ある日目覚めて   作:おは

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ここをこうしたほうが良いという感想待っています。


裁判

ジレーヌは金の刺繍がされた椅子と前におかれた先祖伝来の石造りの机を前にしながら辺りを見回しながら。

 

あの人がケーキに毒を入れた人なの?たぶんそうなんだけど、あんな拷問受けたら誰だって言うと思うわよ。

 

そこに痣だらけの右目の潰れた見るからに拷問された男とその男を冷酷に見つめている南部貴族と殺せ。殺せと騒いでいる北部貴族達がいた。彼らはジレーヌのを見ると一瞬で静かになると、北部の実力者であるオルヴァー・ボルイェ・スンドバリが挨拶のとき傲慢な姿とは打って変わって、謙遜的な態度で話し掛けてきた。

 

「我々はあなた様の裁きを待っております。どうか公正なご判断を」

 

とオリヴァーが威勢よく言うとそれを聞いた貴族達は、「ご判断を、ご判断を」と耳に響くほどの声で斉唱をやり始めた。

 

あの男何よ、前に私の話を完全に無視したくせに今になって謙虚な態度を取るなんてどういうことよ。でも今はそんなことを考えている。場合じゃないわどうしてケーキに毒を入れたかを聞き出さないと

 

「どうして、ケーキに毒を入れたの教えてちょうだい」

 

右目の潰れた男は拷問されたせいでゆがんだ顔で

 

「・・・金だ。・・・金が必要だったんだ」

 

たしか、王宮で働く使用人の給料は平均的な平民の月収の3倍だったはずよね。それなのにどうして危険を冒してまで金が必要だったのかしら?

 

「王宮の給料は平均的な平民の三倍はあるはずよ」

 

『確かに王宮の給料は高い・・だがその給料で娘の命を救う薬を買うには三年以上かかかる。・・薬を使わなくては俺の娘は一週間で死んじまうのに・・・」

 

と言うと右目のつぶれた男は泣き始めた。

 

 

なるほどね、理由は分かったわ。そこまでして助けようとした子供はどんな病気にかかったの?普通の病気だったら、少しお金がかかるけど水メイジに頼めば治るはずよね。何でそこまで高価な薬を買おうとしたのかしら

 

「あなたの娘がかかった病気は何なの、普通の病気だったら水メイジに頼めば治してくれるわよ」

 

「俺の娘が罹ったのは石化病だ。」

 

泣き止んだその右目の潰れた男がそう言うと貴族達の息の呑む声が聞こえた。

 

石化病って何。みんなの様子を見るとただ事じゃないようだけど。この様子だと聞きに聞けないわよね

 

「それは大変だったわね。それでわたしを殺す代わりにもらったお金はどうしたの?もちろん薬を買ったのよね」

 

「ああ、もちろん買おうとしたさ、あとすこしのつかまっちまったが」

 

わたしのことを殺そうとしたのは許せないけど、同情の余地もあるのよねぇ。こういうときはこれまでの判決を参考するのが一番よね。ブリッタに聞くのが一番だけど、北部の野蛮人に合いたくありません。とか言っていないのよね。わたしだってあの失礼な人たちに会いたくないのに来ているんだから、ブリッタも着なさいよ。・・・そよ、わたしの誕生日のときにドレスをくれると言ったインゲマルにきけばいいだわ、あの人がやさしそうだからちゃんと答えてくれそうだわ。

 

「ねぇインゲマル、王族を殺そうとしたときの判決はいつもどんな判決が出るのかしら?」

 

と聞くとインゲマルはオリヴァーにバカにするような表情をした後に

 

「姫様、過去の判決で一番多いのは縛り首でしょうな。その次に多いのは火あぶり。ああ、串刺しを忘れていました」

 

予想はしていたけど実際に聞くとひどいものね。まだ死んでいないから殺す必要はないと思うわ。それに、もし殺したらあの人の家族はどうなるのかしら。そういえばわたしまだあの人の家族を知らないわね

 

「ねぇ、わたしにあなたの家族の事を教えてもらえないかしら」

 

とジレーヌが言うと右目の潰れた男はもう一回泣き出した。

 

「妻と俺の子供はあの子を残して10年前のはやり病で死んだ。そして残されたあの子も石化病に」

 

確かに、同情はするけど。このひと自分は不幸なんですというアピールばっかりしているわよね。わたしの事をひどい目にあわせた反省はあるのかしら?

 

「あなたの言いたいことは大体分かったわ。それであなた私のことをはどう思っているの」

 

「そりゃ罪悪感は有ったさ、あんたは俺の娘より幼いからなぁ。だが雲の上の人にすぎないあんたと俺の娘を比べた時。自分の娘を選ぶのは当たり前のことだったよ」

 

当然といわれたら当然だけど、実際に言われるとかなりショックね。これで大体この人のことは聞けたから次は誰がわたしのことを殺そうとしたかを調べないと

 

「単刀直入で聞くけど誰から私を殺すように頼まれたの」

 

「頬に深い切り傷があった小柄な男だ。そいつが俺に頼んだんだ」

 

頬に傷がある小柄な男ねぇ。そんな特徴的な人が何で今まで捕まっていないのかしら。その理由を衛兵に聞いたら教えてくれるでしょ。

 

「どうしてそんな特徴のある人がつかまっていないのよ。すぐつかまると思うのだけど」

 

とジレーヌが聞くとその質問の答えは別の人物から返ってきた。

 

「そりゃ簡単なことだ、この男に依頼した奴はフェイスチェンジをやったんだろう。・・・風のスクエアか厄介な相手だなぁ」

 

とオリヴァーがジレーヌをバカにしているかのようにニコニコと笑いながらジレーヌの質問に答えた。

 

あんたには聞いていないのに何で答えるのよ。ほんとうになんなのこの人。いつも私の事を馬鹿にしているけど何が楽しいのかしら。私はぜんぜん楽しくないのよ!

 

「そう、。フェイスチェンジと言う魔法があるのね。教えてくれてありがとう、でも私が聞いたのはあなたじゃないの」

 

ジレーヌが言うと笑っていたオリヴァー以外の貴族が全員笑い声を上げげ。オリヴァーはあたりを見回すと顔を顰めた。

 

北部貴族が笑ったのは意外だったけど、これでオリヴァーも私の気持ちが少しは分かるでしょう。それはそうと判決をそろそろ決めないといけないわね。殺さないのは当然だけど、それ以外の罰はどうしよう牢獄に閉じ込めるにしても長すぎたら死んでいるのと変わらなくなるわ。ほかにあの人の娘をどうにかしないといけないわね。死んだらあの人も死ぬだろうしなぁ。でもあの人わたしに謝ってくれなかったからなぁ。・・・これで決まりよ。

 

「判決を言い渡すわ。まずあなたの娘はちゃんと治すわ。でもその代わりに病気が治ったら城下町から出てってもらうわ。・・・ああ、ちゃんと別の土地で暮らしていけるようにお金も渡しとくわ」

 

とジレーヌが言うと会場にいたすべての人間からどよめきが起きた。しばらくして一人の貴族が困った顔でやって来た。

 

「姫様、ご自分が何を言ってか分かっておられますか?相手はあなた様のことを殺そうとしたのですよ」

 

「たしかに殺そうとしたけど、自分の子供を助けるためだから同情できるから罪が軽いの」

 

とジレーヌが言い返すとなにやら真剣な表情のオリヴァーがやってくると会話を中断させた。困り顔の貴族は

 

 

「姫様、それがあなた様の結論なら、俺は何も言いませんよ。これからもそうやってやっていけばいいそして・・・」

 

本当に本当にこの男は、なんでいつも邪魔してくるのよ。もしかして自分がさっきは恥をかいたから。私の邪魔使用なんて考えているんじゃないでしょうね。まぁさっきみたいに言い負かしてやるんだから。

 

「あんた、自分が恥をかいたからといって、私の邪魔しないでよ。それとも誇り高いオリヴァー様は人に恥をかかすのは平気でやるくせに、自分は耐えられないほど心が弱いの」

 

とジレーヌが言うとオリヴァーは何も言わずに元の場所に帰っていった。その様子を見た南部貴族は大声で笑い始めたが、さっきは笑っていた北部貴族は石のように固まりながらオリヴァーが戻ってくるのを待っていた。

 

さっきは笑っていたのに今回は笑わないのね。・・・なんか笑わないどころかわたしのことを睨みつけているし。

・・・さっき成功したから調子に乗りすぎていいすぎたのかしら?早くこの気まずい雰囲気何とかしないといけないわ

 

「それでわたしの判断に何か言いたい人はほかにいるの?いるのなら手を上げて意見を言って」

 

とジレーヌがほかの貴族に聞いてみると貴族達は、ジレーヌの前にいた。困り顔の貴族以外はお互いにささやき始めるとしばらくして困り顔の貴族を呼んだ。

 

なんか、あの貴族の人貧乏くじ引かされてるようね。さっきから困った顔をしているけど、貧乏くじ引かされ続けているのかしら?それに手を上げって・・・あっ、さっきより困った顔でやってきわ。

 

「あー、姫様。そこまで言うのなら我々は何も言いません。ただ、何があってもご自分の責任という事だけは忘れないでください」

 

と言うと困り顔の貴族はさっきまでの困り顔からほっとした表情になって帰っていった。

 

オリヴァーがさっき言ったことと変わっていないわ。と言うことはオリヴァーがさっき言った事をみんな思っていたはずよ。それなのにさっきあたしがオリヴァーに言い過ぎた時も、南部の人たちは大声で笑っていたのわね。実は私両方の貴族から王位後継者と認められていないかしら。そうだったらかなりまずいわね。・・・ほんとどうしよう・・・女王らしく威厳あるあることを言えば少しは認めてもらえるかな?

 

「あなた達の言うことはよく分かったわ。私ジスレーヌ・ドリアーヌ・オロール・エルミートは

さっきも言ったように。罪人の娘の治療をする代わりに治療が終わったら罪人を追放することを宣言する」

 

とジレーヌが言うと貴族たちは全員頭を下げて

 

「われわ、殿下の判断に従う」

 

と大声で何度も何度も復唱した。

 

 

一時間後 

 

これで最後の一人ね。やっと全員いなくなったわ。これでやっと、会場にいた人全員がわたし見つめている状態から、開放されるわ、あと少ししたらブリッタもやってくるでしょうから、ブリッタが来たら部屋に帰ってのんびりしましょう。

 

そう思っていると部屋の扉が静かに開いた。

 

あれどうして扉が開いたのに誰も出てこないの、でたぶんブリッタの悪戯よね、ならわたしもの机の影に隠れてわたしがあなたのことをを脅かしてあげるわ

 

と思って頭をかがめた瞬間、尖った氷の塊ががジレーヌの頭をかすり壁に突き刺さった。

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