やはり俺が仮面ライダー龍騎なのはまちがっている。   作:伊勢村誠三

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主な登場人物
・比企谷八幡
・雪ノ下雪乃
・由比ヶ浜結衣

・仲田真澄
・満坂栄喜

・ソロスパイダー


#04 DOUBT OF DUEL

〇アバン

 

黒い画面、映し出される12枚の裏向きのアドベントカード。

 

N*1「すべてが左右に反転した世界、ミラーワールド。

そこは現実のルールをあまりにもわかりやすく反映した世界。」

 

上段、下段にそれぞれ6枚づつ並ぶカード。

うち6枚、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ベルデのカードが表側にひっくり返る。

 

N「その世界で戦う者たちは、仮面ライダーと呼ばれる。」

 

色を失い崩れるように消失するシザースのカード。

その分が詰められ、11枚のカードが残る。

 

N「戦わなければ、生き残れない。」

 

〇オープニング*2

 

〇サブタイトル「DOUBT OF DUEL」

 

〇総武高校 二年F組の教室

 

結衣「ヒッキー!部活行こう!」

 

八幡「……」

 

八幡M『多分、ゾルダはあの時満坂が介抱してたあいつだ…。

俺は、俺は危うく殺しちまうところだった…。』

 

結衣「ヒッキー?聞いてる?」

 

拳を握り締める八幡。

こめかみに皺が寄り、苦しそうな表情になる。

 

八幡M『もし、もしあのまま殺してたら俺は…

でも反撃しなかったら死んでた!あんな、あんなの…』

 

結衣「返事ぐらいしろし!」

 

八幡「!……え?もしかして俺に話しかけてた?」

 

結衣「逆にヒッキー以外誰が居るの?」

 

八幡「悪いな、こうゆう環境で俺に話しかけてくれる人間なんて今までいなかったんでな。」

 

結衣「ヒッキー…」

 

八幡「その生暖かい目をやめろ。普通に傷つく。」

 

八幡、結衣、奉仕部に移動。

 

〇放課後 奉仕部部室前

 

八幡、ドアをノックする。

 

雪乃「(off)どうぞ。」

 

ドアを開けると雪乃と栄喜はもう来ていた。

座っている位置は昨日と同じ。

 

雪乃「いらっしゃい由比ヶ浜さんに…誰?」

 

八幡「泣くぞ。」

 

雪乃「やめなさい絶対気持ち悪い。それでどちらさま?

そろそろ名乗らないと名無しの権兵衛と呼ぶことになるのだけど?」

 

八幡「昨日ヒキガエルとか呼ばれてた比企谷八幡君ですよ。」

 

雪乃「ああ、引籠谷君ね。」

 

八幡「だから谷しかあってないっての。」

 

雪乃「そんなことより由比ヶ浜さん、今日こそ大丈夫なんでしょうね?」

 

結衣「大丈夫!ちゃんと今朝ますみんにレシピ貰ってきたから!」

 

栄喜「ますみん?もしかして仲田さんのこと?」

 

結衣「うん、真澄ちゃんだからますみん。」

 

八幡M『流石リア充。

あいつともうそんなに仲良くなってんのか?』

 

雪乃「そのあだ名、本当に通すの?

彼女昨日そう呼ばれた時すごい顔してなかったかしら?

そこの引籠谷君にも不評ですし。」

 

結衣「えー?そお?ヒッキーもますみんもいいと思うけどなー。

んー…例えば雪ノ下さんはゆきのんで、満坂くんは…んー?」

 

雪乃「ゆ、ゆきのん…」

 

栄喜「俺は出てこねえのかよ…」

 

雪乃「ん!話がそれたわ。そろそろカギを取りに行った仲田さんが戻る頃よ。

昨日は達成できなかったあなたのクッキー作りを完遂させましょう。」

 

八幡「クッキー作り?」

 

雪乃「お礼の品で作って渡したいそうよ?」

 

〇家庭科室

 

結衣「出来た!」

 

雪乃「ええ、出来たわね。ようやくクッキーの形をした物が。」

 

栄喜「昨日はクッキー作んなかったの?」

 

真澄「クッキーどころか食い物すら作ってない。

あれはクッキーと素材を同じくする灰クズだ。灰クズ。」

 

結衣「な、何が灰クズだし!ちょっと失敗しただけだし!」

 

雪乃「ちょっとですって!?」

 

真澄「あんな分量も時間も滅茶苦茶な上に桃缶やらなんやら詰め込んどいてちょっとだと!?」

 

八幡「おいマジかよ…」

 

栄喜「それ焼きあがる前に止めらんなかったの?」

 

真澄「止めたよ。けどもう手遅れだった。

ずっと付きっ切りで見てたはずのこの部長様がなんも言わなかったせいでな!」

 

雪乃「ずっと我関せずだったあなたに言われたくないけど、そうね。

確かに失敗したことないから歪な物の正し方を知らなかった私にも落ち度があるわね。」

 

八幡「うわウザ。」

 

栄喜「部長殿…それ他の奴らに言わない方がいいっすよ?」

 

真澄「あきらめろ。こいつは出来ない奴の気持ちが、いや出来ない奴がいることが分かってないんだ。」

 

結衣「ちょ、ちょっとみんな…。」

 

真澄「ん?ああ。悪いな、相談中に。

とにかくレシピに忠実にこなせば問題なかっただろ?」

 

真澄、焼きあがったクッキーを一つまみ。

 

真澄「ん、昨日の毒見から100億歩進歩したな。

流石に雪ノ下のには及ばないが。」

 

八幡「毒見って…昨日どんだけ酷かったんだよ。うま。」

 

栄喜「おー、去年妹が作ったのよりいい出来じゃん。」

 

どこか浮かない顔の結衣。

不思議そうにする三人。

 

雪乃「材料は有るしもう少しなら作れるわ。引き続きやるわよ。」

 

栄喜「え?これでよくないっすか?」

 

雪乃「何を言っているの?人に贈るモノなのよ?

完璧を目指して当然でしょう?」

 

八幡「正しい意見だな。」

 

真澄「比企谷?」

 

雪乃「あら、良かった。正常な判断ができるという事は脳までは腐ってないのね。」

 

八幡「けど場合に寄っちゃ良くはねえだろ。

極端な例だけど、殺人はしちゃいけませんって正しいことだが、相手が殺しにかかってきてたりしたら……ッ!!」

 

結衣「?」

 

真澄「どうした?なんでそこで言いよどんだ?」

 

八幡「い、いや!とにかくだ。

お礼で渡す相手がどんな奴かにもよるが、

由比ヶ浜みたいなのに奇麗なラッピングの手作り菓子とか渡されたら大抵の男子は思わずクラッと来ちまうだろよ。」

 

結衣「!…た、例えばヒッキーでも?」

 

八幡「ああ。思わず一目ぼれしてソッコー告って振られて黒歴史を増やすまであるぞ。」

 

真澄「随分と実感のこもった言い方だな。」

 

八幡「ほっとけ。誰に迷惑かけてないし問題ないだろ。」

 

栄喜「気づくと不幸自慢して空気ぶっ壊すの、

部長殿の遠慮が行方不明の毒舌と同じだと思うけど?」

 

雪乃「一緒にしないでくれるかしら?その勘違い、ひどく不快だわ。」

 

栄喜「ヘイヘイ。」

 

雪乃「返事は一回。」

 

栄喜「はーい。」

 

結衣M『そっか…昨日みたいなのはアレだけど、気持ち、か。』

 

突如響く耳鳴りのような音。

白い糸が栄喜の首に巻きつく。

 

栄喜「な!こ、これは!」

 

鏡に引きずられていく満坂、つい反射でカードデッキを取り出す。

 

八幡「お前それ!」

 

栄喜「! あーもう!変身!」

 

栄喜、ゾルダに変身して鏡に引き込まれる。

 

結衣「え、えええええ!?満坂くんがなんかジバンみたいなのに変身した!?」

 

真澄「全く、世間ってやつは狭いな。」

 

雪乃「仲田さんあなた何言って…」

 

真澄「変身!」

 

真澄、ナイトに変身。自分から鏡の中に飛び込んでいく。

 

八幡「はー…良かった。」

 

結衣「!? え…もしかしてヒッキーも…」

 

八幡「変身!」

 

龍騎に変身ミラーワールドに突入する。

 

雪乃「なにが、起こっているの?」

 

結衣「分かんない…」

 

〇ミラーワールド 家庭科室

 

首に糸を付けられたゾルダ。

左手でバイザーを引き抜きソロスパイダーの顔面を狙う。

が、糸でからめとられ動きを封じられる。

 

ナイト「はぁ!」

 

乱入したナイト、バイザーで糸を切りながら降り立つ。

さらに続いて龍騎登場。バランスを崩したソロスパイダーにドロップキックを浴びせる。

 

ゾルダ「ナイト!?まさか…仲田さん?」

 

ナイト「ご明察だ。さ。やろうか?」

 

龍騎「やってる場合か、あいつ逃げるぞ!」

 

そう言ってソロスパイダーに格闘戦を仕掛ける龍騎。

 

ゾルダ「どうする?」

 

ナイト「……ま、手の内を見ておくのもありか。」

 

ナイト、龍騎の攻撃の合間に斬撃を繰り出す。

ゾルダ、バイザーで的確に攻撃の邪魔をしていく。

 

ナイト「このまま続けるか?」

 

龍騎「いや、外に出す!ここじゃ狭すぎて無理だ。」

 

ナイト「よし、合わせろ!」

 

バイザー『『SWORD VENT』』

 

ドラグセイバーとウイングランサーが繰り出される。

窓を突き破り落下するソロスパイダー。

その後を追って飛び降りる三人。

 

ソロスパイダー「しゃぁあああ!」

 

大ジャンプからの蜘蛛糸で離脱しようとするソロスパイダー。

ゾルダに撃ち落とされ失敗に終わる。

 

バイザー『FINAL VENT』

 

龍騎「はぁあああああ!」

 

ドラゴンライダーキック、炸裂。

火柱を上げて爆散するソロスパイダー。

 

ゾルダ「おうおう。やるじゃないか。」

 

ナイト「龍騎、か。早めに潰しておくか。」

 

ナイト、ウイングランサー片手に龍騎に近づく。

 

龍騎「はぁ!」

 

龍騎、ナイトに斬りかかる。

ナイト、ウイングランサーで受け止める。

 

ナイト「なんのつもりだ?」

 

龍騎「降りかかる火の粉を払うだけだけど?」

 

ナイト「違いないな! ッ!」

 

2人に銃撃を放つゾルダ。

三人、それぞれ均等に距離を取り、構える。

 

龍騎「満坂、よくも騙してくれたな?」

 

ゾルダ「騙されるお前が悪い!が、割り切ったのは意外だな。」

 

龍騎「そーゆうもんだろ?ライダーバトルって。」

 

激突する三人。*3

 

〇エンディング*4

 

*1
ナレーション、以下N表記

*2
Alive A life(松本梨香)

*3
戦いながら徐々にエンディングのイントロが聞こえてくる

*4
Go!Now!~Alive A life neo~(松本梨香)




第四話、いかがだったでしょうか?
龍騎のメイン3ライダー、奉仕部に集結と言う感じですが、やっぱり最初はバトルになります。
八幡は根は善人でもひねくれてるので、
上っ面だけでも割り切るのは早いです。
さて、どうやって収拾つけようか…。
次回もお楽しみに。
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