ストライク・ウィッチーズ~鬼神の闘い   作:武御雷参型

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週一更新を頑張っていきたいと思います。


第一話~転移

国際IS委員会日本支部、支部局長室では一人の男性と、一人の青年が向き合って話をしていた。

 

「さて、黒崎君。今回は君に任せたい任務がある」

 

国際IS委員会日本支部局長である山本睦月が二枚の用紙を青年に差し出した。

 

「拝見させて頂きます…………武装組織の殲滅…ですか?」

 

睦月から差し出された用紙を見ていた青年は、国際IS委員会対IS部隊「天照隊」隊長の黒崎龍聖である。

 

「そうだ、君には一人で対処できると思いこの任務を任せたい」

 

「……………」

 

龍聖は渡された二枚目の用紙に目を通し始める。

 

「敵の戦力は第二世代機が中心………第三世代機が出てくる可能性は?」

 

「無い……とは言い切れないが君のマガツ・イカルガであれば問題なかろう?」

 

「それを世間一般では、慢心、ダメ、絶対と言われているんですよ…………まぁ、仕方が無いですね。他の隊員も別の任務に就いていますし………承知いたしました。黒崎龍聖、任務を承諾いたします」

 

龍聖はそう言うと、敬礼をして部屋を後にした。

そして、残された睦月は静かに龍聖の背中を見つめるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

第一話~転移

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、出撃したのは良いのだが…………」

 

〈本当に、ここであっているの?〉

 

〈ISの反応が一つも感じられません………もしや、仕組まれた罠なのではないのですか?〉

 

マガツ・イカルガを身に纏う龍聖は、睦月から差し出された、敵組織の根城付近まで接近したがISのコアの反応が一つもなく、おまけに、人の気配すらしなかったのである。

 

「だが、俺も何度も見てきた命令書だったぞ………それに、睦月さんが俺を消したいと思う様な事はしていないのだが?」

 

〈でも、今回の任務って武装組織の殲滅なんでしょ? なのに、建物一つもないっておかしくない?〉

 

〈確かにアディの言う通りです。ここは一度、撤退をしてもう一度、命令書の確認をした方がいいと思いますよ〉

 

マガツ・イカルガのコアであるエルとアディの二人に説得され、龍聖は一度、帰還しようと考えた瞬間であった。

 

〈⁉ 未確認熱源反応複数を感知‼ これは………〉

 

エルが何かを感知した様子で、龍聖に報告をするが、ISではない何かの反応で、エルは如何報告したらいいのか判断が出来ずにいた。

 

「ISではないという事だな?」

 

〈はい‼ ですが、ISとは別の何か………こうなんと言ったらいいんでしょうか…………ともかく、一度撤退して、部隊を再編制して出撃した方が身の安全を守るには最適だと思います‼〉

 

〈エル君の意見にさんせーい‼ マスター、一度、撤退しよ‼〉

 

エルとアディの言葉に龍聖は納得し、機体を戻そうとした。だが、後方から重力子反応が発生し、機体がズルズルと引き寄せられてしまっていた。

 

〈⁉ 後方から強力な重力子反応です‼ このままの出力では重力子に巻き込まれます‼〉

 

「チッ‼ 機体が引っ張られる…………最大出力でこの重力子から脱出する‼」

 

〈〈了解‼〉〉

 

龍聖の言葉にエルとアディは返事をすると、マガツ・イカルガの出力を最大限に引き延ばした。だが、それでも機体は徐々に重力子反応する場所へと引きずられていった。

 

〈後方から攻撃来ます‼〉

 

「こんな時に限って‼」

 

すると、重力子反応がある方向から赤いビームの様なものが龍聖に向かって襲い掛かってくる。

 

〈武装を展開してしまうと、機体出力が安定しません。このまま、逃げ続けてください‼〉

 

「簡単に言ってくれるね‼」

 

エルの言葉に龍聖は小言を言うが、エルの言う通り武装を展開してしまうと空気抵抗により、機体の出力が安定しないデメリットがある為、闇雲に武装を展開する事が出来ず、ビームの様なものからの攻撃を回避しつつ、脱出を試みていた。だが、それは終わりを告げようとしていた。

ビームが地面を攻撃し、巻き上げられた土などが龍聖に向かってきたからである。

 

「チッ‼ ここまでかよ‼」

 

龍聖はその言葉を最後に、土と共に重力子反応する場所へと引っ張られ、そして、龍聖を飲み込んだ瞬間、重力子反応は消えるのであった。

 

これにより、龍聖は任務中に行方不明になったことからMIA認定されるのであった。

だが、一人だけ龍聖がMIAになったことを信じられずにいた者だけが、極秘裏に龍聖の居場所を探すのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈マスター‼ マスター‼〉

 

〈起きて下さい、マスター‼〉

 

「俺……ここは………海……⁉」

 

龍聖は森の中にいたのにも関わらず、気付けば海の上を飛行していた。

 

〈漸く起きたんだね、マスター‼〉

 

〈僕たちはいつの間にか海の上を飛行していますが、機体に問題はありません〉

 

「どういう事なんだ………ん?」

 

龍聖は何かを感じ取り、ハイパーセンサーを起動させた。

 

〈どうかしたの、マスター?〉

 

〈アディ、あれを見てください〉

 

〈あれって……戦闘してる⁉〉

 

「ああ、何故だか知らんが空母が狙われている………エル、通信を送ることは可能か?」

 

龍聖は前方で戦闘が行われている事に気付き、エルに通信を試みるように伝える。

 

〈少しお待ちを………ダメです。全ての通信を試してみましたが、応答ありません〉

 

〈もしかして、やられちゃったんじゃ⁉〉

 

「可能性はある……」

 

龍聖はハイパーセンサーの感度を最大にして、確認をすると、空母の周りに大型の未確認機が飛んでおり空母や駆逐艦などを攻撃しているのを確認する。

 

「………空母がやられている可能性があるが、黙ってみていられる程、天照隊隊長を務めていないからな‼ 行くぞ‼」

 

〈〈了解‼〉〉

 

龍聖はマガツ・イカルガの推進力を最大にして戦闘空域へと向かうのであった。




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