杖の勇者のお導き   作:しゅん65

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第3話 勇者相談 前編

「やっぱ伝説の勇者となると待遇が良いな。案内してくれた子も可愛かったし。」

「出された料理も不思議な味だったけど豪華でしたね。」

 

私たちはその後、料理をごちそうしてもらい、一先ず全員で同じ部屋に集まっていました。

 

「なぁなぁ、俺たちホントにゲームの世界に来たみたいじゃねーか。なあ、そう思うだろう?」

「あぁ。」

 

由美さんがつぶやいたのを元康さんが軽く返事をしましたが、 皆さん夢中で聞こえていないみたいですね。

 

「っていうかゲームじゃね? 俺は知ってるぞ、こんな感じのゲーム。」

 

「「「え?」」」

 

え、え、え、え?

この世界がゲーム?

 

「というか有名なオンラインゲームじゃないか、知らないのか?」

「いや、俺も結構なオタクだけど知らないぞ?」

「お前しらねえのか? これはエメラルドオンラインっていう有名タイトルじゃねえか。」

「何だそのゲーム、聞いたことも無いぞ。」

「お前本当にネトゲやったことあるのか?」

「確かに言われてみれば似たようなシステムのゲームはやったような気もするが、俺が知ってるのはオーディンオンラインとかファンタジームーンオンラインとかだよ、そっちの方が有名じゃないか。」

「なんだよそのゲーム、初耳だぞ。」

「「え?」」

「皆さん何を言っているんですか、この世界はネットゲームではなくコンシューマーゲームの世界ですよ。」

「何だよ、そのこんしゅーまーゲームってゆーのは。」

「家庭用ゲーム機のことかと思いますが。」

「違うだろう。VRMMOだろ?」

「はぁ? 仮にネトゲの世界に入ったとしてもクリックかコントローラーで操作するゲームだろ?」

 

元康さんの問いに錬さんが首をかしげて会話に入ってくる。

 

「クリック? コントローラー? お前ら、何そんな骨董品のゲームを言ってるんだ? 今時ネットゲームと言ったらVRMMOだろ?」

「VRMMO? バーチャルリアリティMMOか? そんなSFの世界にしかないゲームは科学が追いついてねえって、寝ぼけてるのか?」

「はぁ!?」

 

錬さんが声高々に異を唱える。

一体どういうことなのでしょうか?

そもそもこれってどちらかといえば・・・・・・・・・

 

「ねぇ、皆さん。この世界はどちらかと言えば小説の中の世界じゃないでしょうか?」

「あら、そう言われてみれば、そんな小説、見たことがありましたわね。」

「そうそう!『盾の勇者の成り上がり』ですよ!!!」

「・・・・・・・ん?『四聖武器伝記』じゃないかしら?」

「???何ですかそれ、聞いたことありません。」

「わたくしだってあなたのその小説聞いたことがありませんわよ。」

「ああいえ、これは小説ではないんです。あーどちらかと言えばライトノベルでして。」

「なぁなぁ、お前らはさっきから一体何の話をしてるんだぁ?これって『四宝英雄伝説』の世界じゃねぇのか?ほら、あの映画の。」

「なんですの、それ。」

「んだぁよお、結構有名な映画だぜ。つーか、あんたらの言ってるやつのほうが知らねぇや。」

何だか話がおかしくなってきました・・・・・・・

 

「あの……皆さん、この世界はそれぞれなんて名前のゲームだと思っているのですか?あ、ちなみに自分はディメンションウェーブというコンシューマーゲームの世界だと思ってます。」

樹さんが軽く手を上げて尋ねます。

 

「ブレイブスターオンライン」

「エメラルドオンライン」

「知らない。ってかゲームの世界なのか?」

「確かに・・・・・・・・・・・これ、ゲームの世界なんですか?」

 

私だって人並みに、いやオタク並みにゲームの知識は持ち合わせてはいるが、 皆さんの言うようなそんなゲーム聞いたこともない。

 

「まてまて、情報を整理しよう。」

元康さんが額に手を当てて俺達を宥める。

 

「錬、お前の言うVRMMOってのはそのまんまの意味で良いんだよな?」

「ああ。」

「樹、尚文。そして、麻衣ちゃん、由美ちゃん、美咲ちゃん。みんなも意味は分かるよな?」

「SFのゲーム物にあった覚えがありますね。」

「ライトノベルとかで読んだ覚えがある。」

「あっ、私もです。」

「工学的な考えからは一通り。」

「あー、アタシはよくわかんねーや。」

「まぁ、簡単に説明するならば、プレイヤーがゲームの世界に直接入り込んで遊ぶタイプのゲーム、って言った感じかしら。」

「そこでは世界がリアルに感じられて、感覚が現実のように感じられるんですよね?」

「ええ、そうね。そういったところかしら。」

「マジかよ、すげー」

「そうだな。俺も似たようなもんだ。じゃあ錬、お前の、そのブレイブスターオンラインだっけ? それはVRMMOなのか?」

「ああ、俺がやりこんでいたVRMMOはブレイブスターオンラインと言う。この世界はそのシステムに非常に酷似した世界だ。」

 

錬さんの話を参考にすると、VRMMOというものは錬にとって当たり前のようにある技術で、脳波を認識して人々はコンピューターの作り出した世界へダイヴする事ができるらしいです。

 

「それが本当なら、錬、お前のいる世界に俺達が言ったような古いオンラインゲームはあるか?」

 

錬さんは首を横に振ります。

 

「これでもゲームの歴史には詳しい方だと思っているがお前達が言うようなゲームは聞いたことが無い。お前達の認識では有名なタイトルなんだろう?」

 

錬さんの問いに私たちはうなずきました。

 

「ん?じゃあ麻衣ちゃんたちはどうかな?」

「私がよくプレイしていたのはプリンセスコネクトとかマインクラフトっていうオンラインゲームですね。」

「私はそもそもネットゲームなんてやったことがないし、興味もないからわかりませんわ。」

「あっ、それアタシも同じー!」

「う~~~~~~ん。」

 

「念のため一般常識の確認だ。今の首相の名前は言えるよな。」

「ああ」

「お、おぅ・・・・・・・自信ねーけど・・・・・・・・」

「はぁ?!自信持ちなさいよ!っていうか、常識でしょ!!!」

「わ、わかりました。」

「一斉に言うぞ。」

 

せーーーーーーーーーーーーーーーーの

 

「湯田正人」 

「谷和原剛太郎」

「小高縁一」

「壱富士茂野」

「岸本祐介」

「高橋聖子」

「河口太郎」

 

「「「「「「誰?!」」」」」」

「う、うそでしょ・・・・・・・・・・・」

美咲さんがショックを受けたように絶句していますが、やはり皆さん同じ気持ちのようですね。

 

「じゃ、じゃあ千円札に描かれている人は?」

「去年の流行語大賞は?」

「好きな声優は?」

「有名なアニメ映画は?」

「第二次世界大戦はどの国が勝った?」

「つい最近のオリンピックはどこでやってたか?」

「一様聞いておくけど、元素記号34番は何かしら?」

 

 

 

こうして私たちは話し合うことにしました。

歴史的な大きな事件から、ゲームをはじめとしたサブカルチャー的な事に至るまでいろんなことを話し合いました。

 

尚文の強姦冤罪事件はどうする?

  • 発生する方向で
  • せっかくなら別の事件で
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