なお今回騎手が出てきますが架空の人物です。よろしくお願いします。
やあ…俺は緊張で頭真っ白なルスシエロアスールぅ…
なんで頭真っ白かっていうと、今の状況にあるんだよねぇ…。なんと今、競馬場に来ております!しかも見たことある!ここ東京競馬場じゃん!!えぇ…
パドックから見て、人は…そこそこいるなぁ。
もういやじゃー!!帰りたーい!!!
こうなったのには、少し前へ遡る。
「今日はよろしくお願いします。」
「あぁ、よろしくお願いします、日向さん。」
小池さんと初めて見る男がなにか話している。
ほーん。この人が小池さんの言ってた、俺に乗ってくれる人か。何歳くらいなんだろ。見た目で全然わからん。
今日はこの人に乗ってもらって、デビューに向けて備えるらしい。俺前測った時よりも成長して大きくなったから、遠心力とかで振り落とされないか心配。まあ、自分から振り落としたりとかはしないから!安心してくれよな!
「今日はよろしく、ルスシエロアスール。」
うぅん?なんでそんなに固い言い方なんだ?もっと柔らかく話してくれよぉ。なんか寂しいだろ?
「あ、結構賢いんで、畏まれると嫌がるんですよ。是非、ルスシエロとか、略称で呼んであげてください。」
「そうなんですか。確かに、言われてみると機嫌悪そうな感じしますね。ごめん、ルスシエロ。」
はは、さすが分かってるねぇ小池さん!正解者の小池さんには鼻を触っていい権利をさずけよう!ほらほら~触っていいんやぞ~?
「こらこら。今は調教に集中だ。」
はーい!
日向さんが乗って走ってみたけど、走りやすーい!なんだこれ?小池さんが乗ってくれた時も走りやすかったけど、全然違う。これがプロか…。
「初めてここまで大きい馬に乗りましたが、ちゃんと指示にも従って動いてくれる。良い馬ですね!」
「でしょう?私もすごく楽しみなんです。日向さん、ルスシエロの手綱、ちゃんと握っててくださいね?」
「はい、もちろんです。」
って感じで。うぅん急展開!いや、俺も競馬場に行ったことあるからどれくらい人がいるのかとかは知ってるよ?知ってるけど…自分が走る側になるとこんな感じになるとは思わんやん!俺の体めっちゃ見てくる人たちいるし…みせもんちゃうぞ!馬券買ってくれるのは嬉しいけどね!応援してくれてありがとう!頑張るぞ!
| 出馬表 |
|---|
1枠1番ピアレッジ 466 9人気
2枠2番マキシマムブレイク 464 5人気
3枠3番ケイブルグラム 516 1人気
4枠4番ヒロインボーイ 462 7人気
5枠5番ブラスロック 476 4人気
6枠6番ベストレート 494 3人気
7枠7番スズハヤトウー 474 8人気
7枠8番ウインヴォラーレ 442 6人気
8枠9番○外モズジョイ 524 2人気
8枠10番ルスシエロアスール 492 10人気
ようやくパドックを回り終わって、本馬場入場したんだけどやばい。緊張で汗が止まらん。多分全身真っ白みたいになってる。ひえぇ…
いやほんと俺緊張に弱いのよ!今心臓バックバクだし、汗すごいし、頭ん中真っ白。ああどうしよう勝てなかったら。牧場の人たちにも会わせる顔が無くなっちゃう。何より活躍しないと多分コントレイル君に会えない。
あああああ考えてたら余計に緊張してきた!!!誰か助けてえええええ!!!!!
「おぉ、落ち着いてルスシエロ。大丈夫。大丈夫だから。」
日向さん!!!そっか。日向さんが上に乗っててくれるんだ。少し安心したかも。うぅんそれでも汗が止まらん!!なんだっけこれ?イレ込んでるっていうんだっけ?イレ込んでるだけで大分疲れるから人気が下がるんだっけか。まぁそんな事気にする余裕なんてこっちにはないんだよォ!!しかぁぁし俺の馬券買わなかったやつは許さんぞ!絶対これから俺の馬券しか買えないようにしてやる!買ってくれた人はせんきゅー!絶対後悔させないからな!!
とある父と息子の会話
「うわぁ、10番イレ込んでるなぁ。ありゃ無理だな。」
「イレ込んでるって何?」
「あんな風に過度に興奮したりすると白い汗が出てくるんだ。そんで、イレ込むだけで大分体力を使うから、レースでうまく実力を出しきれないことが多いんだ。」
「そうなんだ。でも、俺はあの10番いいと思うけどなぁ。」
「ほう?そりゃどうして?」
「うーん、さっき目が合ったような気がしたからかなぁ。なんか、俺だけ見とけ!って言われてるような感じがして。」
「はは!そうかぁ!そりゃ見てないとだめだなぁ。まぁ初めての競馬だからなぁ。楽しめよ~」
「勿論だよ、父さん。」
ひぃぃぃゲートインしちゃったよやばいもう始まっちゃう待って心の準備が
ガコン!!
あ!!!!!
「収まって、ゲートイン完了。スタートしました!10番ルスシエロアスール、少し出遅れたか?ばらついたスタート。ニコーナーカーブに向かって6番のベストレート、マステルか、8番ウインボラーレ。この二頭並んで行きました。僅かに6番ベストレート出て」
やべぇどうしよう後ろからなんて全然分からないし皆早いしどうしよう!!!
「大丈夫、このまま行こう。」
えぇ!?日向さん!?まぁ、日向さんが言うならいいかぁ…
「2コーナーから向こう正面に入りました。その差が体半分。8番ウインボラーレ2番手。これをかわして7番のスズハヤトウー。まとめて交わして先頭にたってます3頭です。
そして5番のブラスロック。インコース4番手。そのあと5番手3番ケイブルグラムが続きました向こう正面中間。その外4番ヒロインボーイ並んでい行っています。
そのあとは一馬身半差9番モズジョイ。おしまいから二、三頭目内二番マキシマムブレイクとならんで1200を切りました。一馬身半差1番ピアレッジ、その後ろにピタリとついて10番ルスシエロアスール最後方。」
本当に大丈夫なんこれぇ!?
一番後ろよ今!?!?ここから勝てるの!?
「よし、落ち着いているね。それじゃあ行こうか」
っしゃきたぁ!!!!
「10頭一団です。これから3コーナーカーブ。先頭は抜けました、7番スズハヤトウー。3コーナーカーブで二馬身のリード。2番手6番ベストレート。
1000メーター切って3コーナー内体半分差。5番ブラスロックは三番手。その後ろは一馬身差、外8番のウインボラーレ四番手。そして五番手3番ケイブルグラム、馬群のなか3、4コーナー中間。一馬身差2番マキシマムブレイク、外は4番ヒロインボーイ、その外回って10番ルスシエロアスール。この三頭の間9番のモズジョイです。」
「じわっとポジション押し上げようとして、先頭まで四馬身くらい。最後方1番ピアレッジ、以前一団です。四コーナー600を切りました」
「先頭7番のスズハヤトウー、第四コーナーから直線に入りました。やや内を開けて回っています。」
「一馬身半差6番ベストレート二番手、その外追って追って8番ウインボラーレ三番手、さらに外から4番ヒロインボーイ追い込んで、四頭広がって坂を上がってきます。さらに外に出した9番のモズジョイ、その外回って10番ルスシエロアスール、これら六頭が広がって、あとは二馬身あいて5番ブラスロック、その後ろ3番ケイブルグラム、ちょっと伸びがありません!先頭僅かに7番スズハヤトウー、これを交わすか?6番のベストレート、大外10番のルスシエロアスール突っ込んでくる!7番のスズハヤトウーを交わしてゴールイン!!!」
「二着は7番のスズハヤトウー、三着は6番のベストレート」
っしゃー!!!!勝った!!勝ったぞ!!!!なあ勝ったよなぁ日向さん!?
日向さんは俺の首を叩いて、勝ったよって伝えてくれた。その瞬間喜びで立ち上がりたがったが、日向さんが上に乗ってるので我慢。
ターフから出て、小池さんに迎えられる。小池さん!俺勝ったよ!
小池さんは笑顔で俺に
「よく頑張った!!おかえり!」
って言ってくれたんだ。
そして初めて見る人が一緒にいる。お前さんは何者…?
「青木さん!勝ちましたね!!」
「っっはい!!!勝ってくれました…!!!ありがとうぅぅルスシエロ…!!!」
青木さんかぁ。というかめっちゃ泣いてるじゃん!でも喜んでるような…?
……もしかして馬主さん?
「俺、初めての自分の馬がルスシエロで良かっだでず!!!小池さん!矢萩さん!本当にありがとうございま゛す゛!!」
あっやっぱり馬主さんだ!!!こんにちは!初めて会いますね!俺ルスシエロアスールっていいます!
というか泣きすぎだろ!!!ここまだ皆見えるところだから!もうちょっと先なら泣いていいから!だからもうちょっと先行こう?ね?いろんな人に写真とられちゃうよ?
「青木さん、検量室行きましょう」
あ、検量室行かないと。ほらほら青木さんも行くぞー?
「はい…わかりました…!!!」
「なぁ父さん」
「なんだ息子よ」
「俺、当たっちゃった…」
「そうだな…」
「…俺これからあの馬しか買わない。」
「…そうか。」
騎手の名字の読み方はひゅうがです。
青木さんも架空の馬主です。青木さんについてはあとで短く書こうかなと思ってます。