ところで、私のところに来てくれた人たちはどのような人たちなんでしょうか?ちょっとよく観察してみましょうか?
2人のうち、男性と女性、といった感じですかね。
男の方は、私よりも少し年上な感じで、大きめの槍を担いで、耳にカフスをつけていますね。何故か尚文さんの方をチラチラ見ていて、気になっているみたいですけど・・・・・・・・・じゃあ何で私の方に来たのでしょうか?
女、というより女の子の方は、私より少し年下に見えて、赤を基調としたいかにも魔法使いの女の子みたいな服に右目に眼帯のようなもの、左腕に包帯となんだか中二病臭い何かが混ざったような雰囲気を醸しでしていますね。
そんな槍を担いだ男の人が視線を向けている尚文さんの方には、女性一人がいますね。ぶかぶかのフードをかぶっているからなのか顔含めてよく分かりませんが。
「いやまぁ・・・・・偏るとは・・・・なんとも・・・・・」
「均等に人ずつ分けたほうが良いのでしょうけど・・・・・・無理矢理では士気に関わりそうですね。」
そんなこんなで悩んでいると、由美さんが、
「あ~アタシは大丈夫だぜ。このままでも。」
「えっ!!!で、でも一人っきりで大丈夫なんですか?」
「あ?ああ、これからアタシ自身で集めていきゃいいんだろ?」
「まぁ、そうなるんでしょうけど・・・・・・・・・・・・・」
「つーか別にいなくてもよくないか?」
「そ、そこまでは・・・・・・・・・・・・・」
それを見ていた女王様はいったん息をついて、
「しょうがありません。イワタニ様、モトキ様はこれから自身で気に入った仲間をスカウトして人員を補充するように。月々の援助金を配布しますが、代価として他の勇者よりも今回の援助金を増やすことにしましょう。」
そう女王様が言われると、
「それでは支援金です。イワタニ様、モトキ様には銀貨800枚、他の勇者方には銀貨600枚用意させていただきました。」
そうすると今度は
「それでは次に勇者様方には目の前に用意された水晶玉を覗いてみてもらいましょう。」
と、女王様が言われると、目の前には水晶玉を持った方々が現れていました。
「これは一体?」
「これは勇者様方の魔法適性を診断する魔道具です。魔法適性を知ることが出来ます。」
目の前にいる水晶玉を持った人が教えてくれました。
「じょ、女王陛下!す、水晶玉が!!い、いくつもの色に光り輝いています!!!」
「何だと?!」
王様が驚いているみたいですけど・・・・・・あっ、そういえば小説だったら一人が使える魔法の種類は大体2つだったような・・・・・・ってえぇ?!
「えええぇぇぇえ?!」
「女王様、こちらもです!!」
「あら。」
どうやら美咲さんも私と同じようです。
「あの・・・・・・拳の勇者様の方は・・・・・・その・・・・・・何といいますか・・・・・・」
「どうしたのです。」
「水晶玉が光り輝きません!!!」
「ん?」
一方の由美さんは水晶玉を両手でブンブンゆすっています。
これがこの場が沈黙で満たされていくということなんでしょうか・・・・・・
「わ、分かりました。それでは次はこちらを。」
それを合図にまた水晶玉が取り出されました。
「で、こっちは?」
「はい、こちらの水晶玉にお触れになってください。」
そう目の前の人に言われたので触れてみると、目の前に
新しい魔法が解放されました。
ファストアクア
なんていう表示が昨日のステータスが出た時と似たように現れた。
「こちらの水晶玉は魔法が封じられておりまして、触れることで習得することが出来ます。」
「申しありませんが、ツミキダ様とリュウグウイン様は適性のある魔法がいくつもあるため、余った水晶玉を使ってもらいます。モトキ様におきましては水晶玉を授与致します。今後、仲間にお役立てください。」
「それでは、勇者様方によき旅立ちを。」
という女王様の笑顔とともに解散のような出発となりました。・・・・・・こういう表現でよかったっけ?
とはいえ、まずは仲間になってくれた人たちに自己紹介ですね。
「あの~はじめまして。私、一応杖の勇者の積田麻衣といいます。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくっす。あぁ、俺の名前はカイトとでも呼んでくれっすよ。」
「ふふふふふ・・・・・・・・・・我が名はどれみふぁ!この災いが迫りゆくこの世界を救う勇者の仲間となるものである!!杖の勇者麻衣殿よ、我があなたを選んだことを後悔させないことをここに誓いましょう!!!」
「あ~~~はい、これからよろしくお願いします。」
「おい、ちょっと引き気味じゃないっすか。悪いな、こいつこういう性格だから。気にすんなっていう方が無理あんけど、どうかよろしくな。」
こうして、私の異世界での第一歩が開かれました。
なぜ水魔法かと聞かれれば、なんとなくです、はい。
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