはどこに向かうんだ?」

 

「王都ガイウスよ」

 

そうして俺達は『王都ガイウス』を目指して旅立った。

こっちでの商売、どうしようか…。

許可を取るの面倒なんだよな…。

どこかにご都合主義でも転がってないかなぁ……。

こうやって見ず知らずの世界で、いきなり善良な美少女に出会えただけでも充分にご都合主義だよな…。

俺は歩くレイナの後ろ姿、フルフル揺れるお尻に鼻の下が伸びていくのを抑えながら後に続くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く?

 

 

おまけ

 

タケル

 

レベル40

 

むっつりスケベ

 

さいだいHP:263

さいだいMP:824

 

ちから:91

すばやさ:370

たいりょく:132

かしこさ:392

うんのよさ:256

 

攻撃力:91

防御力:205

 

どうぐ

 

E:鉄の胸当て

E:旅人の服

E:スーパーリング

E:星降る腕輪

 

どうぐ(チート道具袋ではない手持ちの)

 

超万能薬

超万能薬

美味しいチーズ

美味しいチーズ

賢者の聖水

祈りの指輪

 

 

呪文・特技

 

錬金釜 採取 大声 口笛 

寝る 忍び足 穴掘り 大防御

連続魔法 雄叫び 思い出す もっと思い出す

 

 

ホイミ ベホイミ ベホマ

ベホマラー

キアリー キアリク シャナク

メラ メラミ メラゾーマ

ギラ ベギラマ 

イオ イオラ

ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン

バギ バギマ バギクロス

ドラゴラム

ニフラム マホカトール 

マホトラ マホアゲル

バイキルト スカラ スクルト 

ピオラ ピオリム 

ルカニ ルカナン

ラリホー ラリホーマ

フバーハ

ラナリオン

トラマナ レミーラ 

インパス アバカム 

ルーラ トベルーラ リリルーラ

レムオル 

 

 

最終決戦後という設定です。

装備も外しています。

 

おまけ2

 

レイナ せんし 

 

 

レベル4

 

セクシーギャル

 

さいだいHP:42

さいだいMP:0

 

ちから:21

すばやさ:7

たいりょく:22

かしこさ:32

うんのよさ:52

 

攻撃力:53

防御力:40

 

どうぐ

 

E:ロングソード

E:ビキニアーマー

E:青銅の盾

E:サークレット

 

呪文・特技

 

無し

 




高貴なる戦士レイナから流浪の戦士レイナ(まだ弱い)にジュブチェンジしたばかりの頃です。

原作の好きな部分、特に成長イベントは消したくない。
しかしタケルという要素が入ったために自然にそういった流れにするのに苦労しております。
今の構想だと成長イベント(グランドクルス)の修得が完全に無くなりそうです。

皺寄せが酷いことになりそう。
原作ファンのかたマジでスイマセン!

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