ソードアート・オンライン Silver Soul 作:翔ST
この話から、仮面ライダー要素がかなり出てきます。
反省と後悔?していない!!と思う!!
あと、一部別の人の作品のキャラが出てきますが
それではどうぞ!!
「人にはね、命より大切なものがあるの。侍とかで言う刀や忠義みたいなものね。」
「たとえ、何があってもそれだけは守りなさい。その大切なものを。」
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??「ふうっ・・・・」
幼い頃に病床の母が最後に言った言葉。その言葉を思い出しながら青年は毎朝行っている格闘術のトレーニングを終えた。
???「えーちゃーん?もうそろそろ朝ご飯の時間よ〜?」
青年の姉が呼びかけに道場に来た。
???「ああ、今いくよ。亜樹姉。」
そして青年ーー後沢鋭二は朝の自宅を始める。
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トレーニングで掻いた汗を流すための朝のシャワーを浴び終わり、制服に着替え終わった鋭二は食卓に着いた。
鋭二「いただきます。・・・今日も遅くまで仕事?」
鋭二は朝餉に手をつけながら姉ーーー
亜樹菜「うん。夕食は作っておくから、チンして食べてね。」
鋭二「ああ・・・"あの人達"は?」
亜樹菜「・・・今日も泊まり込みだって・・・ねえ、いい加減ちゃんとお父さんとお母さんって・・・」
鋭二「義理の、だろ?それに居るときには言ってるんだからいいだろ?・・・ごちそうさま。」
食べ終わった鋭二は席を立ち、弁当を持って家を出た。
亜樹菜「ちょっと、えーちゃん!!・・・まったく・・・」
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学校へ向かう前に、とある場所へ向かう鋭二。
(オーマエノ〜ツミ○カゾエ〜○〜)
そこに一本の電話がかかってきた。
鋭二「・・・じいちゃんからか。(ピッ)もしもし?」
???『おう、鋭二。今から学校か?』
電話の向こうから祖父ーーー
鋭二「うん。じいちゃんはこれから事務所?」
荘一『ああ、そうだ。・・・そういえば、亜樹菜のことなんだが・・・』
鋭二「姉さん?・・・ああ、仕事のことか。」
荘一『ああ・・・まだ続けてるのか?』
鋭二「ああ、今もキャバクラ〈すまいる〉のNo.1キャバ嬢、"お妙ちゃん"として頑張ってるよ。」
荘一『・・・そうか・・・』
鋭二「・・・危ない店じゃないし、姉さんも姉さんでじいちゃん仕込の護身術覚えてるし、それに、姉さんが選んだ道だ。・・・もう少し、見守ってやろうよ。」
荘一『・・・そうだな・・・』
鋭二「・・・じゃ、頑張ってな。
荘一『・・・ふふっ・・・ああ。』
微笑とともに祖父からの電話は切れた。
そうこうしていると、目的地についた。
幼馴染の少女ーーー重村悠那の家である。
ピンポ~ン
鋭二はインターホンを鳴らした。
??『は、は~い!!』
鋭二「悠那。俺だ。迎えに来たぞ。」
悠那『あ、えーくん!?ごめん今向かう!!』
その言葉の後、ドタバタと言う音と共にインターホンは切れた。
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家の前で壁に寄りかかりながらお気に入りの本を読みながら、悠那を待つ鋭二。
少し体を伸ばそうと壁から背を離したその時、
悠那?「え〜っくん♪」
後ろから抱きつかれた。
悠那?「おまたせ〜♪」
鋭二「・・・・バレてるぞ。
そう言って鋭二が振り向くと、雪のような白髪と白い肌、その白に映える真っ赤な瞳をした少女がいた。
黒那「え〜?なんでわかったの?」
鋭二「・・・まず、第一に悠那は抱きついてこない。第二に、悠那が支度を終わらせるにはまだ時間がかかるはず。第三に、香水をつけてないことだ。」
黒那「わ〜お♪すごいじゃん、エイジ♪」
鋭二「まあな。・・・で、その格好は?君はエテルナ女子学院だから、うちの学校の制服を着てるのはおかしいだろ?」
黒那「ああ、それはね〜・・・
悠那「く〜ろ〜な〜!!!!!」
あっ、やばっ!!」
声のする方を見ると玄関口にパジャマ姿の悠那が目を吊り上げていた。
悠那「な〜に〜が『やばっ!!』よ〜!!何人の制服勝手に着てるのよ!!!」
黒那「いいじゃん別に〜。減るもんじゃないでしょ?」
悠那「いいから服返してー!」ギューギュー
黒那「わかったわかった!!わかったってば〜!引っぱらないでよ〜・・・も~・・・エイジの前で脱がして着替えようなんて〜、エ♡ッ♡チ♡なんだから♪」
悠那「!!え、えーくん!!」
鋭二は目を手で覆い隠しながら、
「ナニモミテナイ。ナニモミテナイケド、フクミダレテルカラナオシテ。」と悠那に訴えかけていた。
悠那「ご、ごめんね!?すぐ着替えてくりゅかりゃ!!!////////」
と、黒那を引きずりながら、悠那は家の中に戻っていった。
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悠那「サ、サキホドハオ見苦シイ物ヲオ見セシマシタ・・・」
鋭二「イ、イヤ、キニシテナイヨ・・・」
二人は気まずそうにしながら
しばらく歩いていると、二人の背丈の倍以上はありそうな大きな鉄製の黒い金属門が見えてきた。
その門の格子の隙間から見える景色の向こうには、園芸公園のようなきれいな花々が咲き誇る広い庭園、その中央にはまるで博物館のような大きさの豪邸が立っていた。
悠那「うひゃーー・・・やっぱり大きいねぇ・・・」
鋭二「だな・・・時間ないし、呼ぶか。」
悠那「そうだね・・・せーの・・・!」
悠那の掛け声とともに、二人は大きく息を吸い、そして・・・
悠那/鋭二「
大声で叫んだ。
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数分後、金属門が開き、一人の青年が出てきた。
その青年は外ハネの黒髪をしていて、向かって左側の髪を文房具のクリップで止めていた。そして、その顔は女性と間違えそうなほどに端正な顔立ちをしていた。
???「二人共・・・朝から大声で呼ぶのはやめてくれないかい?近所迷惑だし、家族がからかってくるんだ・・・」
悠那「アハハ。ごめんごめん。」
鋭二「悪かった悪かった。さ、学校行こうぜ。
フィリップ「ああ、
そして、フィリップと呼ばれた青年ーーー
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鋭二「そういえばこないだの調べ物、終わったのか?」
フィリップ「ああ、たこ焼きの種類に関しては全ての情報を閲覧、総括し終わったよ。」
悠那「アハハ・・・流石だね・・・あ、でもそれで宿題、忘れちゃってない?」
フィリップ「問題ない。それに関しては二十分で終わったよ。」
鋭二「あれ、簡単だったよな。」
悠那「うわぁ・・・・そうだった・・・えーくんもフィーくんも頭良かったんだった・・・・」
鋭二「悠那のことだから、おじさん・・・徹大さんに教えてもらったんだろ?」
悠那「・・・ナンノコトカナー。シュクダイナンテジブンヒトリデデキタヨー。」
フィリップ「いや、それはないね。今回出された宿題は君の学力では一人で解くには提出期間を上回る日程が必要だ。」
悠那「うっ!!」ぐさっ!
鋭二「黒那に関しては面白がって教えないだろうし、仮に教えても黒那の学力じゃ教えられない。ならば次に可能性が高いのは厳しいけどしっかりと教えてくれる徹大さんしかいない。だろ?」
悠那「ぐはっ!!」ぐさぐさぐさっ!!!
悠那は図星を突かれたショックのせいで、その場に倒れ込んだ。
悠那「くぅ・・・この名探偵と観察の鬼めぇ・・・!!」ぷるぷる
鋭二「いや名探偵はうちのじいちゃん。俺はその孫。」
悠那「いや、洞察力とか推理力とかその域でしょぉ・・・」
チリンチリン♪と少し遠くから自転車のベルの音が近づいてくる。
そして、その自転車は三人の近くに止まった。
自転車に乗ってたのは、頭髪がよく目立つ茶髪の天然パーマ、そして緑の瞳が特徴の、首に割れた玩具の赤いメダルをネックレスにしたものをつけている青年であった。
???「三人とも、おはよ〜!」
鋭二「
悠那「ハルくんおはよー!!」
フィリップ「おはよう、
青年の名前は
晴輝「って悠那ちゃん、なんで倒れ込んでるの?」
悠那「アハハ・・・気にしないで・・・図星突かれただけだから・・・」
晴輝「そ、そう?」
オニイチャーン!
晴輝が来た方から、女の子の声が聞こえてきた。
晴輝「?今の声・・・」
悠那「あれ?あっちから走ってくるのって・・・」
鋭二「あれか?・・・あれ、
晴輝「あ、ホントだ!」
走ってきたのは、晴輝の妹の名雪だった。
手には長方形の箱のようなものを持っている。
名雪「お兄ちゃーん!!絵の具忘れてるー!!」
晴輝「あ!!忘れてたごめーん!!」
フィリップ「絵の具?」
晴輝「弟達の宿題手伝ってたから・・・行ってくる!」
晴輝は自転車を道端に置いて、名雪に向かって走り出した。
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???「・・・どうするか・・・」
とある青年が店の前で悩んでいた。
その青年は薄紫色の目、そして少し長めの黒髪、そして少し険し目だが端正な顔立ちをしていた。
名前を
???「げんく〜ん、早く決めないと学校遅れちゃうわよぉ?」
髪型が特徴的なオカマの店長が幻夜を急かす。
幻夜「わかってるよ、店長。・・・・よし、決めた。新作のやつとプレーンシュガーを二個ずつ、あとビターチョコと抹茶、プレーンシュガーとアイスドーナツ、プレーンシュガーとアメリカンドーナツ、プレーンシュガー2つを別々の袋に入れて。」
店長「は~い♡かしこまり〜♡」
店長がドーナツを袋に詰めているのを待っている幻夜。
しかし、その後ろからとある人影が迫っていた。
その人影は幻夜にそっと忍び寄り・・・
???「こぉらぁぁぁぁ!!こんな朝早くから買い食いしてるのは誰かなぁ〜!?」
幻夜「!?・・・ってなんだ・・・本多か・・・」
人影の正体は幻夜のクラスメイト、
小春「なんだじゃないよ。買い食いしたら先生に怒られちゃうよ?」
幻夜「・・・これは買い食いであって、買い食いじゃない。補給だ。これは昼休みにダチと一緒に食うんだ。買い食いとは違う・・・」
小春「・・・それ、先生に言って通じる?」
幻夜「・・・・奢るから黙っていてくれ。」
小春「えぇ〜〜〜〜・・・・」
幻夜「頼む。」
小春「・・・仕方ないなぁ・・・」
幻夜(チョロい)
小春「・・・今、チョロいって思ってない?」
幻夜「思ってない思ってない。」
??「なーに小春ちゃんまで巻き込んでんの。このバカタレ。」
幻夜「!?げぇっ!!凛姉!!」
幻夜の後ろにはいつの間にか、彼の家の近所に住む女刑事、
凛「こんなところで買い食いして・・・この後どうなるか、わかってるわね?」
幻夜「・・・店長、悪い。支払いは放課後するから!!」ダッ!!
幻夜はドーナツの袋を持って全力疾走した。
小春「あ、逃げた!!」
店長「もぉ~、げんちゃんったら!!今回だけよぉ!!」
凛「ちょ、待たんかぁぁい!!!」
ーーーーーーーーーー
校門の前で、とある青年が待ちぼうけをくらっていた。
青年は右側の額に横向きの傷があり、髪はウルフカットの黒髪で右側の一本だけ色素が薄くなっており、メッシュの様になっており、目は三白眼と、悪く言えば強面な人相をしていた。
名前は
雅樹「・・・あいつら、まだか・・・?」
幻夜「ま、雅樹ぃ・・・」
雅樹が声の方に振り向くと、幻夜が走り疲れた様子で近づいてきた。
雅樹「ど、どうした。そんな疲れた感じで・・・」
幻夜「り、凛姉に追われて・・・・」
雅樹「・・・ど、ドンマイ・・・」
悠那「二人共〜、おまたせ・・・ゲンくん、大丈夫?」
鋭二「大方、凛さんに追われたんだろ・・・。」
幻夜「ああ・・・」
フィリップ「何やっているんだい、君は・・・」
晴輝「アハハ・・・」
六人は話しながら校舎の方に歩いて行った。
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時間が経って放課後
雅樹「ふぅ・・・え~と・・・今日の宿題の範囲は・・・」
幻夜「・・・雅樹は真面目だな。ドーナツ、いるか?」
鋭二「お、じゃあコーヒーいるか?」
雅樹「ああ、両方貰う。」
フィリップ「あ、じゃあ僕も。」
悠那「じゃあ、お皿用意するね〜。」
晴輝「悠那ちゃん、手伝うよ。」
六人はとある空き教室に集まっていた。
この教室は先生の許可を得て、六人が私物を持ち寄って作り上げた六人の秘密基地のようなものである。
なのだが・・・
悠那「・・・・」ソワソワ
鋭二「・・・悠那。なにか隠してないか?」
悠那「!!・・・・ベツニーナニモー」
雅樹「・・・大方、
幻夜「またかよ・・・いい加減、お人好しもそこまでにしとけよ・・・」
フィリップ「いや、君もそのお人好しの一人だろう?」
幻夜「はぁ?んなわけ無いだろ。お前等が勝手に首突っ込むから、付き合ってやってるだけだ。」
雅樹「素直じゃないな・・・ま、俺としては別に構わないが。」
晴輝「俺も。誰かが困っているなら力になりたいし。鋭二もでしょ?」
鋭二「・・・まあな。」
悠那「えへへへ・・・皆ありがとうね。」
このように、悠那がクラスメイトの悩みなどを持ち込むため、この空き教室は「後沢探偵事務所」、「悩み相談所」などと呼ばれている。
今日も悩みに苦しむクラスメイトがやって来た・・・
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鋭二「えーと・・・
勝己「は、はい。」
鋭二「あ、敬語なしで構わない。え~と、相談というのは・・・」
フィリップ「
勝己「!?!」
鋭二「なんだフィリップ、知ってたのか?」
フィリップ「色々とね・・・柴田勝己、僕たちと同じ一年で三組、部活はダンス部で勉学の順位は上から数えた方が早い。この事から勉学問題での相談という選択肢はなくなる。となると相談は友人関係、又は恋愛関係となる。そして同じクラスの
雅樹「おー・・・流石知識ジャンキー・・・」
フィリップ「・・・その呼び方には悪意が感じられるんだが。」
雅樹「まじか、悪い。」
フィリップ「・・・まあ、構わないよ。で、勝己さん?合っているかな?」
勝己「お、おう。まさしくその李衣菜の件での相談なんだ。」
鋭二「なるほど・・・詳しく教えてもらってもいいか?」
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勝己の話をまとめるとこうだ。
一週間ほど前、
付き合いきれなくなって立ち去ろうとしたら、取り巻きに取り押さえられ、スマホを奪われた。
上村はそのスマホでとあるサイトにアクセスし、李衣菜の名前を書いた。
そのサイトは、名前を書いたらその名前の相手を、「
そして上村は李衣菜にその書き込みを勝己がやったと嘘をつき、李衣菜の勝己への敵意をもたせた。
弁明しようにも口も聞いてもらえず、取り付く島もない。
しかも、調べたらそのサイトは本物で、名前を書かれた人物達がひどい暴行を受けている姿が発見されていた。
どうすればいいかと悩んでいたところを悠那にここを紹介された、とのことであった。
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鋭二「・・・なるほど・・・」
幻夜「何が成敗だ・・・!ただ人を殴って悦に浸りたいクズの道楽だろ・・・!」
雅樹「幻夜の言うとおりだ・・・胸糞悪いな・・・!ていうか、ゴキブリ仮面ってなんだよ。」
悠那「・・・たぶんこのサイトのバナーのキャラだと思うけど・・・どこかで見たことがあるんだよね・・・なんだっけ?」
フィリップ「おそらくこのキャラだと思う。」
悠那がスマホで当のサイトを調べている横で、フィリップは自前のノートパソコンの画面を皆に見えるようにした。
そこには特撮番組のサイトが写っていた。
晴輝「・・・あ、これってバイク乗り昆虫ヒーロー『バッタオーグ面』?」
雅樹「?ハル、なんで知って・・・あ、弟いたな。お前。」
晴輝「うん。毎週弟と見てるんだ〜♪」
フィリップ「そう、このバッタオーグ面にでてくる、マスクド・コックローチ。これじゃないかな。」
悠那「あ、ホントだ!同じキャラ・・・!」
フィリップ「このキャラは、主人公たちと敵対するキャラなんだけど自分なりの正義を貫いているところがあって、それが理由なのかファンが多くいるキャラらしい。おそらくゴキブリ仮面は彼の熱烈なファン故の模倣犯だろうね。」
鋭二「なるほどねぇ・・・ま、とりあえず李衣菜さんと勝己さんを仲直りさせて、その上で護衛するって流れだな。その方が対応が早くなるし・・・勝己さん、今、李衣菜さんはどこにいるかわかるか?」
勝己「あ、ああ!この時間なら・・・住宅街近くのコンビニでバイトしてるはず!」
幻夜「・・・なんで知ってんだ?」
勝己「・・・最近、なんとか話そうとあとをつけてたから・・・」
幻夜「あーね・・・」
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一行は勝己の案内のもと、李衣菜のバイト先のコンビニ、その裏口に着いた。
悠那「まだ李衣菜さん、いるかな?」
勝己「そろそろバイトの終了時間のはず・・・あっ!!」
ちょうどその時、裏口から李衣菜が出てきた。
勝己「李衣菜!!」
勝己は李衣菜に向かって駆け出した。
李衣菜「!!・・・勝己、何の用・・・!」
勝己「い、いやだから、大切な話をしたくて、そして・・・」
李衣菜「話すことなんてない!!どっかいって!!」
勝己「り、李衣菜ぁ・・・」
勝己の様子に見かねた鋭二が近寄って話しかけた。
鋭二「あー・・・李衣菜さん?一度でいいから彼の話を・・・」
李衣菜「!・・・貴方達、お人好し集団の・・・勝己に頼まれたんだろうけど、無駄足だから。じゃあね。」
そういうと、李衣菜は勝己達と反対の方向に進み、コンビニの裏側から出ようとした。
その瞬間、李衣菜目掛けて金属バットが振り下ろされた。
鋭二「危ない!!」
勝己「り、李衣菜!?」
とっさに鋭二が李衣菜の服の首裏辺りを引っ張り、金属バットが当たる事態は避けられた。
そしてコンビニの角からゆっくりと、金属バットを持ったゴキブリのような仮面をつけた少し小太りな男、ゴキブリ仮面が現れた。
ゴキブリ仮面「おにょれぇぇぇぇ・・・!正義にょ
ゴキブリ仮面は鋭二達に襲いかかろうとする。
鋭二はとっさに李衣菜を自分の後ろに追いやった。
ベキィッ!!
しかし、その瞬間、ゴキブリ仮面の横顔に幻夜の飛び蹴りが決まった。
ゴキブリ仮面「ふべらぁぁぁぁ!?」
幻夜「間に合ったみたいだな・・・ったく。」
晴輝「え!?幻夜!?なんで!?いつの間に!?」
幻夜「なんでって・・・ドーナツの代金払ってくるから少し遅れるって・・・雅樹に聞いてないか?」
雅樹「あ、忘れてた。」
幻夜「・・・このやろう・・・」
鋭二「悠那!今のうちに李衣菜さんを!」
悠那「りょ、了解!!」
悠那は李衣菜の手を取って、ゴキブリ仮面がいるのとは反対の方向に逃げ出した。
「悠那ぁ!?しょうかぁぁぁ!
おみゃえも
鋭二「は?」
晴輝「え?な、なんで!?どうゆうこと!?」
幻夜「知るか!!俺に聞くな!!」
雅樹「・・・つまり、守るやつが二人になったってことか。」
フィリップ「なぜ、悠那が・・・恨まれるような人間ではないはず・・・鋭二?」
フィリップが鋭二に声をかけたその瞬間
フィリップ「!!鋭二!!」
シュッ!!ベキィィィ!!
鋭二は素早くそして力強く、拳を突き出した
拳は勢いと熱を纏ったまま、ゴキブリ仮面の胸を捉えた。
ゴキブリ仮面「ゔぉえぇぇぇ!?!?」
鋭二「・・・悪いな、今頭に血が登っててな・・・で?なぜ彼女まで狙われてるんだ?」
ゴキブリ仮面「し、知るきゃぁ!!」
ゴキブリ仮面はその体型からは考えられないようなスピードで逃げていき、街角に消えていった。
鋭二「待て!!」
鋭二はゴキブリ仮面を追って駆け出す。
奴が消えた街角を曲がると
そこには誰もいなかった。
変哲のない、住宅街だった。
鋭二「なんで・・・やつが曲がってそこまでの時間は経ってないはず・・・かと言って、建物に逃げた様子もない・・・どこに消えた・・・?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鋭二はとりあえず、フィリップ達の所に戻った。
フィリップ「・・・!鋭二、奴は・・・」
鋭二「悪い・・・逃げられた・・・李衣菜さんは?」
フィリップ「それが・・・君が奴を追って行ったすぐ後に逃げられてしまった・・・今、悠那が追ってる・・・」
鋭二「そうか・・・」
晴輝「・・・ねえ、やっぱりわからないよ。なんで悠那ちゃんまでターゲットに・・・」
幻夜「・・・だから俺に聞くなって・・・とりあえず、そこも調べなきゃな・・・」
雅樹「だな・・・とりあえず、鋭二が落ち着けるところに行こうか・・・俺のところでいいか?」
勝己「?鋭二が?」
勝己が鋭二の方を見ると、彼の様子は誰から見ても普通ではなかった。
鋭二「はぁっ・・・!はぁっ・・・・!」
鋭二は過呼吸を起こし、地に膝をついていた。
勝己「え、鋭二!?」
フィリップ「鋭二!!落ち着いて!!」
雅樹「鋭二、深呼吸だ。吸って、吐いて・・・吸って、吐いて・・・」
晴輝「と、とりあえず飲み物買ってくるよ!!」
そうこうしてると、悠那が帰ってきた。
悠那「ごめ~ん!!逃げられたぁ〜〜〜!!」
幻夜「悠那!!ちょうどよかった!!鋭二がまた発作起こした!!」
悠那「!!えーくん!!」
悠那は鋭二の元に駆けつけ、優しく抱きしめた。
悠那「大丈夫・・・!大丈夫だから・・・!落ち着いて・・・!」
鋭二「はぁっ・・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・」
そしてようやく、鋭二の過呼吸は収まってきた。
勝己「・・・なんだか、手慣れてるね・・・」
幻夜「ああ・・・たまにあるから・・・とりあえず、落ち着けるところで話す。・・・鋭二、歩けるか?」
鋭二「あ、ああ、なんとか・・・」
とにもかくにも、一行は移動を開始した。
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鋭二「あああああ・・・落ち着いた・・・悪いな、勝己さん。驚かせて・・・雅樹も悪いな、い、家?お邪魔して・・・」
勝己「いや、大丈夫・・・」
雅樹「俺も大丈夫だ。
稲荷「そうですぞぉ?いやぁ、雅樹殿のご友人ならばこの稲荷、いつでも大歓迎です!」
一行は、雅樹の居候先であり、雅樹の遠い親戚である"
勝己「・・・え〜と・・・さっきの過呼吸って・・・聞いちゃまずいやつ?」
鋭二「ああ、いや、大丈夫・・・説明するよ・・・」
悠那「えーくん・・・!いいの?私は・・・大丈夫だけど・・・」
フィリップ「・・・鋭二・・・」
鋭二「大丈夫だ・・・不安にさせるわけにはいかないしな・・・」
そして鋭二は話し始めた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
俺と悠那は昔からの幼馴染みでな、悠那とも、悠那の一卵性の姉妹
名前は黒那、そして
そんなある時、末っ子の白那と一緒にいた時、遊んでいた公園の前に黒いワゴンが止まったんだ・・・
中から、黒いマスクを被った男達が降りてきた。
誘拐だ、そう思った時には白那は捕まってた・・・俺は誘拐犯を掴んで白那を助けようとしたんだ。
その時、思いっきり殴られてな・・・思いっきり吹き飛ばされた。その後は怖くて倒れたまま何も出来なかった・・・情けない話だよ・・・
黒いワゴンが走り去って行ったあと、ようやく動けるようになって、白那のお父さん・・・重村さんに事態を説明して、警察も動き出して捜査が行われたんだ・・・
だけど・・・白那は・・・白那は・・・変わり果てた姿で帰ってきた・・・脳みそは電磁パルスのようなもので焼き切られて・・・両目はくり抜かれて・・・片足は切られて・・・性的暴力の跡も・・・あった・・・
俺は・・・何も出来なかった・・・・!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鋭二「・・・その時から、PTSDみたいになってな・・・さっきも悠那が狙われているって聞いて・・・」
勝己「そうだったのか・・・ちなみに犯人は・・・」
フィリップ「いや・・・捕まっていない・・・かなりの組織力らしくてね・・・色んな場所で、謎の研究と実験を繰り返しているみたいだ・・・」
勝己「・・・それも調べたのか?」
フィリップ「ああ、いや実際に見てね・・・僕と晴輝、鋭二はその数年後・・・二、三年前にそいつ等に誘拐されてね・・・なんとか生きて帰ったってわけさ・・・」
勝己「!!そうだったのか?」
晴輝「うん・・・俺は二人とは別の場所だったけどね・・・その時、俺は・・・幼馴染みを・・・相棒とも言える奴を失ったんだ・・・手を伸ばせば、届いたかもしれないのに・・・」
フィリップ「晴輝・・・仕方ないだろう・・・その時、君の妹の名雪ちゃん、そしてその友人の妹さんも居たんだろう?君は二人を守り抜いた。・・・だからそこまで・・・」
晴輝「フィリップ・・・ありがとう・・・だけどさ、とにかく俺はもう、そういうふうに後悔したくない。だから・・・大切な人たち、助けを求める人たちの手を・・・その手に手を伸ばして今度こそ離したくないんだ・・・もちろん、勝己くんや、李衣菜さんの手もね・・・」
勝己「!・・・・晴輝・・・!」
鋭二「・・・とりあえず、これからどうするかだよな・・・悠那も狙われてるし・・・」
フィリップ「・・・なら僕と悠那、あと・・・雅樹。この3人で、李衣菜さんを説得するよ。いいかい?雅樹?」
雅樹「ああ、構わない。」?
鋭二「なら、俺と幻夜、晴輝はゴキブリ仮面を探す方に集中する。二人共、頼めるか?」
幻夜「・・・わかった。とりあえず晴輝、お前バイト先レストランだったろ?お前、そこで聞き込みしてみろ。知ってる奴いるかもだぞ。」
晴輝「!確かに!!ありがとう!」
雅樹「!・・・」
勝己「じゃあ俺は・・・フィリップさん達と行動する。」
鋭二「その方がいい・・・仲直りするのにも都合いいだろうし・・・」
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話がついたところで、時間も遅くなったため、全員解散となった。
鋭二「じゃあ、俺とフィリップ、晴輝は悠那を送って帰るから、また明日な。」
悠那/晴輝「また明日〜〜!」
フィリップ「二人共、気をつけて」
幻夜「ああ。」
雅樹「お前等も気をつけろよ。・・・幻夜、ちょっといいか?」
幻夜「?んだよ?」
雅樹「いや、さっきのことなんだが、お前にしてはすんなり受け入れたなと思って・・・お前のことだから憎まれ口でも叩きつつも受けるかな、と思ってたから・・・」
幻夜「・・・お前と同じだよ・・・他人でもダチでも・・・死なれたり、傷つくのは
雅樹「!・・・そうだったな・・・」
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数年前、幻夜は雨の中、少女を抱きかかえながら泣き叫んでいる。少女の腹部は鮮やかな鮮血で汚れている。
幻夜(過去)「ーーー!!しっかりしてくれ!!ーーー!!」
???「ごめん・・・私、もう無理みたい・・・」
幻夜(過去)「そんな事言うな!!まだ・・・まだ助かる!!だから・・・だからぁ・・・!!」
???「げんや・・・おねがいがあるの・・・」
幻夜(過去)「!!な、なんだ!?」
???「やりすぎないくらいでいいから・・・げんやはやさしいげんやでいてね・・・ふくしゅうとかかんがえないで・・・いつもみたいな・・・だれかのきぼうになれるようなげんやで、いて・・・」
幻夜(過去)「!!・・・わかった・・・絶対とはいかなくても・・・約束する!約束するから!だから・・・!」
???「ありがとう・・・げんや・・・わたし、の・・・きぼう・・・」
ぱたり、と幻夜の頬を触ろうとした少女の体から力が抜けた。
???「!!うっ、ううっ・・・ううっ・・・うああああああああああっ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
所と時が変わって、とある病院の廊下
雅樹はとある青年に胸倉を捕まれ、壁に押し付けられている。
???「なんで!!お前がいたのに!!なんで!!」
雅樹(過去)「・・・すまない・・・」
雅樹の力無い謝罪を聞き、青年は手を離した
???「・・・すまないが、帰ってくれ・・・妹が目覚めなかったら、お前を怒りでどうしてしまうか・・・わからない・・・」
雅樹(過去)「・・・本当にすまない・・・」
雅樹は力なく、病院を立ち去った。
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雅樹「・・・明日はお互い、やるべきことをやるぞ・・・」
幻夜「・・・たくっ、誰に言ってんだ・・・」
幻夜はそう言うと、夜の闇に消えていった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の放課後、一行は各自、持ち場に徹していた。
ーーーーーーーーー
晴輝はバイト先である多国籍レストラン【クスクス】で店長の
知世美「なるほどね〜・・・晴輝くんがバイトの日でもないのに来たと思ったら・・・悪いけど、そういう噂は聞いてないわね〜〜」
晴輝「そうですか・・・あ、奥入っていいですか?」
知世美「いいわよ〜。あ、もうすぐ
晴輝「あ、はい。聞いてみます。」
晴輝は店の奥の休憩スペースに入って、
晴輝「・・・
晴輝は仏壇の前から立ち上がり、休憩スペースから出ようとあるき出した。その時、黒髪のロングヘアーの少女が休憩スペースに入ってきた。仏壇の人物『泉ノ 案空』の妹、『泉ノ 比奈子』だ。
比奈子「あ、晴輝くん。来てたんだ。・・・お兄ちゃんに会いに来てくれたの?」
晴輝「比奈子ちゃん・・・うん、あと個別に用事があってね・・・」
晴輝は比奈子に事件の事を説明し、知っていることはないか聞いてみた。
比奈子「・・・それ、聞いたことがある・・・あのね、学校で聞いたんだけど・・・」
ーーーーーーーーー
???「ゴキブリ仮面?」
幻夜「ああ、
幻夜は大体の聞き込みが空振りに終わったため、祖父であり、居候先の骨董品店兼宝石店の《名残堂》の店主『
茂夫「いやぁ・・・?あんまり聞いたことはないな・・・あ、でも・・・」
幻夜「??」
茂夫「最近、あちこちのマンホールが外れかかってて危ないってのは聞いたことがあるぞ?」
幻夜「マンホール、か・・・」
ーーーーーーーーー
その頃、李衣菜はゴキブリ仮面、そして勝己がいないかを確認して、街角を歩いていた。そしてT字路を確認している所に
フィリップ「天野 李衣菜さん?」
後ろからフィリップが声をかけた。
李衣菜「ひぃあああ!?!?」
フィリップ「あ、ごめん。」
李衣菜「あ、貴方ねぇ!!勝己に頼まれたんでしょ!?あんなやつ知らないから!!あの最低野郎なんて!!一生話さない!!」
フィリップ「・・・それでいいのかい??」
李衣菜「・・・え?」
フィリップ「確かに君は柴田 勝己がサイトに名前を書いたと聞いたかもしれない。そのサイトに君の名前を書いた端末は彼のだったかもしれない。だけど・・・君はどう思うんだい?被害者の天野 李衣菜としてではなく、柴田 勝己の親しい人間としての・・・彼を間近で見てきた君はどう思うんだい?」
李衣菜「・・・」
フィリップ「・・・僕と相棒は中学3年の時、とある殺人事件に巻き込まれたことがある。その事件の真犯人は、被害者に家族をひき逃げされ、それまで家族に向き合ってこなかったことを後悔しての犯行だった。・・・君も、彼と今話し合わなきゃ一生後悔する。・・・・もしも彼を信じたいと思う気持ちが少しでもあるのなら・・・話だけでもしてくれないかい?・・・君自身が後悔しないためにも・・・。」
ーーーーーーーーー
一方、雅樹と悠那、勝己は李衣菜を探していた。
悠那「もおぉ・・・フィーくん、どこ探しに行ったんだろぉ・・・?」
雅樹「アイツのことだから、探す手段を見出したんじゃないか?・・・・変なこと言って怒らせてないか心配になってきた。」
悠那「いや、流石に・・・いや、フィーくんならあり得るかも・・・」
勝己「李衣菜ぁぁァァァ!!!李衣菜ァァァ!!」
雅樹「・・・そういえば、悠那の投稿をしたやつ、調べたんだが・・・『油限無 奈良牛』って明らかに偽名で、結局誰だかわからなかった・・・すまない。」
悠那「い、いいよ別に・・・とりあえず今は李衣菜さんの保護!!それが優先だよ!!(コーワレ◯ーケタユーメ ヒーロイアーツメ◯ラ)ん?電話・・・?あ、フィーくんからだ。」
悠那はフィリップからの電話に出た。
悠那「フィーくん?・・・え?勝己さんを?・・・うん、わかった。」
雅樹「なんて言ってた?」
悠那「えっとね・・・」
勝己「李衣菜ァァァァァァァァァ!!李衣菜ァァァァァァァァァ!!」
悠那「いやうるさいな!?」
ーーーーーー
勝己「・・・何で目隠しされてるの?」
悠那「まぁ、詳しくは着いてからで・・・」
雅樹「足元気をつけろよ」
三人はフィリップに指定された場所に向かった。
ーーーーーーーーー
その頃、鋭二は・・・
???「あ〜〜ゴキブリ仮面ねぇ!それなら知ってるよ!」
鋭二「本当か?
クラスメイトで情報通な、
珠理奈「で、これが特別中の特別情報!」
と言って珠理奈はとある冊子を出した。
鋭二「・・・これは?」
珠理奈「同人界隈で有名なやつ。ゴキブリ仮面が出てる。」
鋭二「・・・それだけじゃないんだろ?」
珠理奈「せーいかーい!実を言うとこれ、最近ゴキブリ仮面がやった事件とまるまる同じ、ついでに描いてある風景も同じなのよ!つーまーりー?」
鋭二「本人が書いた可能性か!・・・これを調べれば、家も割り出せるかもな・・・助かった。」
珠理奈「悠那も狙われてるなら、協力惜しまないよ!!今度カラオケいこうって悠那に伝えといて〜!」
鋭二「ああ、言っとくよ・・・」
ーーーーーー
鋭二「・・・ここか?」
鋭二は漫画と実際の風景を照らし合わせ、住宅街にあるとあるアパートにたどり着いた。
鋭二「とりあえず、やつがどの部屋に・・・(ガチャ)!!」
鋭二は誰かが出てくるのを察し、電柱の陰に隠れた。
男「
鋭二「!!・・・あの滑舌、ゴキブリ仮面か・・・!」
ゴキブリ仮面の正体であろうジャージの男はゴミ袋を持って、アパートの階段を降り、アパート横のゴミ捨て場に捨てた。
ゴキブリ男「しゃてと・・・
そういうと、男はそのまま住宅街に歩いていった。
鋭二(・・・奴がゴキブリ仮面だと言う証拠は滑舌しかない。ここは中に入って確認するしかない・・・か。)
鋭二はアパートに向かって歩き始めた。
??「ちょっと坊や、そこの坊や。アンタ、ここの人じゃないけど、どこかの部屋に用事かい?」
すると、男が歩いていった方とは反対側の方から買い物袋らしき物を持った老婆が歩いてきた。
鋭二「あー・・・二階の男性で、ジャージを着ている人なんですけど・・・・ちょっと面倒事に巻き込まれているようなので、調べたくて・・・」
??「あら!?あの、不潔な人!?」
鋭二「え、ええ・・・」
不潔といえば不潔だった。男の髪にはフケが大量についており、服には何かの汚れが染み付いて、黒い模様のようになっていた。
??「あの人の家、少し前に悲鳴やら暴れる音やらでうるさくてねぇ!?どうやら家で暴れて、家族に迷惑かけてたみたいなのよぉ!!
鋭二「え?鍵?」
大家「私このアパートの大家なのよぉ!!ちょっとまっててねぇ!」
鋭二「いや偶然ってすごいな!?」
ーーーーーー
その頃フィリップ達は、勝己と李衣菜を仲直りさせるべく、話し合いのため学校の空き教室に二人を集めた。
それが、数分前の出来事・・・・
雅樹「・・・だったよな?」
フィリップ「・・・そのはず、だよ。」
悠那「・・・いやー、まさか・・・ねぇ?」
李衣菜「勝己、ごめんね?信じてあげられなくて・・・」イチャイチャ
勝己「いいよ、李衣菜が無事で良かったよ・・・」イチャイチャ
李衣菜「でもぉ・・・」イチャイチャ
勝己「いいってぇ・・・」イチャイチャ
フィリップ「まさか、数分で仲直りしてイチャイチャするとは思わなかった・・・」
雅樹「・・・あれで付き合ってないのか?」
フィリップ(いや、それは鋭二と悠那にも言える話だから・・・)ヒソヒソ
雅樹(・・・確かに)ヒソヒソ
悠那「ま、まあ、とりあえず!こっちは任務かんりょーってことで!!」
ーーーーーー
大家に鍵を借りて部屋の前に来た鋭二。
いざ部屋に入ろうとしたその時、
(メノマーエ◯ーケシサラーレ◯ウナヒー◯ーリガ)
鋭二「うぉ!?」
晴輝からの電話が来た。
おそらく、聞き込みの進捗だろう。
鋭二「(ピッ)晴輝、どうだった?収穫あったか?」
晴輝『あ、鋭二!あったけど・・・役に立つかな?これ?』
鋭二「どんな情報でもいい。聞かせてくれ。」
晴輝『・・・あのね、ゴキブリ仮面は神出鬼没だっていう事らしい。同じ日に複数の場所、しかもかなりの距離がある場所に出没したってことらしいんだけど・・・それ以外は・・・』
神出鬼没、その情報は確かだろう。
今、鋭二がいるアパートと李衣菜が襲われたコンビニまではかなりの距離がある。普通に移動しても二時間はかかりそうだ。
鋭二「そうか・・・ありがとうな。」
晴輝『うん。俺はこれから悠那ちゃん達と合流するよ。』
鋭二「ああ、頼んだ。」
そこで電話は切れた。
そしてようやく、部屋に入ろうとしたその時・・・
(イマーーーース◯ーーアークームーヲ◯ーメテー)
鋭二「またか!!」
今度は幻夜からの電話だった。
鋭二「幻夜か?どうした?」
幻夜『ああ、聞き込みの報告だ。関係あるかはわからんが、最近、あちこちのマンホールが外れかかってて危ないらしい・・・凶器に使ったのかもな?』
鋭二「そうか・・・ありがとうな。一旦悠那達と合流してくれ。」
幻夜『おう。わかった。』
そこで電話は切れた。
鋭二「神出鬼没・・・マンホール・・・なんか、引っかかるな・・・とりあえず入るか。」
部屋に入るとものすごい悪臭が溢れてきた。
汗の酸っぱい匂い、イカのような生臭い匂い、そして何かの腐敗臭が混ざったような匂いが充満している。
部屋の中はゴミで溢れかえっている。コンビニの弁当ゴミ、脱ぎっぱなしの服などが、散らばっていた。
鋭二「うっぷ・・・さっさと証拠見つけてさっさと出よう・・・ん?」
机の上のノートに目がついた。
とりあえず、そのノートを開いてみた。
=============
◯月◯日
ああああああああうざいうざいうざい
俺のような生まれながらの天才を世間は受け入れない
どこのクソ会社も俺を就職させない
させたとしてもクソみたいな仕事しかまわさない
家の馬鹿親共は姉ばかりを贔屓する
こんなのは間違っている
いつか間違いを正してやる
□月□日
やってやった
やってやった
間違いを正した
馬鹿親共に正義のてっついをくらわせてやった
姉にもちゃんとわからせてやらないとな
俺があいつより上だということを
△月△日
俺は生まれ変わった
俺はこれから正義の使者になる
あの馬鹿親共のように正義のてっついをくらわせてやる
俺こそが正義だ
=============
鋭二「・・・ひどいな。色々と・・・」
そこに書いてあったのは世間への恨み、家族への八つ当たり、そして自分に酔いしれている様子であった。
鋭二(・・・もしや、
机の上にはノート以外にタブレット、街の下水道地図、小型カメラのような物が置いてあった。
鋭二「・・・!そういう事か!!繋がった!!」
その時
ガタッ
鋭二「!!」
押し入れから音がした。
鋭二は急いで押し入れを開けた。
そこにいたのは手足を縛られ口を塞がれた黒い長髪の下着姿の、体中に傷跡がある女性、そして
腐りかけた男女の遺体であった。
鋭二「!!ちぃっ!!嫌なことほど当たるんだよな!!大丈夫ですか!?」
鋭二は女性のーーおそらくゴキブリ仮面の男の姉だろうーー口を塞いであったガムテープを剥がした。
女性「は、はいい!!わた、わたしずっと閉じ込められて・・・お父さんとお母さんは・・・そして・・・わたし、わたし、無理矢理・・・ひっぐ、えぐ、うあああああああああああん!!!」ポロポロ
鋭二「・・・待っていてください。今、警察を呼びます!!・・・」
ーーーーーーー
所変わって、警察署。
ここに所属している刑事、
電話の相手は後沢鋭二
一年ほど前の事件で知り合った青年だ。
その後もよく事件先で遭遇し、事件の解決に力を貸してくれているため、親しくしている。
電話の内容は事件か、または世間話か・・・個人的には世間話のほうがいい。平和が一番だ。
竜「後沢か?どうした?」
鋭二『竜!!事件だ!』
・・・どうやらそんな願いは聞き入れられなかったらしい。
ーーーーーー
竜『わかった、今から向かう。先に近くの警官を向かわせる。その男を追ってくれ。』
鋭二「ああ・・・刑事が市民に頼む内容ではないな・・・」
竜『・・・お前はもうほぼ、
鋭二「・・・ふふっ、言ってくれるなぁ・・・サンキューな。」
ピッ
鋭二「よし・・・とりあえず、すぐに警察が来ますから、その人たちに任せます。俺は・・・犯人を追います。」
鋭二は電話を切り女性に断りを入れて、犯人を追う為に机の上の地図を手に部屋を飛び出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そのころフィリップ達は李衣菜と勝己を護衛しながら帰路についていた。
幻夜「ふぃぃぃぃ・・・・なんか疲れたなぁ、おい。」
雅樹「確かに・・・これでまだ終わってないんだよなぁ・・・」
李衣菜「ス、スミマセン・・・」
勝己「ナガビカセテ、スミマセン・・・」
晴輝「いやいやいや!怒ってませんから!!大丈夫ですから!!」
悠那「アハハ・・・そ、そういえばフィーくん、どうやって李衣菜さんの場所調べたの?」
フィリップ「ああ、ちょっと、ね?」
悠那「??・・・あ〜・・・・
フィリップ「・・・否定はしないけど・・・少しからかってない・・・?」
雅樹「??二人共、なんの話をしてるんだ?」
フィリップ「いや、こっちの話だよ・・・っ!!!みんな!!気をつけて!!」
全員「!!」
しばらく歩いていると、一行は突然武器を持った不良達に囲まれた。
不良A「へへへへ・・・」
不良B「ふひひひひ・・・」
不良C「ほーっほっほっほっほっ・・・」
不良D「ぽーいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽいぽぴー・・・」
フィリップ「・・・まさか待ち伏せとはねぇ・・・」
勝己「こいつら・・・上村の取り巻き達だ・・・」
雅樹「・・・なるほど、仲直りしたのを知って、実力行使ってわけか・・・」
悠那&幻夜「いや待て待て待て待て待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
悠那「今変なの居た!!ぽいぽいぽいぽいぽぴーとか言ってた!!」
幻夜「だよなぁ!?お笑い芸人混ざってねえか!?おい!?」
そうこうしている間にも不良はどんどん増えてくる・・・
不良E「くひひひひひ・・・・」
不良F「おっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぴー・・・」
不良G「ゲッツ!ゲッツ!ゲッツ!ゲッツ!ゲッツ!・・・」
不良H「ちーくびドリルすなぁ!すなぁ!すなぁ!すなぁ!すなぁ!すなぁ!・・・」
雅樹「・・・多いな・・・」
勝己「李衣菜、俺の近くに・・・」
李衣菜「う、うん・・・」
晴輝「うぅ・・・多すぎる・・・」
悠那「いや待って!?ほぼお笑い芸人だし後半に関しては笑い声ですらないよ!?ねぇ!?」
幻夜「おい!?このままスルーか!?スルーなのか!?」
そして、不良達の中から不良達のリーダー・・・上村が現れた。
上村「柴田ぁ・・・俺は警告したよなぁ・・・!?さっさと縁切れってよぉ・・・!?」
勝己「な、なんでお前の言う通りにしなきゃいけないんだ!!」
上村「うるせぇよぉ・・・!!せっかく嘘までついたのによぉ・・・もういいわ、荒っぽいのがいいなら、荒っぽくしてやるよぉ!!」
上村がそう言うと同時に、カリカリカリカリ、と金属を石に擦り付けるような音が後ろから響いてきた。
幻夜「!!どうやら・・・奴さん達はお揃いらしいぜ・・・?」
ゴキブリ仮面「くひゅひゅひゅひゅ!!
一行は完全に囲まれた・・・
フィリップ「さっきから聞いていれば・・・言いたい放題だね・・・」
勝己「!・・・フィリップ・・・?」
フィリップ「上村、君はただ李衣菜さんが好きで、今の自分では振り向いて貰えない。だから他人を陥れて手に入れる方へ、楽な方へ逃げた臆病者だ!」
上村「!?んだとぉ・・・!?」
幻夜「おーおー・・・キレてるなぁ、フィリップ・・・」
フィリップ「ゴキブリ仮面、君もだ!!君の中に正義なんてない!!ただ他人を支配したい、他人より上に立ちたいという欲求しかない!そんな思いで正義?笑わせないでほしいねぇ!」
ゴキブリ「にゃ、にゃんだとぉ・・・・」
鋭二「おいおい、あんまり言ってやるなよ。本当のこと言われたら、いくらクズ野郎でも傷ついちまうぜ?」
全員「!!」
全員が声のする方を向くと、そこには服が少し汚れた鋭二が立っていた。
悠那「えーくん!!」
フィリップ「・・ふふっ、少し遅かったんじゃないかい?相棒。」
鋭二「そう言うなよ・・・こう見えて、直線距離で来たんだぜ?そこのゴキブリ野郎の道を使って、な?」
ゴキブリ仮面「にゃ、にゃにぃぃぃぃぃぃ!?」
鋭二「なに、俺の友人達が教えてくれた情報を組み合わせて、見つけ出したんだよ。お前の移動ルートを・・・お前は、地下下水道を利用して、直近ルートを移動していた。だからこそ、短時間で別の場所にも移動できたんだ。ま、マンホールの締め忘れがあったのがお粗末だったけどな・・・。ま、お前みたいなクズ野郎のやることだ、お粗末で当たり前だろうけどな!」
ゴキブリ仮面「にゃんだとぉ!!こにょぼきゅをぶじょくしゅるなぁ!!ぼきゅは
鋭二「はっ!笑わせんな!!自分の両親を殺したのも!!自分の姉を強姦したのも!!正義のためか!?」
全員「!!!」
ゴキブリ仮面「き、きしゃま!!どうしてしょれを!?」
鋭二は珠理奈にもらった同人誌を出して答えた。
鋭二「この漫画、お前が描いたろ?街の風景とかまんまだったから、お前の家を割り出すのは簡単だった。あとは大家さんに鍵を借りて・・・てな具合だ。」
ゴキブリ仮面「しょ、しょうか・・・ぼきゅの
鋭二「この野郎・・・!」
幻夜「おい鋭二、こいつ、俺にやらせろ。」
鋭二「え?あ、ああ、別にいいけど・・・」
幻夜「さっきから胸糞悪いことばかり言いやがって・・・こいつだけは容赦できねぇ!!」
雅樹「俺も加勢しよう・・・こいつには幻夜だけの分じゃ、足りない・・・!それに何より、俺も許せない・・・!!」
幻夜「はっ!!足引っ張るなよ!!」
フィリップ「鋭二!!三人のことは、僕と晴輝だけでも十分だ!!君は上村を!!」
晴輝「うん!!覚悟は決まった!!任せといて!!」
勝己「お、俺もやる!!」
フィリップ「!!勝己さん・・・!」
勝己「り、李衣菜は・・・俺にとって大切な存在だ!!俺が!やらないで!!誰がやるんだ!!!!」
李衣菜「・・・勝己・・・!」
鋭二「・・・おう!!頼む!!」
悠那「えーくん!!」
鋭二「!?」
悠那「・・・気をつけてね?」
鋭二「・・・ふふっ、わかってるよ!!」
鋭二は、悠那に笑って答えると、上村に左腕の人差し指を向け、叫んだ。
鋭二「一つ、証拠が足りないからとゴキブリ仮面を見逃した。二つ、最初に相対した時に捕まえ損ねた。三つ、そのせいで二人を危険に巻き込んだ・・・俺は数えたぜ・・・さぁ・・・」
鋭二「お前の罪を・・・!数えろ!!」
幻夜「さぁ、ショータイムと行こうか!!」
雅樹「命を燃やして!!お前らを倒す!!」
上村「巫山戯るな!!やれぇぇぇぇ!!!」
上村の号令と共に不良軍団は一斉に襲いかかった
ーーーーーーーーーーーーーー
幻夜と雅樹は、襲ってくる不良共を倒しながら、ゴキブリ仮面と応戦していた。
ベキッ!ボキッ!!ベキィィィィィィッ!!
幻夜「オラオラ!!どうした!!こんなもんか!?」
幻夜は軽やかなステップと見事な蹴り技で不良共を一撃のもとに沈めていた。
ヒュッ!ベシッ!ベキッ!!
雅樹「稲荷直伝の槍術!!簡単に倒せると思うな!!」
雅樹は不良の一人から奪った鉄パイプにその不良の服を巻き付けた自家製の槍で不良共を維那しつつ、倒していた。
それに加えて、二人のコンビネーションも合わさって、どこから攻撃されても、全て対応できていた。
そしてその攻撃とコンビネーションに、ゴキブリ仮面はなすすべもなかった。
片方から蹴りが
ベキッ!ボキッ!ドスッ!!ベキィィィィィィッ!!
ゴキブリ仮面「ぶべっ!べぼっ!!ごふっ!!ぼべぇぇぇぇ!!!」
もう片方は槍が
ドスッ!ドスッ!ベキッ!!ドスッドスッ!!
ゴキブリ仮面「ごふっ!!ぶふっ!!べぶぃっ!!ごぼっぼべぇぇぇ!!」
反撃の好きなどなく避けることもできず、サンドバック状態であった。
幻夜「おいおい、どうしたぁ!!反撃してこいよぉ!!」
雅樹「それとも、もう終わりか?」
二人は攻撃の手を休めた。
ゴキブリ仮面「・・・りゅ」
二人「?」
ゴキブリ仮面「もうやじゃぁぁぁぁぁ!!!おうちきゃえるぅぅぅぅぅぅ!!」
そう叫ぶとゴキブリ仮面は逃げ出した。
幻夜「!!逃がすかよ!!おい雅樹!!」
雅樹「あれか!?上手くいくか分からないぞ!?」
幻夜「やらずに後悔よりやって後悔だ!!」
雅樹「!!・・・失敗しても知らないぞ!!」
雅樹は槍をの真ん中を両手で掴み構え、しゃがんた。
そして、幻夜は雅樹の後ろから走っていき、雅樹の上に飛んだ。
雅樹「いって・・・こい!!」
そして、幻夜が槍に乗ると同時に、雅樹は思いっきり立ち上がると同時に両手をを伸ばして、幻夜を斜め前方に飛ばした。
幻夜はそのまま高く前方に飛び、錐揉み回転をしながら
幻夜「喰らえやぁ!!」
ゴキブリ仮面の後頭部に飛び蹴りを決めた。
べきぃぃぃィィィィィィ!!
ゴキブリ仮面「ぶべらぁぁぁァァァ!?!?」
ゴキブリ仮面は断末魔と共に、気を失った。
幻夜「ふいぃぃぃぃぃぃ・・・・!!決まったぁぁ!!」
雅樹「な、なんとか上手く行ったな・・・」
幻夜「へへへ・・・よし、とりあえずフィリップ達の方に!」
雅樹「だな!」
ーーーーーーーーーーーーーー
フィリップ達の方は、ギリギリと言ったところであった。
フィリップと晴輝は二人共、鋭二から格闘術の基本等を教わっている。そのため、大抵の相手なら難無く相手できるのだが・・・
晴輝「や、やっぱり多いぃぃぃ・・・」ゼエハア
フィリップ「・・・流石にこの数は多すぎたね・・・」ゼエハア
勝己「悪い・・・フォローばかりしてもらって・・・ゲホッゲホッ」ゼエハア
フィリップ「別に構わないよ・・・気にしていない・・・」ゼエハア
三人は今、李衣菜と悠那を壁際に、そして二人を背にして囲むようにして、応戦している。
晴輝「でも、そろそろ限界・・・」ハァハァ
悠那「さ、三人共!もういいから!!」
李衣菜「そ、そうですよ!!これ以上三人が傷つくのは・・・」
晴輝「それは・・・無理だね・・・。前にも言ったろ?・・・もう後悔したくない。だから・・・大切な人たち、助けを求める人たちの手を・・・その手に手を伸ばして今度こそ離さない!!」
フィリップ「友人を護る、それに理由は、いらないだろう?」
勝己「俺もそうだ・・・!俺は・・・!大切な人と!!その大切な人と向き合う勇気をくれた恩人の大切な人を!!見捨てたくない!!」
悠那「三人共・・・!」
李衣菜「勝己・・・!」
幻夜「おうおう・・・!かっこいいじゃねぇか!!」
雅樹「何言ってるんだ。元より彼奴等はかっこいいだろう?」
五人「!!」
その瞬間、幻夜と雅樹が不良共をなぎ倒しながら五人と合流した。
幻夜「遅れたか?」
フィリップ「・・・少しね」
雅樹「ならその分、働きで返さないとな!」
晴輝「お、お願いぃ・・・」
幻夜「さてと・・・来いやぁァァァ!!!」
二人は不良共の群れに突っ込んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーー
その頃、鋭二と上村の闘いは、
上村「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
鋭二「・・・降参は?」
上村「するわけ無いだろうが!!」
鋭二が優勢だった。
上村「オラオラオラオラぁ!!」
ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!
上村の喧嘩慣れした攻撃は確かに速かった。だが自己鍛錬、昔から面倒事に巻き込まれる事が多かった鋭二にとっては、容易く避けられるレベルだった。
それどころか
ベキィ!ベキッバシッ!!ベキッ!
上村「ぐえっ!ぐっうぅっ!!ごあっ!!」
カウンターを決めて、そして素早く連撃を与えている。
この勝負、上村が一向に不利だった。
上村「な、舐めやがってぇ・・・!」
ジャキン!!
上村はまともにやったら勝てないと悟ったのか、懐からナイフを出した。
しかし鋭二は動じない。
鋭二「別に構わないぞ。・・・使わせないからな。」
上村「なめるなぁ!!!」
上村はナイフで突きを繰り出した。
しかしその腕は鋭二の脇で抑えられ、逆に逃げられない形になってしまった。
鋭二「・・・ふっ!!」
ベキッ!ベキッ!
上村「ごふっ!!ぶべらっ!!」
上村はとっさにナイフから手を離して、脇固めから逃げ出した。
上村「ち、ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
上村は思い切り力を込めた拳を繰り出した。
鋭二「・・・・うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
鋭二はそれに対し、クロスカウンターを繰り出した。
そして、その拳は
ベキィィィィィィィ!!!
上村の顔にめり込んだ。
反対に上村の拳は鋭二の頬をすり抜けていた。
上村は脳震盪を起こしたのか、その場に倒れた。
鋭二「ふぅ・・・」
エイジ~!
鋭二「・・・お、終わったか。」
鋭二は一呼吸置いたあと、親愛なる仲間たちの元へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上村(ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!なんで!何で俺がぁ!!)
上村はバレないように、ナイフに向かって這いずって進んでいた。
そしてナイフを手にして、去りゆく鋭二の背中に投擲しようとした、その時、
ガチャン!
上村「ふぇ?」
竜「銃刀法違反と傷害罪の現行犯、殺人教唆の容疑で逮捕させてもらう。」
上村「・・・うっそーん!?待って!?待って!?証拠は!?証拠はあるのかよ!?」
竜「俺に無駄な質問をするな!現行犯だと言っているだろうが!!」
上村「は、はい。」
ーーーーーーーーーーーーーー
鋭二「たくっ、どうやって俺達見つけたんだよ・・・。」
竜「近隣からの通報でな・・・とにかく、これで奴等は現行犯で逮捕、ゴキブリ仮面というやつに関しては余罪も大量だからな・・・実刑は避けられまい。捜査に協力、感謝する。」
鋭二「いや、構わない。偶然みたいなのもあるし・・・」
竜「それと・・・お前が助けた女性からだが・・・ありがとう、とのことだ。そのお礼は素直に受け取っておけ。」
鋭二「・・・そうしておくよ。」
ーーーーーーーーーーーーーー
その後、勝己と李衣菜は警察に事情を聞くために連れて行かれた。残りの一行も、事件が終わったので、帰路についていた。
悠那「いやぁ〜、なんとかなったねぇ・・・とりあえず皆、お疲れ様〜。」
幻夜「うぁぁぁぁ・・・本当に疲れた・・・とりあえずしばらくは面倒事はごめんだ・・・」
晴輝「そう言いつつ、首を突っ込んでいく幻夜くんなのであった・・・あウソウソごめんってだから怖いオーラ出しながら近づいて来ないでぇ!!」
雅樹「・・・結局、悠那のことを掲示板に書いた奴は出てこなかったな。」
悠那「もぉいいよ!終わったことなんだし、私も無事だし!」
フィリップ「・・・・」
悠那「それよりも!!終わったことだし!!なにか食べに行こうよ!」
鋭二「お、いいな。どこ行く?」
幻夜「俺はどこでもいい。」
雅樹「俺もだ。」
晴輝「僕も・・・幻夜クンソロソロハナシテ。チョークスリーパーカケッパナシハマジデキツイカラ」
フィリップ「・・・なら、最近新しく出来たカレー屋を推薦したい。」
鋭二「よし、じゃあそこにするか!!」
全員は夕陽を浴びながらカレー屋に向かっていった。
Gはしつこいくらいに出てくるから念入りに潰せ。 完
キャラ紹介
前園柔一/フィリップ
年齢:16歳
好物:カレー、餅
口癖:ゾクゾクしてきた!
詳細
鋭二の中学時代からの親友
性格はマイペースの自由人気質
気になったものはとことん調べ尽くさないと気がすまない。
昔は病弱なため箱入り息子だったためか、一般知識などには疎い。
悠那からは「ふぃーくん」と呼ばれている。
後沢 亜樹菜
年齢:21歳
好物:ハーゲンダッツ
口癖:あらあら
職業:キャバ嬢
詳細
鋭二の姉
銀魂で言うお妙さんポジ
だが、あちらに比べてこちらの方は気性は荒くない
だが、卵焼きだけは作らせてはいけない人種
あと名前は風都の見た目中学生から発想を得ました
成山 荘一
年齢:57歳
好物:コーヒー
職業:私立探偵
詳細
鋭二の祖父
お察しの方もいると思う
風都のハードボイルドなおやっさん探偵がモデルです。
こちらもハードボイルド
重村 黒那
年齢:16歳
好物:ベリー系統
詳細
悠那の妹
SAO原作で言う黒ユナ
誰かをからかうことが多い
店長
年齢:レディーに年齢聞いてんじゃないわよぅ!!
詳細
ドーナツ屋を営むオカ・・・ゲフンゲフンオネエさん
本多 小春
年齢:16歳
好物:甘いもの全般
我らがIFの嫁
面倒見がよく、お人好し
本作でもSAOで活躍させる予定なのでお楽しみに
大戸 凛
年齢:21
好物:牛肉
詳細
鋭二達と親しい女刑事
モデルは希望の魔法使いの真のヒロインではないかと噂されている婦警さん
柴田 勝己
年齢:16
詳細
そうです
シヴァのリアルの姿です
天野 李衣菜
年齢:16
詳細
わかっちゃいますよね
リーテンのリアルの姿です
山乃 稲荷
年齢:25歳
好物:稲荷寿司
詳細
天空寺の住職
好きな音楽は以外にもパンクロック
モデルは不可思議現象研究所の所長の住職
白井 知世美
年齢:30歳
好物:ガパオライス
詳細
レストラン《クスクス》のオーナー
コスプレが趣味。いつか店にも取り入れたい。
モデルはコスプレ好きの心の広いクスクシエの店長
泉ノ 比奈子
年齢:15歳
好物:鶏肉
詳細
クスクスで住み込みのバイトをしている少女
小柄に見えて力が強い
モデルはふんにゅーでお馴染みの怪力女子大生
上島 茂夫
年齢:60
好物:ケーキ類
詳細
骨董品店兼宝石店《名残堂》の店主
おっとりとした性格で、安心感がある
モデルは希望の魔法使いの指輪職人
鷲見 珠理奈
年齢:16歳
好物:ラムレーズンアイス
詳細
鋭二の学校一の情報通
その情報網は底知らず・・・
好きな教科は音楽
モデルは仮面ライダーGIRLSのメンバーでもある鷲見友美ジェナさん
照光 竜
年齢:23
好物:コーヒーに合うもの
口癖:無駄な質問するな
詳細
鋭二と親しい刑事
犯罪にとことんむき合い、悪を許さぬ熱い心の持ち主
だがその反面、被害者の心に寄り添う優しさも持っている
モデルは風都の不死身の警察官
だが、あちらよりは丸くなっている。
此処から先は許可をもらったキャラの説明文
貫田 晴輝/ハル
年齢:16歳
好物:アイス
詳細
アインクラッドの斉藤さん作、《緑衣の守護者》の主人公
今作の世界線では誰かを救うことにそこまで取り憑かれてないが、お人好しなのは一緒である。
家族や友人を大切に思っており、その人たちの笑顔を守るためなら、平気でむちゃをする
昔、事件で幼なじみを亡くしている。
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貫田 名雪
年齢:14歳
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晴輝の妹
周りに気を使えるいい子
学校では委員長などの役職についている。
滝沢雅樹/タキ
年齢:16歳
好物:ハンバーガー
口癖:命燃やして〜
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オノマトペさん作、《英雄の槍》の主人公
今作の世界線では年齢が少し上がり、性格も天然気味になっている。面倒見がよく、皆から信頼されている。
昔起きたとある出来事がきっかけで、疎遠になっている人がいる。
槍術が得意
ちなみに好物がハンバーガーは作者からの公式情報
https://syosetu.org/novel/314514/
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斑鳩 幻夜
年齢:16歳
好物:ドーナツ、中華
口癖:ショータイムと行こうか!
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ミノりんさん作、《剣士よ、征け》の主人公
今作の世界線では、そこまで捻くれていない。が、皮肉屋なのは一緒である。
祖父である茂夫の仕事を手伝うからか、足や武器など手を傷つけない戦い方をする。
昔とある事件で幼なじみを亡くしている。
雅樹と気が合う。
https://syosetu.org/novel/272747/
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翌日の教室
お昼時で、ごった返している。
悠那「んーーーーーーー・・・えーくん遅いなぁ・・・先生も何の用事かなぁ・・・」
悠那は先生に呼び出された鋭二を待って、自分の机に座りだらけていた。
フィリップ「悠那、ちょうどよかった。・・・すこし聞きたいことがあるんだけどいいかい?」
悠那「んーー?ふぃーくん?いいよーーなあに〜〜?」
悠那はだらけながら友人の話に耳を傾けた。
・・・しかし、彼の次の言葉は彼女を覚醒へといざなった。
フィリップ「掲示板に君の名前を載せた人物・・・もしかして
悠那「!・・・どうして?」
悠那は問いかけた。しかし、そのニュアンスは「どうしてそう思ったの?」というよりは、「
フィリップ「まずは名前だね。
悠那「・・・なるほどね・・・そうだよ・・・私が自分で書いたの。」
フィリップ「・・・理由を聞いてもいいかい?」
悠那「・・・私さぁ、ずっと後悔してるだよ。あの時、白那がさらわれた時、喧嘩しちゃってさ・・・そのすぐ後にあの事件があって、白那が死んじゃって・・・謝れなかった。謝りたくってももう、謝れない。だからさ、怖いんだよ。大切な人が離れていっちゃうのが、怖くて仕方ないんだよ。だからさ、私がむちゃをすればえーくんは直ぐに来てくれる。ワタシカラ、ハナレナイデイテクレルデショ?」
フィリップ「・・・鋭二には言わないでおく。だから・・・そういうことはやめた方がいい。君が、君自身を嫌いになる前に。」
悠那「・・・もう、遅いよ。・・・とっくに・・・私は・・・私自身が、大嫌いなんだよ・・・」
フィリップ「・・・」
二人の会話が終わった瞬間、鋭二が教室に戻ってきた。
鋭二「悠那!!フィリップ!!」
フィリップ「!!鋭二!」
悠那「!え、えーくん。どうしたの?」
鋭二「イーディスの馬鹿が、後輩にセクハラしに母校に行ったらしいから連れ戻してくるんだが、一緒に来るか!?」
悠那「あらら・・・うん、行くよ〜。」
フィリップ「・・・僕は待ってるよ。」
鋭二「そっか!よし、悠那!行こう!」
悠那「ちょ、ちょっと待ってよぉ〜」
二人は急ぎ足で回収に向かっていった。
フィリップ「・・・はぁぁァァァ・・・何も出来ないな・・・僕は・・・」
十一話 少年たちは無力を嘆き、少女は卑劣を嫌悪する 完
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次回、「雨で濡れた異性って色っぽく感じるよね」
お楽しみに!!