やはり俺達の絆は間違えない   作:むぅち

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チェーンメールと職場見学1

「さて比企谷、なぜ呼ばれたのかわかるかね?」

「な、なんででしょうね・・・」

「はあ、これだ」

 

 と平塚先生が机の上に出したのは職場見学の紙だ、自分の見てみたい所、将来入りたいと思っている業界の会社など人によっては様々なのだが、はて、何か問題があったか?

 

「ちゃんと書いたじゃないですか」

「問題はそこじゃ無くて内容だ」

「内容?」

 

 俺はもう一度ど書かれた内容を読み直すがどこもおかしなところは無いはずだが。

 

「特に問題があるようには見えませんが・・・」

「はあ、流石にこれはまずいだろ、誰かに見られたらどうするんだ?」

 

 先生が言っているのは内容が悪いのではなく内容そのものだった。

 

『私比企谷八幡は既にGUYSで日々平和のために戦っている為、職場見学に行く意味はない』

「これのどこが?」

「いや、問題しかないだろ。第一この内容を他の生徒に見られたらどうするんだ?」

「だ、誰も見ませんよ。クラスだとほぼ居ない存在として扱われているんですから」

「今までだったらな、だが今はそうじゃないだろ。少なくとも奉仕部と君がスカウトした3人は関わってくるだろ」

 

 確かにそうだ、あの3人は既に知られてるからいいとしても奉仕部、特に由比ヶ浜に見られる可能性もある。

 

「そうでしたね、俺が迂闊てした」

「一応普通の所を書いておけ、それと今度の職場見学は3人1組で行うからな、まあ意味は無いがな・・・」

「は?どういう意味ですか?」

「ああここからが君を呼んだ理由な訳だが、すまん。今年の職場見学は全員同じ所になったんだ」

「じゃあ俺この紙書き直す意味ないじゃないですか」

「この話はまだ教師陣しか知らないんだ、だから名目上だけでも書き直しておいて欲しいだけだ」

「はあ、でもなんでそんな事で呼ばれたんですか?」

「あーそれなんだがな、今年の職場見学・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GUYSのフェニックスネストを見学することになったんだ」

 

 

 

 

GUYS本部

 

「どういう事か説明して頂けますか、補佐官?」

「い、いや、その、君に黙ってたのは済まないって思っておるよ?」

 

「どうしたんだあれ?」

「さあ?」

「おーす、何やってんだ八幡?」

「実は・・・」

 

 俺は今日聞かされたことをそのままみんなに伝えた。

 

「それって何か問題でも?」

「一応八幡は未成年だから教師陣以外はほとんど知らないんだよ」

「そう言えばそうだったわね」

「リュウさん、当日パトロールに連れていってください」

「いや流石にまずいだろ、それに直ぐにバレるって訳じゃ無いんだろ?だったら平気だ平気」

「当日は僕達もなるべく関わらないようにはするから」

「と言うか既にGUYSのCREWなのに見学する意味あるんですか?」

「まあ無いだろうな、でも一応お前はGUYSに来たことないってことになってるんだからその日だけ休んだら変に思うだろ?」

 

 リュウさんの言うこともごもっともだ、でも嫌だなー特にあの人がいるとなると。そう言えば・・・

 

「職場見学中に怪獣とか出たらどうするんです?」

「もちろんお前抜きで行く、安心しろ俺がガンウィンガーでちょちょいと・・・」

「でもこの前の戦いでガンフェニックスはオーバーホールしてませんでしたっけ?」

「・・・すっかり忘れてた」

 

 すると隊長が会話に入ってくる。

 

「一応ガンローダーの方は終わってるみたいだよ、ガンウィンガーの方はアライソ整備長が気になるところがあるみたいでそこの修理に時間がかかるらしい」

「じゃあもし怪獣がでてきたらガンローダーだけで戦うことになるのか」

「1番いいのは怪獣が出てこない事なんですけどね」

「そりゃそうだな、そろそろ時間か、よし八幡パトロール行くぞ」

「はい」

 

 明日学校行きたくないなと思いながらリュウさんと共にパトロールに出た。

 

 

次の日

 

 職場見学希望調査書を書き直し平塚先生に提出しに行って奉仕部の部室に行く。すると雪ノ下が

 

「会わなかったの?」

「誰と?」

「あー!いたー!」

「貴方がいつまで経っても部室に来ないから由比ヶ浜さんが探しに行ってたのよ」

「いやなんでだよ」

「さあ?」

「わざわざ聞いて回ったんだからね、そしたらみんな『比企谷?だれそれ』って言っててちょー大変だったんだからね!」

「わ、悪かったよ・・・」

 

 あれ?なんで俺謝ってんの?謝る必要あんの?

 

「あ、そうだ!携帯教えてよ、わざわざ探すの面倒だし!」

「別にいいけどよ、ほら」

 

 自分の携帯を由比ヶ浜に渡し登録を任せた。

 

「私が打つんだ、って言うか迷わず携帯渡せるのって凄いね・・・」

「見られて困るものはそっちには無いからな」

「?」

「基本的に使ってるのはこっちだからな」

「もうひとつ携帯持ってるの?!」

「ああ、まあこっちは借り物みたいなもんだけどな。仕事用で貰ってる」

「そう言えばやってるって言ってたもんね、はいできた」

 

 と由比ヶ浜は俺と喋ってる間に電話番号の登録を済ませた。

 

「早くね?」

「そお?これくらい普通だよ」

 

コンコン

 

 由比ヶ浜と話していたら扉が2回ノックされ1人の男が入ってきた。今日の依頼人か?うぇ、あいつは・・・

 

「ここが奉仕部の部室出会ってるかな?」

「えぇ、そうよ」

「平塚先生に悩み相談するならここだって聞いて来たんだけど」

 

 そう、この爽やかイケメンは葉山隼人、クラスカーストの頂点と言ってもいい位の陽キャだ、つまり俺の敵。

 

「それで、相談というのは?」

「ああ、それなんだけどさ・・・」

「あ、変なメール」

 

 葉山は由比ヶ浜に自分の携帯の画面を見せると由比ヶ浜も知っていたのか自分の携帯のメールも確認する。その内容は

 

『戸部は稲毛のヤンキー、ゲーセンで西高狩り』

『大和は三股、最低のクズ野郎』

『大岡はラフプレーで相手校のエース潰し』

 

「チェーンメールね」

「これが出回ってからなんかクラスの雰囲気が悪くてさ、それに友達のこと悪く書かれるのは腹が立つし・・・ああでも、犯人探しがしたいんじゃないんだ。丸く収める方法を一緒に考えて欲しい、頼めるかな?」

「そう、分かったわ。でも丸く収めるにはいつ頃からそのチェーンメールが出回るようになったのか知る必要があるわね」

「なんで?」

「1番いいのは根本的な理由を見つけて正した方が後々いいから、その場凌ぎじゃ後から喧嘩の火種にもなりかねないし。それでいつ頃から出回るようになったのかしら?」

「いつ頃って言われても・・・」

「んー確か先週末からだったかな?」

「一応聞いておくけど、比企谷くんは?」

 

 一応を付けるなよ、確かにクラスには馴染んでないけど・・・

 

「先週末ってことは最近だよな・・・」

 

 すると俺の脳裏にあるシーンが映し出された。昨日の平塚先生との話だ。

 

『今度の職場見学は3人1組で・・・』

「っ!職場見学!」

「あー多分それだ、グループ分けのせいだよ」

 

 

 

次の日

 

「・・・」

 

 俺は普段のアイツらの行動を観察することになった。由比ヶ浜?聞く相手を間違えて全く分からない所か変な道に誘い込まれそうになってたな。すると俺の視界に天使が入り込んだ。

 

「おはよ!」

「・・・毎朝俺の味噌汁作ってくれ」

「えっ?どういう意味?」

「ああ、いや、なんでもない」

 

 うっかりプロポーズしちゃたよ、ほんと可愛いな戸塚は。

 

「それより、どうしたんだ?」

「ああ、えっとね、職場見学のグループ決めたのかなって思ってさ」

「いや、まだだけど」

「な、ならさ、一緒のグループにならない?」

 

 な、なんと!こんなにも可愛い戸塚とグループを組まないやつがいるのか?!なら俺ができる最前の選択肢は!

 

「い、いいのか?俺で・・・」

「うん、それにあのことで色々話したいし」

「あーそういう事な、そう言えば今日材木座の姿が見えないな。いつもうるせぇのに」

「材木座くんなら今日はお休みだよ、昨日連絡があって早速お仕事が舞い込んできたんだよ」

 

 あれ?聞いてないんだけど・・・

 

「なんでも房総の方で微弱な電波の以上が出てるらしいんだけどそれを調べて欲しいって」

「微弱な電波なのにか?」

「僕の時みたいなことがあったからじゃない?だから無視できないんじゃないかな」

「なるほどな」

 

 あれは俺がよく調べなかったのも悪かったからな、まぁでも材木座なら平気か。すると葉山がこっちにやって来た。

 

「なんだよ」

「い、いや、何か分かったのかなーって思って・・・」

「いんや、まだ何にも分かってnッ!!」

「「?」」

 

 葉山と視線を合わせたくなくて戸部達の方を見ると3人はそれぞれ黙っていたり携帯を見ていたりそっぽ向いていたりしていた。まてよ?こいつらもしかして・・・

 

「・・・謎は全て解けた、葉山昼に部室に来い」

 

昼休み

 

「それで、何か分かったのかしら?」

「犯人については分からなかった、だけど1つ分かったことがある。あのグループは葉山のグループって事だ」

「はあ?今更何言ってんの?」

「えっと、どういう意味?」

「言い方が悪かった、つまり葉山のためのグループって事だ」

「別にそんな事ないと思うけど・・・」

「葉山、お前はお前がいない時の3人を見た事あるか?」

「いや、ないけど」

「アイツら3人の時は全然仲良くない、分かりやすく言えば葉山は友達で他のやつは友達の友達って事だ」

 

 友達の友達はもはや他人同然、ならば無理に仲良くなろうとも思わんだろう。

 

「でもどうするの?それが分かっても犯人が見つからないと問題は解決出来ないと思うのだけれど・・・」

「葉山、お前が望めばこの事件を終わらせることが出来る。犯人探しをする必要もなく3人とも仲良くする方法、知りたいか?」ニヤリ

 

 

午後のホームルーム

 

 後ろの黒板には職場見学のグループの名前がチラホラ書かれている。そしてそのひとつにはこう書かれていた。

 

C班

 

『戸部』

『大岡』

『大和』

 

 俺が視線を向ける先には昼前と違く、あの3人は仲良く喋っていた。すると

 

「ここ、空いてるかい?」

「ああ」

「お陰で丸く収まった、サンキュな」

「別に俺は何もしてねぇよ」

 

 俺はただ葉山をぼっちの道に引きずり込もうとしただけだ、そもそも彼らの揉めそうな原因は葉山と一緒に痛いからだ、ならばその原因を取り除けばいい、つまり葉山隼人を除外すればいい。

 

「俺がアイツら3人と組まないって言ったら、驚いてたけどな。まあこれをきっかけにアイツらが本当の友達になれればいいって、そう思うよ」

 

 こいつほんとになんなの?ここまで良い奴だともはや病気だろその性格。

 

「比企谷くん、まだグループ決まってないかな?一緒にどう?」

 

 葉山が手を出し握手?を求めてきているんだけど、何こいつアメリカ人?

宇宙人相手の方が手加減なくできるから楽なんだけど。

 

「お、OK、でも一応一人とグループ組むことになってるから」

「ああ、戸塚くんだっけ?」

「そうだ」

 

 その後は戸塚も交えて色々決めたが、そう言えば選択する意味無いことを思い出した。それは帰りの話で平塚先生が

 

「あー非常に申し訳ないのだが、今回の職場見学なんだけどな、希望者が多くてその場所1つを全員で回ることになったんだ」

「どこですか?」

「GUYSのフェニックスネストを見学することになった」

 

 するとクラス中が歓喜の声で満たされた。

 

「まじっべーっしょ!」

「GUYSの基地を見れるのか?!」

「ラッキー!」

 

 俺からすればいつも見てるから新鮮さの欠片も無いがな。

 

 

 

房総

 

「こ、これは・・・早く八幡に知らせねば!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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