やはり俺が仮面ライダー龍騎なのはまちがっている。 作:伊勢村誠三
・比企谷八幡/仮面ライダー龍騎
・雪ノ下雪乃
・川崎沙希
・川崎大志/仮面ライダーガイ
・仲田真澄/仮面ライダーナイト
・浅倉威/仮面ライダー王蛇
・木村/仮面ライダーベルデ
・仮面ライダーアビス(回想)
・アビスラッシャー(回想)
・アビスハンマー(回想)
〇アバン
黒い画面、映し出される12枚の裏向きのアドベントカード。
N*1「すべてが左右に反転した世界、ミラーワールド。
そこは現実のルールをあまりにもわかりやすく反映した世界。」
上段、下段にそれぞれ6枚づつ並ぶカード。
うち9枚、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ガイ、王蛇、タイガ、ベルデのカードが表側にひっくり返る。
N「その世界で戦う者たちは、仮面ライダーと呼ばれる。」
色を失い崩れるように消失するシザースのカード。
その分が詰められ、11枚のカードが残る。
N「戦わなければ、生き残れない。」
〇オープニング*2
〇サブタイトル「Judge of rider battle」
〇ミラーワールド 大志の中学校
バイザー『STEAL VENT』
王蛇、バイザーにカードをセット。
龍騎の手からドラグセイバーが離れ、ひとりでに龍騎を攻撃。
そして、王蛇の手に収まる。
龍騎「武器が!」
王蛇「いいのもってるじゃねえか…ああっ!」
王蛇、そのまま龍騎に斬りかかろうとする。
バイザー『HOLD VENT』
横から飛んできたバイオワインダーが、王蛇の腕に絡みつく。
ベルデ「はぁ!」
ベルデ、糸を手繰り、王蛇を転ばし、その隙に新しいカードを切る。
ベルデ「おい!絶対喋るなよ!?」
龍騎「え?それどうゆう…」
バイザー『CLEAR VENT』
龍騎、ベルデと共に透明化。
王蛇、それを見て苛立ち気にそこにあったベンチを蹴り壊す。
王蛇「ああっ!……そう言えばまだお前が居たなぁ…」
ガイ「!!」
ガイ、徐々に息が荒くなり、震え始める。
フラッシュバック、膝から崩れ落ちるサメのライダー。
ガイ「ああああああー---ーッ!」
逃げ出すガイ。
王蛇鼻を鳴らして八つ当たり的に周囲の者を壊し始める。
王蛇「ああーっ!イライラするぜ…」
王蛇、ミラーワールドから脱出。
景色から浮かび上がるように龍騎、ベルデ、出現。
ベルデ「…いったな。」
龍騎「みたいだな…。なあ、なんでアンタ俺を助けてくれたんだ?」
ベルデ「あの場に二人も残ってたらもっと長く浅倉が止まったかもしれないだろ?」
龍騎「浅倉?あの蛇のライダーか?」
ベルデ「ああ。聞いたこと無いか?連続殺人犯、戦後最悪の死刑囚。
浅倉威。拘置所を脱走してこの街に潜伏している。ライダーとして戦うために。」
〇現実世界 喫茶花鶏
八幡「こんちわー。」
真澄「いらっしゃい…て、お前か。
観た所川崎大志はいないようだが、まさかサボりか?」
八幡「そうじゃなくてこっちで。」
八幡、龍騎のデッキを見せる。
その後ろをついてきていたベルデの男、ベルデのデッキを出す。
真澄「!? 雪ノ下、川崎、相席いいか?」
雪乃「!…ええ。良いでしょう。」
木村、失礼、と言いながら沙希の横に座る。
八幡、雪乃の横に座る。
真澄、冷水を2人にも出すと、二歩下がってカウンターにもたれかかる。
雪乃「それで、あなたは?」
ベルデの男→木村「週刊ATASHI JOURNAL』の木村だ。
今、この町の連続失踪事件を追っている過程で、こいつとね。」
そう言ってデッキと名刺をテーブルに出す木村。
八幡も自分のデッキを出す。
八幡「一応、久しぶりですよね。」
木村「ああ。あの後シザースはアビスの次に脱落したらしいが…無事でよかったな。」
八幡「ええまあ、ってちょっと待ってください。
今アビスが脱落って言いました?」
木村「知らないのか?仮面ライダーアビス。
俺もついに正体まではつかめなかったが、あの王蛇によって倒された。」
〇中CM
〇回想 ミラーワールド
アビス「はぁ!」
ベルデ「ふっ!」
どこかの駐車場。アビスとベルデが戦っている。
バイザー『ADVENT』
アビス、アビスラッシャーとアビスハンマーを召喚。
ベルデ、三人の連携攻撃を掻い潜りながらカードを使う。
バイザー『CLEAR VENT』
アビス「な!?消えた…どこに!?」
ベルデ、後ろからアビスに回し蹴りを叩きこむ。
それから流れるように二体のモンスターにもキックを浴びせる。
アビス「くそ!どこに…」
王蛇「(off)なにやってんだ、お前…」
アビス「!?」
王蛇「暇なら俺と遊んでくれよぉおお!」
王蛇、アビスに鳶膝蹴りを加えながら躍り出る。
そしてそのまま怯むアビスに連続攻撃。
アビス「くっ!お前ら!」
モンスターたち、王蛇にとびかかる。
アビス、その隙にカードをベントイン。
バイザー『STRIKE VENT』
アビス、水流を拳から放つが、王蛇、アビスハンマーを盾に凌ぐ。
アビス「な!?」
王蛇「そんなもんかぁ?温りいなぁああ!」
アビス、たまらず撤退を選び、駐車場の外に逃げ出す。
後に続くモンスターたち。それを追う王蛇。
木村「(off)俺もその後を追ったんだ。
もちろん透明化したままな。そこで見たのは…」
アビス「うっ!」
ガイ「良いから俺と勝負しろ!」
ガイ、アビスにつかみかかり、拳を振るう。
アビス、どうにか逃げだし、カードを切る。
バイザー『FINAL VENT』
アビスダイブを発動。二体のサメ型モンスターが合体し、アビソドンに変身。
アビスと共にガイに突撃する。
バイザー『CONFINE VENT』
アビスダイブがカード能力に打ち消される。
アビス、二体のモンスター、地面に転がる。
バイザー『FINAL VENT』
駐車場の入り口から現れた王蛇。
ベノスネーカーの強酸液に押し出され、強力なバタ足キックを放つ。
ベノクラッシュ、サメ型モンスターたちに炸裂、爆散。
アビス、アーマーから粒子が上がり始める。
アビス「そんな!契約が!あ…」
王蛇、狼狽するアビスの背中にベノサーベルを突き立てる。
うめき声を最後に絶命したアビス、粒子をあげて消滅する。
ガイ「あ、ああ…うわぁああああああああ!」
王蛇「ああ?なんだよ…逃げんなよ!なぁああああ!」
ベルデ「…。」
〇回想終了 喫茶花鶏
木村「てのが、俺の見たすべてだ。」
雪乃「なるほど。実質殺人に手を貸してしまったショックでやけになってる、と。」
沙希「そんな…」
八幡「もしかしたら、倒した相手が死ぬとか思ってなかったのかもな。」
木村「あり得る。俺の把握してる限りライダーの中で一番若いし、
賞金の良い何かスポーツの大会みたいな感覚だったんじゃないか?」
沙希「!?」
沙希、唇を一文字に結び、肩を震わせる。
真澄「どうした?」
沙希「私の、私のせいだ…私のせいで…」
雪乃「詳しく聞かせてくれるかしら?」
八幡「おい雪ノ下…」
雪乃「あなたは黙ってて。」
八幡、真澄の方を向いて肩をすくめる。
真澄、無言で成り行きを見守る。
沙希「私が、学費の為に無理してバイトしたりするの見られたから…手っ取り早くお金稼ごうとして…。」
真澄「そこを仮面の男に付け込まれた、か。」
八幡「そうやって願いのある人間を選んでんのか。
ん?じゃあなんで俺選ばれたんだ?」
木村「俺みたいに、たまたまミラーワールドに引き込まれたから、
ライダーになるか死ぬか選ばされた奴もいる。
君の場合、龍騎の穴を埋めたかっただけなんじゃないか?」
八幡「何その流れ弾みたいなの…」
雪乃「コミュニケーションの死なさ過ぎで、自分の周りに誰もいないと思い込んで生存本能に基づく危機感すら欠如してるという事ね。」
八幡「ぼっちには必要ないからな!」
真澄「お前、残り半数になるまで生き残れてると良いな。」
木村が席を立つと同時に真澄、エプロンを外して裏に戻る。
沙希「ま、まって!アンタらまさか…」
真澄「悪いが川崎沙希。私にとって自分以外のライダーは敵だ。
これ以上誰かと休戦するつもりもない。お前の弟は殺す。」
木村「俺は静観させてもらう。若人の問題は若人に任せる。
それに君らみたいなタイプは、大人、嫌いだろう?」
雪乃「!?」
沙希「比企谷…」
縋るように八幡を見る沙希。
八幡「……。」
八幡、気まずそうに目を逸らす。
〇エンディング*3
お久しぶりです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
オミクロンだか、なんだか知りませんが、
新学期までには収まっていて欲しいと切に思う次第です。