「貴、つらかっただろう、必ず敵を売ってやるからな。」
と、金本は仏壇でぶつぶつ言っていた。
「あいつらが、いじめやがって。」
と、復讐に燃えた。
金本は、部屋から包丁を取り出して外へ出て行った。
「あの男、やっぱり。」
と、高山は犯人が分かったと気づいた。
「おいっ、高山。」
「どうしたの。」
「犯人が分かったんだよ。」
「えっ、本当か。」
「ああ、犯人はあの人だ。」
そして、南はすぐに新潟県警の小森警部に報告した。
「えっ、犯人がわかったって本当か。」
「多分、金本 貴の父親だと思う。」
「じゃあ、犯人は金本 淳朗か。」
「はい。」
「じゃあ、15年前の事件って。」
「小学校時代にいじめの復讐だよ。」
「あの水難事故は、事故ではなかったのか。」
「ああ、二人は泳ぎながら鬼ごっこして深いところへ行って溺れたんだ。」
「貴君は、関口と今井にいじめに遭っていた事が分かったんだよ。」
「それが今回の事件の背景か。」
「はい。」
「それで、金本は。」
「恐らく、佐々木を狙うだろう。」
「それで場所は何処なんだ。」
「もしかしたら、出雲崎じゃないかな?。」
「出雲崎か。」
そして、南と高山と小海は新潟県警のパトカーに乗り、出雲崎へ向かった。
パトカーはサイレンを鳴らして、海岸付近で停車した。
「よし、この付近を探せ。」
「はっ。」
と、小森警部は警官隊に捜索の指示をした。
出雲崎港
「おい、何処にいるんだ。」
「やっとあえたな、佐々木。」
「あっ、お前は。」
「15年前、お前のいじめで貴が死んだ、貴の父親だ。」
「15年前、貴、まさかお前は。」
「やっと、思い出したな。」
「えっ。」
と、金本は包丁を取り出した。
「やめろっ、わしを殺す気か!。」
「この世で貴に謝れっ!。」
と、その時。
「そこまでだ、金本!。」
「誰だ、お前は。」
「鉄道公安隊だ。」
「金本淳郎、やっぱり殺人の犯人はあんただったのか。」
「その通りさ。」
「佐々木を殺して何になる。」
「貴の復讐だ。」
「そんなことしても、貴君は喜ばないぞ。」
「貴、貴ーッ!。」
そこへ小森警部と鍋島部長刑事がやって来た。
「金本淳郎、今井幸彦及び関口真二殺害容疑で逮捕する!。」
と、高山は金本に手錠をかけた。
「さすがですね、鉄道公安隊は。」
「いいえ。」
「それに、お手柄だったな高山。」
「ええ、僕はそれほどでも。」
「まさか、15年前の水難事故も解決するなんて。」
「犯人は、いじめによる復讐だったとはな。」
「親も大変だな。」
こうして、弥彦と出雲崎の殺人事件は15年前の水難事故による恨みの犯行だった。
そして、新潟にも冬を迎えた。
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