執筆できたので、投稿いたします!
解散の号令の後、龍聖達はミーナに着いて行き、もう一度執務室の方へと来ていた。
「皆さんには窮屈な思いをさせてしまいますが、ガリア解放の手助けをお願いします」
「構いませんよ。我々も基地の一部を使わせて頂いている身ですから。それで、我々も訓練を行いたいのですが、基地周辺の海域を使っても宜しいですか?」
ミーナは龍聖達に申し訳なさそうにいうが、龍聖達は気にする様子はなかった。逆に、訓練をするから基地の周りを使っても良いかと聞くほどである。
「え、ええ。この基地の周りは漁船は愚か、小舟を航行するには難しい航路となっていますから、問題はないですけど‥……」
「けど? なんですか?」
ミーナは最後まで言葉を続けず、龍聖達を見る。
「皆さんの艦艇については見せても大丈夫なのですか?」
ミーナの心配は異世界からきた龍聖達の銀凰と紫炎を、部隊以外の人間に見せても良いかという事であった。
「先日の会談の時にもお話をしましたが、我々の艦艇に使われている動力部などについては、模作が出来ない物となっていますから、見られたところで何も出来ませんよ」
龍聖の言葉に、俊輔達は頷く。銀凰や紫炎に関しては、動力部がISコアなのと、小型の核融合炉を搭載している艦なので、この世界で模作しよう物ならば、篠ノ之束の存在が必須となっている。また、小型核融合炉についても同様で、開発者の一人である束ともう一人の変態博士、ジェイル・スカリエッティが必須である。
「自分達も詳しい内容についてまでは、技術者ではないので知らないです。なので、我々に建造のお願いをされても、何も出来ないのが正解です」
「判りました。では、今後の協力体制の会議を行おうと思うのですが、宜しいですか?」
「はい。大丈夫です」
その後、龍聖達はミーナと、この基地での行動内容や、指揮系統の確認などを行うのであった。
翌朝、基地にはネウロイ接近を知らせるサイレンが鳴り響いていた。
龍聖達もすぐに基地に戻り、ミーティングルームに入る。
「監視所から報告が入ったわ」
ミーナが指揮棒を使い、地図に記されているマークを動かす。
「敵、グリット東114地区に侵入。高度はいつもより高いわ。今回はフォーメーションを変更します。美緒、お願いできるかしら?」
「ああ」
ミーナに呼ばれた坂本美緒は壇上に上がり、フォーメーションを説明する。
「バルクホルン、ハルトマンが前衛、シャーリーとルッキーニは後衛。ペリーヌは私とペアを組め」
「「「「「はいっ‼︎」」」」」
美緒からの説明に名前を呼ばれた五名は、返事をした。
「残りの人は、私と一緒に基地で待機です」
「「「はい」」」
名前を呼ばれなかったエイラ、芳佳、リネットが返事をする。
「我々からも良いでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」
聞いていた龍聖が挙手をして質問をする。
「我々天照隊からも、一名、参加させても宜しいですか?」
「誰でしょうか?」
「自分です」
龍聖は自身も作戦に加わると申し出たのである。だが、ミーナは渋った。
「ですが、もし仮にもう一機のネウロイが出た時は「それについては問題ありません。山本智花が待機しているので」………そういう事でしたら、参加をお願いできますか?」
「了解」
龍聖の説明にミーナも納得し、龍聖を作戦に加わる事を了承する。
「では、出撃開始‼︎」
『了解‼︎』
美緒の言葉で全員が立ち上がり、作戦が開始された。龍聖は急いで格納庫へと向かいつつ、智香に通信を繋げる。
「こちら黒崎です。智香副隊長、聞こえていますか?」
《聞こえています》
「これより、自分が作戦に加わる事になりました。その為、基地防衛に副隊長を就けますので、お願いします」
《了解しました。お気を付けて》
通信が終わるのと同時に、龍聖は格納庫へと到着した。滑走路にはストライカーユニットが待機しており、作戦に参加する者達がユニットを装着し、魔導プロペラを回していた。
「フォーメーション順に出撃だ」
美緒の言葉で、バルクホルンとハルトマンが先行して出撃をする。そして続く様にシャーリーとルッキーニも出撃していった。
「先に行かせてもらうぞ、黒崎中佐」
「止めて下さい。坂本少佐。今は同じ仲間です。階級予備はやめましょう」
「それもそうだな。私のことは美緒でも坂本でもなんでも良いぞ」
「では、坂本さんで」
龍聖と軽口を言い合う美緒の姿を見て、ペリーヌは悔しそうに見ていた。だが、美緒はそれに気づく様子はなかった。
「では、先に行かせてもらう。いくぞ、ペリーヌ!」
「はい、坂本少佐‼︎」
美緒とペリーヌも出撃していった。
「さて、取り残されたのは俺だけってことね。まぁ、大丈夫でしょう。いくぞ、エル、アディ」
〈〈了解〉〉
龍聖はエルとアディに声をかけると、首に掛かっているネックレスを取り出す。
「マガツ・イカルガ、機動‼︎」
龍聖がそういうと、ネックレスが光り輝くと同時に、機体が展開され龍聖を包み込んだ。そして、光が収まるとマガツ・イカルガを身に纏った龍聖が現れる。
「この言葉、どうも恥ずかしいのだけど?」
〈気にしないでください。僕たちは気にしませんから〉
〈そうそう、エルくんの言う通りです。私たちには無関係ですから〉
二人の言葉に龍聖は肩を落とした。だが、作戦行動中な為、すぐに気を引き締めた。
「いくぞ」
龍聖はPICを使い格納庫から出ると、一気にスラスターを噴かして基地を後にするのであった。
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