「はぁ、あなた達何を言っているのよ。国が敵に回って一番困るのは私たちなのよ。」
「そ、そうですね。」
「分かってるよ、それでもこうしないと舐められるだろ?」
「へっ、言われなくても戦ってやるよ!」
その様子を見て、女王様は微笑みますが、すぐに真剣な表情に戻って、
「しかし・・・・・・・・・私たちが呼び出したのは剣、弓、槍、盾の四聖勇者なのですが・・・・・・・あなた達は何の勇者なのですか?」
「いや、それを私たちが聞きたいんですけど。」
「アタシらもよくわかんないんだよね~」
「というより、私たちが持っているモノから仮定することはできないかしら?ほら、剣を持っている天木錬は剣の勇者、槍を持っている北村元康は槍の勇者って感じに。」
「あぁ~~~。ってことは私は杖を持っているから杖の勇者ってことなの?!」
「正確にはわからないわよ。そんなものを知ることが出来ないのだから。」
「いえ、ありますよ。」
「「えっ!!!」」
「ステータスを確認すればわかるかもしれませんよ。」
「はぁ?!ステータスってなんだよ。」
「ええっと・・・・・」
も、もしかして、こうかな?
「ステータスッ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何やってんの?」
「いや、こうするんじゃないかなって思っただけです!」
うわぁ、恥ずかしい。
「何だお前ら、この世界に来て真っ先に気づくことだろ。気が付かなかったのか?」
「知るかよ!なんだよその情報通って顔は!」
「視界の端にアイコンが無いか?」
「あっ、ありました!」
言われてみれば、確かに視界の右下、ほんとに小さくそこにポツンとありました。
「それに意識を集中するようにしてみろ。」
言われた通りにやってみますと・・・・・・・・
プゥーン
「わっ!」
積田麻衣
♀ Age 17
杖の勇者 Lv.1 Exp.0/20
Max HP XX Max MP XX Max SP XX 0
ステータス 攻撃力 XX 魔力 XX 物理防御力 XX 魔法防御力 XX 俊敏 XX
属性 火 XX・雷 XX・水 XX・光 XX・闇 XX・風 XX・土 XX
装備 ステッキ 異世界の服
(XXにはちゃんと数字が書かれてあります。うp主が決めるのがめんどくさかっただけです。)
「あの・・・・・私はどうやら『杖の勇者』っていうらしいです。」
「あ~、なんかアタシは『拳の勇者』って。」
「私は『書の勇者』ね。」
「ふむ・・・・・・・・」
何だか王様が少し嫌な顔をしていますが、どうしたんでしょうか?
「それにしても、Lv1ですか……これは不安ですね。」
「そうだな、これじゃあ戦えるかどうか分からねぇな。」
「というかなんだコレ。」
「勇者殿の世界では存在しないので? これはステータス魔法というこの世界の者なら誰でも使える物ですぞ。」
「へぇ~、そうなんですか。」
「それで、俺達はどうすれば良いんだ? 確かにこの値は不安だな。」
「ふむ、勇者様方にはこれから冒険の旅に出て、自らを磨き、伝説の武器を育てて強化していただきたいのです。」
「最初から強いわけじゃないのか・・・・・・」
「まっ、使い物になるまで、他の武器とか使えばいいんじゃね?」
元康さんがかっこつけたように槍を振り回してポーズをとりました。
「あら、ちょっと待って。」
先ほどからずっとステータスを眺めているようにしていた美咲さんがつぶやきました。
「ん?どうした?」
「よく調べてみたのですけど、これによると私たち勇者は他の武器を使用できないみたいですわよ。ほら、ここに載ってあります。」
「「「「「「えっ?」」」」」」
と言われて私もヘルプの中から探してみますと・・・・・・・・・
注意:勇者は自分の所持する伝説武器以外を戦闘に使うことは出来ない。
「とするとじゃあ、この武器を育てて冒険していくのがいいみたいですね!」
「ちょっと待ちなさいよ。」
「どうした?」
「そりゃああなたたち5人は立派な武器をお持ちでしょうけどね、 私と彼は本と盾なのよ。 これでどうやってモンスターと戦えって言うのかしら。本と盾で殴れ、とでも言うのかしら?」
確かに言われてみればその通りである。
「そこは後々、片付けて行けば良いだろ。とにかく、頼まれたのなら俺達は自分磨きをするべきだよな。」
「ひたすらレベル上げですね。」
「じゃあ私たち7人でパーティーを結成しましょう!」
「お待ちください勇者様方。」
なんだかいい雰囲気にことが進みそうでしたが、ここで大臣のような人が会話に入ってきた。
「勇者様方は別々に仲間を募り冒険に出る事になります。」
「それは何故ですか?」
「はい。伝承によると、伝説の武器はそれぞれ反発する性質を持っておりまして、共に行動すると成長を阻害するといわれております。」
確かに調べてみますと・・・・・・・・・
注意:伝説の武器を所持した者同士で共闘する場合、反作用が発生します。
なるべく別々に行動しましょう。
「日も傾いてきておる。今日はゆっくり休み明日旅立つ。勇者の仲間はこちらで逸材を用意しておく。」
それに合わせて、どこかからいかにも女騎士!って感じの人が来られました。
「お部屋をご用意しております、こちらへどうぞ。」
尚文の強姦冤罪事件はどうする?
-
発生する方向で
-
せっかくなら別の事件で