ボーダー唯一の男性オペレーターは今日も忙しい   作:マサフ

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今回はオリキャラしか出ません


桐山家

「お兄おかえり、早速だけど今日は疲れたから膝枕をしておくれ」

「おい優奈!兄ちゃんの方が疲れてるんだからいきなりタックルするのはやめろ!」

 

 帰ってきて早々いきなり俺にタックルをかましてきたのは妹の桐山優奈で、その妹をたしなめているのは弟の桐山優司。双子の姉弟で俺の五つ下だ。

 

「仕方ないでしょ優司。ついさっき宿題を終えて疲れ切ってるんだから兄に甘やかしてもらうのは当然」

「その宿題半分俺の写しただろ!どちらかといえば俺の方が疲れてるわ!」

「ほう、つまり優司は自分の方が疲れてるからその分お兄に甘やかしてほしいということだな」

「な…!そ、そうは言ってないだろ!兄ちゃんの方が疲れてるんだから休ませてあげてって言ってるんだよ!」

 

 このように優司はいつもマイペースな優奈に振り回されている。

 妹の優奈は超が付くほどのマイペースで、いつも自由に動いては弟の優司を振り回している。そんな優司は優奈と正反対な真面目な性格だ。いつもこうやって優奈の言うことにちゃんと真面目に答えてるからいいようにされてるんだろうなぁ。

 

「はいはい、その辺でくだらない言い合いはやめなさい。兄貴、もうすぐでご飯できるから先お風呂入ってきたら?」

「うん、わかった」

 

二人の言い合いを止めたのは妹の綾香。俺の二つ下だ。母さんが意識不明になってから母さんの代わりに家事をやってくれてるいい子だ。ただ最近になって兄貴呼びになったのは少し気になるところである。

 

「じゃあ兄ちゃん一緒に入ろうぜ!」

「ああ、いいよ」

「じゃあ私も一緒に入ろうか」

「優奈は姉ちゃんと一緒に入るって言ってただろ!」

「私はお兄とでも構わんが?」

「俺が構うわ!ほら、兄ちゃん入ろう」

 

 そう言うと優司は俺を引っ張って風呂に入れるのだった。

 

「優司、この家には慣れたか?」

「そりゃ一年も住んでたら慣れるよ。」

「ははっ、そりゃそうか」

 

 現在俺たちは頼る親戚もなかったので仮設住宅にて暮らしていた。最初のうちは慣れないことも多かったが、京介やその家族さんの手伝いもあって今ではなんとか暮らせてる。

 

「そういえば兄ちゃんもう大丈夫なのか?」

「何がだ?」

「いや、前までは暗い顔してること多かったけど最近はそれも無くなってきたからさ。優奈も心配してたぞ。」

「…!ああ、もう大丈夫だ。心配かけたな」

 

 京介の言うとおりだった。やっぱり俺ってわかりやすいのかな?

 

「ならよかったけどさ。ボーダーで何かあったのか?」

「いや、大丈夫だよ。もうなんとかなりそうだからさ」

「もしやボーダーでいじめられてる?おのれよくもお兄を」

「はは、そんなんじゃないって…ってええ!?優奈!?」

「ちょ!お前いつの間に」

「お姉に先入ってこいって言われた。」

 

 いやどうやって入ったのほんと。俺も優司も気づかなかったぞ。

 

「それよりもお兄、ボーダーでいじめられてるの?もしそうなら許さんぞ」

「えっと…大丈夫だよ。つい最近まで悩みがあったんだけどもう解決したからさ。心配してくれてありがとな」

 

優奈の頭をなでながらそう言った。

 

「ふむ、しかしいずれ真相を確かめねば…ボーダーに潜入するか?」

「変なこと考えるのはやめなさい」

「でも兄ちゃんが元気になってよかったよ!最近まで兄ちゃん暗かったからなぁ」

「見るに堪えなかった」

「そこまで言う?」

 

 俺ってそんなにわかりやすいの?

 

「まあ、優司も心配してくれてありがとな。」

 

 優司の頭も撫でながらそう言った。

 

「へへっ、いいんだよ」

「ほらお兄、私のことも撫でろください」

 

 こうして俺は風呂をあがるまで二人をなで続けたのだった。

その後風呂からあがった俺たちは綾香の作ったご飯を食べ、テレビを見たり二人と遊んでいるうちに気が付けば22時となっていた。

 

「優奈、優司そろそろ寝る時間だぞ。さあ、おやすみ」

「名残惜しいが仕方ない。おやすみお兄」

「おやすみー」

 

優奈と優司を寝かせ居間へと戻ると綾香が仁王立ちで立っていた。

 

「兄貴、座って」

「え?急にどうした?」

「いいから座って」

 

 何故か綾香に座るよう命じられた俺はとりあえず座った。

 

「京介から聞いたよ。兄貴が最近暗かった理由」

「え…?」

「確かにあたしはボーダーに入ってないからボーダー内でのことはよくわからないけど相談くらいはしてもよかったよね?」

「いやでも」

「口答えしない」

「…うす」

 

 完全に怒ってる…綾香は母さんに似てるところはあるけどそんなところは似なくても…

 

「とりあえず話して。なんで相談しなかったの?」

「さっき綾香も言ってたけどボーダーのことに関しては知らないから話してもしょうがないと思って…」

「へえ・・・」

 

 う、しまった別のことを言えばよかったかな…なんて思ってる場合じゃない。

 

「私言ったよね?京介から話は聞いたって。本当に理由はそれだけ?」

「…言いたくなかったんだよ。ボーダーに入ったはいいけど才能に恵まれずに伸び悩んでたことなんて」

「バカね、かっこつけたがるのも大概にしてよ」

 

容赦ない・・・

 

「兄貴の気持ちもわかるけど、私は日に日に沈んでいく兄貴を見るのつらかったんだよ?私だけじゃない、優奈と優司もそう。わかってる?」

「そうだな…」

「それに兄貴がボーダーに入ったのって私たちを守るためなんでしょ?あんな暗い顔した兄貴に守られるなんて私はいやだよ」

「うん…」

「兄貴が私たちのために頑張ってくれてるのは嬉しいんだからもう無理なことはしないでね。わかった?」

「…うんわかったよ。心配かけてごめんな?」

「うん、わかればよろしい」

 

 京介から聞いてはいたけどまさかここまで心配をかけていたとはな・・・お兄ちゃん失格だ。

 

「それとね、兄貴ってオペレーターっていうのになったんでしょ?」

「うんそうだよ」

「オペレーターって戦う人達を後ろから支援するのが仕事なんだよね?」

「…?うんそうだけど」

「ふ~ん」

 

急になんだ?

 

「決めた。私も来年になったらボーダー入るわ」

「・・・へ?」

「前から思ってたのよ。私もボーダー入ろうかなーって。兄貴も一年すれば立派なオペレーターになってるだろうし、そのときは兄貴が後ろから支援してくれるわけだから戦いやすそうだし。兄貴の組むチームで戦うのも面白そう。」

 

 急に何を言い出すかと思えば綾香がボーダーに入るだって!?いやいや!妹にそんな危険なことはさせられない!ここはビシッと止めないと

 

「綾香!!」

「言っとくけど危ないから許さないなんてことは言わないでね。もしそんなこと言ったら兄貴もオペレーターとはいえ危ないことしてるんだからボーダーやめてもらうからね。」

「・・・はい」

 

 流石俺の妹だ。俺の言うことをよくわかってらっしゃる・・・




お気づきかもしれませんが綾香ととりまるは同級生です。幼馴染で同級生とかいう勝ち組ヒロインですがお互い恋愛感情は一切ありません。
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