メガトン級ムサシィィィ!   作:テムテムLvMAX

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主人公は必要なら努力するタイプ


覚悟完了ォォォ!

 なんやかんやと問題はあったが早乙女竜馬と雨宮零士は三日目には何となく学園の雰囲気に馴染み始めていた、早乙女竜馬は霧島ジュンとの一件で霧島ジュンのファンから殺し屋の視線かと疑うくらいに睨まれていたがそれ他ならぬ霧島ジュンが進んで対処したお陰で徐々に沈静化してきていた。

 早乙女竜馬には元々神が設定した星刻学園二年生の肩書きがあったがそもそもの早乙女竜馬と言う存在をこのデータベースに用意しておらず意味が無く神のミスだと知ったのはつい最近の事であった。

 

「浅海輝って君?」

 

「あぁ君が早乙女竜馬か、そう僕は浅海輝だよ」

 

 校舎二階の廊下にて同じ命令を下された浅海輝と接触し今後の行動方針を相談すると前から目をつけている生徒が二人いるらしい、警察に軟禁されたこと数十回と言う問題児とその喧嘩相手だそうでその話を聞くだけで早乙女竜馬は人材不足の深刻さに心底驚いた

 

「嘘だろ、パイロットってそこまでして確保しないといけないのか?」

 

「そうだ、パイロット適性をデータから総合的に判断すると彼らは優秀なのさ。今度アンドロイドを仕掛けて最終審査を行うと南司令から指示が来た、その時は着いてきてもらうよ早乙女竜馬」

 

「それは良いが人間がアンドロイドに敵うのか?」

 

「それも見るのが最終審査だよ」

 

 ──パイロットってそこまで人間辞めてないと勤まらないのか……

 

 早乙女竜馬の心中は穏やかで無かった、今自分もパイロットとして最低限の訓練を自主的に行っているがそれではフィジカルが圧倒的に足りていないと思うもおいそれと人間離れ出来るものでもない。だとしたら今すぐ出来るのは身体強化スーツと自分を守るモノだろうと思い至った竜馬は下校したあとに早速自分のラボ(橋の下のマイホーム)でヒューマノイドを急ピッチで仕上げそこから身体強化スーツの制作に入った。

 

「ヒューマノイド、識別名称『アリス』起動しました」

 

「よし、アリスよ。今から対人戦闘と異星人関連のデータをインプットしてもらう」

 

「イエスマスター」

 

 ヒューマノイド『アリス』、早乙女竜馬が造った第一世代ヒューマノイド。機械の体にシステマチックな思考を持つ典型的な女性型機械だ、早乙女竜馬の身の回りの世話をするべく産み出された生活支援奉仕ロボと言うコンセプトを持つが小型核融合炉を搭載しボディフレームはポッシブルメタル、内蔵型物質変成装置と自己進化型AIを高精度で動かすだけのスーパーコンピュータを持つ全地形対応万能ヒューマノイドだ。

 金髪金眼の美女メイドを目指して作られ細部に至るまで早乙女竜馬のこだわりを感じるがそれは置いておく。

 

「インプット完了、次はいかがなさいますか?」

 

「よし、なら身体強化スーツの制作を任せる。俺はシュミレーターで訓練してくる、問題があれば連絡をしてくれ」

 

「イエスマスター」

 

 早乙女竜馬はラボを出てオブリビオンベイのシュミレータールームに足を運んだ、残されたアリスはラボにある各種装置を自在に操りミシンを始め裁縫道具を作り出し事前に書き出されていた設計図通りに作業を進めていった。

 

 アリスには感情データを入力せず基本プログラムのみで行動するようになっている、これは早乙女竜馬がアリスのAIに自己進化、つまりは成長を促すためだった。あと感情データを打ち込むにしても基準が自分なのでどこかに片寄りが出る事を嫌がった。

 

「作業終了。スキャン開始、完了。……仕上がりは完璧ですね……マスターの名前の刺繍もしておきましょう」

 

 赤城町に美人メイドが段ボールハウスで裁縫していると言う都市伝説が広まったのはこの数日後であった……

 

 一方で早乙女竜馬はシュミレーターにV2のデータを入力し対異星勢力との訓練をひたすら繰り返していた

 

「あっ、くそ! 被弾か! でもミッションクリアっ!」

 

「突撃癖を直せ早乙女、数の力はそう簡単には覆らん。だから被弾する」

 

「伊伏さん、V2の装甲はあえて突っ込んだ方が長持ちするんですよ」

 

「そうだとしてもパイロットの腕が追い付いてない、やめとけ」

 

 訓練には熟練のパイロット伊伏銀太がサポートに着いていた、これはV2の機体性能を考慮し早乙女竜馬が精鋭部隊である伊伏隊に配属された為パイロットとしての技術、心得、他の隊員との連携を少しでも高めようと伊伏の考えがあったからだった。

 竜馬にとっては渡りに船で『神の叡智』と熟練パイロットの指南が合わさりメキメキと腕を上げていった。

 

「ふぅむ、しかし早乙女の成長には驚かされる……シュミレーターとは言え最高難度のミッションをクリアするか、二日掛かって無いと言うのが信じられん」

 

「今はパイロットとしてどのくらいでしょうか?」

 

「最高難度をクリアしたとて中の下だな、本物の実戦の空気にまだ触れていないだろう。人より高いスタート地点に立ったばかりだ、気を抜くなよ」

 

「了解です、隊長」

 

「まぁお前は良くやっている、V2と言うローグも申し分ない。期待しているぞ」

 

 伊伏銀太のお墨付きを貰い竜馬は少し心が軽くなったが油断していては命が幾つあっても足りない、気を引き締めてシュミレーターでひたすら経験を重ね実戦の時を待ち構える事を選んだ。

 

 そこから二日後、パイロット候補の二人に仕掛けると連絡を受け浅海輝と共に人に偽装したアンドロイドを連れ商店街に繰り出した。

 

 

 




次回はやっと本当の主人公が出ます
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