前回、行方不明者となっていたウィルを見つけた黑霧達。ついでにセイレーンを追い出されたピュリファイアーと異世界人の調査に来ていたティオを仲間に加えた黑霧達はウルの町でゾラ・マグダラオスともう一体の古龍を迎え撃つ…
黑霧「いや〜大所帯になったな〜」
零「まさかピュリファイアーが追い出されるとはね…」
黑霧「だが言うほど問題児って感じじゃなくね?」
そういってピュリファイアーを見ると凄く大人しくしていた…黑霧が目を向けると顔を赤くしたが…
黑霧「…いや体調が悪いのか?」
ハジメ「マジで言ってんのかお前…」
愛子「あの〜ウルの町に戻ったらどうするんですか?」
黑霧「うーんそうだな〜…ん?あれは…」
黑霧が何かに気づき、その方向に眼を向けると…大地が黒く染まっていた
相川「な、なんだあれ?」
ノイント「…生命反応あり…あれは…全て魔物ですね」
園部「あ、あれが全部魔物!?」
愛子「なんて数…!」
黑霧「…あの方角は…ウルの町だな…」
遠藤「おーいマジか…」
愛子「そ、そんな!」
清水「…!黑霧!後方からなんかデカいのが来る!」
清水がそう言うと同時に大地が引き裂かれ、黒い巨龍が現れる…
ウィル「!あ、アイツだ!アイツが私達を…」
愛子「あれが…」
園部「ゾラ・マグダラオス…」
ほっぽ「ホポ!おっきい!」
ピュリファイアー「確かに大きい…」
ティオ「む?妾がやられたのは別の龍なのじゃが…?」
ウィル「え!?」
玉井「あ、そういやもう一体いるって言ってたよな…?」
黑霧「ああ…ん?あ、来るぞ」
その言葉の通りにもう一体、地を裂きながら巨龍が現れる
愛子「う、うそ…」
雫「あれは…」
黑霧「老山龍ラオシャンロンだな。色的に亜種か…」
愛子「は、速く町に知らせないと…!」
黑霧「よーしノイント飛ばせ〜」
ノイント「了解!」
そうしてウルの町に帰還した黑霧達…
町長「馬鹿な!戯言にも程がある!」
補佐「落ち着け!豊穣の女神のお言葉だぞ!」
町長「本当なのですか!?豊穣の女神!」
愛子「あの…その呼び方はちょっと…」
黑霧「ほ、豊穣の女神…ぶふっ!」
愛子「笑わないでください!」
ウィル「この町は危険です!皆さんは一刻も早く避難を!」
黑霧「というか逃げないと戦闘の余波で死人出るぞ?ゾラとかラオとかの巨体にダメージ与えるような攻撃は地形をひっくり返すレベルだし」
それを聞いた途端青ざめる面々…
黑霧「ウィル。お前も避難しとけ」
ウィル「!で、ですが…」
黑霧「いや死なれると困るから言ってるんだが…つーかお前がワガママ言って冒険者達について行って結果冒険者達は死んだんだろ?お前を守るために」
ウィル「っ…そ、それは…」
黑霧「ワガママ言って死人出すか。我慢して死人出す可能性を減らすか…お前はどっちを選ぶ?」
ウィル「…わかりました。避難します」
黑霧「分かったならよろしい。ついでだ、お前伯爵家の三男坊だろ?避難民を受け入れる体制を整える様言ってこい」
ウィル「!わかりました!」
愛子「…優しいんですね」
黑霧「印象マイナス値振り切ってた勇者(笑)共と違ってコイツはちゃんと学習してっからな。ご都合解釈の馬鹿とその金魚の糞と勝手に人を下に見るクズと一緒にする方が失礼だわ」
順番に勇者(笑)、龍太郎、檜山の事である
愛子「そ、そうですか…」
黑霧「つーわけで先生もそうだが町の住民全員避難させろ。ウィル、フューレンにゲートを繋いだからイルワのとこに行って受け入れ体勢整えろ」
ウィル「はい!」
黑霧「さーて俺達も準備すんぞ〜」
パーティーメンバー『 おーー!!!』
黑霧「つっても城壁作っても意味無いから寝てコンディション整えるだけだがな!」
他のヤツら『ズコー!!』
この後愛子達以外全員グッスリ寝た
黑霧side
1時間後…
黑霧「ふぅ〜よく寝た〜」
ティオ「グッスリじゃったのぉ…」
ハジメ「そんじゃあ調整すんぞ〜」
そして全員が調整し始めたがそれで軽く地形が変わっちゃったのは別の話…
雫「よし!調整終了ね」
香織「さぁ攻撃準備だよ!」
因みに今回は解放者達は参戦しません
そして更に1時間後…
ノイント「…見えました!」
鈴「改めて見ても大きいね!」
黑霧「恵里、鈴、アレーティア、雑魚は任せる。遠藤、FAL、WA、ティオ、お前らは2人の護衛に、天城達船組は上空の魔物達と鈴達のうち漏らしの殲滅、ハジメ、雫、ノイント、香織、シア、俺はゾラとラオをぶっ潰す!」
パーティーメンバー『OK!』
黑霧「それじゃあ行くぞ?Are you ready?」
パーティーメンバー『YEAH!』
黑霧「夢と冒険と浪漫は〜?」
パーティーメンバー『そこにある!』
黑霧「Let’s…」
『珍道中!』
愛子side
園部「すごい…」
玉井「あれが…灰崎達の力…」
そう呟く園部達の前では鈴が嵐を起こし、恵里が瘴気を撒き散らし、アレーティアが五天龍で魔物を破壊し、遠藤が背後から急所を切り捨て離脱し、FALとWAのコンビが正確な射撃で急所を撃ち抜く。ティオのブレスが地を焼き付くし、天城姉妹の攻撃機とほっぽとレ級の砲撃が空の魔物を殲滅する。オブザーバーと零、ピュリファイアーのレーザーが空を彩る。だが1番の極めつけはゾラ・マグダラオスとラオシャンロン相手に戦う黑霧達であった
相川「あの巨体ぶっ飛ばすってどうなってんだよ…」
宮崎「八重樫さんもなんであのサイズの尻尾切り離せるの?」
玉井「南雲とシアさんもおかしいだろ…なんであの巨体のタックル受け止めれるんだよ…」
園部「…ブレスあっさり相殺してるし…」
そう、ゾラ・マグダラオスとラオシャンロンが居る場所ではクレーターができ、雷が降り注ぎ、爆発が、断続的に起こる。
愛子「…なんで治癒師の白崎さんが物理攻撃してるんでしょう…?」
清水「愛ちゃん先生…諦めろ」
香織に関してはシャガルマガラの地雷設置能力と物理攻撃でラオシャンロンの装甲を削っていた
玉井「まぁ一番ヤバイのは…」
愛ちゃん護衛隊『灰崎だよなぁ…』
黑霧に関しては最早イジメのレベルで一方的にゾラ・マグダラオスを殴り倒していた。というか現在進行形でゾラ・マグダラオス宙に浮かせて殴る蹴るを繰り返していた
愛ちゃん護衛隊『なんであの巨体が浮いてるんだよ…』
黑霧side
黑霧「オラオラオラァ!!」
殴り続ける黑霧
ハジメ「軽い遅い柔い!」
メツェライを二門ぶっぱなしながら高速移動するハジメ
雫「疾!」
紺雷を纏い高速でゾラ・マグダラオスに傷をつけていく雫
香織「脆過ぎるね!」
地雷爆発の中で杖による打撃でラオシャンロンの腹部にヒビを入れる香織
ノイント「排熱器官は…あ、ありました!それ!」
ゾラ・マグダラオスの排熱器官を見つけては消滅させていくノイント
流石の古龍種も黑霧達が相手だと太刀打ち出来ないらしい…だが
黑霧「ん!?」
ノイント「きゃっ」
雫「うわっ!」
香織「危ないなぁ!?」
ハジメ「あぶねっ!」
古龍の矜恃か無理矢理空中拘束状態から逃れ、全速力でメンバーに突撃する…
黑霧達はその目に[ 生きたい]というゾラ・マグダラオスとラオシャンロンの意志を感じた…
黑霧「…よかろう!」
ハジメ「生きたいと思い!」
雫「私達を倒すと言うのなら!」
香織「全力で!」
ノイント「迎え撃たせていただきます!」
そして放つ自身最大の技
黑霧「ギルティ・ゼロ!」
ハジメ「バスターキャノン!」
雫「怪物殺しの型…九頭竜落とし!」
香織「ラストジャッジメント!」
ノイント「神威・零式!」
太陽呑み込む漆黒の極光が、天穿つ真紅の砲撃が、地を断つ紺雷の剣が、全てを裁く白き光が、7色に輝く光の奔流が、2体の巨龍を飲み込み…消し去った
黑霧「っとお…流石にやり過ぎだったか?」
黑霧の視界の先には地図が役に立たないレベルでめちゃくちゃになった大地であった…
ハジメ「ま、いいだろ。ウルの建物は幾つか余波で崩れたが…まぁ直ぐに直せるレベルだしな」
黑霧「それもそうか…っとあっちも終わったみたいだな」
最後のブルタールをほっぽの烈風改が爆弾で吹き飛ばし、ウルの町防衛戦は終了した…
3日後…
愛子「行っちゃうんですね…」
黑霧「まだまだ見て回りたい所があるしな」
愛子「そうですか…」
ハジメ「随分しょぼくれてんな?先生」
愛子「…やっぱりそう思います?」
ハジメ「そりゃあな」
宮崎「ねぇ灰崎くん」
黑霧「おん?どした宮崎」
宮崎「なんか優花っちが呼んでたよ?」
黑霧「ん?そうか?ちょっと行ってくる」
ハジメ「おう…んで?なんで辛気臭い顔してんだよ」
愛子「…分からないんです」
ハジメ「?」
愛子「灰崎くんは確かに私の教え子です。ですが彼は私よりも年上な上に神であり、今まで人を、生命を奪ったことは1度だけではない…」
ハジメ「…」
愛子「本来なら生命を奪うことは良いことではありません…でも、彼が生命を奪わなければ滅んでしまう世界があった、悲劇が起こってしまうことがあった…そう思うと、彼を止める事が出来ないんです…」
ハジメ「なるほどね…つまり、先生は理想と現実の差に苦しんでるって事か?」
愛子「…そうなのでしょうね…勿論わかっています。檜山くんの行いは許される事じゃないということ…この世界の生命の価値はとても低いこと…相手を殺さないと生きていけないこと…でも、先生として…どうしても認められないんです」
ハジメ「…だったら簡単だ」
愛子「?」
ハジメ「先生はそのままでいい」
愛子「えっ…」
ハジメ「先生がそういう風に日本の価値観を保っていること、それは生徒が完全に外道に堕ちるストッパーになる」
愛子「あ…」
ハジメ「黑霧は確かに今まで人を殺し、生命奪った。だが今までアイツを見て外道に見えるか?」
愛子「…いえ」
ハジメ「アイツはさ、この世界の価値観と元の世界の価値観、キッチリ分けれてるんだ。だが、普通その辺の分別が付けにくい。殺しに慣れてしまえば元の世界で元通り暮らす事なんて出来ないし、かと言って殺さなければ生き残れない場合もある。俺が先生に頼みたいのは、生徒が元の生活に戻れる様に…外道に堕ちない様にして欲しいんだ。その為には先生が日本の価値観を持っている事が1番いい」
愛子「で、でもそれだと私は足でまといに…」
清水「その為に俺達が居るんだぞ?先生」
愛子「清水くん…」
そこには愛ちゃん護衛隊のメンバーが居た
宮崎「南雲くんの言うことは正しいよ」
玉井「俺達が畜生になりそうになったら止めてくれ」
相川「頼みますよ?俺達の“頼れる先生!“」
愛子「あっ…っ」グシグシ
愛子「ええ!まっかせてください!」
愛子の顔は憑き物が落ちたような、とても清々しい顔をしていた
黑霧「おーいハジメ〜」
ハジメ「お?話終わったか?」
黑霧「ああ…それでだな…」
園部「南雲…私もついて行く!」
ハジメ「はっ!?」
香織「えっ!?」
雫「ど、どういう事!?」
園部「昨日皆で話し合って決めたの。灰崎から貰ったこの力…私は清水みたいに直ぐに使いこなせない。なら与えてくれた灰崎から習った方がいいってね」
ハジメ「いや同行を決めるのは黑霧…」
黑霧「俺は別に構わないって言ったぞ」
ハジメ「いいんかい!?」
黑霧「俺としても園部は俺直々に鍛えた方がいいとは思ったからな。因みに女子と遠藤は異論あるか?」
香織「まぁ無いね」
雫「ちゃんと話し合って決めたのならね」
鈴「優花ちゃんと一緒に旅ができるなんて最高だよ!」
恵里「よろしくね?園部さん」
遠藤「俺も拒む理由は無いな」
アレーティア「ん。皆が良いなら私も良い」
ノイント「ですね」
シア「よろしくお願いしますぅ!」
園部「ありがとう!」
ハジメ「…はぁ。多数決で俺の負けだな」
黑霧「ならよし!さぁ出発するぞ!」
愛子「皆さん!気をつけて!」
相川「黑霧!また会った時は今よりも強くなっておくぞ!」
宮崎「優花っち!元気でね〜!」
玉井「元気でな〜!」
清水「こっちは任せろ!またいつか!」
声援を受け、黑霧達は出発した…新しい仲間を加え、新たなる出会いを求め行先はフューレン。今度はどんなイベントが起こるのか…
次回に続く…
後書き!園部優花加入!愛子先生、生徒が外道に堕ちない様に覚悟を決める!次回はフューレン!あの子が登場します!それでは次回もゆっくりしていってね!
五航戦姉妹を入れるべきか?
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入れろ
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入れなくてよし