「この2つの事件は、15年前の水難事故に関係していると考えられます。」
高山は、事件推理を説明した。
「なるほど。」
「詳しく、説明してくれ。」
「はい。」
「まず第一の殺人は、弥彦神社で起きました。」
「おう。」
「被害者の今井は、夜20時ごろにある男から電話で呼び出した。」
「ほうほう。」
「そこで今井は、誰か来るのを待っていた、そこへ待ち伏せしていた犯人に刺された。」
「ほう、なるほど犯人は電話で今井を呼び寄せて殺害したんだね。」
「はい、ホテルの従業員からも証言しています。」
そこへ、平瀬刑事は高山と小森警部に報告した。
「高山公安官の言う通りでした。」
「平瀬、それ本当か。」
「はい、確認しました。」
「それで、犯人の方は。」
「いや、そこまでは。」
「そうか。」
「使用した凶器の方は。」
「調べたところ、刃渡り6センチのペーパーナイフと判明しました。」
「なるほど。」
「それで、犯人の方は。」
「ええ、現在県警では3人と思われる犯人の写真です。」
「犯人はこの3人の中に入るのか。」
「はい。」
鍋島部長刑事は、写真を並べて説明した。
「まず、佐々木 丁 新潟県新潟市在住で居酒屋を経営しています。」
「そして、平川 武 東京都港区、佐々木と殺害された関口の柏崎の学校のクラスメイトと判明しました。」
「平川は柏崎の学校では同じクラスでしたが父親の仕事の都合で1学期の終わり頃に東京へ転校し、現在はアンティークショップを経営しています。」
「なるほど。」
「平川は高校の頃に父親を亡くし、後を継いだという事です。」
「ほう、平川は柏崎に住んでいたのか。」
「はい。」
「3人目は、金本 淳朗、15年前の事故死した貴の父親です。」
「と言う事は、この3人の中に犯人がいるって事ですよね。」
「ええ。」
被疑者と思われる3人
佐々木 丁
平川 武
金本 淳朗
と、判明した。
「とにかく、調べる必要がありますね。」
「ええ。」
早速、南と小海は平川に話を聞くことにした。
「ああ、関口と今井が殺されたんだろ、知ってるぜニュースで聞いたよ。」
「その時、あなたは弥彦と出雲崎は行きましたか。」
「ああ、転校してからは関口とは合っていませんよ。」
「そうですか。」
「ええ。」
「あなたは事件当日は何をしていましたか。」
「柏崎で起きた事件だろ。」
「はい。」
「その時、俺は仕事の都合で富山へ行っていました。」
「本当ですか。」
「ええ。」
平川の富山出張は次の通りだった。
1日目
東京出発 午前10時08分発 上越新幹線「あさひ309号」乗車
長岡着 午前11時41分
長岡発 午前11時49分発 北陸本線特急「かがやき4号」乗車
富山着 午後13時42分
富山市で1泊
2日目
岩瀬へ
富山発 午後15時04分 北陸本線特急「雷鳥23号」に乗車
新潟着 午後17時55分
新潟発 午後18時05分 上越新幹線「あさひ540号」に乗車
上野着 午後20時14分
「アリバイ成立ですね。」
「ええ、俺が「雷鳥」に乗ったら柏崎へは行けれないぜ。」
「そうか、不可能か。」
「だから無理だって言ってたろ。」
南と小海は、裏付けをした結果平川は富山へ行っていた事が分かった。
「富山へ行っていた。」
「何でも、民芸品を仕入れに行っていたそうなんです。」
「そうか。」
「平川は犯行は無理ですね。」
「行きは「かがやき」帰りは「雷鳥」に乗っていたんだからな。」
「それに平川は鉄道模型のクラブに入っていてよく「かがやき色」と「上沼垂色」の485系の鉄道模型を持っているんだそうです。」
「なるほどね。」
「どうしたの、高山君。」
「僕の推理だと、金本が怪しいと思うんだ。」
「本当なのか。」
「ええ。」
果たして、金本は犯人なのか?
そして、事件は終結を迎えようとした。
果たして、犯人は?