ストライク・ウィッチーズ~鬼神の闘い   作:武御雷参型

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第十一話〜説明会2

「では、次に質疑応答と、今後の事についてお話をしていきたいと思います。まず始めに、こちらから質問をしても宜しいでしょうか?」

 

「ええ、お願いします」

 

龍聖はミーナに確認をすると、ミーナは頷いて了承する。

 

「まず、ネウロイと言うのはどう言う存在なのでしょうか? 自分もいきなり戦闘に介入はしましたが、敵の存在が判らないままでは、戦闘を行う事は出来ません」

 

龍聖はネウロイの事を真っ先に質問をした。

 

「では、私からお答えします」

 

ミーナがマイクを持って立ち上がる。

 

「1939年。突然現れた異形な存在です。この存在は世界各地で見られており、ネウロイは巣を張り、そこから小型、中型、大型問わずに現れては、街を無差別に攻撃します。現在、我々501戦闘航空団は、ガリア開放の為に結成された部隊です」

 

「ありがとうございます。では、そちらからの質問にお答えしますが、どなたかありますか?」

 

「では、私から良いか?」

 

「どうぞ」

 

龍聖の言葉に美緒が手を挙げる。

 

「異世界から来た事は疑っていないのだが、ネウロイを見た事が無いという事は、そちらの世界ではネウロイは存在していなかったのか?」

 

「ええ、ネウロイは存在していません。しかし、ネウロイがいない代わりに人同士の戦争があり、これまでも多くの人民が犠牲となってきました」

 

「そうか……」

 

龍聖の言葉に美緒は納得する。

 

「では、今度は私から良いだろうか?」

 

「山本艦長? どうぞ」

 

龍聖の隣で座っていた俊輔がマイクを持って立ち上がる。

 

「そう言えば今のこちらの年代は何年ですか?」

 

「1944年ですが……?」

 

「え?」

 

「え?」

 

俊輔の質問に答えたのは、ミーナである。そして、龍聖たちは自分たちがいた世界よりも何十年も前の世界、そして、パラレルワールドに来ている事を改めて思い知る。

 

「我々のいた世界でしたら、1944年は第二次世界大戦中でしたね」

 

「その第二次世界大戦と言うのは、聞く限りだと人同士の戦争が世界規模であった。それも二回もという認識で間違いないか?」

 

「ええ、その通りです」

 

龍聖の言葉に反応したのは美緒である。そして、美緒からの質問の答えたのも龍聖であった。

 

 

 

 

 

 

それから暫く、質疑応答を繰り返し、会議が始まってから二時間も経っている事に気付いた。

 

「おっと、そう言えば皆さんは基地に戻られるんでしょね?」

 

「ええ、そのつもりです。現在、赤城を扶桑海軍の駆逐艦数隻をもって曳航する事となっています」

 

「では、その曳航。私たちが担いましょう」

 

こう切り出したのは俊輔であった。俊輔には思惑があった。

 

「一つ、お尋ねしたい。なぜ、あなた達の艦が赤城を曳航する必要があるのですか?」

 

俊輔に対して質問を投げたのは、赤城艦長の杉田である。

 

「質問にお答えします。理由としましては、対空防御の充実を課したいからです」

 

「しかし、赤城一隻に対して駆逐艦四隻で曳航する予定です。現在、残っている艦艇は十隻。四隻抜いたとしても、六隻は残りますので輪形陣を敷けば、対空防御としては事足りると考えております」

 

「では、こちらからも質問をします。現在の艦隊で真面に航行できる艦は残っているのですか?」

 

「…………」

 

俊輔からの質問に、杉田艦長は口を閉ざしてしまう。なぜなら、駆逐艦十隻の内、真面に航行できるのは四隻しかいないからである。そして、その四隻を使って赤城を曳航するつもりだった。残りの六隻に至っては、先のネウロイからの攻撃により機関が損傷したりして、全力航行が出来ないのである。要するに、真面に航行できない艦については、ネウロイからの攻撃に対して盾になってもらい、撃沈されても仕方が無いと言う曳航作戦だった。

 

「もし仮にもネウロイからの襲撃があった際、赤城を守りながら対空防御は可能なのですか?」

 

「………仰る通りです。損傷艦については盾になってもらう予定でした」

 

「でしょうね……ですが、紫炎で赤城を航行すれば問題ないと言い切れます」

 

「それはなぜですか?」

 

俊輔は自信満々で言うと、杉田艦長はなぜ言い切れるのかと質問する。

 

「まず、紫炎には特殊兵装が搭載されています。まだデータは採れていませんが、ネウロイ如きのビームは簡単に弾くことは可能です。そして、銀鳳が先行し、赤城周辺を駆逐艦で護衛してもらえれば、ネウロイからの攻撃に対して、特殊兵装を使用する事により、艦隊全てを守る事が出来ます。そうすれば、盾となる駆逐艦がなくなり、戦力も削ぐ事も無く基地へ帰投し修復が出来ると言う事です」

 

俊輔からの説明に杉田艦長は納得せざるを得なかった。もしも、自分たちが考えた作戦を実行し、ネウロイからの襲撃があった際、全ての艦艇が撃沈される事態となれば、赤城の乗艦している501戦闘航空団を海の藻屑となってしまう恐れがあるからだ。仮に龍聖が撃退したとしても第二、第三と続けばどうしようもない状況へと陥ってしまう恐れがあり、俊輔の言葉を信じ、考案された作戦を実行し無事に基地へと帰投する事が出来れば、扶桑海軍としても最大限の消耗で抑えられるので、恩の字なのだ。

 

「判りました。山本艦長の作戦で帰投します」

 

「賢明な判断です」

 

片や対ネウロイ戦に多く出撃してきた航空母艦の艦長、片や対人戦闘等に駆り出され多くの戦果を挙げてきた航空母艦の艦長。戦歴が違えど、味方に対しての見方は同じであった。

 

「では、黒崎隊長。後はよろしくお願いします」

 

「判りました」

 

俊輔は龍聖に後を託すと、銀鳳へ戻り出航する準備へと戻る。

 

「自分も赤城曳航の準備に取り掛かります」

 

「よろしくお願いします」

 

雄介も赤城曳航の準備の為、紫炎に戻った。

 

「さて、ミーナ中佐。今後の事についてお話をしましょう」

 

「ええ、そうね」

 

第一会議室に残された501戦闘航空団+芳佳と龍聖は今後の事についての協議を始めるのであった。




誤字脱字、感想、指摘などありましたら、ドシドシ送って下さい。

次回予告

扶桑の欧州派遣艦隊旗艦赤城を無事にブリタニアの軍港に届けた龍聖達。銀凰の会議室で小王が生きていることを伝えた。

次回、第十二話〜天照隊、参戦ス
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