ボーダー唯一の男性オペレーターは今日も忙しい   作:マサフ

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昴のサイドエフェクト説明回です。
今後活きるかは未定()


昴とサイドエフェクト

昴が東と月見の指導を受けてから約一か月が経過した。

指導はとても厳しいが(特に月見さん)その分着実に力がついているのは自分でもわかる。指導をしてくれる東さんや月見さんはもちろん、俺にこんなすごい人たちを紹介してくれた秀次には感謝してもしきれない。この前妹がボーダーに入りたいと言い出し、しかも俺とチームを組みたいと言い出した時にもどうすればいいかテンパって秀次に相談したが、秀次からは「お前の妹なら大丈夫だ。それにお前たちでチームを組むというなら俺のことは気にしないでいいし、もしよければお前とその妹二人とも俺が組むチームに入れてやる。」という非常にうれしい言葉をもらえた。持つべきものは親友だ。

 

 ちなみに京介からは「その気になった綾香を止めるのは昴さんじゃ無理でしょ。どうしても嫌なら俺から説得しますけど。」というありがたい言葉をもらった。もしかして綾香の中のヒエラルキーって俺より京介の方が高かったりするのだろうか。もちろんそんなことで後輩の手を煩わせるわけにはいかないので丁重にお断りさせてもらった。というかそんなことされたら俺の立つ瀬がない。

 

 

 

 そんな日々が続いてたある日東さんの指導を受けているときにこんなことを言われた。

 

「昴、お前サイドエフェクトの力は活用しないのか?」

「サイドエフェクト?」

 

 ボーダーに入隊するときに受けた検査で俺にもサイドエフェクトがあることが判明した。名前は直感。なんともシンプルな名前である。研究室の人はBランクの特殊体質とSランクの超感覚、どちらにするか迷っていたらしいが結局理論では説明できないサイドエフェクトとしてSランクに分類された。

とはいえ言ってしまえばただの直感。迅さんの未来視と比べたら迅さんのように何が起こるかわかるわけではなく、あくまで何かが起こるような気がするというだけ。そこまで便利なものではない。実際大規模侵攻の際にも何か嫌な予感がしただけで何が起こるかは全く分からなかった。他にも例えばくじ引きのような運ゲーにもあまり役立つものではない。他の人に比べたら当たる確率は少し高いかもしれないが、こういう確率系のものは元の母数が多ければ多いほど直感が働きにくくなる。逆に言えば母数が減るほど働きやすくなるのでテストの二択問題などには非常に有用だが。

 

「う~ん、俺のサイドエフェクトは普段たまに役立つ程度なんで戦闘ではそんなに役に立たないと思いますよ。」

 

 俺は東さんに率直な意見を述べたが東さんはそれを否定してきた。

 

「そんなことはないだろ。お前の戦闘ログはいくつか見たがサイドエフェクトを使ってる戦闘はいくつか確認できたぞ?」

「え?ほんとですか?」

 

 俺自身そんなつもりはなかったがそうなのか…?

 

「なるほど…無意識だったんだな。実際受けたら負けるような攻撃をうまくさばいてる戦闘はいくつかあったな。もちろんお前の相手を研究した成果もあると思うが、それでは説明がつかないような攻防もあったぞ。」

 

 …確かに言われてみればなんとなくこれはくらったらやばそうという攻撃をよけたことは何度かあったな。あの時は気づかなかったがあれはサイドエフェクトのおかげだったのか…

 

「ようするにお前の研究で相手の攻撃をうまくさばけたことで相手の選択肢を減らすことができたから相手の未知の攻撃にはサイドエフェクトが働いたんだろう。つまりお前のサイドエフェクトは努力すればするほど効果を発揮するというわけだ」

 

 まるで頑張った人へのご褒美みたいなサイドエフェクトだな。東さんは笑いながらそう言った。

 

「これは指揮をする時でも同じことだ。こちらの手札と相手の手札、その両方をしっかりと理解していれば例え不意をついたような攻撃でもしっかりと対応できる」

 

 なるほど、確かに東さんの言うことももっともだ。これはもっと勉強する必要があるな

 

「ただ、どんな攻撃がくるかまではわからないのは難点だな。例えば鉛弾(レッドバレット)なんかはただシールドでガードすればいいわけではないだろ?」

 

確かにどんなことが起きるかまではわからないというのは俺のサイドエフェクトの欠点だ。

 

「まあ、そこらへんの欠点は俺もよくわかってるので基本はサイドエフェクトに頼りすぎないようにしてサイドエフェクトが発動すればラッキー程度に思っとくことにしときます」

「うん、それくらいがちょうどいいだろう」

 

 そんなこんなで東さんの指導が終わり、帰宅しようと思ったのだが、月見さんに声をかけられた。

 

「桐山くん、この後時間空いてる?」

「この後ですか?後は帰るだけなんで空いてますよ」

「そう、ならよかった。この後東隊の防衛任務なんだけどそのオペレーターやってみない?」

「…へ?」

 




三輪「お前の妹なら(兄のお前と同じでネイバーに対する憎しみは強いだろうし)大丈夫だ。それにお前たちでチームを組むというなら俺のことは気にしないでいい(兄弟で組むチームなんだからきっと多くのネイバーを討伐するだろう)し、もしよければお前とその妹二人とも俺が組むチームに入れてやる。(一緒にネイバー撲滅できるし)」

すれ違いって怖いね()
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