ソードアート・オンライン Silver Soul   作:翔ST

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前回、人物紹介がなかったので。

兎沢深澄
年齢:15歳
好物:甘い物
詳細:今作のヒロイン
生粋のゲーマーでもある。
原作とは違い、和人やユージオ、アリスとは幼馴染であり、木綿季とは親戚同士である。とある事件から皆と距離を取っている。
実は結構可愛いもの好き。疎遠の弟が一人いる。

紺野木綿季
年齢:11歳
好物:果物
詳細:原作最強クラスのボクっ娘
原作とは違い、病気は完治していて、深澄とは親戚同士である。
伯母達の非道な振る舞いに憤慨したお登勢によって、姉共々引き取られた。学校は現在、通信制を取っている。

お登勢
詳細:呑み屋「スナックお登勢」のママにして、深澄と木綿季、藍子の祖母。
怒ると恐いが、情に厚く面倒見の良い性格。

マドマーゼル西子
詳細:『かまっ娘倶楽部』のママにして、一児の親であるオカマ。
男よりも女よりも美しい心を持つオカマ。

寺田日花
詳細:お登勢の娘の一人であり、深澄達の伯母。
美人で、人として優れている人格者。
晴人という一人息子がいる。

黒駒勝太
詳細:極道「溝鼠組」の若頭。
義理人情に厚い性格をしている。
関西弁で喋る。


第五話 物事って別の視点から見ると全く別に感じるよね。

 

朝の教室で、結城明日奈は考えていた。

自分にとって重要なことを・・・

 

明日奈(どうして・・・

 

 

深澄(私の親友)はあんなにも可愛いんだろう・・・

 

訂正する。

そこまで重要じゃないかもしれない。

 

明日奈(いやー、深澄って本当に可愛いわよね・・・なんで周りに人集りができないのかしら・・・。やっぱりクールっぽいところがあるからみんな遠慮してるのかな?・・・まあでも、そのおかげで独り占めできるんだけど♪)

 

モブ娘A「結城さーん。」

 

明日奈「ん?どうしたの?」

 

モブ娘A「ここの問題教えてー?」

 

明日奈「うん、いいよ。」

 

明日奈は数分で問題を解説する。

 

明日奈「・・・で、こうなるの。」

 

モブ娘A「うわー・・・やっぱり結城さんすごーい!」

 

モブ娘B「尊敬しちゃいますぅ。」

 

モブ娘C「もう一生ついてっちゃう〜!」

 

明日奈(いや、ここ一昨日の授業で出たところだよ?あれ?忘れちゃってる?)

 

深澄「おはよう・・・」

 

深澄が入ってきたことにより、教室は静まり返った。

しかし、明日奈の心境は

 

明日奈(はいキター!!!ああもう!!やっぱり深澄、可愛い!顔ちっちゃいし体細いし!本当に可愛い!!って、挨拶返さなきゃ!!)

 

明日奈「おはよう。」

 

深澄はアスナに答えるように微笑んで席に向かった。

 

明日奈(ん゙っ゙!!可゙愛゙い゙!!何あの笑顔!!出会ったときとは比べ物にならない可愛さ・・・いや、出会ったときも可愛かったけどね?)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

明日奈の脳内発狂はその後も続いた。

 

授業中、前に出て問題を解き終わり席に戻る際に、外を見ている深澄を見て、

 

明日奈(はい可愛いー!!!何見てるの?雲?雲見てるの?)

 

体育の途中、レシーブを打ち終わったあと、一人はけていく深澄を見て、

 

明日奈(んんん可愛い!!もう、マイペースというか気まぐれというか・・・猫ちゃんかな!?可愛い可愛い黒猫ちゃんかな!?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

明日奈(はぁ、はぁ、い、一回落ち着こう。うん。・・・そうだ!今日こそ深澄とお昼を・・・)

 

モブ娘A「結城さーん!お昼行こー!」

 

明日奈(がっでむ!!ど、どうしよう・・・はっ!?)

 

深澄の方を見ると、こちらに気づいているようで、目線で、

 

深澄(私のことはいいから、行ってきなさい?)

 

と訴えていた。

 

明日奈(天使か!?うう・・・今度の休み、何処か食べに行こうね!?)

 

明日奈「うん、今行くよ。」

 

明日奈はモブガールズと食堂に向かう。

 

明日奈(しかし、深澄も変わったなぁ・・・いい意味で。)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一年ほど前、明日奈が中学二年生の時

明日奈は、壁に張り出されたテストの成績表を見ていた。

 

順位

一位 兎沢深澄

ニ位 結城明日奈

三位 エクセトラ モブ娘

・・・・

 

明日奈(あの人、ずっと一位・・・すごいなぁ・・・兎沢深澄さん、かぁ。)

 

もしかして、この場にいるかもしれない。

そう考えた明日奈は周りを見回した。

そして、左を見た時、すぐ隣りにいた深澄に気がついた。

 

明日奈(わっびっくりした・・・。うわー・・・顔小さーい・・・肌もキレイ・・・スタイルも細い・・・そういえば、今まで同じクラスだったのに喋ったことないな〜・・・せっかくだし、なかよくなりたいな。)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

深澄「ごめんなさい?私、誰かと仲良くなる気なんてないんで。じゃあ、失礼します。お嬢様(・・・)。」

 

明日奈「・・・・!!」

 

立ち去っていく深澄。

明日奈は数分ほどその場に立ち尽くしていた。

 

明日奈(な・・・な・・・

 

 

 

 

何この初めての感覚!?今私振られた?のよね!?皮肉言われたのよね!?なのに・・・なのに・・・

 

私、今ドキドキしてる!?・・・なんでだろう・・・あんなこと言われたのに・・・

 

 

余計仲良くなりたくなってきた!!よし!!決めた!!絶対仲良くなってみせる!!!

 

ーーーーーーーーーーーー

後日、とあるモールのフードコートにて

 

明日奈「というわけで仲良くなるためになにか良いアドバイスください!!」

 

アリス「うんトチ狂いましたか?」

 

明日奈は、友人のアリスに助言を求めていた。

だが、返ってきたのは心無い一言であった。

 

明日奈「いや、酷くない?私は本気なのに・・・」  

 

アリス「いや、嫌味を言われたと言ったから、落ち込んでいるか憤慨しているかのどちらかと思ったら、逆に仲良くなりたいって・・・ドMですか貴方は!!

 

明日奈「失礼ね!!私、変態じゃないわよ!!・・・あれよ、逃げられると追いかけたくなるとか、そんな感じよ。・・・たぶん。」

 

アリス「たぶんって・・・そんな曖昧な。」

 

明日奈「だって、初めての感情だったんだもん!」

 

アリス「はぁ・・・こんなんだから深澄に拒否られるんですよ。」

 

明日奈「関係ないでしょそれは!!・・・あれ?もしかして兎沢さんとアリスって知り合い?」

 

アリス「知り合いも何も、同じ松下塾のメンバーでしたからね。」

 

明日奈「え、そうだったの?・・・じゃあ、あのときの事故の事も知ってるかな・・・?」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

昔、明日奈の弟の銀治は大怪我をしたことがある。

銀治は松下塾という、託児施設のような場所で預けられていた。

そこで、銀治は多くの友人を作った。

中でも仲が良かった女の子がいたらしい。

ある時、保育士が他の子の様子を見ていて、その場にいなかったとき、近所のガキ大将が入ってきて、その女の子のゲーム機を塾の庭の松の木の上に投げて引っ掛けたらしい。

そのガキ大将は追い払ったが、ゲーム機が取れなくなってしまい、そのゲーム機を銀治が取りに行こうとし、足を滑らせ頭から地面に落ち、大怪我を負った。

母の京子は怒り、その子とその子の親に文句を言い、弁護士まで出る事態になったらしい。

その後色々とあり、塾は閉鎖に追い込まれてしまった。

女の子も皆から距離を取り、会うことはなくなってしまった。

銀治はそのことを悔やんでおり、またその女の子に今でも会いたがっている・・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アリス「知ってるも何も、その当事者です。」

 

明日奈「・・・え?じゃ、じゃあ待って!?その女の子が兎沢さんなの?」

 

アリス「ええ・・・あの事故以来、彼女は周りに壁を作るようになってしまったんですよ・・・今でも「あの事故は自分のせいだ」と・・・」

 

明日奈「・・・なるほど・・・でも、それって兎沢さんは悪くないよね?事故だったんだし・・・それに銀くんも気にしてないし、なんなら「あの時自分が足を滑らせなければ・・・」って思ってるくらいだし・・・」

 

アリス「・・・あの娘は優しいから・・・色々と気にしなくていいことまで気にしてしまうんですよ・・・私も気にしなくていいと言ってはいるんですけどねぇ・・・」

 

明日奈「・・・決めた!やっぱり私、彼女と友達になる!」

 

アリス「!?」

 

明日奈「こんなこと言うのも変かもなんだけど・・・私、彼女を諦めたくない!!それに、その事だけでも彼女がいい人だってわかるし!!」

 

アリス「・・・・わかりました。手伝いますよ。」

 

明日奈「本当!?」

 

アリス「明日奈は一度決めたら譲らない頑固者ですからね・・・止めても無駄でしょう?それに、私も彼女がこのまま壁を作ったままなのは嫌ですから。」

 

明日奈「よし!!まずは戦略会議!!私的にはアタックを続けたほうがいいと思うんだけど・・・」

 

アリス「・・・!そうです。いい方法がありました・・・ふふふっ・・・ちょっと着いてきてください・・・」ニヤニヤ

 

明日奈「?」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

明日奈「ここって・・・ゲームセンター?」

 

アリス「明日奈。懐に入り込む隙がない相手と関係を持つのに有効な手段を知ってます?」

 

明日奈「?ううん?」

 

アリス「相手の弱みを握るんですよ。

 

明日奈「・・・そこは相手を知るんじゃないの?」

 

アリス「それも有効ですが、私個人としてはこれが有効かと。彼女ガード硬すぎますし。と、言うわけで・・・」ちょいちょい

 

アリスはゲームセンターの外につけられたモニターを指さした。

そこには

 

深澄「オラオラオラオラ!!オラオラオラオラァ!!」

 

ゲームで連勝している深澄が映っていた。

  

明日奈「(⁠‘⁠◉⁠⌓⁠◉⁠’⁠)」

 

アリス「確か、エテルナはゲームセンターの類は校則で禁止でしたよね?」

 

明日奈「・・・あんなやんちゃな一面を持っているなんて・・・これが・・・ギャップ萌え・・・!!

 

アリス「・・・で、どうします?呼んできます?」

 

明日奈「ふふふっ、お願い♥理由は適当でいいから♥」

 

アリス「あっ、ハイ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜

明日奈は、アリスと電話していた。

 

明日奈「今日はありがとうね、アリス。」

 

アリス「別に構いませんよ。それより・・・」カチャカチャ

 

明日奈「?」

 

アリス「なぜ、ジョ○ョ?」カチャカチャ

 

明日奈「ああ、銀くんが教えてくれたの。ジョ○ョは人生の教科書だって・・・さっきから何やってるの?」

 

アリス「クッキー焼いてます。

 

明日奈「ああ、そう・・・」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、深澄との交流の日々が始まってからというもの、

明日奈は毎日が楽しかった。

 

屋上で・・・

 

明日奈「兎沢さんの好きなキャラって誰?」

 

深澄「・・・このキャラかな。」

 

明日奈「・・・ワオ、いかついね。」

 

深澄「それがいいのよ。」

 

カフェで・・・

 

明日奈「兎沢さん、甘いのがこれも食べてみる?」

 

深澄「・・・いいの?」

 

明日奈「いいの!はい、あ~ん!」

 

明日奈はケーキをフォークですくい、深澄に差し出す。

 

深澄「あ、あ~ん・・・(モグモグ)!!・・・美味しい・・・!」パァァァ

 

明日奈「ふふっ、はい、美味しいいただきました♪」

 

モールで・・・

 

深澄は店のショーウィンドウに飾られているタイトスカートを見ている。

 

深澄「・・・いいなぁ・・・かっこいいなぁ・・・」

 

明日奈「・・・試着してみる?」

 

深澄「!!・・・いいの?」

 

明日奈「うん!行こう!」

 

深澄「え、ええ・・・」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ねぇ、兎沢さん。

 

私、本当に嬉しかったの。

 

貴方を知るたびに、胸が高鳴って、

 

貴方のことをもっと知りたい。 もっと理解したい。

 

そう思うようになったの。

 

だからお願い。「私なんか」なんて言わないで。

 

貴方だから、 貴方だったから嬉しかったの。

 

だから、もう貴方がそんな風に考えなくて済むように、

 

もう貴方が独りにならないように、

 

私は何度だって言うわ。

 

私は、貴方と出会えて嬉しい!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

明日奈は昔のことを思い出しながら食堂へ向かっていると、進路指導室の前に着いた。

 

明日奈「あっ、そうだ。私、進路指導室に用事があったんだった。先行っててくれる?」

 

モブガールズ「わかったー!」

 

そして、明日奈は進路指導室に入っていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

明日奈「それで、深澄(・・)がですね〜・・・」

 

??「ふふっ、楽しくやっているようで何よりです。」

 

明日奈「あっ、そうだ。食堂へ行かなきゃいけないんでした。・・・では、また。今度アリス達にも会いにいってあげてくださいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松陽先生。」

 

松陽「ええ、勿論です。」

 

私立エテルナ女子学院の現・生徒指導室担当教師、吉井松陽は明日奈の声に答えた。

 




吉井松陽
詳細:元松下塾の塾長であり、現在、エテルナ女子学院の進路指導の教師にして、銀治達の師。
おっとりとしていて掴みどころがないが、教育者としてはとても優れている。疎遠の兄弟がいる。


次回、「変態とストーカーは同じ意味/くじや懸賞ってなんでも当たると嬉しいよね」

お楽しみに!
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