ソードアート・オンライン Silver Soul   作:翔ST

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ベータテスト編
八話 はじまりのはじまり


ベータテスト開始の日

 

銀治は自室にいた。

銀治「アラーム・・・セットっと・・・よし・・・で、これを頭にセットして・・」

 

ガチャ

 

空詩「お兄ちゃーん。」

 

銀治「んー?」

 

空詩「あれ貸してー。・・・えーと・・・犬耳つけてて、刀使うやつの漫画!!」

 

銀治「・・・犬○叉か?それは兄貴のやつ。兄貴に聞け。」

 

空詩「あ、そっか。ありがとう!」

 

空詩は浩一郎の部屋へ向かった

 

銀治「・・・さてと」スチャ

 

銀治は頭にナーブギアをセットし、ベッドに横たわった。

 

銀治「よし・・・・リンク・スタート!!」

 

瞬間、銀治の目の前は虹色の光と共に、一瞬で変貌した。

 

五感全ての情報接続を確認し終わった後、アナウンスが響いた。

 

《ようこそ、ソードアート・オンライン ベータテストへ。まずは貴方の名前を入力して下さい。》

 

銀治「名前・・・名前ねぇ・・・あっ。」

 

瞬間、銀治の脳内に先程の妹とのやり取りが浮かんだ。

 

銀治「・・・ヤシャ、と。へへっ、少し物騒だが別にいいだろ。」

 

《次に貴方のアバターを作成します。性別、髪型、肌の色、体格などお好みのものを選び、細部を調整してください。》

 

ヤシャ「めんどくせーなー・・・んぁ?」

 

銀治ことヤシャは、キャラメイクアイコンの下のオプションアイコンをタッチした。

 

ヤシャ「貴方の写真からアバターを・・・・これでいいか。で、髪色を・・・よし、銀色でいいか。」

 

アバターを作成し終わった後、《Welcome to Sword Art Online》の文字とともに再度アナウンスが流れた。

 

《では、ゲームスタート地点【始まりの街】へ転送します。浮遊城アインクラッドでの冒険を存分にお楽しみください。》

 

ーーーーーーーーーーーー

転移の光が収まった時、ヤシャの目の前に広がったのは、the・中世ファンタジーの街並みだった。

頬を伝う風、空の太陽からの光・・・そのどれもがこの光景が本物であるとヤシャに伝えていた。

 

ヤシャ「・・・すげーな・・・とりあえず、武器買いに行くか・・・」

 

ヤシャは街の風景を楽しみながら、武器屋を探した。

 

ーーーーー

武器屋についたヤシャは武器を厳選していた。

 

ヤシャ「片手剣・・・は、少し重いな・・・振りにくい・・・曲刀(シミター)も駄目だな・・・振りにくい・・・だとしたら・・・これか。」ピッ ピッ

 

ヤシャが選択したのは細剣(・・)だった。

 

ヤシャ「こいつが一番振りやすいし、軽い。・・・使い方は違うけど、まあいいだろ。」

ーーーーー

 

第一層 草原フィールド

 

ズパァァン!

 

フレンジー・ボア「ピギャア!!」

 

小さな一鳴きと共に、青色のイノシシ、フレンジー・ボアは切り捨てられた。

 

パンパカパーン

 

レベルアップを告げるファンファーレ音が鳴る。

 

ヤシャ「・・・とりあえずこんなもんか・・・」

 

ヤシャは今、街を出てレベルアップに勤しんでいた。

 

しばらく歩いていると、ダンジョンの入り口らしき洞穴があった。

 

中に入ってみると何か聞こえてきた。

 

???「や、やめてくださいよぉ・・・」

 

???「うるせぇ!!とっととアイテム出せや!!」

 

どうやら、誰かが襲われているようだ。

 

ヤシャ「・・・仕方ねえ、助けてやるか。」

 

ヤシャは声の方に走った。

 

ーーーーー

 

ヤシャ「おい、待ちなてめえ等。」

 

モブ1「ああん?」

 

モブ2「何だテメエは。」

 

???「・・・え?」

 

ダンジョンの奥ではフードを被った男が片手剣を持った大柄な男二人に襲われていた。

 

男二人はカーソルがオレンジに染まっていた。

おそらく、この男の前にも誰かを切り捨てたのだろう。

 

ヤシャ「なーに、ただの気まぐれでそいつに助太刀しに来ただけの馬鹿と思ってくれれば構わねえよ。」

 

モブ1「ああん?何ふざけたこと抜かしてんだぁ?ちょうどいい、こいつからもアイテムを(スパッ)・・・え?」

 

ドシャ

 

ヤシャに斬りかかろうとした男は、一瞬で腕を斬り落とされた。

 

パリィィィン

 

ガラスの割れた音によく似た効果音とともに、男の斬り落とされた腕は消失した。

 

モブ1「ぬ、ぬおおおおお!?!?」

 

モブ2「て、テメエ!!」

 

ヤシャ「わりぃわりぃ、襲ってこようとするからよぉ・・・で、どうする?まだやるか?」

 

モブ1、2「お、覚えてろぉ!!」

 

モブ達は情けない声を上げながら逃げていく。

それを見送ったヤシャは、その場から立ち去ろうとした。

 

???「まっ、待ってください!お、お名前は・・・?」

 

ヤシャ「名乗る気はねえよ。ただのおせっかいだしな。」

 

???「そ、そこをなんとか!」

 

ヤシャ「・・・ヤシャ。それじゃあな。」

 

ヤシャはその場を立ち去った。

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

 

モブ1「畜生めぇぇ!!あの白髪頭ぁ!!!今度会ったら叩き斬ってやる!!」

 

モブ2「でもよぉ、普通にやったんじゃあなぁ、すぐに殺られて終わりだぜ?もっと・・・あいつにだけヘイトが溜まりそうな方法でよぉ・・・・」

 

モブ1「でもよぉ・・・そのいい方法が思いつかねえんだよ・・・」

 

???「お困りですかぁ?」

 

モブ1、2「!?」

 

男二人は、物陰から出てきたローブを着た男に驚き、すぐさま武器を抜いた。

 

???「警戒しないでくださいよぉ・・・おふたりのちからになりたいんですよぉ・・・私は。」

 

モブ1、2「?」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

モブ1「へぇ・・・いいねぇ・・・」

 

モブ2「そうと決まれば、さっさとカルマ回復クエ行こうぜぇ!!」

 

モブ二人はその勢いのまま走っていった。

 

???「・・・まさか、ローブ着ただけでここまでうまくいくとは・・・しかし、楽しそうなことになってきましたねぇ・・・あはっ、あはははっ、あっはっはっは!!

 

ローブの男、もといフードの男、もとい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Morte(モルテ)は心から嗤った(わらった)




次回、「鬼が生まれた日」
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