やはり俺が仮面ライダー龍騎なのはまちがっている。   作:伊勢村誠三

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主な登場人物
・比企谷八幡/仮面ライダー龍騎
・雪ノ下雪乃
・由比ヶ浜結衣
・比企谷小町
・川崎沙希
・川崎大志/仮面ライダーガイ

・仲田真澄/仮面ライダーナイト
・満坂栄喜/仮面ライダーゾルダ

・???(回想)
・仮面ライダー王蛇


#09 I don`t know his Idea

〇アバン

 

黒い画面、映し出される12枚の裏向きのアドベントカード。

 

N*1「すべてが左右に反転した世界、ミラーワールド。

そこは現実のルールをあまりにもわかりやすく反映した世界。」

 

上段、下段にそれぞれ6枚づつ並ぶカード。

うち8枚、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、ライア、ガイ、タイガ、ベルデのカードが表側にひっくり返る。

 

N「その世界で戦う者たちは、仮面ライダーと呼ばれる。」

 

色を失い崩れるように消失するシザースのカード。

その分が詰められ、11枚のカードが残る。

 

N「戦わなければ、生き残れない。」

 

〇オープニング*2

 

〇サブタイトル「I don`t know his Idea」

 

〇総武高校付近 一般道

 

窓がゆらぎ、現実とミラーワールドがつながる。

そこから結衣、栄喜、大志、帰還。

 

栄喜「……。」

 

大志「……。」

 

大志、無言で栄喜を睨んで去って行く。

 

結衣「ちょ!ちょっと待って!」

 

大志「うるさい!アンタには関係ないだろ…。」

 

結衣「そんなこと言ったって…」

 

大志「死にたいんなら邪魔しない!

けど戦いの邪魔しないでください…。

アンタみたいなのが居るとしらけるんすよ。」

 

大志、今度こそ振り返らず走り去って行く。

 

結衣「あ…」

 

栄喜「…由比ヶ浜さん、アンタがいい人なのは分かった。

けど死にたくないならさっきみたいなのもうやめてくれよ?

流石に関係ない奴に死なれんのは気分悪い。」

 

表情を曇らせ、うつむく結衣。

 

栄喜M『ま、それ以上に、あの声や、あのライダーの事も有るし』

 

フラッシュバック。

煙の奥、結衣ではないシルエットと赤い輝る何かが見える。

 

???(回想)「(off)次はない。」

 

沙希「(off)あ、居た!」

 

沙希、息を切らせながら栄喜と結衣に駆け寄る。

 

沙希「はぁー、はぁー、大志は、弟は?」

 

栄喜「もう行ったよ。帰ったんじゃない?」

 

沙希「…そう。ねえアンタ。アンタがあの緑の奴なんでしょ?」

 

栄喜「…まあね。それで?」

 

沙希「頼む!大志を、弟を止めて!

大志にこれ以上罪を重ねさせないで!」

 

〇夜 満坂栄喜の私室

 

栄喜、椅子に腰かけ、目を閉じ天井を向いていたが、

目を開け、机に置いたストレートタイプの携帯電話を取る。

 

真澄「(off)はい。仲田です。」

 

栄喜「満坂だ。今ちょっといいか?」

 

真澄「(off)五分くらいなら…」

 

栄喜「仮面ライダーガイの正体が分かった。」

 

真澄「(off)! どこのどいつだ?」

 

栄喜「そっちの依頼の川崎ってやつの弟。名前は大志。」

 

真澄「(off)それで?」

 

栄喜「少々トリッキーなカード持ってて厄介なんだ。

お前の手を借りたい。」

 

真澄「(off)比企谷はどうする?」

 

栄喜「言わなくていいだろ。

邪魔してくるなら仲田さんが抑えてくれればいい。」

 

真澄「(off)いいだろう。こっちの依頼の件ともダブルから、情報収集の機会はどんだけでもある。」

 

栄喜、じゃ、そういうことで。と、電話を切って机を向く。

 

栄喜「さぁ、お前が二人目だぜ。角頭君。」

 

〇中CM

 

〇総武高校 奉仕部部室

 

雪乃「由比ヶ浜さん、満坂君。

戸塚君のところに行く前にちょっといいかしら。」

 

結衣「サキサキの弟君の事?」

 

栄喜「その件なら昨日電話で仲田さんに伝えてありますけど…」

 

雪乃「ええ。それは聞いてる。私が知りたいのは、

あなた達から見て、川崎大志がどんな人間だったかという事。」

 

栄喜「驚いた。部長殿にも人間の心があったんですね。」

 

結衣「満坂君いいすぎだし。ゆきのん人と話すの苦手なだけだし。」

 

雪乃「あなた達が私をどう思ってるかは聞いてないわ。それでどうなの?」

 

栄喜「比企谷よりもライダーに向いてない感じっすかね。

態々先制攻撃ではたき落とした俺のデッキ返してくるぐらいですし。」

 

結衣「うん…きっと後戻りできなくなっちゃっただけだと思う!」

 

雪乃「そう、ありがとう。なら交渉の余地ありと判断するわ。」

 

結衣「がんばってね!」

 

雪乃「一応競争相手なのだけど…」

 

ちょっと困ったように言いつつも、少し嬉しそうにする雪乃。

結衣、栄喜、退出。それから約十数分後。ノック音がする。

 

雪乃「どうぞ。」

 

真澄「じゃまするぞ。」

 

八幡「うーす…。」

 

雪乃「来たのね。仲田さんと…誰?」

 

八幡「お前も飽きないな。雪ノ下。

仮面ライダー龍騎こと比企谷八幡君ですよ。」

 

雪乃「ああ。いたわねそんな人も。」

 

真澄「下らんことに時間使うな。ほら、さっさと始めるぞ。」

 

八幡、真澄、着席。

雪乃、栄喜たちから得た情報を二人に説明する。

 

真澄「そうか。なら私は川崎沙希を追おう。

今朝からダークウイングを尾けさせてるし、

お前らよりかは対人能力有るつもりだ。」

 

八幡「まあ、そうだな。それで俺は…」

 

雪乃「あなたも行くのよ。

妹さんに連絡すれば川崎大志君の学校ぐらいわかるでしょう?」

 

八幡「別に俺じゃなくても…」

 

雪乃「ファイナルベントを相殺できるカードが二枚あるあなたが適任だからよ。」

 

八幡「じゃあお前はどうするんだ?」

 

雪乃「仲田さんと行くわ。もしこっちに川崎大志君が来た場合、川崎沙希さんを捕まえておけないもの。」

 

真澄「決まりだな。しくじんなよ?」

 

八幡「こっちの台詞だ。」

 

〇駅 改札口前

 

真澄「川崎。」

 

沙希「…なに?」

 

真澄、口笛を吹きながらデッキを見せる。

 

沙希「!?」

 

沙希、逃げようとするが、雪乃が道を塞ぐ。

青ざめた顔で逃げ場を探す沙希。

 

雪乃「落ち着いて川崎さん。

別に何かしようって訳じゃないわ。鏡の件とは別件よ。

まあ、関係がないとも言えないのかもしれないけれど。」

 

沙希「別件?」

 

真澄「お前、最近生活態度酷いんだってな。

生活指導のヤニ女居るだろ?あいつに頼まれてな。」

 

沙希「……。」

 

真澄「ちょっと話そうぜ。いい店知ってるんだ。」

 

〇大志の中学校

 

八幡M『うーわぁ、視線が、視線が刺さる…。

そりゃそうか。

この目のせいで通報されたことも一度や二度じゃ…。』

 

耳鳴りのような音が響く。

振り向くと、カーブミラーに仮面ライダーガイが映っている。

 

八幡「…はぁ、仕方ない。」

 

八幡、近くの公衆トイレに駆け込み、デッキを構えてポーズを取る。

 

八幡「変身!」

 

八幡、龍騎に変身し、ミラーワールドに突入。

 

ガイ「アンタ、総武の制服だったな。ゾルダから聞いたのか?」

 

龍騎「まあ、そんなとこだよ。今日は話があって来た。」

 

ガイ「そんなものいらない!」

 

バイザー『STRIKE VENT』

 

ガイ、メタルホーンを装備。

龍騎に殴り掛かって行く。

 

龍騎「……これ、自衛だからな!」

 

龍騎、ガイの攻撃を避けながらバイザーを開き、

カードをベントイン。

 

バイザー『SWORD VENT』

 

ドラグセイバーを装備。

メタルホーンと鎬を削る。

 

龍騎「おい川崎!大志でいいんだよな?

お前はなんで戦ってるんだ!」

 

ガイ「お前には関係ない!」

 

龍騎「かもな。けど生憎仕事なんでな!」

 

なおも続く近接戦。

ガイ、新たにカードをベントインする。

 

バイザー『ADVENT』

 

メタルゲラス出現。龍騎に右側からタックルを仕掛ける。

龍騎、ガイにドラグセイバーを投げつけ、怯ませると、

自分もカードを装填。

 

バイザー『GUARD VENT』

 

ドラグシールドを装備。それを見たガイ。

カードを切る。

 

バイザー『CONFINE VENT』

 

龍騎M『読んでたよ!』

 

龍騎、後ろに転がりながら避けると、またカードをベントイン。

 

バイザー『STRIKE VENT』

 

ドラグクローを装備。火炎攻撃を放つ。

 

バイザー『CONFINE VENT』

 

炎と武器が同時に消える。

 

龍騎M『二枚あったのかよ!』

 

ガイ「はぁああああ!」

 

龍騎、ガイの渾身のタックルで吹き飛ばされる。

その隙を逃がさずファイナルベントのカードを取り出すガイ。

 

ガイ「……くっ!うぅ!」

 

龍騎「?」

 

中々バイザーの蓋を閉じようとしない。

 

???「(off)うわぁああああああ!」

 

2人「!?」

 

左の方から黄緑色の仮面ライダーが吹っ飛ばされてくる。

 

紫のライダー「ああ?なんだぁ…他にも遊んでる奴らがいやがったか…」

 

ガイ「ッ!王蛇!」

 

紫のライダー→王蛇「俺とも、遊んでくれよぉおお!」

 

ベノサーベルを持った王蛇が斬りかかる。

四戸もえに戦うライダーたち*3

 

〇エンディング

 

*1
ナレーション、以下N表記

*2
Alive A life(松本梨香)

*3
戦いながら徐々にエンディングのイントロが聞こえてくる




遂に王蛇登場です。ガイはタイガが早めに出てる分、
13RIDERSの手塚みたいな感じになってます。
さて、原作では多分一番出番のないベルデをどう絡ませるか…。
次回もお楽しみに。
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