魔法少女リリカルなのは 時空を超えた鋼の騎士軍と探偵 作:水岸薫
ザバァアアアッ!
「あー、いい湯だなー!」
温泉に浸かって勇樹はそう言うと、周りに声が響く。それを聞いた彼は「これが良いなぁ」とほほ笑む。
「最近テント内に付いているシャワーで済んでいたが、ここも悪くないな…後で専用の風呂場を作るか」
彼らが使っている四次元テントは、シャワーは付いているが浴槽はない。それを感じた彼は道具を使って風呂場を作ろうかと感じたのであった。
勇樹が温泉に浸かっている間、伊江は近くの持ってきた暗ーボックスから出てあるものを出す。
それを見たアリサは「あれ、伊江さん」と反応する。
「伊江さん、それって一体」
「ん、アリサか。これは氷だ、見ての通り普通のだ」
伊江はそう言いながら氷を見せると、彼女は「それは分かりますけど」とジト目で氷を見つめる。
「まぁこれはちょっとしたものを保存するために用意したものだ。やばい物ではないぞ?」
「そ、それならいいわ…それよりもデバイスなんだけど『データーが完了しました』と表示されているけど、これは大丈夫なの?」
アリサはそう言ってデバイスを見せると、伊江は「この情報は…」とデバイスを見て数分後。彼女は「確か、資料によると」と言いながら近くに置いていたバックから『オリジナルデバイス情報と資料』と書かれた本を取り出す。
「あった『この状態は本人の情報が完了したため、あとは服装をイメージすれば全の完了です』って…全工程ってなんで?」
「あたしも知りたいわよ、それでそのイメージをするのにどれくらいかかるの?」
「確か資料には…1分程度か『衝撃波が多少発生するがそれは一だけで、あとは風が少々出る程度です』…だって」
伊江の言葉にアリサは「何よその話」とジト目で言うのであった。
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風呂から出て勇樹は「あったまったー」とほほ笑みながら廊下を歩いていると、なのはがやってきた。
「あ、勇樹さん」
「おっなのはにユーノ、温泉どうだったんだ?」
「気持ちよかったです、家族で入るのは久しぶりでした。ユーノ君は…」
なのははそう言いながらユーノを見ると、小動物なのになぜか固まっていた。そして顔が赤い、それを見た彼は「あー、もしかしてか」とにやけながらユーノを見る。
「ま、小動物でも少しは照れるところあるな。喋れるのはどうかは不明だが、元気でいいぞー」
彼はそう言いなあらユーノをなでていると、なのはは「にゃははは、そうだね」とほほ笑んだ。すると。
「はーい、おチビちゃんたち」
女性の声がしたため何かと声がしたほうへと向くと、オレンジ色のロングヘアーをした女性が紅葉模様の浴衣を着ていた。
女性は彼女と彼を見つけるとそのまま駆け寄り、勇樹を見つめる。そして。
「君は確か、フェイトが言っていた例の少年か…小さいけど本当なのかな?」
女性の言葉に勇樹は「ち、小さいていうな!!」と顔を赤くしていると女性は「おっと、ごめんごめん」と謝る。
「んで、その子が確か」
「わ、私…ですか?」
「そ、一応アリシアから聞いたけど。あんま賢そうで強そうには見えない、ただのガキンチョに見えるね…」
女性は今度はなのはを見て言うと、勇樹が「おい小さいというな!」と憤るように怒っていた。
「あ、アリシア?」
「そ、まぁあたしのちょっとした使い魔みたいなものだよ。フェイトも同じだよ」
「フェイト…あ、フェイト・テスタロッサ?」
「あそっか、そう言えばアンタも一緒にいたんだ。フェイトとアリシアから聞いたけど…魔法使いと科学者って本当かい?」
女性の言葉に勇樹は「え、まぁ科学者だけど魔法使いじゃないよ…」と言いながらなのはを見ると、彼女も「うんうん」と首を上下に動かす。
「って、それよりもアンタの名前は何だ?」
「あ、ごめんごめん。アタシはアルフ。さっき言った通りアリシアとフェイトの使い魔なんだ」
「アリシアとフェイト…」
「家族と来ているかな?」
勇樹となのははそう言っていると「勇樹くーん」と太田がやってくる。
「太田、どうしたんだ?」
「うん、実は少し調べてみたんだけど。ここから北450m、西300mに…って誰ですかその人?」
太田はアルフを見て言うと、なのはが「実は」と説明していく。
「なるほど、つまりそのフェイトさんとアリシアさんのお友達、みたいな関係を持っているのですか?」
「んー、まぁ簡単に言えばそうだね」
太田の言葉に彼女はそう答えると、彼は「使い魔って一体…」とジト目で見ていた。
すると勇樹が「それよりも、あれは」と言うと彼は「あ、ごめん」と慌てて続きを話す。
「姿は不明だけど可能性は約9割方、今夜あたりに行こう」
「わかった、例のあれは」
「ちゃんと持ってきているよ! 氷を大量に入れたからそんなに溶けていないから安心してね!」
「よし、それじゃあなのは、助っ人としていくよ」
「はい! え、助っ人?」
「お手伝いだ、簡単に言えばサポートをするってことだ。この…フェレットだけだと少し心配するからな」
「あ、はい!」
勇樹の言葉に彼女は返答すると、彼は「それじゃあ太田、用意しておいてくれ」と言うと、太田は「了解です!」と言いながら奥へと歩いていく。走るのはいけないことだと分かっているようだ。
「それじゃあアルフ、オレたちはこの辺で」
「フェイトちゃんとアリシアちゃんによろしくお願いします」
2人もそう言って離れていくと、彼女は「うーん」と考えるように悩んだ末、彼女はこう呟いた。
「まさか、ジェルシードを狙うのがいたとはね…」
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夜、グランツ研究所の所長兼博士基父親のグランツ・フローリアンと娘のキリエ・フローリアンとアミティエ・フローリアンと合流した。
「あ、アミタさんにキリエさん」
「お待たせしました皆さん! そして遅れてすみませんでした!」
「お待たせそして、遅れてごめんね~のOSO~」
2人の言葉に太田は「OSOって」と苦笑いしている中、グランツは「遅れてすまなかったね!」と答えていた。
「さすがフローリアン一家。2名もすごいですが博士も博士ですごいですね…一体何が」
太田はなぜ夜に合流したか、それは簡単。
「実は行く予定のはずが少し用事が出てしまいまして。それをしていたら夜になってしまって」
「パパだけだと大変だから私たちも手伝ったのよ~、でも内容がそんなに複雑じゃなあったから簡単に終わった…でも気づいたら」
「夜になっていた…ですか」
アミタとキリエの言葉に太田は納得すると、2名は「そうなんです」と答えるのであった。
「それよりも、なのはさんはどこにいるのですか?」
「そう言えば、勇樹君も見かけないわね~、いったいどこにいたの?」
2名の言葉に太田は「あー、それなんですが」と言いながら目をそらしていた。
それを見たグランツは「おや?」と反応し彼を見つめていた。何か隠しているのだと。
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同時刻。勇樹と百合子はクーラーボックスを持ち、旅館から抜けて近くの森へと行き森の中に隠れる。
「百合子さん、例のあれは?」
「ばっちりです! 氷を利用して正解でしたね」
「はい、家電製品ですと怪しまれるのでこれにしましたが、うまくいきましたね」
2名はそう言っていると百合子は「そろそろですよ」と言うと彼は「そうですね」と答える。
そう言って走るのをやめてクーラーボックスを出し、ふたを開けると中に入っている氷をかき分けてあるものを出す。
「えっと、カップとモナカにソフトクリーム、氷にワッフルにアイス。これで全部か」
「はい、これで全部ですね。では」
百合子の言葉に彼は「わかった」と言いながらそれらを置いて離れる。カバンからスイッチらしきものを出すのを見た百合子も、急いでその場から離れる。
「うまくいきますか? 結構難しいと思いますが」
「冷凍していたら可能性は少し上がると思うよ。多分だけどねっ!」
百合子の言葉に勇樹はそう言いながらスイッチを押すと、氷菓から突然水色の雷が発生し空中に浮かぶと同時に、突然大きくなり始めた。
徐々にお菊なっていき、気づいたときには5mほどある巨大な評価へと変わっていた。しかしその氷菓の表面をよく見ると、金属で重ねたような跡が残っていた。
「うわっ、凄いですね…」
「あとはこれを急いで組み立てよう、いつジェルシードが発動するか分かりませんから―」
勇樹が言いかけたその時、彼らの携帯が突然ブザーが鳴り始めた。
「うわっ! これってもしかして」
「ジェルシードの反応! 先ほどのあれに異常が出たのか!」
勇樹はそう言うと、百合子が「先に行ってきます! 勇樹君は急いでメカを!」と言いながらカバンから頬気を出すと彼は「わかった、くれぐれも気を付けて!」と答える。
そして彼はカバンから工具箱を出すと、巨大な氷菓に向けて走り出し何かを作り始めた。
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その頃ジェルシードが反応した河原付近では、騎士の服装をした男性と忍者の姿をした少女がそれを見つめていた。
「博士の言う通り、ここにあったとは…菖蒲、いけるか?」
「行けるも何も、名瀬さんも来ているから心配はねーよ。ま一応例の機械兵士も用意したけどね」
騎士の言葉に菖蒲は答えると同時に後ろを向くと、アメリカンフットボール型のメカが佇んでおりその方には桃色のロングヘアーをした女性が立っていた。
「むぅ、確かにそうだな…では回収するか」
「そうだな…いや待って。誰か来る…2名だね」
「なに?」
彼女の言葉に彼は反応すると、森の中から金髪の少女が現れる。
「彼女は…誰だ?」
「私はフェイト、フェイト・テスタロッサ」
菖蒲の質問に金髪の少女、フェイト・テスタロッサは答えると。彼は「フェイト・テスタロッサか」と反応する。
「名は覚えた、お前が狙っているのはあれか?」
彼はそう言いながら川を見て言うと、彼女は「うん」と答える。
「ただし、願いをかなえるために奪うことが目的ではない。悪用されないように封印するために来た」
彼女の言葉に彼は「そうか…ならば」と言いながら腰にしている剣を出して先端を彼女に向ける。
「お前が封印するなら、我らが奪う!」
「はっ、まぁ私も同じだ。名瀬さんは…あれ?」
騎士の言葉に同意するように彼女は長剣を出すと同時に名瀬に向くが、彼女はいつの間にか消えていた。
「ったく、名瀬さんはどこに行ったんだ?」
「後から来る者の相手をするだろう、すぐに来る」
「ふーん…ま、足止めしてくれるとしたら後輩としては嬉しいな」
彼女はそう言うと同時に川に飛び込む、それを見たフェイトは「待て!」と行くが。
「邪魔はさせん!」
騎士が剣を使って彼女に攻撃するが、フェイトは手にしていた鎌で彼の攻撃を塞ぐ。
ガギイイッ!!
「ふっ!」
「むっ! やるな」
騎士は彼女を見て言うと、フェイトは「そちらもですね」と答える。