ヒーロー科と言えども、勉強からは逃げられない。国数社理英に実技教科と、普通科高校でもやる教育も行う関係上、ヒーロー科では7限目が存在する。
しかし、教員はプロヒーローばかり。例えば俺のクラスの英語の教科担任はプレゼント・マイクこと山田先生だ。普段の様子からは想像もつかない普通の授業に驚いたのだが、それでもプロヒーローの授業と思うと意欲が沸くものだな。
昼食は食堂が利用できる。クックヒーローとして有名なランチラッシュの料理が安価で頂けるので、使わない生徒の方が少ない。
俺は味噌ラーメンを頼むつもりだったのが、ランチラッシュの猛烈な白米推しに負け唐揚げ定食を頼んだ。正直、食べたことの無いほどおいしかった。あと推しに動じず蕎麦を頼む轟はすごいと思う。
そして、午後の授業。ヒーロー基礎学と銘打っている教科こそが、ヒーロー科の本懐である、ヒーローを育てる授業だ。
俺も含めたA組の全員がそわそわしていた。それもそのはず。ヒーロー基礎学の教科担任は━━━━。
「わーたーしーがー、普通にドアから来た!!」
ヒーロービルボードチャートJP上半期堂々の1位。ナチュラルボーンヒーロー。もしくは、平和の象徴。
━━その名も、オールマイト。彼が、そうだ。
誰もが憧れ、入学者資料の教科担任欄を見た時には驚き
「オールマイトだ……! すげぇや、本当に先生やってるんだな……!」
「
オールマイトが入ってきた瞬間に、教室がざわめく。投の本人は注目されるのには慣れてるとばかりに鼻歌交じりに教壇に立った。
「ヒーロー基礎学! ヒーローの素地を作る為様々な訓練を行う科目だ! 単位数も最も多いぞ」
早速だが、とオールマイトが取り出したカードには「Battle」の単語。つまり、戦闘訓練だ。
皆が歓喜の声を上げる。個性を思いっきり使え、何よりヒーローの様で憧れがやる気に火をつける内容であるからだ。
「そしてそれに伴って、こちら! 入学前に置くってもらった「個性届」と「要望」に沿って誂えた
「「おぉ!」」
「着替えたらグラウンドβに集合だ。格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女! 自覚するのだ、今日から自分は…………ヒーローなんだと!」
コスチュームを纏った俺たちは指示通りグラウンドβに集まった。
皆を見渡し、オールマイトは満足そうに頷いて言った。
「さあ、始めようか有精卵共!」