これからもこうした事が起きますが温かい目で見守っていただけたら幸いです。
オベロンは空母赤城の上空にまで来ると、長射程荷電粒子砲“アグニ”を展開し、照準を赤城に定めた。
「沈んじゃえ」
オベロンが引き金を引いた瞬間、銃弾がオベロンの
「チッ‼ アイツに送ったネウロイが倒されたのか」
オベロンは銃弾が飛んできた方を見ると、龍聖ではなく、美緒が機関銃をオベロンへと向けていたのである。
「へぇ、今度は君が僕の相手をしてくれるのかい? でも、そんな貧相な飛行ユニットで僕に敵うとでも思っているのかな?」
「そんなこと、やってみない事には判らないだろう」
「確かにそうだね………でも、君は何もできないまま僕に撃たれる。これが必然だよ?」
そう言うと、オベロンはアグニを美緒へと向けた。
「私は扶桑海軍の一少佐。ネウロイなどに負ける訳にはいかない‼」
美緒はそう言うと、機関銃の引き金を引きオベロンを攻撃した。だが、オベロンは銃弾が見えているのか回避されてしまう。
「そんな小さな弾が当たる訳ないじゃん。ほら、これでも喰らいな‼」
オベロンはアグニのアグニの引き金を引く。すると、ネウロイから放たれるビームよりも強力なビームが放たれた。
「チッ‼」
美緒は緊急回避をするが、オベロンはそれを見越して次々とアグニの引き金を引く。
「ほらほら、さっきまでの威勢はどうしたのかな? 回避ばかりじゃ僕に攻撃なんてできやしないよ?」
オベロンは余裕をこいて美緒を攻撃していた。だが、美緒にはある考えをもっていた。
「「そろそろ、501部隊が到着する頃な筈だが………)」
「あっ、そう言えば言ってなかったね。君が待っている部隊……僕が先にネウロイを仕掛けてそっちに悪戦苦闘している様子だよ」
「なにっ⁉」
「君の考えは読めているんだよ。こうして僕を足止めして、後続からくる支援部隊と共に僕を討とうとしているとね………だけど、残念だったね。その策は使えない様に僕が先手を打っていたんだよ」
「クッ‼」
美緒はまさか、自分の作戦が露見されているとは思わず、下唇をかみしめた。
「もう少し、君と遊んでいたかったんだけどね………飽きちゃった。だから、君を討つ前座として……あの空母を沈めちゃうね」
「ま、待て‼」
美緒の制止も虚しく、オベロンは空母赤城の上空に到着する。
「さぁ、黒崎龍聖。君の目の前で命の華を咲かせてあげよう」
オベロンはそう言うと、アグニのエネルギーを充填させる。
「エネルギー充填完了。 さぁ、僕に命の華を見せてくれよ‼」
オベロンはアグニの引き金を引いた。そして、赤城に当たり貫通すると思った瞬間であった。
「な、なにっ⁉」
なんと、赤城を護るかのようにウィッチによるシールドが張られたのである。
時をオベロンが放ったアグニが赤城の至近弾で済んだ所まで遡る。
赤城の通路で芳佳が座り込んでいた。
「人が落ちたぞ‼」
「手隙の乗員は直ちに救助を。分隊、左機銃へ。急げ‼」
赤城艦内はオベロンから放たれた攻撃によりパニックが起きていた。
芳佳は甲板で言われたこと。美緒から言われたことを思い出していた。
『ここはお前の様な子供がいる場所じゃない‼』
『そこはお前の居場所じゃない。邪魔になるだけだ‼』
「(私にできる事なんて何もないのかな………)」
芳佳は自分が今ここで何をしなければならないのかが判らなくなってしまった。そして、芳香は重度のストレスで倒れてしまった。
すると、芳香の耳元で最愛の父親の言葉が聞こえたのである。
「(芳佳、芳佳、芳佳)」
「(お父さん、ごめんなさい。私、何もできない……)」
「(芳佳、お前は母さんやおばあちゃんに負けない、大きな力がある。そんな力でみんなを守れる立派な人になりなさい)」
「(お父さん)はっ⁉」
芳佳は父親の言葉を聞き、目を覚ました。すると、いつの間にか格納庫で倒れていた。そして、芳佳の目の前には台座に置かれたストライカーユニットが目に入った。
「(これを使えば、坂本さんと一緒にみんなを守れる………)」
芳佳は決心して、ストライカーユニットに足を入れ、魔導エンジンに火を入れた。
「これって、どうやって上に上がればいいんだろう………」
「(芳佳、お父さんに任せない)」
「えっ?」
芳佳は上に上がる方法を探している時に、父親の声を確かに耳にした。すると、勝手にエレベーターがせり上がり始めたのである。
「お父さん………ありがとう。私、みんなを守れる立派な人になるよ‼」
そして、エレベーターがせり上がった瞬間、オベロンから放たれたビームを目にした。
「(みんなを守るんだ‼)はぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
芳佳はとっさの判断で、手をビームの方へと翳した。すると、シールドが展開されてビームを阻んだのであった。
そして、時は戻る。
「まだ、ウィッチが残っていたのか‼」
オベロンは芳香の存在に驚き、真面に充填をしていないアグニの引き金を引く。放たれたビームは赤城を貫通させ、爆発を起こした。
爆発の影響で、芳佳は態勢を崩し、墜落したかのように見えた。だが、それは違った。
「飛べぇぇぇ‼ 宮藤‼」
美緒の声もあって、芳佳は海面擦れ擦れを飛び、上昇した。
「飛べた? 飛べたぁぁぁぁ‼」
「なんて奴だ。初めてストライカーを履いたというのに………」
「坂本さぁぁぁん‼」
芳佳はまっすぐに美緒の元へ向かった。
「避けろ、宮藤‼」
「えっ?」
「死ね‼」
芳佳の後ろに回ったオベロンは、芳佳にアグニ照準を合わせて引き金を引いた。
「やらせはしない‼」
芳佳とオベロンの間に立ったのは龍聖であった。龍聖はマガツ・イカルガに
「間に合ったか‼」
「遅くなりました、坂本少佐」
足止めとしてネウロイを二体を相手していた龍聖であったが、アディとエルの力をフル活用して撃墜させて美緒と芳佳の元へと来たのである。
「チッ、二体のネウロイまでも倒したのか………」
「形勢逆転だな、オベロン‼」
龍聖は
「クク………アハハハハハハ‼」
「何が可笑しい‼」
急に嗤い出したオベロンを龍聖は咎めた。
「なに、これで形勢逆転だと思っているのか?」
「なに? まさか‼」
「そのまさかだよ‼ 行け、ネウロイ‼ 艦隊諸共、弄り殺しにしてしまえ‼」
オベロンがそう言うと、何処からともなく先ほどと同型のネウロイが三体も現れたのである。
「さて、僕はこのまま引かせてもらうよ」
「逃がさねぇよ‼」
「僕を追うのは構わないが、彼らはどうなるのかな?」
「………チッ‼」
龍聖はオベロン追撃を諦め、芳佳と美緒の元へと向かった。
「………君を殺すのは僕だ。それまで死ぬんじゃないぞ、黒崎龍聖」
オベロンはそう呟くと、姿を消した。
龍聖は通信を二人に繋ぐ。
「こちら、黒崎龍聖。二人とも、下がってくれ。三体纏めて撃墜させる」
〈そんな事が可能なのか?〉
〈えっ?〉
龍聖からの言葉に二人は驚く。
「可能です。ですが、お二人がいると巻き添えを食らう可能性があるので、退避をお願いします」
〈……宮藤、下がるぞ〉
〈いいんですか、坂本さん〉
〈奴の事を信じてやれ〉
〈判りました〉
「ありがとうございます」
美緒は龍聖の言う通りに芳佳と共に下がった。
「行くぞ、アディ、エル」
〈〈了解‼〉〉
「マルチ・ロックオン・システム起動」
龍聖の目の前にターゲットを表示させるもいたーが展開される。すると、自動的に三体のネウロイをロックする。
「全弾、持って逝け‼ ハイマット・フル・バースト‼」
〈〈ハイマット・フル・バースト〉〉
「敵の消滅を確認………」
こうして、ネウロイからの脅威から艦隊や美緒、芳佳を守った龍聖は、美緒の元へと向かったのであった。
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要望書を活動報告にて作成いたしました。リンク先を張っておきます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=282763&uid=28414
書いていて思った。タイトル詐欺に近いと………ま、いっか。
次回予告
龍聖はオベロンが撤退するときに差し向けられた三体のネウロイを単独で撃墜させることに成功した。
そして、新たな部隊に入隊することになる?
次回、第五話~501戦闘航空団
次回もよろしくお願いします‼