ボーダー唯一の男性オペレーターは今日も忙しい   作:マサフ

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今回は短めです


昴と二宮隊②

「ではB級上位入りを祝してかんぱーい!」

「かんぱーい!」

「乾杯」

「…フン」

 

 その日二宮隊の四人はいつもの焼き肉屋で打ち上げを行っていた。二宮隊結成から二ヶ月、初のランク戦でB級上位に入ることができたお祝いである。

 乾杯の音頭は昴がとっていた。犬飼は楽しそうに、辻は穏やかに、二宮は一見不服そうにしながらもグラスは合わせていた。

 

「いやーそれにしてもまさか初のランク戦でB級上位に入れるとは思いませんでしたよ」

「そんなことはない。これくらいは予想の範囲内だ」

 

 喜ぶ昴に二宮は冷静にそう告げる

 

「B級の壁が厚いことは認めるがB級上位に入ることは元々目標にしてただろ。あまり浮かれるな」

「う…はいすみません…」

「まあまあ今日くらいいいじゃないですか。初めてのランク戦の打ち上げなんですから」

 

 犬飼は二宮をそう諫める。彼もまた初のランク戦でB級上位に入れたことは非常に喜んでいるのだ

 

「それにしても最初から波乱でしたよね~。まさか東さんがまた部隊を作ってるなんて」

「香取さんの部隊も中々強かったね」

 

 正確には香取さんだけだけど、昴は心の中でそうつぶやく

 ROUND1、二宮隊は東が新たに立ち上げた第二期東隊、そして新人王として名を馳せた香取葉子が率いる香取隊と対戦。

三部隊みながデビュー戦という非常に珍しい戦いとなったのだ

 

「香取の部隊は大したことなかったが東さんの部隊は中々だった。デビュー戦とはいえ東さんが率いてるだけはある」

「香取ちゃんに辻ちゃんは落とされましたけどね」

「あれは辻にとって相手が悪かっただけだ」

「…すいません」

 

 辻は申し訳なさそうに頭を下げた

 ROUND1でいきなり香取と遭遇した辻は何もできずに落とされてしまったのだ

 

「あれは俺が香取さんが接近してることにもう少し早く気づければ辻ちゃんも逃げられたんだし辻ちゃんは悪くないよ」

「お前のその性分はわかった上でうちの部隊に入れたんだ。お前はお前のできることをすればいい」

「桐山先輩、二宮さん…ありがとうございます」

「でももし今後女の子だけのチームができたら辻ちゃん大変だね」

「怖いこと言わないでくださいよ…」

 

後に那須隊と加古隊が結成されることを辻はまだ知らない。

 

 ちなみにその後の試合は最終的に二宮と東が生き残ったままタイムアップ。生存点はなかったものの二宮隊4点、東隊2点、香取隊1点で二宮隊が勝利となった。

 その後は順調に勝ち進んでいきROUND4終了時にはB級上位に入ることとなった。

 

「やっぱり上位部隊はすごいですね。嵐山隊、弓場隊、佐伯隊、ログでは見てましたけど戦ってみないとわからないことも多くありました」

 

 最終的な結果は嵐山隊、弓場隊に次ぐ3位となった。

 

「弓場さんの早撃ちも体感してみたらログで見るよりずっと早く感じましたよね」

「ああそうだな」

 

 弓場との一対一(タイマン)に敗れた二宮は悔しそうにつぶやいた。

 

「もちろん次は負けんがな」

「そうですね。俺も実際に戦ってるみんなをオペすることで相手の戦い方をかなり学習できました」

 

 二人は次のランク戦に向けての思いをそれぞれ語る

 

「次のランク戦でB級の一位を目指すぞ。そしてA級に入る。これが次の目標だ。いいな?」

「「「はい!!」」」

 

 次回のB級ランク戦の目標を告げた二宮に隊の面々は力強く返答するのだった。

 

「そういえば注文したはいいけど全然食べてませんでしたね。あ、俺のカルビ焦げてる」

「みんな話に熱中してたからね~、さ食べよ食べよ」

「では改めていただきます」

「すいません、ジンジャーエールもう一杯お願いします」

 

 その後はみな焼き肉を堪能しつつ打ち上げを楽しむのだった。

 

 




なお、次のランク戦には風間隊、三輪隊、冬島隊が参戦する模様。なんだこの魔境。
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