やはり俺が仮面ライダー龍騎なのはまちがっている。   作:伊勢村誠三

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主な登場人物
・比企谷八幡
・雪ノ下雪乃
・由比ヶ浜結衣
・葉山隼人
・ギャル

・仲田真澄
・満坂栄喜

・ワイルドボーダー


#06 FAKE FREINDSHIP

〇アバン

 

黒い画面、映し出される12枚の裏向きのアドベントカード。

 

N*1「すべてが左右に反転した世界、ミラーワールド。

そこは現実のルールをあまりにもわかりやすく反映した世界。」

 

上段、下段にそれぞれ6枚づつ並ぶカード。

うち6枚、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ベルデのカードが表側にひっくり返る。

 

N「その世界で戦う者たちは、仮面ライダーと呼ばれる。」

 

色を失い崩れるように消失するシザースのカード。

その分が詰められ、11枚のカードが残る。

 

N「戦わなければ、生き残れない。」

 

〇オープニング*2

 

〇サブタイトル「FAKE FRIENDSHIP」

 

〇放課後 総武高校2年F組

 

八幡、号令が終わるや伸びをしてカバンを手に取る。

 

栄喜「よ!比企谷君!この後暇?

だったらちょっと遊びいかない?」

 

八幡「い…いや、俺にはこの後ジオン軍として戦う使命が…」

 

栄喜「ジオン?…あー、ガンダムのアーケード?

だったら対戦しようよ。

こう見えて一年のころは留年ギリギリのサボりストだったんだぜ?

ゲーセンも良く行ったもんさ。」

 

八幡、若干嫌がりながらも断れなさそうと気付く。

 

ギャル「ねー結衣。この後アイス屋寄ってかない?

あーし今日チョコとショコラのダブルの気分なんよ。」

 

結衣「あの……あたし、今日ちょっと行くところあるから……」

 

八幡M『あっちも大変だな…』

 

ギャル「あんさー 結衣のために言うけどさ。

そういうはっきりしない態度、結構イラっとくるんだよね。」

 

ごめん…と力なく謝る結衣。

ギャル、ますます機嫌を悪くする。

 

ギャル「こないだもそんなこと言って昼休みバックレなかった?

ちょっと最近付き合い悪くない?」

 

ギャルの気迫に押される結衣。

ちらちらと廊下の方を見始める。

 

栄喜「ありゃ、コウモリは大変だね。」

 

八幡「それどっちかって言うと…」

 

真澄「おい由比ヶ浜!誘ってきたのはお前だろ?

いつまで待たせる?」

 

八幡「あいつだろ。」

 

栄喜「いや、彼女はコウモリはコウモリでも血を吸うタイプでしょ?」

 

ギャル「あ?何アンタ。」

 

真澄「何ってそこの茶髪ピンクに散々待たされてただけの者だが?」

 

結衣「ちゃ、茶髪ピンク!?」

 

真澄「いいから行くぞ。これ以上待たせるな。」

 

真澄、結衣のカバンを取って彼女に渡すと教室を出ようとする。

 

ギャル「ちょ、ちょっと! あーしらまだ話終わってないんだけどっ!」

 

真澄「うるさい金ドリル。その似合ってねえ上に肌にも合ってねえ見栄だけの高いファンデーション落してから出直してこい。」

 

ギャル「な!?」

 

静まり返る教室。

全員が真澄を見てる。

 

真澄「それともなんだ?お前のも選んでやろうか?」

 

ギャル「え、選ぶ?」

 

結衣「あ、うん!ますみんお化粧とかすっごく詳しくて選んでもらうかなーって。」

 

ギャル「……」

 

真澄「行くぞ。」

 

真澄、結衣を連れて教室を後にする。

それと同時に鳴る耳鳴りのような音。

八幡、栄喜。結衣たちをすり抜けながらデッキを見せる。

 

栄喜「俺らが。」

 

真澄「まかせた。」

 

八幡、栄喜、男子トイレに入り、人の出入りを確認。

 

2人「「変身!」」

 

仮面ライダーに変身、鏡に突入していく。

 

〇ミラーワールド コンテナ街

 

ゾルダ「なーんか、こんな感じの場所に出るのが多い気がするのは気のせいかね?」

 

龍騎「ミラーモンスターの習性なんじゃないか?しらんけど。」

 

モンスター「!!!!!!(猛るような鳴き声)」

 

猪型のモンスター、ワイルドボーダー出現。

ライダー2人、左右に飛んで避ける。

 

「ちっ!やってくれたな!」

 

ゾルダ、カードを引き抜くがワイルドボーダーの胸部法に手首を撃たれる。

 

ゾルダ「しまった!龍騎!拾ってくれ!」

 

龍騎、バイザーの蓋を開けると飛び出して行ってカードを拾い、自分のバイザーに装填する。

 

バイザー『GUARD VENT』

 

龍騎「いてぇ!」

 

ギガシールド、ゾルダの手元に現れ攻撃をもろに受ける龍騎。

 

龍騎「ッ!…なんで?どこ行った?」

 

ゾルダ「悪いなこっちだ。お前のやり方がまずかったんじゃないか?」

 

龍騎「そうなのぉ?」

 

ゾルダ、ギガシールドを構えながらマグナバイザーをフルオートで連射。

ワイルドボーダー、射撃船が不利と悟り突進攻撃に切り替える。

 

ワイルドボーダー「!!!!!!!(猛るような鳴き声)」

 

ゾルダ「おおおおおお!!!!」

 

衝撃!ゾルダとワイルドボーダーが激突。

よろけたゾルダを踏み台に飛び、敵の背後を取る龍騎。

 

バイザー『STRIKE VENT』

 

龍騎「はぁああい!」

 

背中にゼロ距離火炎弾を放つ龍騎。

意図を察したゾルダ、ワイルドボーダーの逃げ場を奪うべくその場に踏ん張る。

 

ワイルドボーダー「ー----っ!」

 

爆散。衝撃波に吹っ飛ばされた2人。

そこに飛来したドラグレッダーが砕けたワイルドボーダーの上半分を持っていく。

下半分はマグナギガが持って行った。

 

龍騎「あー、疲れた。」

 

ゾルダ「お疲れさん。ゲーセンどうする?」

 

龍騎「そんな気分じゃねえ。それより腹減った。

サイゼでも行こうぜ。」

 

ゾルダ「だな。…ッ!」

 

ゾルダ、起き上がってマグナバイザーを構える。

コンテナの角からライアが現れる。

 

龍騎「マゼンタのヒラメ野郎…あいつがライアか。」

 

ライア「待ってくれ!戦うつもりはないんだ!」

 

ゾルダ「じゃあなんでこっちをこそこそ覗き見てやがった?」

 

ライア「俺は、俺はライダーの戦いを止めたい!

そのために戦ってるんだ!」

 

〇中CM

 

〇放課後 サイゼリヤ

 

八幡「……。」

 

栄喜「……。」

 

ライアの男「それじゃあ同じクラスだけど一応。

俺は葉山(はやま)隼人(はやと)。仮面ライダーライアだ。」

 

八幡「……。」

 

栄喜「…俺はゾルダの満坂栄喜。こっちが龍騎の比企谷君。

それで?なんでお前はそんな酔狂な真似してるんだ?」

 

栄喜、ドリンクバーのコーラを飲みながら尋ねる。

 

ライアの男→隼人「酔狂かな?俺は人として当たり前のことをしてるつもりだけど…」

 

栄喜「ライダーってのは所詮ミラーワールドの住人だ。

蹴落とし、足掻き、そして自分の願いの為にまい進する。

違うか?」

 

八幡「その理屈だと全人類仮面ライダーじゃねえか。」

 

隼人「なんだって?」

 

八幡「…だってそうだろ?てか、

クラスカーストのトップにいるお前が何意外そうな顔してんだよ?」

 

隼人「…俺は、別にそんなつもりはない。

ただみんなが仲良くできるような環境を作りたいとは思ってる。」

 

栄喜「だったら悪い事は言わない。デッキを寄越せ。

お前のモンスターは俺と比企谷できっちり始末してやる。

そんないつものクラスのノリでライダーバトルを引っ掻き回してくれるな。

ちゃちい例えだが、内輪ネタを大人数の場でやるようなもんだ。」

 

隼人「! そうだ!そうすればいいんだ!

全員が全員のミラーモンスターを倒せばいいんだ!

そうすれば誰も死ぬ必要なんて…」

 

八幡「お前…」

 

栄喜M(話して無駄ってやつがこんなに厄介とは…)

 

八幡「おい葉山、お前さっき戦い止めるのが人として当たり前とかぬかしてくれやがったよな?」

 

隼人「…何が言いたい?」

 

八幡「お前それ故障が原因で飛べなくなったフィギュアスケーターのライダーとか、娘がレイプされた過去を無かった事にしたい父親ライダーとかにも同じこと言えんのか?」

 

隼人「!」

 

八幡「そんな奴らにもお前はあきらめろっていうのか?

自分の半分以上を構成してた壊れ物を直せるかもしれない希望の芽を正しいからって摘み取るのか?」

 

隼人「それは…」

 

言葉に詰まる隼人、八幡、カバンをもって席を立つ。

栄喜、千円札をテーブルに置くと八幡の後を追う。

 

栄喜「やるじゃん。あのクラスの王子様を言い負かすなんて。」

 

八幡「目には目、歯には歯。正しさには正しさだ。

ああゆう分かりやすい正義をかざす強い連中には弱い正義ってのは案外効く。

それが強い悪なら勇者も気取れるだろうが、かわいそうな被害者は同情以外しようがないからな。」

 

栄喜「あの様子だと自分の正義を信じ切ってるって程でもないようだけどね。」

 

八幡「そうだったら俺らのデッキ強引に奪い取ってただろ。お前も。」

 

栄喜「……。」

 

 

八幡「俺はドラグレッダーに食われたくないからライダーやってる。

お前はなんでなんだ?

仲田は…本当に手の内見ておきたいのと学校での生活があるからだろうけど、お前はF組だ。それに主武装は銃火器。

事を起こす場合間違いなくナイトは噛んでこない。

暗殺決めようと思えばどんだけでも方法あると思うんだが?」

 

栄喜「はぁ…ふつうそれ思っててもそんなペラペラ言う?

もしかして比企谷君会話らしい会話一日一回もしない日とかあるんじゃない?」

 

八幡「にゃ、にゃんの話でしょう…」

 

栄喜「噛むな気持ち悪りい。はぁー!ま、そうだな。

自分で言うのもなんだけど、誰からも同情されるような可哀そうな境遇とだけ言っとくかな。

あ、ちなみに俺は仮面の男から直接デッキを受け取ってる。

お前みたいに何の説明もなくなったのとは違うからな?」

 

八幡「そうかい…。」

 

栄喜「ゲーセンはまた今度ってことで。」

 

そう言って八幡の肩を叩くと栄喜は帰路に就く。

八幡も自転車に乗り込み反対方向に走った。

 

〇エンディング

*1
ナレーション、以下N表記

*2
Alive A life(松本梨香)




第六話、いかがだったでしょうか?
やっぱりどうしてもオリジナルキャラは掘り下げたくて出番を多くしてしまいます。
真澄は肌が弱いので日焼け止めとか、それ関連で化粧品とか詳しいです。
栄喜は諸事情合って高校一年時は本当に最低日数しか通学してなかったので、八幡ほどじゃないけど限りなくボッチで、ゲーセンの常連です。
次回もお楽しみに。
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