(大体、戦闘を含めた複雑な描写が書けないせい)
「それじゃあ、今日のところはこの辺で終わりにしましょうか。桐山君、お疲れ様。」
「お、お疲れ様です…失礼します…」
「…少しやりすぎたかしら?」
月見の指導を終えた昴はそう言うと作戦室を出て帰路についていた。
ある程度予習はしていたけどまさか月見さんの指導がこれほどキツイとは…昴は非常にぐったりとした様子を見せていた。昴は知る由もないが月見はあの戦闘以外はまるでダメなボーダーNo.1アタッカー太刀川慶の幼馴染である。幼いころから太刀川の尻を叩いてきた影響か、その指導方針は非常にスパルタなものだった。才能のあるダメ男の面倒を見るのが習性な彼女にとって才能があってやる気もある昴は非常に教えがいのある男だったようでその指導はいつにも増してスパルタなものとなっていた。
(でも流石東隊のオペレーターを務めている人だ。教えるのもすごくうまいなぁ)
「…あれ、もしかして昴さんですか?」
そんなことを考えていた昴に声をかけてきた人物が現れた
「ん?誰だ…ってもしかして京介か!?」
「はい、久しぶりですね昴さん」
声をかけてきた人物は烏丸京介。昴とは昔からの友人であり幼馴染とも言える間柄だった。
「京介お前ボーダーに入ってたのかよ!聞いてねえぞ!?」
「そういえば言ってなかったすね。まあ、しばらく会ってなかったこともありますけど」
「…まあ、確かに言われてみればしばらく会ってなかったな。最近色々あったし。」
「らしいっすね。綾香の奴から最近兄貴がずっと暗い表情してるけど何か知ってる?ってLINEも来てましたし。」
「お前携帯持ってたの!?てか妹とLINE交換するなら俺とも交換しろよ!」
「携帯買ったのは最近だしそもそもしばらく会ってないって言ったでしょ。」
「…そうだったわ」
携帯を取り出しながら昴は烏丸とLINE交換しつつ話を続ける。
「てか、お前がボーダーに入ったことが驚きだわ。高校入ったらバイトするって言ってたし。」
「それを言うなら昴さんも同じでしょ。」
「俺は弟妹達を守りたいからボーダーに入ったんだ。高校入ったらバイトも併せてやるつもりだし。」
「俺も同じですよ。…にしても少し安心しました」
「何が?」
「昴さんがボーダー入った理由っすよ。おばさんが目を覚まさなくなって昴さんがボーダーに入隊したから俺はもしかしたらと思って…」
「ああそういうことか。確かにネイバーが憎くないかって言ったら噓になるけど別に復讐したいとかは思ってねえよ。それより残った弟妹達のほうが大事だ。」
「そうっすね。俺も下の子たちを守りたい気持ちはよくわかります。」
京介はそう言うと安心したように笑みを浮かべた。それにしても流石はイケメンだ、すごく様になっている。
「なんかアホなこと考えてません?」
「京介は相変わらずイケメンだなぁって思ってる。」
「アホなことじゃないすか。てか昴さんも大概イケメンでしょ。」
「お前それ昔から言ってるけどお世辞はよせ。お前に言われても響かん」
「いや、マジで言ってるんすけど」
この人普段は頼りになるいい人だし、しっかり者でかっこいいのに何で顔のことになるといつもこう自分を卑下するんだ?烏丸はそんなことを考えていた。ちなみに昴と京介はどっちも同じくらいイケメンだがお互いが相手のほうがかっこいいと思ってるめんどくさい間柄でもあった。
「そういえば最近よく暗い表情してるって聞いてますけど何かあったんですか?」
「ああそのことか。最近戦闘員として伸び悩んでたんだよ。いや、最近というよりずっと前からだな」
「前から?」
「ああ実は俺トリオン1しかなくてさ、おかげで全然勝てなくてな」
「トリオン1…それは…きついですね…」
「だろ?B級も一年かけてやっと上がることができたしな」
それでもB級にはあがることができたのか、すごいな。
「ま、その問題は解決したしもう大丈夫だよ。」
「解決したというと、何かうまく戦う方法でも見つけたんですか?」
「いや、戦闘員やめてオペレーターやることにしたんだ。」
「オペレーター…ですか?」
「ああ、秀次…ボーダーでの友人に勧められたんだ。今は東隊の東さんと月見さんにオペレーターについて教えてもらってるよ。」
「東隊すか…またすごいところから教えてもらってますね。」
「俺もそう思うよ。ま、くよくよしても仕方ないしオペレーターとして頑張ることにするわ。」
「そうすか…昴さんがそう決めたなら俺も何も言わないです。」
「おう、もう決めたしな。」
「ただ愚痴くらいなら俺も聞きますよ。一年間頑張ってきたうえでの転向なんだし思うところもあると思うんで」
「・・・!」
こいつはやっぱりいいやつだな。昔からそうだ。俺がへこんだときにはこうしてさりげなく慰めてくれる。気配りもうまいしほんと年下とは思えん…
「流石気の利くイケメンだ…」
「今イケメン関係ないでしょ」
「いや、俺が言ってるのは内面の話だ。お前は顔もイケメンだが中身もすごいイケメンだな」
「それは昴さんもそうだと思いますけど」
「いやいや、俺なんか京介の足もとにも及ばないさ…」
「頭まで並んでると思いますけど」
「謙遜をするな。ありがとな、なんかあったらお前に話すことにするわ。」
「ええ、俺でよければいつでも」
とはいえこの人割とため込むタイプだし中々愚痴ることもないだろうな。そんなことを思いながらいざとなったら無理やりにでも聞き出そうかとか考える烏丸であった。
「それにしても暗い表情してることがばれてたとは綾香には悪いことしたな…」
「昴さんわかりやすいっすからね。多分優奈と優司の二人も気づいてると思いますよ。」
「マジで?俺そんなわかりやすい?」
「昴さんを見慣れた人ならすぐ気づくんじゃないすかね」
「だったら他の人にはわかりにくいってことだし別にいいや」
「そういう問題じゃないと思うんすけど」
この人こういうところはほんとバカだな。やっぱり無理やり聞き出したほうがいいか?
「そういえば京介は今ポイントどのくらいなんだ?」
「ついさっき弧月で4000ptになりました」
「え…?てことはもうB級?」
「…そうっすね」
「・・・」
「…なんかすんません」
「…いや気にするな。流石器用なイケメンは違うな」
「だからイケメン関係ないでしょ」
数日後、烏丸が太刀川隊にスカウトされたことを知ってさらにへこむ昴と自分のせいで昴がへこんでしまったことで珍しく落ち込む烏丸の姿が見られたとか。
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「ただいま~」
「あ、お帰り兄貴」
「お兄おかえり~」
「おかえり、兄ちゃん!」
自宅へと帰った昴を妹の桐山綾香と双子の姉弟、桐山優奈と桐山優司が迎え入れたのだった。
昴はとりまるの二つ上です。なので原作開始時の年齢は18歳になります。