魔法少女リリカルなのは 時空を超えた鋼の騎士軍と探偵 作:水岸薫
「この先に行けば間に合うはずですが…あ、なのはちゃん」
百合子は箒を使って空を飛んでいると、地上ではなのはが百合子と同じ方向に走っていることに気づく。
服装が魔法少女の姿をしているため、暗い所でも多少目立つ。
「なのはちゃん!」
「あ、百合子さん。勇樹さんは」
「事情で少し遅れるそうです。それよりも急いでこっちに乗ってください」
百合子の言葉になのはは「それじゃあ」と急いで乗ると、そのまま例の場所へと行く…が。
「待て」
空中から突然桃色のロングヘアーをした女性が出てきたため、彼女は「うわわっ!」と急停止する。
「あ、あなたは…誰ですか?」
「誰ですかか…初めてだから話すか、私は名瀬だ。『セレクト・スイッチ』の一員…と言ったほうが良いな」
名瀬という女性に百合子は「セレクト…スイッチ?」と目を丸くしている。なのはも「初めて聞くような…?」と反応をする。
「お前の目的はジェルシードか? それだったらちょうど今仁志と菖蒲がやっている」
「仁志と菖蒲…まさか仲間!?」
「ふん、そうだ。だがこの先は私が妨害する。絶対にだ」
名瀬はそう言うと、同時に両手にしているグローブを合わせると手は赤くなり手のひらから赤い液体が出てきた。
「そ、それって…溶岩!?」
「ああそうだ、しかも出来立ての熱い溶岩だ!」
彼女はそう言って百合子に向けて殴るが、なのはが桃色のシールドを出して攻撃を防ぐ。
「ぐうっ!!」
「なのはちゃん!?」
彼女の表情を見て百合子は驚くと、名瀬は「至近距離で塞ぐ、少女にしてはやるな!」と答えるが。
「いつまで耐えれるか面白そうだな!」
名瀬はそう言いながら再び殴ろうとした…その時。
『どりゃあああっ!!』
ドガアアッ!!
突然、巨大な氷のキューブが彼女に当たると、名瀬は「ぬぅ?!」と驚きそのまま氷にぶつかる地面にぶつかり、その衝撃で木々は折れる。
「これって!?」
「勇樹君ですよ、何とか間に合ったんですね!」
それを見たなのはは驚くと同時に百合子はあたりを見渡すと、巨大なアイスクリーム型のメカがやってきた。
「これって何ですか?! 大きなアイスクリームのような…」
「アイスクリーム型の巨大メカ『スーパーアイアンアイスロボ』です!」
百合子がメカの説明をしていると頭のハッチが開き勇樹が出てきた。
「百合子さん、大丈夫でしたか!? なのはさんも!」
「私となのはちゃんは大丈夫でした!」
百合子はそう言うと勇樹は「よかった」と安心する…が。
ドガアアアアアアアッ!!
突然氷が爆発すると同時に名瀬が出てきて彼らを睨みつける。
「げっ、あの氷結構重いのに壊した!?」
「うわぁ、これはすごいです…」
それを見た勇樹と百合子は驚いていると、名瀬は「今のは痛かったな…」と答える。
「彼女はオレが何とか食い止める、その間に急いでなのはたちは」
「はい」
「わかりました」
勇樹の言葉に百合子となのはは答え、彼は中に入ると同時にハッチを閉める。
そしてメカの右腕に付いているソフトクリーム型のドリルが起動し、それを彼女に向ける。
「なのはちゃん、少し早めで向こうに行くけど。空は飛べる?」
「はい、飛行可能ですが一緒に行けるかどうかは」
百合子の言葉になのはは答えると、彼女は「わかりました」と答え箒からハンドルが出てきてそれを掴む。
「勇樹君」
『はいよ、インカムは順調だ。話は聞いたから分かったぞ』
インカムから勇樹の声を聴いて彼女は「さすが勇樹君!」と答える。
「それじゃあ…オン!!」
百合子がそう言うと同時にメカの口から白い蒸気が出ると同時にドリルが放たれるが、彼女はそれを「ふんっ!」と殴り壊す。
しかし、ドリルが壊れた影響で白い蒸気が出てきて視界を眩ませる。
「なっ! これは?!」
蒸気を見て名瀬は驚くと、上から何かが2つ通り過ぎる音がした。それを聞いた彼女は「これは囮か!?」と気付く。
「くそっ! だがすぐに―」
彼女はそう言って急いで走るが、氷のキューブが落ちてきて前を塞ぐようにしていく。
『お前の相手は俺だ!!』
勇樹はそう言うと同時にアイアンアイスロボの頭から大型のゴングが出てきて戦闘態勢へと変わる。
「ふっ、こいつが私の相手…ならやるか!」
彼女はそう言うと同時に拳を構え、勇樹のメカである『スーパーアイアンアイスロボ』を戦うことになった。
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ギンギンギンッ!!
「はあっ!!」
「でりゃああっ!!」
河原では仁志がフェイトと攻撃していた。鎌と剣の刃物で戦っていた。
「やるなフェイト。普段から鍛えているのか」
「そちらこそ、強いですねっ!!」
2人は話しながらやっているが、素早い動きでやっているためそう長くは話すことは無理。そして。
「仁志、そろそろ切り上げないとあいつらが来る!」
「わかっている! ジェルシードの回収はどうだ?」
「もうすぐだ! このカプセルに入れれば何とか」
菖蒲の言葉に彼は「そうか」と答えると、再び彼女に向けると同時にこう言った。
「どうやらもうすぐ終わるようだ。お前たちの仲間は名瀬がやっているから来るのに時間がかかりそうだ」
「っ! 私たちの仲間って、まさかアリシアとアルフが?!」
「それは分からん、だがその可能性はあるな」
仁志はそう言うと同時に刀で跳ね返すと同時に後ろに引き下がると、例のアメフト型のメカに乗り込む。
菖蒲も「回収完了!」と同時にジェルシードを入れたカプセルを持ち運び、メカの中に入り込む。
「待てっ!」
フェイトは急いで取り返そうとしたが、アメフト型のメカが起動すると同時に右腕が降り落ちて、ぶつかろうとした…が。
「「ふっ!!」」
シュッ! ドガアアアッ!!
アームが落ちる前に何かがフェイトを救ったため、攻撃は当たらず地面にぶつかって亀裂が走る。
「な、何が…?」
突然の行動にフェイトは驚いていると、女性が「間に合ってよかった」と安心しそのまま地上へ着陸する。
「あなたは…?」
「あ、突然でごめんなさい。私は百合子・ビューティーです。私は機械系の魔法使いですがこの子は正真正銘の魔法使いです!」
「高町なのは、初めまして。あなたの名前は?」
百合子となのはの言葉に彼女は「わ、私はフェイト。フェイト・テスタロッサ」と答える。
「初めましてフェイトさん、ですが今は」
「うん、今はこれを止めることが優先だね」
フェイトはそう言って立ち上がると、なのはは「そうだね」と答える。
相手はアメフト型のメカ、どうやって動いを止めることが出来るかはわからない。
「突撃固めなら体系で行きましょう。相手はいくら強くて大きくても
「足を壊すか地面を崩し、そこでバランスを崩せば」
「私たちが勝てる、だね」
百合子に続いてフェイトとなのはは答えると同時に武器を構える。アメフト型のメカもそれに対抗するように構える。
「攻撃をかわすのは行けます、フェイトさんは私の後をついてください」
「はい、足を壊してやるならいけます。ですが攻撃を塞ぐには目をくらまさないと…」
「目くらましなら私に。デバインシューターで攻撃をすれば」
3名はそう言うと同時に百合子は箒を起動させるとそれに乗ると同時に、方向をメカに向ける。そして。
「それじゃあ、攻撃開始です!!」
百合子の合図とともに彼女たちは空を飛び、メカに向けて行くと。アメフト型のメカは右手で彼女たちを掴もうとした…が。
「させません!」
なのはがデバインシューターを放ちメカの攻撃を防ぐと、衝撃で手の動きは鈍くなった隙をついて百合子とフェイトはメカの右足へと降下していく。
すると足から無数のミサイルが出てきてフェイトと百合子に向けて放っていく…が。
「かと思いました! これでどうですか!!」
百合子はそう言うと同時にカバンから飴玉を出して投げる、ミサイルは飴玉に当たると同時に突然飴玉は膨らみミサイルを包み込んだ。
そしてミサイルは爆発するが膜は割れずそのまま上へと上昇していく。
「今のうちですフェイトさん!」
「わかりました!」
フェイトは答えると同時に、手にしていた鎌でメカの足に攻撃した。
「やあっ!!」
スッ!! バガアアンッ!!
足に向けて鎌をふるうとメカの足は横に切れて一部はそのまま倒れる。
メカは突然の切断に耐えれず、そのまま前に倒れる。フェイトと百合子はよけたためメカには当たらなかった。
「倒れた!」
「今のうちに2人を!!」
なのはとフェイトはそう言ってメカに近づくが、百合子が「待ってください!」と慌てて2人の動きを止める。
「百合子さん!?」
「どうして前に!」
「もぬけの殻です! こうしてくることを考えてこのメカを囮にしたようです」
百合子はそう言って頭まで近づき、カバンからフープを出してつけると同時に中に入る。
操縦席まで行き何もないことを確認すると百合子は「やはりでしたか…」と反応し、なのはとフェイトに伝える。
「もういないんだ…早いね」
「でもどうして大きな機械で来たのかな…?」
「それなんですが、もしかしたらおとり用として用意したのかと…私の推測ですが」
百合子はそう言っているよ、彼女がしているインカムから勇樹の声がする。
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『あー、もしもし。百合子さん聞こえますか?』
「あ、勇樹君どうしましたか?」
『少し緊急発生。相手は逃げられた、その影響でメカは壊れてしまった、修復しないといけない。そっちは?』
「はい、こちらも少し大変なことになりました。ジェルシードは奪われてしまい敵だと思う人に逃げられました…でいいですよね?」
「はい、間違っていません」
フェイトと百合子の言葉に勇樹は『そうですか』とうなだれるように答える、が。
『だけど敵の手掛かりがあったぞ。メカの装甲を見てみたら何かしらのマークがあった。そっちは?』
「あ、2つありまして。まずフェイトちゃんと出会いました」
『フェイト…あ、そのこにインカムを渡してくれないか?』
「わかりました。あ、フェイトさんこれを」
百合子はインカムを外して彼女に渡すと、フェイトは「あ、ありがとうございます」と答えながらはめ込む。
『もしもしフェイト? 声聞こえているか?』
「はい、聞こえています…もしかしてその声って」
『おー、俺だよ俺、石川勇樹』
「やっぱり! どこかで聞いたことある声だと思ったらまさかあなたでしたか!」
フェイトの表情に百合子は「なんだか少しうらやましい」と言いながら頬を膨らませていると、なのはが「あの、フェイトちゃん」と慌てて話を訂正する。
「そろそろあの話をしたら…?」
「あ、忘れていました…手掛かり難ですが、騎士と小さな人が2名いました」
『小さな人? 騎士ならともかくその小さなのは初めて聞く…。でも重要な手掛かりなのでありがとう。それ以外に何かある?』
「そう言えば、相手の機械がありましたが中はいませんでした。ですが機械はまだあります」
『もぬけの殻か、それだったらちょうどいいな。ありがとう』
勇樹は『後でそっちに来るから待っておいてくれ』と言ってから数分後、勇樹が走ってやってきた。
「こ、これが例のメカか…疲れた」
「はい、何か手掛かりがあればいいですが…今はこれをどうにかしましょう」
なのははそう言いながらメカを見ると、百合子が「それなら勇樹君。あれを!」と言うと彼は「そうですね」と言いながらカバンから懐中電灯を出して緑色の電池を入れる。
そしてそれをメカに向けて光を放つと、大きなメカは少しずつ小さくなっていき。気づいたときには手のひらサイズの大きさにまで縮んだ。
「これくらいならカバンに入れるな」
勇樹はそう言いながらメカをカバンに入れるのを、フェイトとなのはは目を丸くしていた。
それに気づいた百合子は「あれ、フェイトさんになのはちゃん?」と声をかけるが、2人は固まったままで百合子は勇樹に話すと彼は「あー」と2人を見て数秒後…。
「一応旅館に運んでおくか」
旅館に運んでなのはは例の部屋、フェイトは勇樹たちのところへと移動して寝かせることになった。
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「けほっ! あいつら強すぎだよ!」
「想定外だな…だがジェルシードは」
仁志はそう言いながらカプセルを見ると、そこにはジェルシードが入っており魔力が出ないように封印していた。
「まったく、あいつらには油断した…名瀬は?」
「彼女はもう戻っているようだ。どうやら妨害されたから2名はここに…彼女にしては珍しい」
「ふーん、まぁ確かに珍しいね。それよりもついに1つ手に入れたな」
「そうだな…もうすぐ亜空間を抜くぞ」
仁志の言葉に菖蒲は「あいよ」と答える。
彼らの目的は一体、そしてジェルシードを集めて何をするのだろうか…。