ストライク・ウィッチーズ~鬼神の闘い   作:武御雷参型

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連続投稿二本目です。


第三話~新たな敵

ネウロイからの攻撃に船体を揺らす赤城の救護室にただ一人残された宮藤芳香。彼女は、自分に何が出来るのか考えた結果、自分が治癒魔法が使える事を思い出した芳香は、傷ついた将兵を治癒魔法で癒そうと決心する。

 

「ここにあるもの全てを詰め込んで………よし‼」

 

芳香は救護室にあった薬品を鞄に詰め込むと、救護室を後にし真っ先に向かったのは甲板下船体部であった。芳香は美緒からつけられたインカムを使って美緒に通信を入れる。

 

「坂本さん、坂本さん大丈夫ですか⁉」

 

『そこで何をしている‼ 部屋から出るなと言ったはずだろう‼ 戻れ‼』

 

「坂本さん、無事だったんですね……良かった」

 

芳香は美緒が撃墜されていない事を安堵した。だが、美緒は芳香が部屋から出た事を怒っていた。

 

『宮藤、戻れと言ったのが聞こえなかったのか‼ そこはお前の居場所じゃない‼ 邪魔になるだけだ‼』

 

「でも、私も……私にも出来ることをしたいんです‼」

 

芳香は自分が出来ることをしたいと美緒に伝える。だが、美緒はそれを否定する。

 

『今のお前に出来る事は無い。早く部屋に戻れ、良いな‼』

 

美緒はそう言うと通信を一方的に切った。

 

「坂本さん……坂本さん‼」

 

芳香は美緒から通信が切られた事に気付くと、部屋に戻らずに甲板上に行き負傷した兵士の治療をしようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『すまない、恥ずかしいところを見せたな』

 

「いや、大丈夫です。それで、まだ行けそうですか?」

 

ネウロイの攻撃を回避しながら龍聖と美緒は通信をする。

 

『こちらは大丈夫だ………私も負けてられんな。一つ、具申してもよいか?』

 

「何でしょうか?」

 

『私には刀がある。この刀は特別でな。ネウロイの装甲を切る事が可能だ』

 

「………では、自分が囮となってネウロイをひきつけましょう」

 

『よろしく頼む』

 

龍聖は銃装剣(ソーデットカノン)を掲げると、ネウロイに向けて引き金を引く。

 

「こっちだよ、ウスノロ」

 

龍聖の声が届いたのか判らないが、ネウロイは着実に龍聖の方へと敵意を向ける。だが、ネウロイは忘れ物と言っているかのようにビームを放ち、駆逐艦一隻を撃沈させた。

 

「チッ、こっちだけを見て居ればいいものを………坂本少佐‼ いけますか⁉」

 

『感謝するぞ‼ やぁぁぁぁぁっ‼』

 

美緒は背中に背負っている刀“扶桑刀”を引き抜くと、ネウロイに切りかかった。すると、装甲と扶桑刀が触れ合った瞬間、ネウロイの装甲の硬さに扶桑刀は悲鳴を上げそうになっていた。

 

『まだまだぁぁぁ‼』

 

美緒は扶桑刀に魔力を注入すると、刀の方が装甲に打ち勝ち、ネウロイの装甲を切り捨てることに成功する。

だが、コアを破壊する事が出来ず、ネウロイは装甲を回復していた。

 

『チッ、やはりコアを破壊しなければならないか』

 

「坂本少佐、コアの位置は解りますか?」

 

『コアはネウロイの中心部に存在している………まさか⁉』

 

「そのまさかですよ。安心してください。こちらとしても打って付けの兵器がありますから………いけるな、アディ、エル?」

 

〈〈行けます‼〉〉

 

龍聖はエルとアディの返事を聞くと、一本の刀を展開した。

 

「エルはドラグーンで再度、かく乱。アディはミサイルポッドと銃装剣(ソーデットカノン)を使ってエルと共にかく乱をしろ」

 

〈〈了解‼〉〉

 

龍聖が展開した刀は、かつての斑鳩に搭載されていた大型隊装甲重斬刀菊一文字(ガーベラ・ストレート)であった。

それと同時に単一仕様特殊能力(ワンオフ・アビリティー)を発動させる。

 

「行くぞ、嵐の衣(ストーム・コート)‼」

 

マガツ・イカルガの周囲に嵐のような風が吹き荒れ、ネウロイからのビーム攻撃を弾いていた。

 

『ビームを……弾くだと⁉』

 

美緒は目の前で起きた事に驚きを隠せずにいた。誰も、シールドを展開しなければネウロイが放つビームを防ぐ事が出来なかったからだ。だが、目の前では嵐のような風がビームを弾きながらマガツ・イカルガを護っていたのである。驚くなと言うのは無理な話である。

 

「いっけぇぇぇぇぇぇぇ‼ 覇王弾・空・斬‼」

 

龍聖が振りかぶった一振りは、斬撃を発生させてネウロイを縦に真っ二つにしたのである。それと同時にコアも破壊する事に成功し、ネウロイは白い破片を撒き散らしながら消滅していった。

 

「ふぅ~、やっと戦闘が終了した」

 

『…………』

 

「坂本少佐? 聞こえていますか?」

 

『あ、ああ。聞こえているが…………凄まじい威力だな…………』

 

「まぁ、これでもまだまだ改良の余地が残っているんですけどね…………ん? この感覚……………まさか⁉」

 

『どうかしたのか?』

 

龍聖は何か嫌な感覚がした。それは紛れもなく一度や二度の会敵で感じたものではなかった。

すると、キィィィンと甲高い音がしたと思った瞬間、一隻の駆逐艦が爆発し轟沈した。

 

『なっ⁉ ネウロイか‼』

 

「いや、ネウロイではないですね………こいつは……まさか生きていたのかよ…………小王(オベロン)‼」

 

『フハハハハハ‼ 貴様に付けられた傷が痛むと思ってな来てみれば……まさか貴様がいたとはな………黒崎龍聖‼』

 

龍聖にオベロンと呼ばれたのは一機のISであった。

 

『傷が……傷が痛むんだよ‼ 疼くんだよ‼ この痛みを貴様にも与えなくては気が済まないんだよ‼』

 

「チッ‼ 坂本少佐、コイツはネウロイよりも厄介な存在です。すぐに撤退を‼」

 

『それではお前が‼』

 

「こいつは俺一人で倒しますから、貴女はすぐに空母に戻って下さい‼」

 

龍聖はそう言うと、通信を一方的に遮断した。

 

『良いのかよ~? お前ひとりで俺を倒せるとでも思っているのか~?』

 

「倒す、じゃないと貴様はまた繰り返すつもりだろ‼ 亡国機業と同じ様に‼ 人類と人類の戦争を‼」

 

オベロンと呼んだ男は、かつて亡国機業のトップに君臨しており、亡国機業討伐作戦で多くの犠牲を払って倒したはずだが、今龍聖の目の前に存在していた。

 

「なぜ貴様が生きている………貴様の息の根を止めたのは俺だ。その亡骸も焼き払ったはず………なのにどうして‼」

 

『さぁな、貴様に殺されたと思ったらなぜかこの世界に来ていたんだよ………だが、こっちの世界も中々に面白いぞ~だって俺今、ネウロイを従えてるもん』

 

「は?」

 

オベロンはまさかネウロイを従えているといったのである。

 

「と言う事は、貴様を倒せばネウロイは消滅するという話かよ‼」

 

『ん~、合っていると言えば合っているし~間違っていると言えば間違ってるね~』

 

「貴様を今ここで倒す‼」

 

『おうおう、こっわいね~でも、貴様一人で俺を倒せるとでも思っているのかな~?』

 

オベロンは龍聖を小馬鹿にした様子で見て居た。

 

『そうだ‼ 手始めにあの空母を沈めちゃうか‼ あっでも貴様がいると出来ないから~………おいで、可愛い(しもべ)たち』

 

オベロンがそう言うと、上空から先ほどと同型のネウロイが二体、降下してくる。

 

『貴様はこの子たちと遊んでてよ。その間に空母を沈めちゃうから』

 

「待て‼ チッ‼ 邪魔だ‼」

 

龍聖はオベロンを追いかけようとしたが、ネウロイが行く手を阻み龍聖をオベロンの元へと近づけさせないようにしていた。

 




誤字脱字、感想、指摘、質問等ございましたらどしどし送って下さい。
作者のやる気に直結します……………多分。
要望書を活動報告にて作成いたしましたので、リンク先を張っておきます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=282763&uid=28414

次回予告

ネウロイを倒した龍聖と坂本、だが、新たな敵オベロンが現れる。

次回、第四話~宮藤芳香
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