やはり俺が仮面ライダー龍騎なのはまちがっている。   作:伊勢村誠三

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主な登場人物
・比企谷八幡/仮面ライダー龍騎
・雪ノ下雪乃
・由比ヶ浜結衣
・川崎沙希
・川崎大志/仮面ライダーガイ

・仲田真澄/仮面ライダーナイト
・満坂栄喜/仮面ライダーゾルダ


#11 Kamen rider will fight to…

〇アバン

 

黒い画面、映し出される12枚の裏向きのアドベントカード。

 

N*1「すべてが左右に反転した世界、ミラーワールド。

そこは現実のルールをあまりにもわかりやすく反映した世界。」

 

上段、下段にそれぞれ6枚づつ並ぶカード。

うち10枚、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ガイ、王蛇、タイガ、ベルデ、アビスのカードが表側にひっくり返る。

 

N「その世界で戦う者たちは、仮面ライダーと呼ばれる。」

 

色を失い崩れるように消失するシザース、アビスのカード。

その分が詰められ、10枚のカードが残る。

 

N「戦わなければ、生き残れない。」

 

〇オープニング*2

 

〇サブタイトル「Killer of Kamen rider」

 

〇夜 ミラーワールドの奉仕部部室

 

ゾルダ「どうだった?」

 

ナイト「明日、川崎大志を二人で強襲する。

たしかテニス部休みだろ?戸塚との練習はあるのか?」

 

ゾルダ「ない予定になってる。」

 

ナイト「そりゃいい。早くしないと比企谷が腹決めて妨害してくる可能性があるからな。」

 

ゾルダ「そう思うなら学校サボってでもしかけた方がいいんじゃないの?」

 

ナイト「後々の平塚の干渉で動けない方が痛い。

サボりとかはライダーが残り半数切ってからだ。」

 

ゾルダ「なるほど。それじゃあ、連帯でも確認しとこうか!」

 

ゾルダ、バイザーを引き抜いて背後を撃つ。

割れる窓と共にソノブラーマが落ちる。

ナイト、ゾルダ、窓から飛び降り、格闘戦に入る。

 

ソノブラーマ「ー---っ!」

 

ソノブラーマ、応戦するが、二人が係では分が悪く、劣勢を強いられる。

ナイト、ソノブラーマに腕を掴まれ、ゾルダの方に投げられる。

 

ゾルダ「逃がすかぁ!」

 

ゾルダ、倒れながらもバイザーを撃ち続け、

飛び立とうとするソノブラーマを撃ち落とす。

 

ナイト「トドメは任せろ!」

 

バイザー『ADVENT』

 

ダークウイング飛来。

ソノブラーマに体当たりしながらナイトの背後に回り合体。

 

バイザー『FINAL VENT』

 

ナイト「うぉおおおおおおおお!」

 

背を向け逃げ出したソノブラーマに飛翔斬炸裂!

 

ゾルダ「お見事。明日は問題なさそうだね。」

 

ナイト「ああ。ガイを脱落させて、残り9人だ。」

 

〇朝 川崎家前

 

玄関が乱暴に開かれ、大志、沙希、表に出る。

 

沙希「お願いだから待って!」

 

大志「くどいよ姉ちゃん!

俺はもう引き返せないところまで来てるんだ!」

 

沙希「このまま進んでいったら絶対ダメってことでしょ!

お願いだからデッキを捨てて!仲田だって大志を狙ってる!

きっといつか!」

 

大志「デッキを捨てた所で!……俺はもう人を殺してる!

それに、もしそんなことをすれば俺は口封じに仮面の男に殺される!」

 

大志、泣きながら沙希を睨む。

 

沙希「そんな…」

 

大志「姉ちゃんだってなんも話してくれなかったくせに…。

こっちの心配無視してたくせに都合がいいんだよ!」

 

大志、呆然とする沙希を置いて登校する。

 

〇総武高校 自転車置き場

 

八幡「はぁ…。」

 

八幡、自転車の鍵を抜きながら憂鬱そうにため息を吐く。

 

八幡「どうしたら…ん?」

 

隣に止まった自転車のミラーに移る人影を見つける。

ふり返ると、ワインボトルを振りかぶる沙希が居る。

 

沙希「ああああ!」

 

八幡「うぉおおお!」

 

振り下ろされるワインボトルをなんとか避ける八幡。

沙希、その場に崩れ落ちて泣き始める。

 

八幡「え?いや…はぁ?」

 

八幡、校友時に何したらいいか分からない。

とりあえずハンカチを渡す。

 

八幡「お、おい…落ち着けよ。何が、というかなんでと言うか…。

何から聞いたらいいか分かんないけど…」

 

沙希、ハンカチを受け取り、しばらくすると泣き止みはした。

 

沙希「ごめんなさい…」

 

八幡「ああ。もう殴りかかってきたのは、その…。

責めはしないから理由を教えてくれ。」

 

八幡M『大方、大志関連だろうが』

 

沙希「大志を説得するのは、もう無理だと思って…。

だったらもう…戦って、大志のデッキを、、壊すぐらいしか思いつかなくて…」

 

また泣き出す沙希。

 

八幡「…しかたねえ。解決案の提示みたいで、

奉仕部的にはグレーだが…。」

 

沙希「?」

 

八幡「要は金の問題を解決しりゃ良いんだろ?

だったら今からバイト全部やめて、授業態度まともにして奨学金狙いで行くぐらいしか俺には思いつかん。

けど、それをやると戦う理由がなくなった大志がやけになる可能性もある…。」

 

沙希「そ、それじゃあダメじゃん!」

 

八幡「だから俺がガイのカードを奪うかメタルゲラスを撃破するかする。」

 

沙希「でもそしたら仮面の男が口封じに…」

 

八幡「俺のドラグレッダーを護衛に付かせる。」

 

沙希「いいの?そしたらアンタは…」

 

八幡「いざとなったら仲田や満坂を頼る。」

 

沙希「いいの?それって…」

 

八幡「ライダーバトルを速攻で終わらせればいい。」

 

沙希「……それ、難しいなんてもんじゃないよ?

なんでアンタそこまでしてくれんの?」

 

八幡「シスコン、ブラコン仲間のよしみだと思っとけ。

あ、言っておくけど、俺が勝手にやる事だからな?」

 

そう言って八幡は龍騎のデッキを取り出し、さっきのミラーを睨む。

 

〇中CM

 

〇放課後 総武高校2年F組

 

号令の直後、真澄、すぐに席を立つと一瞬だけ八幡の方を見る。

 

八幡「……。」

 

真澄「!」

 

真澄、慌てて視線を逸らし、足早に教室を出る。

 

八幡「!? まさか今日なのか?」

 

八幡続いて走り出る様に教室を出た。

 

〇放課後 奉仕部部室

 

ドアが乱暴に空き、八幡が飛び込んでくる。

 

雪乃「誰!?」

 

八幡「満坂と仲田は!?」

 

雪乃「まだだけど…て、あなたノックもせずに…」

 

八幡「やっぱりもう行ったか!」

 

八幡、龍騎のデッキを窓にかざす。

 

結衣「やっはろー!ってヒッキー?」

 

八幡「変身!」

 

八幡、龍騎に変身。そのままミラーワールドに突入する。

 

結衣「ええぇ!?な、なに!?ゆきのん!

なんでヒッキー変身したの?またモンスター?」

 

雪乃「…由比ヶ浜さん。川崎さんを呼んできてくれるかしら?」

 

結衣「それって!」

 

雪乃「そのまさかかもしれないわ。」

 

〇ミラーワールド 大志の学校

 

ナイト「やぁあああ!」

 

ゾルダ「はぁ!」

 

ガイ「ぐぁああああー!」

 

龍騎、目的地に到着。

ガイ、ナイトとゾルダに攻撃されている。

 

龍騎「もうおっぱじめてやがったか!」

 

龍騎、ライドシューターのアクセルを目いっぱい吹かせる。

三人の間を突っ切る龍騎。

 

ナイト「うお!」

 

ゾルダ「龍騎!?もうきやがったか!」

 

龍騎「……。」

 

龍騎、無言でバイザーを開き、カードをベントイン。

 

バイザー『SWORD VENT』

 

ドラグバイザーを装備。

背後のガイに斬りかかる。

 

ナイト「は?」

 

ゾルダ「え?」

 

ガイ「ぐぅうう!あ、アンタも…」

 

龍騎「勝負がつくまで共闘を守る。俺たち奉仕部のルールだろ?

何そんない驚いてるんだよ!?」

 

ナイト「いやそうだが…」

 

龍騎、呆けるナイトとゾルダをよそにガイに攻撃を浴びせ続ける。

 

龍騎「いいざまだな!姉ちゃん泣かして一人抱えて突っ走った結果、こんな序盤に退場か。」

 

ガイ「だ。だまれ!アンタら全員倒せばいいだけだ!」

 

龍騎「その割には技にさっきが無いぞ!

ミラーモンスターの方があるくらいだな!」

 

龍騎、受け流しからのキックと剣の連撃でガイを的確に追い詰めていく。

 

ガイ「だ、まれ…っ!俺は後戻りできないんだ!」

 

龍騎「それで苦しんでる事すら誰にも言わずにずるずる悪い方に沈んでくのか!?

そうなってる姉ちゃん見てらんなくてライダーになったんじゃないのか!?」

 

ガイ「!!…そ、それは…」

 

龍騎「お前が人を殺すのは勝手だ。

だがそうやって手に入れた汚い金で生活するのは誰だと思う?」

 

龍騎、剣を左逆手に持ち直し、カードを引いてバイザーを開ける。

 

龍騎「お前の家族だ。」

 

ガイ「ッ!」

 

バイザー『STRIKE VENT』

 

ドラグクローを装備。ガイの腹部に叩きこむ。

 

龍騎「お前は耐えられるのか?

他人の血と臓物で豊かな暮らしをする家族を見て、

自分の手が真赤だって何度も思い知らされる日々に。」

 

ガイ「それは…それは…」

 

龍騎「自分の我儘だって開き直んなら、後悔の無いように戦え。

それが出来ないんならライダーなんてやめちまえ。」

 

ガイ「…アンタ、なんで俺にそこまで?」

 

龍騎「ブラコン姉ちゃんが案だけ苦しんでんのまじかに見せつけられちゃあ、

シスコン兄ちゃんとしては一肌脱がない訳にはいかなかっただけだ。

比企谷小町って飛び切りの美人、知ってるか?」

 

ガイ「え!?じゃあアンタ、小町さんのお兄さん!?」

 

龍騎「ああ、言っとくけど妹は渡さんからな?」

 

龍騎、立ち上がるとナイト、ゾルダに向き直る。

 

ナイト「いつからお前は青春活劇が好物になったんだ?

随分その腰抜けの肩を持つじゃないか。」

 

ゾルダ「それに他人の為の願い否定しておきながら、

自分は他人のために戦うの、ちょっと気にくわないからな…」

 

龍騎「俺は、特に命を賭けて戦う理由なんて、

死にたくないからぐらいしかないけど、

別にライダーを守るを今んとこの願いにしてもいいんじゃねえの?

知らんけど。」

 

ナイト「そうか、ならその願いに殉じて死ね!」

 

龍騎「逃げろ大志!」

 

ガイ、二対一でも奮闘する龍騎に背を向け逃げ出す。

 

〇エンディング*3

*1
ナレーション、以下N表記

*2
Alive A life(松本梨香)

*3
Go!Now!~Alive A life neo~(松本梨香)




お久しぶりです。いかがだったでしょうか?
八幡が進んで真司みたいなことするのは不自然に思えたので、
川崎姉弟にそのキーを担ってもらいました。
次回もお楽しみに。
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