とても読みづらいかもしれませんが、手探りでこれから良くしていきたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。
「これで二限目の授業を終わる、次の授業に遅れないように休め」
織斑先生が授業の終わりを告げ、クラスの中が少しずつ騒がしくなっていく。
「お、終わった」
一夏は後頭部を抑えながら机にくっついていた顔を上げた。
「大丈夫か、一夏?」
箒がそう言いながら近づいてくる。
「大丈夫なら、頭を抑えているわけないだろ?」
一夏が非難げに言うと、箒は「それもそうだな」とそっけない返事をした。
一夏の脳細胞はたった二時間で何十万と死んでいる。叩かれた回数は今日だけで片手で数えられないほどである。
「なんで俺だけ叩かれなくちゃいけないんだ」
「いや、参考書をなくしたお前が悪いだろう。」
一夏は学校に入る前に必読であった参考書を読まないのなら、まだしも捨ててしまったのだ。それを正直に山田先生に伝えたところ、織斑先生からの愛の鞭(出席簿)を受けてしまった。
その後も、ことあるごとに叩かれていた為、授業終了時には虫の息になっていた。
「大変だったね、一夏」
五代が声をかけながら、後ろの席からやってくる。
「五代はちゃっかりしているよな、休み時間のうちに隣の人に教科書借りる約束していたみたいだし」
非難するように五代に言う。
「一夏、そろそろ八つ当たりをやめろ。見苦しいぞ」
皮肉を言い続けている一夏を箒が諫める。
「わかったよ。でも、なんで五代は授業についていけたんだ?俺は全くわからなかったぞ」
不思議そうに一夏が聞く。
「外国に行ってたときに、勉強させられていた内容だったからさ」
「なるほど。そういえば、そんなことを言っていたな。」
納得したのか、一夏は話題を変えた。
「ところで、帰属国家はどこなんだ?本当はさっき聞こうと思っていたんだが、時間がなくて聞けなかったんだ」
「実は、国が公表するまでは人に言わないでくれって、頼まれてるから他の人に言えないんだ」
「そうなのか、少し残念だ」
話が一段落すると一夏達は後ろから声をかけられる。
「すこしよろしくて?」
少し上品な話し方。しかし、その中には明らかな敵意が含まれていた。一夏が振り向くとそこには金髪のクラスメイトがいた。
「えっと、何か用か?」
一夏が答えると女子生徒は信じられないという顔をした。
「まぁ、なんて口の効き方。学年主席である。わたくし、セシリア・オルコットが話しかけているのにその態度。失礼ですわよ。」
一夏と箒は「お前のほうが失礼だろ」と思い、少し顔をしかめてセシリアを見つめた。五代は状況が読めないのか、頭に疑問符を浮かべている。
「何か不満でもあるのかしら?」
セシリアが冷ややかな目で一夏達を見る。
「いや、気のせいだ。それで、学年主席のエリートが参考書をなくすような劣等生に何か用があるのか?」
皮肉を込めた物言いで一夏はセシリアに応対する。
「一夏物凄く喧嘩口調になっているぞ。少しは抑えろ」
それに箒がツッコミを入れる。
「そうか?」
箒の方へと向きを変えて、一夏が答える。
「あ、あなたのような人が世界で数少ない男のIS乗りだとは……期待して損しましたわ」
呆れたようにセシリアが言う。
「俺に期待されても、困るんだが……」
体の向きをもとに戻しながら、一夏は面倒くさそうに応対する。
「だいたい、もう一人の方もふざけているとしか思えません」
セシリアの罵倒の対象が五代に変わる。
「五代の何がふざけてるっていうんだよ?」
一夏は友人が馬鹿にされたので、口調を強くして問いかける。
「発見されてから1ヶ月もの間、雲隠れをしていたなんて、信じられませんわ」
セシリアの言い分はもっともだ。
「雲隠れって言い方は気にくわないな。だいたい、五代は国からの指示で外国に行ってたんだぞ」
「ならば、政府の対応の仕方が悪かったのでしょう。これだから辺境の国は」
嘲笑うかのように言い放つセシリア。一夏の顔がみるみるうちに怒りに変わっていく。
「ストップだ、一夏。」
しかし、箒によってその怒りは矛先を見失う。
「箒?」
一夏が困惑した顔で箒を見る。
「あら、あなたは確か」
「初めましてだな、セシリア・オルコット。私の名前は篠ノ之箒という。」
少し乱雑な挨拶、少し急いでいるようにも感じられる。
「それで?何か用かしら。」
セシリアが不機嫌な顔をして箒に問いかける。
「五代なら、もういないぞ」
「「えっ!?」」
箒の一言にセシリアと一夏の二人が驚く。セシリアと一夏が同時に五代のいた位置を見ると、そこに五代はいなかった。
「一体どこに行きましたの?」
セシリアが周りを見渡す。
「あっちだ」
そう言って箒が後ろを指差す、窓側最後列の席に五代はいた。申し訳なさそうな顔をしてこちらに手を振っている。
「ちょっと、あなた!」
セシリアが怒なりながら五代のもとに行こうとした。そこでタイミング悪くチャイムが鳴る。
(なるほど、だから話の途中で席に戻ったのか。やっぱり、ちゃっかりしているよな)
「ま、またきますわ」
そう言いながら、セシリアは自分の席に戻っていく。
(もうこないで欲しいな)
一夏は叶わないのだろうが、願わずにはいられなかった。
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「授業を始める前にクラスのリーダーであるクラス代表を決めたい」
授業開始の挨拶の前に織斑先生がそう切り出す。
「自薦他薦は問わない。意見のあるものは手を上げろ」
すぐにクラスが騒がしくなる。
「はい、私は織斑君を推薦します!」
「あっ、私も!」
クラスの大半の人達が一夏をクラス代表に推薦した。
(なんで俺なんだ?俺は参考書なくすような奴だぞ?)
今の一夏は授業や先ほどの会話を引きずっていて、とても自分に自信をなくしている。
(というよりも、クラス代表とか絶対に面倒くさいだろ)
というわけではなく単純にやるのがいやなようだ。
(しかし、このままでは俺がなってしまう。それなら)
「俺は五代を推薦する!」
一夏が声を大きくして発言する。
「そうだった、私達のクラスには男が二人いる。やっぱり、五代君を推薦します」
「私も五代君を推薦します!」
それに対するクラスの反応は一夏にとっていいものだった。どんどん便乗していくクラスメイト達。
(よし!このままいけば回避できるかもしれない)
そんな風に思いながら、五代のいる後ろを見ると五代は何か考え事をしていた。
(……しまった。五代は学校にほとんど通っていなかったんだった。学校生活の最初から厄介ごとを押しつけることになってしまう)
いたたまれなくなった一夏が、クラスメイトの便乗を止めようとしたとき、誰かが机をおもいっきり叩いた。クラス内に静寂が走る。
「そのような選出の仕方は認めませんわ!」
叩いた張本人は、金髪のクラスメイトもといセシリア・オルコットだった。
「実力的にイギリスの代表候補生であり、学年主席であるわたくし、セシリア・オルコットがなるのは当然のこと。それを男だからという理由で代表にするなど、ただの恥曝しですわ」
(確かに一理あるな、クラスの代表なら実力がある方がいいだろう)
「だいたい、わたくしがこんな偏狭で後進的な地に来たのはISについて学ぶためであってサーカスを見にきた訳ではありませんわ」
(いや、さすがに言いすぎだろ)
「日本もイギリスも島国だし、ISを発表したのも日本だから後進的でもないだろ
」
一夏はつい口を滑らせてしまった。
「あら、自称劣等生の方は人の話に割り込む無礼者なのですね」
即座に口論の体制になるセシリア
「おっと、口に出ていたか。すまないな。でも、学年主席様は自薦もせずに勝手に発言する、ルールを守らない不届き者のようだな」
一夏はそれでも、ケンカ口調を続ける。
「あなた、喧嘩を売っていますの?」
セシリアは真偽をはかるように一夏に問う。
「先に売ったのは、あんただ。高く買い取るぜ?」
「いいでしょう、決闘ですわ!」
一夏の返答を聞くと、セシリアはそう宣言する。
「本来ならば止めるべきだが、ちょうどいい。来週にセシリア含めた候補者達で試合を行いその勝者がクラス代表になるということでいいか?」
織斑先生も決闘をすることには賛成のようだ。
(止める気なかったくせに)
一夏が心のなかでぼやく。
「異論はありませんわ」
「俺もないぜ」
一夏とセシリアの返答を聞くと、織斑先生は後ろの五代を見る。
「五代はどうだ?」
織斑先生が後ろにいる五代に聞く。
一夏が後ろを見るとまだ五代は考え事をしていた。
少したった後、考えるのを諦めたのか、五代が織斑先生に顔を向けて話す。
「クラス代表って何をするんですか?」
クラス全体が固まった。
「そういえば、話していなかったな」
織斑先生が思い出したかのように言う。
(俺もそういえば、何をするのか知らない)
「クラス代表は主にクラスをまとめる仕事とクラス対抗戦で、文字どうりに代表として他クラスの代表と戦ってもらう」
織斑先生の返答を聞くと五代はまた質問をする。
「クラス対抗戦の頻度はどれくらいですか?」
「今月末に一回やるだけだ」
その答えを聞くと五代は考える動作に戻る。
「それで、異論はないのか?」
再度、織斑先生が聞く。少しの間沈黙が続いた。その後、結論が出たのか顔を上げた。
「私は戦いたくありません」
そして、五代はそう言い放った。
以前よりも話しの進むスピードが早くなった気がします。
このペースでいけば、夏が終わるまでに原作3巻の内容までいける気がします。
一日一話は無理でも一週間に最低でも二話は投稿したいです。
次回もよろしくお願いします。